【凍結】1st Saga バタフライエフェクト 作:ジュネープ
当たり前です。私は彼らと違って、現場主義なので
ふん・・・まぁいい。
数時間前
アドミン第13ミーティングルーム
ヨハン・ミン
孤独だった。
親に捨てられてからこっち、生きるために様々な悪事に手を染めてきた。
一日分の食料と引き換えに誰かを殺す事なんてざらな生活を送った。
地獄だった。
そんな地獄のような環境に身を置いていたある日、俺の住んでいた国・・キラット国で反乱がおきた。
子供ながらクソみたいな人生を何度も呪った。が、それだけでは何も解決しない。
いつしか反乱は終わり、独裁者がその地域についた。それに反発する人たちが立ち上がってレジスタンスになったが、俺には関係の無い事だ。生きるために誰かを殺して自分の糧にする生活をその後数年間にわたって続けている所を「組織」にスカウトされた。
上手い飯を食えるらしい。
十分な金を貰えるらしい。
その他のサポートもしてくれるらしい。
至れり尽くせりな対応に俺は飛びついた。それから今に至るまで様々な任務に就き、俺自身の実力を組織の為に行使してきた。そんなある日のこと・・・・
「・・・俺に新人教育をしろだぁ?」
「はい、現在本部にいるエージェントはあなたしかいないんですよ。」
「そうはいってもなぁ、もし仮にその新人が死んじまっても責任なんか取れないぞ?」
この組織に入ってから何十人ものエージェントが死んでいく様を見てきた。死んでいったほとんどのがエージェントになってから日が浅い奴か、経験値の足りない奴だ。極少数に含まれる経験豊富なエージェントの死因は全部同じだ。
【新人をかばって死亡】
崇高な理念をもってこの組織に入ったわけではない俺からしたら全く下らねぇ事このうえない。不自由せずに飯を食う事が出来る。ただそれだけでいいじゃねぇか
「・・・・ヨハンさん。貴方の実力はSランクに相当しますが、Aランクどまりです。何故だかわかりますか?」
「なんだよ・・・言ってみろ」
「過去の任務経験から複数のエージェントでの作戦遂行能力が低いことは重々承知しています。しかし、個人での実力はSランク相当。組織としては難易度の高い任務に就かせる為、頑張ってほしいのですよ」
アドミンではエージェント毎に割り振られたランクによって割り当てられる任務の難易度が違ってくる。
それぞれのランクは「一般警官レベル」、「警察特殊部隊レベル」、「軍特殊部隊レベル」、「対レベル」をC、B、A、Sで区分されている。
俺の現在のランクはA・・・つまり「軍特殊部隊レベル」だ。
世界規模の秘密組織とは言え、エージェントの数は案件に反比例して少ない。危険が伴う任務上沢山のベテランや新人が多く死んでゆく。
ランク制度でエージェントを評価しているという事は、必然的に低ランク程人員が多く、高ランク程人員が少ないという事態になり、高ランクのエージェントに対する負担が大きくなる。そんな事情があるからSランク相当の実力がある俺を昇格させて、高難易度の案件に派遣したいのだろう。
「・・・昇格したら支払われる賃金も高くなりますよ」
「分かったこの話、受けようじゃないか」
金が増えたらおいしい飯をもっと食べる事が出来る。悪くない
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マルハワ学園
立花光雄
周囲を捜索している彼らの動きに迷いはない。
この学園で生存者の救出任務を行っている彼らから聞いたところによると、亡くなったダグラス教授
に会うためにこの学園まで出向いたそうだ。
オリジナルイレブンの一人、クリス・レッドフィールド・・・・彼の人生はろくなものではないと断言出来る。アドミンで見た報告書に綴られていた彼の来歴は第三者から見て不幸と呼べる物だ。そんな彼はどう思い、行動し、生きているのか・・・今なら聞く事ができる。がしかし、私が知り得た情報は世間一般で知られている物ではない為、彼を刺激してしまうだろうと言う思いが込み上げる。
「クリスさんでしたっけ?なぜ私は・・・」
「おい、今は非常事態なんだ。口を慎め!」
「よせピアーズ。こんな事態だ、少しの軽口ぐらい、いいじゃないか」
クリスに一括されて黙ったピアーズを尻目に、クリスに対して質問した。
「あなたの動きはほかの隊員と違って洗礼されているように見えます・・・何者なんですか?」
「俺は現場で10年以上も戦ってるから当然だ。それよりもお前の身のこなし・・一介の教師ができるものじゃない。どこで射撃を鍛えたんだ?」
「それについては追々・・・人には話したくない事の一つや二つあるんですよ。」
「・・・やっぱり怪しいな。ここから脱出する時にどさくさに紛れて逃げないでくださいね?」
「あなた達、作戦行動中よ。私語は謹んで」
「美人なおねぇさんにそう言われちゃ黙る以外ないね。ピアーズさん。ジンセンセ」
異常事態にもかかわらず多少大きな声で喋っていた私たちに対して、BSAAメンバーのメラが注意した事でリッキーの茶化しを最後に移動音のみが響く空間に様変わりした。
『おい光雄。返事はしなくていいから、そのまま聞いてくれ。なんかヤバそうな化け物がお前たちの方向に向かっていったぞ。注意しろ』
耳元のインカムからヨハンの警告が聞こえてきた。注意しなければ・・・ヤバそうな化け物とは何のことだ?
「お前たち、なにか変だ。交戦準備!」
「「?!」」
前方をクリアリングしていたクリスから切羽詰まった声が聞こえた瞬間、BSAAとリッキー、私は前方に向けて銃口を向けた。
カツ、カツ、カツ、カツ、
靴・・・学生靴の音が前方から聞こえてくる。しかし、暗闇で何も見えない。
カツ、カツ、カツ、カツ、
薄っすらと学生服が見えた。どうやら女学生のようだ。足取りがしっかりとしており、感染者には見えない。
「そこのお前、感染者ではないのであれば、氏名を名乗れ」
クリスが周囲に響かないように、しかし、声をかけられた者にははっきりと聞き取れる音量で誰何した。
カツ、カツ、カツ、カツ、
暗闇から現れた顔は私の見知っているものだった。
「君は・・・ビンディー君?」
「ビンディーちゃん・・・」
「知っているのか?ジン、リッキー」
「はい、彼女はこの学園の生徒会長です・・・・君が生きていてよかった。さぁ、一緒に脱出しよう」
私はクリスより前に出て彼女に駆け寄った。
カツ、カツ、カツ、カツ、
彼女の全貌を確認した瞬間、全身に鳥肌が立ち、銃を構えて何発か発砲した。直後、彼女が繰り出した。攻撃が私の体を貫通、後ろにいた彼らからすると理解できなかったかもしれない。なんせ、
私の背中から彼女の腕が貫通していたのだから・・・
「隊長!攻撃許可を!!」
「だめだ!!ジンに当たってしまうだろ!!」
「嘘だろ・・・ジン先生!」
貫通した腕が体から引き抜かれると同時に、私はその場に倒れこんでしまった。
明けましておめでとうございます。
新年のおみくじで凶を引いてテンションが落ちた今日この頃、長く更新していなかった作品をやっと更新する事が出来ました。
エフェクターの使い所が思いつかないので、そのまま多重クロスオーバーだけする作品になってしまいそうな気が・・・