善セフィロスを目指したら三兄弟と戦う羽目になった 作:ハイキューw
ゲームを二次小説にするのは、私には少々難しく……、後、他の小説優先してたので………。
もう、見ていないかもですが、結構前に実は1話分は出来てたのを思い出して更新致します。
遅れてすみません……。
「がっはっはっはっは! さぁさぁ、来てみろ!」
舌なめずりをし、今か今かと待ち構えるハイデッカー。
厳密に言えば、動いているのは部下たちなので、彼はモニター室でふんぞり返っているだけなのだが。
スカーレットは、ある程度の発破(殆ど脅し)をかける事は出来たので、後はハイデッカーと同じ空気を吸いたくない、とでも言わんばかりに……。いやいや、実際に毒を吐いた後に退席した。
少々部下たちがホッとしたのは言うまでもない。
そして、警報システム・モニターの再チェックを行っていたその時だ。
「邪魔するぞ、と」
赤毛のツンツン頭、額にはゴーグル型のサングラス、指をビっ! と振る所作。
一体どこのチンピラだ? と思える様な横暴な態度で部屋に入ってくる男が居た。
「レノ、貴様。何をしに来た? ツォンからは何も聞いておらんぞ」
大笑いをして、今か今かと待ち構えていたハイデッカーだったが、気分を害されたのだろうか、少々不機嫌そうな顔で赤毛の男――レノの方を睨みつける。
立場的には、ハイデッカーの方が上なのだが……。
「報告にきただけだぞ、と」
太々しい態度を変えはしない。
ニヤリと笑って見せるレノの姿に、またしても青筋が立ちそうになったが、レノと言う人物については良く知っているので、軽くため息をしてハイデッカーは向き直った。
「さっさと話せ」
「へっ」
最初はどうでも良い。
今は、未知数のマテリア回収、その製作の謎を解明する事以上のモノは無いだろう、と高をくくっていたのだが……、レノの報告内容を聞いて、驚き目を見開く事になるのだった。
壱番魔晄炉爆破作戦。
先行しているのは、バレット・クラウド・ティファ・ジェシー・ビッグス・ウェッジ。
彼らが速やかに奥まで侵入出来る様に、派手に踊るのが。
セロス、エックス、エリスの偽名トリオ。
暴れるだけなら余裕なのだが、後々の事を考えたらしっかりと隠す必要は出てくるだろう。
何せ、エリスことエアリスは、母親―――義理の母は平和に暮らしてる。タークスからも目を着けられている、と言う点では、既に今更な気もしなくもないが、それでも一応は気にしていた方が良いだろう。
続いて、エックスことザックス。
彼はニブルヘイムで死んだ、と言う事になってる幽霊人間。ソルジャー1stクラスなので、当然ながら超有名。顔バレでもしたら、【なんでいるんだってばよ!?】となりかねないので、念入りに。
武器もバスターソードの様な大柄なモノから、カタナと呼ばれる細身のモノに変えている。
何だかんだ、英雄に憧れがあった様で、同じ形状の武器を使えて嬉しいと楽しそうだ。
そしてそして、言わずもがな超が幾つもつく……一体幾つ付くのか解らない程超有名人なのが英雄セフィロスことセロス。中身が違うセロス。
彼も表向きでは、ニブルヘイムの北に位置するニブル山にて消息不明、又は死んだとされている。
表向きでは死んだ、と言う事なのだが、死ぬわけないだろ、と言う考えの連中が沢山居て結果消息不明、と言う形で落ち着いた訳だ。
何でも超大規模な戦いを複数と行い、山の形を変えた程の死闘の果てに―――星の底にまで落ちていった、と言われている。
そんな男の獲物は正宗―――ではなく、魔法・体術主体のスタイルに変更している。
愛刀正宗は、あまりにも目立つので置いてきている。
