ラクーンシティを好奇心で進む狩人様   作:さや

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無駄に長く成ってしまいました。もっとすっきり雑にサクサクすすめたいです。
そしてブックマークに感想、本当にありがとうございます…!とても励みなるし、何度でも見返してしまいます。

若干、原作と時間が前後しています。


ラクーンシティの人々中

事故や暴動の跡も賑やかに、乗り捨てられた自動車や割れたガラスに、火災が点在した街中で、一際派手に燃える元店舗の残骸から人影、の様なモノが這い出て来る。

狩人の皆さまにはすっかりお馴染み、業火の中だっていつでもフレッシュ悪夢のカリフラワー。

多少の煤がついて居ようがぬらぬらと揺れる奇怪な頭部は瑞々しい。

 

「……あの変態、合流した暁には口に寄生虫突っ込んでゴニュゴニュしてやる」

 

爆心地の中心にぶち込まれる原因に成った、仕込み杖でお上品ぶった脳筋への呪詛を吐く。

が、すぐに思い直す。

あの恰好のあいつに寄生虫突っ込んだ所で、悦ぶだけだ。気持ち悪いし不愉快なので却下。

大腿部に輸血液をぶっ刺しながらどう報復してやろうか考える。

 

そもそも何故、こんな神秘カリフラワーの蒸し焼き染みた、爆発の只中から這いだす羽目に成ったかと言えば、姿の見えない例の脳筋狩人のせいだ。

 

アリスと別れて早々に、狩人共はある問題に直面していた。それはつまり、この街は広すぎる上に特徴がない。という事に尽きる。

ヤーナムだって、かなり広いし聖杯まで含めれば阿保ほど広い。だが特徴的な場所があり、殺す気概しか感じない位置に出待ちする輩のお陰で道に迷う事はない。禁域の森は除く。

だがこの奇妙な街は変に整い過ぎており、道もまっ平に広い。背の高い建造物も四角く風情も何も無い。チカチカ光る灯は品が無くてどうも認識しずらい。

こんな場所を『灯り』もなく移動し続けるのは面倒くさい。心底使者が恋しい。

 

そんな折に見つけたのが、とても素敵な二輪車。

ラクーンシティがまだ辛うじて日常を続けていた午前中にまかれた号外の一部。死者が歩く! などと愉快な記事に、その時点で散見された事態の発生地として示された地図を見つけた所だ。

狩人二人の前に猛スピードで突っ込んで来た大型バイク。二人の前を通り過ぎ、既に廃車と成った車に突っ込み停止する。どうやら操縦者は死んでいた様で、その衝撃にずるりと転がった。

しばし唐突な物体の登場に二人も一瞬静止し、直ぐに脳筋が反応する。

 

「なんですか! この楽しそうな物は!」

 

いそいそとバイクに駆け寄り、振り落とされ最低な顔色で唸り這い寄って来る持ち主の頭をぐしゃりと踏みつけ蹴り飛ばし、素晴らしい早さでバイクにまたがる。

とんでもない大胆な窃盗現場だが、ヤーナムではよくある事だ。死体は漁るし、死体から服は剥ぐし、欲しい物の為に死体を作る。デブとかだ。

ただ今日はちょっと死体が動くだけだ。

 

「え!? やめろよ……それ君の格好じゃ危ないだろ」

 

大型バイクに跨る聖歌隊。何と言うアンバランス。それでもまだ人型なだけましだ。苗床頭が跨りブイブイ言わせているよりまだ見れる。

そんな事は置いておいて、気に成るのは背で重そうに揺れる聖布だ。優しい苗床はツレが怪我をしないか心配なのだ。

 

狩人共は知る由も無いが、極東の島国、恐らくきっとヤマムラの故郷ではボウズがバイクに袈裟を引っかける事故がある。

つまり、ラクーンシティ版医療教会エディションな事故が起きる。勿論交通事故だ。バイオハザード的事故までコラボされてはもうお終いだ。

 

「そうですね。では後ろに座って巻き込まれない様に押さえておいてください」

 

何という事でしょう。まだ見れていた光景に、冒涜的カリフラワーが添えられ更に意味の分からない光景が出来上がった。こんな二人乗りに浪漫も何もない。

更に言えば異常者的センスを発揮したその襤褸切れファッションも非常に危ない。

 

