【凍結】1st Saga バタフライエフェクト 作:ジュネープ
ーーーーまさか、運命を映画感覚で楽しむ奴がいるとは、驚きだーーーー
?!お前は・・・私が作った物語を終わらせはしない、絶対にだ!
ーーー人の人生にたくさんの分岐を仕掛けた奴にそのセリフを言われなくないねーーーー
私が作り出してしまった不具合だ、消去してやる!
ーーー望むところだ。貴様の支配を終わらせる!ーーー
セブ島(英語: Cebu Island)は、フィリピン中部のビサヤ諸島にある島で、南北に225kmにわたって伸びる細長くて大きな島である。面積は4422km2。周囲はマクタン島、バンタヤン島、マラパスカ島、オランゴ島など小さな島々に囲まれている。(Wikipediaより参照)
「こちらは機長です、たった今セブ島に着陸しました。今から大体4時間ぐらい補給休憩を行いますのでその間は自由に行動しても構いません。」
ヘッドセット越しに聞こえてきた機長の声は若い女性の物で、男性パイロットだと勝手に勘違いしていた私は多少驚いてしまった。それを見ていたヨルンはケタケタと嘲笑を浮かべていたので私の気分は少し悪くなった。そんな気分を吹き飛ばそうと「組織」から支給されたカードを使って何かをしようと考えた。
「ヨルンさん。質問なんですが、ここから近いところにある街ってどれくらいでしょうか?」
「フッ、司令は貰ったばかしのおもちゃを使いたくてしょうがない様子のようだ。此処からだと大体10分ぐらいの距離にマンダウエ・シティという場所がある。そこに着いたら翻訳を雇うなりして、堪能すれば良い。俺は影から護衛をするから安心しろ」
そう言って彼はどこからともなく取り出したサイレンサーのついたマークスマンライフルを私に見せつけた。
その後、私は最近注目されているスマホを使い、通訳の人を雇う事に成功した。通訳の人は割腹の良い中年男性で人の良しそうな温和な表情が特徴的な人物だ。そんな彼にATMの場所を聞くとその場所まで案内された。道中異国の景色を堪能しつつ彼と談笑していた。
彼曰く、少し前までは日本にいたがギリシャの財政破綻をきっかけに起きた金融危機で日本での職を失ってしまい、地元に帰ったらしい。不景気で職を失いかけた私と似ている部分があったので話は弾み、一緒に食事をたらふく食べた。
「まさか、ニホンジンの人と一緒にまたご飯を食べる事ができるなんて、とても嬉しいですよ」
「私としても1人でご飯を食べるより誰かと一緒に食べるのが好きなのでちょうど良かったです。」
彼が食事を食べ終えたのを見計らって彼に聞いてみた。
「そう言えば貴方は職を失って故郷に帰ったと仰いましたよね?差し支えなければどの様な職についていたのか教えてくれませんか?」
「私は元々「アンブレラ・ジャパン」という会社に勤めていたのですが、2004年に解散してしまって・・・当時の私はニホンジンを取りまとめる研究リーダーだった。だからお金は沢山あったから株取引をする事にしたんです。友達に絶対安心と言われていたスイスフランに手を出したのが間違いでした。お陰で私は昔の時とは比べ物にならないぐらいの生活を送ってます」
私自身、アンブレラ・ジャパンとは何度か契約して業務に関わった過去があるだけに彼との親近感は話を聞く前と聞いた後ではだいぶ違っていた。
思えばアンブレラが事実上の倒産した事で(全くとは言えないが)関係のない人々の生活を破壊したことは事実であり、私もその被害者の1人である事には変わらない。通訳の彼だって将来的には私が初勤務の時に見た「感染者」を作る研究者になっていたかもしれない。
しかし「if」のことを考えていても仕方がないのは百も承知だが、『もしも、あの時にこうしたらどうなっていたのか?』と考えてしまう事は最近増えてきている気がする。それが原因なのか「幻聴」をよく聞く様になっているのも問題だと感じている。
「そうだったんですね・・・私もアンブレラジャパンさんとはお付き合いがあるので、まさかこの様な場所で関係者と会う事になるとは思いませんでした・・・おっと、もうそろそろ時間が近づいてきているので此処で失礼します。」
気づけば残り時間が少ない事に気づいて、最後に通訳のお代を渡した後、彼との連絡先を交換して私はヘリのある場所に帰った。初めての異国だが、現地の人と交友を結ぶのはこの職では結構重要な事ではないかと思っているので、良い経験になった。
「よぉーどうだった?中年のオッサンとデートした気分は?」
「ヨルンさん。私はデートをしたわけではないんですよ。それに私には妻子がいますし」
「にしても、司令は結構太っ腹なんだな、二重の意味でな・・・・ワザワザ通訳の分のレチョンを買う事はないだろ?」
「交友関係はあって損はないですよ。これが後々どの様な事になるのか分かりませんが、良い方向に進むと私は考えてます」
ヘリに戻った私にニヤニヤと笑いながら声をかけたヨルンと話していると、ヘリが離陸して行く感覚を感じた。短い間でも仲の良い知り合いを作る事ができた私は、総司令部に向かうヘリの中で眠りについた。
セブ島については完全に私の想像と偏見とGoogle先生による完全創作です