「んじゃ、そろそろやるぞ? 心と身体の準備は?」
「問題なし!」
「もっちろん!」
名前だけでなく、容姿も変わってる3人は電車の座席から腰を浮かせた。
周囲は一体何事か? とジロジロ見てくる。今日もお勤めお疲れ様です。サラリーマンの皆さん、とか色々思いながら軽く手を振って―――。
「「「ええええ!!??」」」
高速で動く列車から飛び降りた。
セキュリティ・スキャンが来る前に飛び降りてるから、明かに不審人物、アバランチの類……と思うだろうけれど、それ以上に高速で移動する電車から飛び降りると言う自殺行為とも言える場面を目撃して、驚く以上の行動をとれなかったのである。
常人であれば確かによくて重症、普通に死ぬ事だってあり得るが、この3人であれば何ら問題なし。
「D分岐点に到着、っと」
強靭な脚力や身体にモノを言わせて余裕の着地から目的地へと到着していたのである。
機械兵、無人警備システムの格納庫の傍。ここで暴れれば当然目立つ。一気に警報の嵐だろう。
敵さんが集中的に来るまでの時間シミュレーションは、VRゴーグルで再確認済みだ。数字に強いジェシーが一緒に居るから、その辺りは安心して良いだろう。
「んじゃ、機械連中には起きててもらうかね。―――3秒後に跳べよ、お前ら」
「おう!!」
「任せて!」
頭の中でカウントをするエックスとエリス。
丁度3秒立った所で、エックスがエリスをお姫様抱っこして跳躍。
一瞬、エリスはギョッ! としたが、直ぐにエックスの身体に抱き着いた。
そもそも、単純な脚力はどう足掻いても、どう頑張ってもエリスじゃエックスには勝てない。
何よりも、彼女・彼氏の関係になった以上、守るのは男の役目。―――一緒に戦場に来ているのもどうかと思うが、来た以上はエックスにも男としての矜持がある、と言う事だろう。
空中に行ったのを確認するや否や、セロスは手に持ったマテリアを全力全開で放つ。
マテリアは【いかずち】。
雷の魔法を操るマテリアである。
勿論、最大クラスにまで覚醒させている上にセロスお手製の代物。他のマテリアが
サンダガが、辺り一面に飛来し、その雷は鉄骨や壁面を伝って警備システムへと雪崩れ込む。
警備システムは、人間でいう叩き起こされたも同然な状態で、ビリビリと痙攣? しながらも一斉にやってきた。
「ひゅ~~、機械はかみなりに弱いって言うケド、こりゃ、想像以上だ。……つーか、あぶねぇな! 喰らったら、あの世じゃねーか!」
「大丈夫だ。お前は殺しても死なん。エリスもいるしな」
「そーそー! あのくらいで慌てちゃうなんて、男らしくないぞ、ざ~じゃなく、……エックスっ!」
エックスの腕の中で、グーを作り、頬に軽く当てるエリス。
エックスはエックスで、何だか納得がいかない部分はあるものの、あまり時間をかけてられなくなってきたのを自覚する。
何故なら、わらわらと出てきたからだ。
セロスが決めたサンダガが、全てに伝わり、物理的にぶっ飛ばした入り口から。
スイーパー、プロトスイーパー、カッターマシン、スタンテイザー、スタンレイ……etc
「やっぱ、随分儲かってるんだなぁ、神羅カンパニー」
「そりゃ、ちょっと前までオレらが務めてた会社だしな! 何だかんだ給料は良かったと思うぜ!」
バシッ! と拳を当てて笑うセロス。
憧れのカタナを構えるエックス。
「うーん、花屋はそんなにお金稼ぎ出来ないから」
エリスは……普通に主要武器であるロッドを持っている。
杖に魔力を込めて攻撃するのが彼女のスタイル。
「えいっ! はいっ! っと」
クルクル、ぶんぶん、と振るってはドンドン出てくる魔力球が、敵を吹き飛ばす。
本当に見た通りブットバス。