「先程確かこの辺りをあ゛ーっ!?」

 

頭を踏みつぶした持ち主が、どこをどう触って居たかを脳液絞り出す勢いで思い出しながら、適当に弄れば案の定前触れ無しに急発進する。

汚い断末魔染みた叫びを上げながら、何とか車体を支えようと奮闘する。狩人でなければこんな大型バイクの重量と馬力に悲惨な事故を起こしていただろう。幸い見様見真似でハンドルを握るのは筋力大好きな狩人だ。技術もクソも無いが必死で真っすぐ走らせる。

進行方向に居るゾンビは轢き潰す。『きゃーっ』と存外可愛い悲鳴を上げる同乗者だが、残念ながら腰に回される手は触手だし、寄せられる頭は苗床だ。ロマンスも何も産まれない。

 

当の操縦者はとても楽しく成って居た。力強く駆ける機体は元人間を吹っ飛ばし、ごしゅっとひき潰す。その感覚が走行の振動に埋もれずに身体に響くのだ。実に心地よい。

これで市街のキャンプファイヤー通りを爆走したい。あいつ等全部轢き殺したい。心底。それが出来ればどんな爽快感を得られるだろうか。

 

しかし現実は非情である。ろくにバイクどころかエンジンで動く乗り物なんて動かす機会の無い奴が正しく運転出来る訳もない。全力で捻ったアクセルのままに突っ込んでいく。

そして先程の停止方法と同じ。何かに真正面から突っ込む、とっても原始的な方法。普段仕掛け武器を扱う事で人であるのだと示す奴らとは思えない。

更に上乗せで酷い事に、何も考えず全力でアクセルを捻って居た奴は衝突を察し、善良な狩の仲間を振りほどき一人で離脱しやがった。

そして前記の通り、苗床は香ばしく焼かれかけ、呪詛りながら輸血液を注入する羽目に成ったとさ。

 

苛立ちのままに空になった輸血液の瓶を投げ捨てて、立ち上がる。残念ながらあの変態は何をしようとも喜びそうなので報復方法が思いつかなかい。

余りにも無益で虚しい思考を続けるよりも、獣を狩ろう……。そしてこの街の教会を目指そう。

 

とても善良な苗床頭の狩人は溜息をついて歩き出す。息がどこから吐かれたか考えると正気が削られるので考えてはいけない。

 

━━・・・

 

ごうごうと燃える通りに、轢殺されたゾンビの死体が転がる。その只中を四つん這いで嗅ぎまわる存在が有る。

露出した脊椎は人間の名残を残しているのに、それはどこをどう切り取っても人間とは形容しがたい。全身に皮膚のない姿。頭部に眼球は無く、裂けた口からだらりと舌を垂らし、脳は皮膚どころか頭蓋も無く曝け出している。

 

獣の様に四足で進む手足の爪は鋭く、舗装された道路を軽く削り取る。そうして進んでいたクリーチャーは有る物に反応した様に突然立ち止まる。

前へ溢れるる前頭葉に鼻も削げ落ちた顔を、ゆらゆらと揺すり何かを探る。だらりと垂れていた舌がうねる。

そしてナニカを見つける。

それはポタリと落ちた、暗赤色の一点。

狩人の傷から滴り落ちたモノか、乱雑に打ち込んだ輸血の名残か。

 

蛇の様にうねる舌は、地面毎こそぎ取る様に血を舐める。

 

次の瞬間、剥き出しの筋繊維が泡立つ様に蠢き膨張し収縮し骨格が軋む。急速に歪み変形する筋肉に、血管が対応できずに爆ぜる。千切れ跳ぶ血管からは当然とばかりに血が噴き出た。

バケモノの口からは断末魔の染みた叫びが上がる。無茶苦茶に手足を振り回し鋭い爪が、周辺の物を無差別に抉っていく。

そうして、のたうちながらもナニカを求める様に蠢く。苗床頭の狩人の血を舐めとる。剥き出し、脈動する筋繊維が焼け爛れるのも気にせず炎の中にまで、血の跡を追いすがって求める。

