【凍結】1st Saga バタフライエフェクト   作:ジュネープ

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ACT18

 

意識が朦朧とする。

 

私は・・・死ぬのか?。こんなところで・・・・

 

「ジン先生!」

「おいジン!気をしっかり持て!」

「すいません・・・・あの攻撃は想定外でした。もうダメかもしれません・・・」

「おいあんた何言ってるんだ!俺たちBSAAはこれ以上の犠牲者を出したくないんだ!」

 

ああ・・・もうだめなのか?

 

【現在エフェクターが存在する世界Aから別の世界Bに移動した場合、次の世界でエフェクターが指定した時間に意識を出現できます】

 

ふと、数日前に受けた講習内容が脳裏によぎった。

 

(エフェクターを使用しよう。今しかないはずだ)

 

「カヒュ・・・・・はぁ、はぁ、エフェクター・・・・起動!」

 

 

 

----------------------

 

「お前たち、なにか変だ。交戦準備!」

 

「っは!」

「ジン先生!どうしたんすか?」

 

「い・・・いや、何でもないですよ。一瞬だけ過呼吸気味になってしまったようで・・・」

「お前たち、前方に集中しろ!!」

 

私はエフェクターを使用した。自身の死を回避する為の行為の結果が瀕死の重傷を負う数十秒前の移動とは・・・

 

「そこのお前、感染者ではないのであれば、氏名を名乗れ」

 

「クリスさん!ピアーズさん!あの人は感染者です!B.O.Wです!」

 

「ジン・・いったいどうしたんだ?」

「冗談を・・・言っているようには見えないな」

 

彼等は私の唐突な警告に面食らっているようだ。あんなことを言われたら私だって面食らってしまうだろう。

 

私は銃のセレクターをフルオートに変更すると、彼女・・・いや、化け物に向かってありったけの銃弾を発射した。

 

「ジン先生!何やってるんすか?!」

「リッキー君!君もあの化け物に発砲するんだ!!」

「あぁ。なんかわからねぇっすけどやりますよ?!」

 

パンパンパン!

ドドドドドドド!

 

「おい!あんたらいい加減にしろ!」

「よせピアーズ!あの人影は銃撃を受けているのに倒れる気配がない・・・ジンの言っていた通りB.O.Wだろう・・総員、撃て!」

「・・・あぁもう。しらないですよ?!」

「私はクリス隊長を信じるわ!」

 

全員の銃口からマズルフラッシュとともに銃弾が発射され、そのほとんどがビンディーに命中した。

 

銃撃は20秒ぐらいを行っただろうか、彼女に対して2マガジン分の弾丸を発射した私はリロードを行う為に射撃を中止した。

 

同じタイミングで、全員の弾倉が空になったようで、全ての銃撃が止み、先ほどとは違った静寂があたりを支配していた。

 

「やったのか?」

「いや、相手はまだ立っているぞ。新種のB.O.Wだとしたらその程度では死なないだろう。全員、警戒しろ」

 

「フフフ・・無力な生徒に銃撃なんて、酷いじゃないですか。ジン先生、リッキー君」

「この声は・・・ビンディーちゃん?!」

「リッキー、知っているのか?」

「あぁ、この学園の生徒会長だよ・・・・まさか、冗談だよな?」

 

「冗談?・・・いいえ?私はそんな冗談は好きではないのよ。見せてあげる、今の私を」

 

そういうとビンディーはカツ、カツ、カツ、カツ、とエフェクターを使用する前と同じ調子で近づいてきた。

 

「そんな・・・あれだけの銃弾を撃ち込んだはずなのになぜ・・・?」

「ジン。それがB.O.Wだ。俺たち人間の常識を超えた進化を続ける醜悪な兵器だ。」

 

徐々に徐々に近づいていく彼女は月明かりが差し込んでいる位置で立ち止まると、その醜悪な見た目をその場の全員に晒した。

 

「そんな・・・嘘だといってくれよ。ビンディーちゃん!!」

「新しいサンプルデータを収集する必要がありそうね?」

「隊長・・・あれは」

「あぁ・・・あれは紛れもないB.O.Wだ」

 

リッキーやBSAAのメンツは各々感想を言い合った彼女の姿は、度重なる銃撃によって欠如した部位を再生させながら変異を行っている最中の化け物になり果てていた。

 

「ビンディーちゃん、どうしてこうなったんだ? 何が起きたんだ?」

 