可憐な腕、踊っている様な振舞だと言うのに、その実、物凄く凶悪なのである。
可愛くて、美人な容姿に騙される事の無いように。
「あっ、なんかエックス! 失礼な事考えてない!?」
「お、オレじゃねーーよ!!」
「……オレじゃねー、とか。そもそも誰もしゃべってなかったんだが」
陽気な声が響く。
鈍い戦闘音も響く。
エックスとエリスが競い合う様に倒しまくる。
結構珍しい後方支援を楽しみながら、セロスも魔法攻撃の手を緩める気配は無し。
近接戦闘でメチャクチャ圧倒してくるエックスに加えて遠距離攻撃で殲滅してくるエリスも大概だが、何より
支援に回っているから、削る事なんて出来ないし、かと言って攻撃に回られたら、壊れる間隔が倍増しで短くなるだけだから。
出てきては直ぐにスクラップにされる機械たちの残骸が積み上がっていく。
そして、軽く腕を回した後セロスが天井部分に向かってファイガを放った。
「公開すんのはこの辺にしとこうか。後は現地で直接見に来てねっ、と」
盛大に暴れてる場面は発信出来た。
敢えてサンダガの影響が及ばない様に力を調節して、残した監視カメラ。
どくのマテリアを使った、コンピューターウイルスで、カメラの位置は全て把握済みだ。後はセロスの魔法も加わって、これくらいは余裕なのである。
機械兵たちの残骸の山が2~3個、数にして100を超えるだろうか。
相当な損害が出た所で、ポップされる間隔が遅くなってきた。
「そろそろアイツらも深部に行けてる時間帯だ。脱出方法と経路、確認しとくぞ」
「おう! Fの分岐点の点検口から出るんだったよな?」
「ちゃんと頭に入れてるよ! 大丈夫!」
拳を振り上げる2人組。
どうやら、特に問題なく、安全? に終われる様だ。少々安堵感と言うものが生まれてくる。……まだまだ戦闘中なのだが。
「ん。オッケーだ。後、ヘイストはかけておくから。走り過ぎて、通り越すなよ? 特にエリス」
「ぶー! 私そんなお転婆じゃないよ!」
「我が身を一度見つめなおす事をお勧めする。彼氏からの助言だ」
ブーブー文句を言っていたが、エックスからも言われてエリスは沈んだ。……直ぐに浮上したが。
そんな和気藹々、余裕な様子の一行だった……が。
「おいおい、こりゃ……やり過ぎだぞ、と」
【!!】
主に機械の敵しかいない場所で、人間の声が聞こえてきた。
それもよく知る人物のモノ。
そして、一番驚くのはセロスだ。
この時、このタイミングでこの男が出てくるとは想定してなかった。
「(エアリスがスラムに居なかったから……か? いや、それより)」
がしゃん!! と山々が崩される。
そこから現れたのは、警棒を持ってるレノと、スキンヘッド・グラサン、ハードボイルドの一言なおっさん。
「至急、確認しないとな。……ウチにどれ程の損害が出たのか。上司に報告だ」
ルード。
拳を鳴らしながら近づいてくる。
そして、驚きが更新された。
「―――――――」
コインを手の中に持ち、全身白のコーディネイトに金髪オールバック。
傍らには、自慢の愛犬だろう。あの黒い犬ダークネイションが控えている。涎を垂らしながら今にも飛び掛かってきそうな勢いだ。
射貫く様な視線を、真っ直ぐ向けてきて、薄く笑いながら言った。
「久しぶりだな。―――セフィロス」
次期社長、ここにタークスを引き連れて降臨、である。
ツォンの姿は見えないが。
―――あれ? 確か、今は左遷されてたんじゃなかったっけ?
とセロスは首を傾げるのだった。
レノ事
藤原啓治様
もう1年以上になりますか……。
大好きな声優の1人です。今でも大好きです。
心からご冥福をお祈り致します。