 

数十秒程後、のたうち回り、炎に炙ら暴れながらも血に追い縋って居たクリーチャーは全く別の姿になって居た。

その異形の獣は一度得てしまった甘い血を求めて彷徨いだした。

 

 

 

 

アンブレラ社、セキュリティ部門チーフでありながら少佐という地位を持ち越した、ティモシー・ケインは思わず顔を歪めた。

今見せられたモノの意味が理解できず、あまりにも想定外過ぎる事象にストレスが蓄積する。

同じテント内で、それぞれのモニターを観察し続ける研究員も揃いもそろって呆けた様に成っている。異国の言葉で例えるなら、狐につままれたような顔、だ。

 

なんとか、自身を納得させる為につい先ほど起きた事を分析しようと思い起こす。

先ずはそう、目が合ったのだ。

 

正確には合って居ない。

問題無く機動したネメシスの視界に写り込んだ、男とも女とも判別の付かない妙な仮装姿の人間の顔は見えない。面と帽子が一体に成った被り物で、視線を追う事は出来ないが顔を見て居ない事は明らか。どちらを見て居るかと言えば、ネメシスがたった今装備したロケットランチャーとガトリングガンだ。

顔面で唯一見えるパーツの口が、ポカンとしている。

 

それは当然だ。

 

突然、非常識な程に発達した筋肉と怪物としか形容出来ない顔面の大男と、人間が持つには過ぎた武装を下げたネメシスと出くわせば、どんな人間だって怯むだろう。

怯んだ後にパニックを起こし、敵う筈もないのに無駄な攻撃を加えてしまう。それは分る。現に、珍妙な仮装姿の人物も一瞬硬直した後に右手に握って居た杖を振り被り殴りかかって来た。

 

未だ何の指示も与えられて居ないネメシスは棒立ちでソレを見据えている。例え鉄パイプやバールの様な物で殴られようが、たかだか人間が全力で殴った所で何てことはない。個人携行の火器でさえそうそうダメージを与えられはしない。

 

「そんな馬鹿な」

 

専門以外の社会的機能が著しく低い技術者共の一人が呟く。

パニックにより咄嗟に杖を振り被った様に見えたが殴る、という動作ではなく明確に急所を狙って飛び掛かる勢いをつけて、不自然に鋭利な先端の杖を突き出す。

軍属でも何でもないであろう、珍妙な恰好の人間には無反応であったネメシスを当然の様に穿つ。

そのダメージはしっかりとモニターに表示される。そう。ダメージを受けている。それは到底ありない事だ。まさに『そんな馬鹿な』という事態だ。

 

『ッチ』

 

明らかに不服そうに、舌打ちで口元を歪めながら不審人物は重い衣装を揺らし距離を取る。

ヒュン、と杖を一振りすると滑らかな直線で在った杖に物騒極まりない刃が並ぶ。

全くもって意味が分からない。

ネメシスも攻撃され、ダメージを受けたことにより相手を敵と認識し攻撃を開始する。それに怯む事無く、淡々と形を変え、刃を並べた鞭の様にしなりながら肉を削ぎ落そうと振るわれる。

剛力で叩き潰そうと殴りかかる、スピードの乗ったネメシスの拳もするりと避ける。

全くもって意味不明。

終いにはガトリングガンの掃射さえ、どう見ても弾道に居ただろうにするりと掻い潜り距離を詰め、床や壁の設備ばかりを穿つ。

そして背後を取る様に回った標的を追い、振り返った瞬間にあの目立つ人影は消えて居た。

 

唐突に現れた愉快な仮装野郎は、効率もクソも投げ捨てた珍妙な変形する仕込み杖を振り回し大立ち回りを演じていた。

何一つ理解できないのだ。

それ程の戦闘力、それこそ生体兵器を前に引くことなく突っ込んで来る類のナニカ。無駄な機構を備えた白兵戦にしか使えない、一体誰が何を意図して考案したのか不明な得物。刃物を振り回し接近戦のみを行うなど馬鹿げている。阿呆の様な重そうな癖に、防具としての働きなど持たそうな権威ばかりの衣装。