リッキーは動揺しながら問いかけた。ビンディーは奇妙な笑みを浮かべながら答えた。

 

「まさか私がこうなるとは思わなかったでしょう? この能力、この力はこの狂った学園を破壊する為に手に入れたのよ」

 

「ビンディーちゃん、もう止めるんだ。俺たち友達だろう?」

 

リッキーのセリフに何か思う事があったのか、先ほどまでの笑みを消し去り、憎々しげに言言い放った。

 

「この学園は・・・人の死すらも隠ぺいするような腐り切った政治が横行しているわ。この事実を、どの様な手を使っても全世界に公表しなければいけないのよ」

 

「ビンディーと言ったな。どんな理由があろうと俺らBSAAは、お前の殺戮を止める責務がある」

 

クリスを含めたBSAAの隊員は一斉に銃を構え彼女に照準を合わせた。

 

「それならば試してみますか?私の力を。」

 

そういうと彼女の体から複数の触手が伸びていき、BSAAの隊員に向かって刺突攻撃を行った。しかし、彼等は対バイオハザードに特化した部隊。そうやすやすとやられるわけがなく、攻撃をかわし切ると各々が反撃を行った。

 

「・・・あなた達を倒すのは最後にしましょうか・・まずはリッキー君とジン先生から!」

 

そういうと全ての触手をジンとリッキーのいる場所に向かわせて攻撃を仕掛けてきた。

 

リッキーは危なげならもその攻撃全てを交わし切っている中、横目でジンは無事なのか確認する事にした。

 

「なんだ・・・あの動きは!?」

 

ジンは最小限の動作で触手の一本一本を交わすとカウンターとばかりに射撃を行い、刺突攻撃で伸びきった触手を装備していたサバイバルナイフで切り落としたりと、まるで【未来が見えているかのような動き】で敵にダメージを与えていた。

 

「おいおい・・・あの教師、本当にただの非戦闘員なのか?」

「可能性として何かしらのウィルスを投与されているのかしら?」

 

「・・すべてが終わったら事情聴取を行う必要があるな」

 

そんな面々に気づいていない彼の動きにはカラクリが存在した。

 

攻撃が当たる直前にエフェクターを機動、数秒前に戻りその攻撃に対応するといった芸当を行っていたのだ。一度使ったエフェクターの機能。

使う際のハードルが取っ払われた事による芸当なのだ。

 

(エフェクターを使用しているが・・・これで大丈夫なのか?いや、今はそんな事を考えるのではなく、生き残る事に集中しないと!)

 

「ッチ!・・・先生。あなたは本当に人間ですか?人外の力を発揮している私と互角以上にやりあうなんて・・」

 

「ビンディー君。私は確かに一介の教師に過ぎないよ。ただ、教師の時間外は個人の時間さ。ミリタリー訓練を行った経験がここで活きてきたわけだよ」

 

「・・そんなことを言っていますけど。隊長はどう思います?」

「・・天賦の才なのか、それとも嘘なのか・・・ハッキリはしないが、俺たちに出来る事は攻撃を続けることだ」

 

そう言って引き続き射撃を行っていくと、ビンディーに変化が訪れた。

 

「今は見逃しましょう!私はあなた達を全員あの世に送り届けてあげる。だからそれまで待っていなさい!」

 

そう言い捨てると窓ガラスを割り、外に飛び出すと彼女は闇夜に姿を消し去った。

 

「・・あぁぁぁ~。何とか生き残った・・」

「そうみたいですね・・死ぬかと思いましたよ。」

そう言うとジンとリッキーは精が抜け落ちたかのように呆然と立ち尽くした。

 

それを見ていたBSAAのメンバーたちは、ビンディーの突然の変化と逃亡に戸惑いながらも、一時的な休息を取りつつ今後の作戦を打ち合わせした。

 

「ビンディーがどこに行ったのか、完全に見失ったな。とにかく、彼女の行動は予測不可能だ。警戒を怠るわけにはいかない。」

 

クリスが一呼吸おいて言った。

 

「確かにそうですね。ただ、今はどこにいるか分からない彼女より・・」

「あぁ。わかっているさ。今は協力する姿勢で良いだろう。気を見て拘束するぞ」




短いですが、何とか投稿する事が出来ました・・・半年関更新していなかったので色々わすれている部分もあるので、指摘事項があったら気軽に連絡お願いします!
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