アリス同様、形を損なわいままに人類のその先へと進化を遂げている。だと言うのに、能率的な運用など投げ捨てた有様。

あんな、頭の悪い物体の存在意義が分らない。

 

その意味の分からないモノが、最終段階に至ったネメシス・プロジェクトに大きな影を落としている。

 

あんなモノの存在は本社から聞いてはいない。

あれがどこから湧いて出た異物かは分からないが、決して放置出来る物ではない。

 

しかしあの存在に対して思考するのは酷く苦痛だ。あんな無駄な要素ばかりで、一体どんな間抜けが産み出したのだろうか。

 

 

━━・・・

 

 

「ここまで来ればいいでしょう」

 

神秘ゲロの餌食に成る事を嫌い、先程ツレを爆発の中に置き去りにした、控え目に言って屑な脳筋狩人は病院の前で足を止めた。

何を隠そう、件のアンブレラ社の附属病院だったりする。自己顕示欲の塊の様にエンブレムが掲げられている。

辺り一帯、熱された鉄と、血と、肉の焼ける芳しい臭気に満ちて居る。もちろんその病院だって例外なく臭う。詰まるところ、ここでも地獄絵図のお祭り騒ぎが有ったのだ。

 

何というか、教会上層スメルを感じる。特に実験棟的なあれだ。頭部の肥大した罹患者や失敗作が闊歩しているかも知れない。

我欲のままに歩む狩人様は、わくわくしながら病院へ乗り込んでいく。ただ、残念な事に実験棟的なのは上では無く地下に在ったハイブだ。ついでに超人的なパワーを持つ生物兵器を作ろうとした結果、意図しない形に成ったのがその辺に居るゾンビで、狩人様がわくわくする様な失敗作は居ない。

 

失敗作は居なかった。

異星の使者が居た訳でもないけれど、アンブレラ的成功例と出くわした。

 

血痕や備品が散乱して居るが、つるりと綺麗な建物だ。ヤーナムの悍ましく黴臭い淀んだ医療機関しか記憶にない狩人様にしてみたら、綺麗過ぎてゾワゾワした。薄気味悪さを感じながら見慣れぬ物をあっちこっち突きまわし、前転で破壊し、針の細さと清潔さに感動した注射器をしこたまがめる。ついでにパンデミック騒ぎで放棄された検体もポケットないないした。病巣でも胎児でも背骨でも何でも拾っちゃう性質だから仕方がない。

 

そんな、一世紀強未来の病院を満喫した際に『ネメシス』というアンブレラ的成功例と曲がり角で運命の出会いを果たした。

 

ときめいた。

 

頭おかしいとか、精神面に異常が出てると称される狩人様だって、トゥクン、とときめく瞬間がある。人間だもの。一応。

 

それはや血の女王だったり、星の娘だったり、時計塔のマリアだったり、庇護欲そそるコマドリちゃんだったり、それぞれだ。

人形ちゃんはトキメク以上の想い抱えた狩人多数。稀に試し切りしたり、ナニカを急ぐあまり喋らせない為に斬りかかる外道も居るが。

 

そしてこの聖歌隊の皮を被った脳筋狩人がときめいたのは、馬鹿デカイ火器だ。重火器はいい。頭の悪い火力はいい。派手な爆破はいい。実用性?知るか。大事なのは熱量だ。物理的にも、胸に沸き上がるものでも。

 

自分の性癖に正直に成る為に、今現在聖歌隊に扮する為ここしばらく仕込み杖にロスマリヌス。

時々教会砲。『聖歌隊とは……?』とでも言いたそうな目で、ツレが見てくるがあれは教会の工房が作ったものなのでセーフだ。あれをぶち当てる快感を知ってしまったのだから仕方ない。

若干欲望を染み出せつつも、火力方面に関しては禁欲中だった狩人様。禁欲中にめちゃくそに好みの、黒光りする大きな、如何にも火力の有りそうなモノを見たら堪えきれなかった。

 

「……その武器置いていけぇえ!」

 

一時停止した後に、叫びと共に襲いかかった。

 

デブ、と言うには逞し過ぎる体躯だが、口の悪い狩人共は大抵大きな体格のいいおひとを、怨嗟と親しみを込めてデブと呼ぶ。だからこの狩人もネメシスをデブと認識した。

 

デブは殺さなければならぬ。

何も分かたず放り込まれたヤーナムで、何度レンガで殴殺されたか。そして何度モツを抜き、後に血晶を求め三人セットのデブを屠り続けただろうか。ヤーナムの血にはデブを殺したくなるDANでも含まれているに違いない。

 

それに、あんな銃器は流石に使者も扱って居ないだろう。むしろ使者がロケットランチャーやヘリに取り付けるレールガンなど揃え始めたら、狂える狩人共によってヤーナムは火の海に沈む。

まあ、つまり、今目の前のデブを殺して奪わなければ二度と手に入らない武器だ。己の興味に真っすぐな、狩人は欲が命じるままにネメシスを殺して武器を剥ぐ事にしたのだ。

 

そしてその一部始終を見せられた、セキュリティ部門のチーフの胃と頭に鈍痛を与えた。

 

目と目が合う瞬間、殺しに走って来ないので、先手必勝とばかり頸部ぶち抜いてやる心算で飛び掛かる。

この街に居る獣は大抵頭を落とせば良いと学んだ狩人様の行動は早い。早くそのステキな銃器で試し撃ちがしたいのだ。

だが残念な事に、ネメシスのボディはヤーナムの獣よろしく頑健で仕込み杖では火力不足だったようだ。

ファッション感覚で持っている慣れない仕掛け武器はアカンらしい。相手の動きもわかりゃしないので、バックステップで蛇腹剣へ変形させる。

よし、後退と甘えた輸血に厳しいデブでは無いようだ。

転がっても来ない。よきかな。殴りかかる速度もそこまでえげつさはない。重畳。

ただただ硬い。クソほど硬い。腹立たしい事に、輸血液をぶっ刺す事もせずに削いだ傷が行動中も修復され続ける。怯んでくれ無ければ腸をぶっこぬく事も出来ない。

 

ヤーナム狩人特有の世界の法則を無視したステップで、随分人間的な肉体言語を避ける。

旧市街やら悪夢の狩人、水銀弾補給ポイントもとい、親切な車椅子のおじちゃんなどが扱うガトリングよりも弾数も弾速も格段に優れて居る。ただそれだって謎の摂理が働くヤーナムステップで躱してしまう。

地味な硬さと、慣れない得物に自業自得な苛立ちを覚える。膝をつかせては居ないが、ケツ位掘れないかと背後に回った狩人の視界にあるものが入る。

 

それは少女。

 

病院にそっと入り込み、狩人とネメシスのじゃれ合いに身を竦ませた女の子。

 

ヤーナムの自己中心的好奇心で可動する狩人様達だが、大体が皆本能の様に少女を助けたがる。中には生粋のロリコンや、『幼女の輸血液が欲しい』という邪念を抱く者もいるかもしれないが。

悪夢を巡り続け、サイコなヤーナム野郎に成ろうが、豚の腹から出て来る赤リボンに歯噛みする。何度でも。

救いの無いあの家族を想い遣る瀬無さに沈む。

 

だから、獣狩りの夜に一人怯えた顔をする少女を見つければ何を置いてでも駆けつける。ゲロ不味い不気味な青い液体をイッキに流し込んででも離脱する。性癖に突き刺さる武器を諦めてでも『彼女を親の元に届けなければ』と動き出す。




狩人様はリアル友人の狩人が元と書いてありますが、聖歌隊の格好の人は百合推してきたり爆発が大好きだったりでやってますが、苗床頭の方は完全に見た目とまだ常識人ぽい所だけです。
苗床の本当の中の人は、アルフレート君にヤンデレ拗らせてるアデーラちゃん二号機見たいな人です。何も知らない内にアルフレート君殺してアルフレート君の血を全部自分に入れたいとか言い出す狩人です。
このお話では唯の親切なカリフラワーなだけで、変な欲望を叫びだしたりしませんのでご安心ください。
うちの狩人さんは面白みのない普通の人ですが、私が犬大好きなので犬は謝りながら殺す位です。
でも小さな頃、お父さんの初代プレステでやったバイオの犬は怖くて泣きました。

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