伝説の転生者の物語   作:ゆっぴー

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始めまして。

作者の台詞ではないが、初っぱなから言うべきことではないが、

この第一話、第二話は酷いです。

テンプレがお嫌いな方は第三話から読むことをお勧めします。

作者の技量ではこれ以上は書けません。故に第一話、第二話の批判をなさるくらいなら、第三話からお読みください。


そうだ海軍に行こう
第一話 無人島で創造主は悪意の悪戯を


ここはとある島のとある家のとある一室。そこにいるのは一人の女性でそこにあるのは十体の死体と三振りの彼女の得物の刃物と禍々しい色彩の木の実。

 

「やっと|自然系(ロギア)の実を見つけた…これでアイツに復讐出来るかもしれないな。これもあることだし今回のヤツは上手くいけばいいんだがな……」

 

「やっぱり呼ぶなら欲にまみれた飢えた奴に限るな…でも動物みたいな食欲と色欲と睡眠ばっかじゃなくでも金とか権力じゃなくて……友愛?家族愛?だから先進国の奴がいいな…性別は……どっちでもいいや。年は……若いやつの方が染めやすいな。英雄の素質持ちなんてざらに居るしこんなことで一々人を殺す必要もねーな」

 

光輝く女性は悪魔の実をポンポンと投げながら言った。

 

 

 

日常というのは当然日常的に続いていくものである 。しかし非日常というものは続いてきた日常が終わることで始まる。

 

今とある交差点にあるのは非常に日常的な光景である。

 

仲が悪い、なんてことのないとある高校生二人が並んで帰宅している光景である。

 

その二人の少年が数少ないといえる繋がりである好きな漫画"ワンピース"について話しているという日 常的な光景。会話の内容は今日発売のワンピース第 六十六巻の予測などである。

 

そんな中日常は突然終わり非日常が始まる。

 

「あれ、やばくね?」

 

と少し前を指差す一人の男子高校生。

 

その指の先にはには車道に飛び出した五才ほどの子供が、トラ ックに引かれそうになっている光景が広がっていた。

 

「はぁ!?あの子何四天王!?」

 

「そこはボケる所じゃない!」

 

叫びながら走るこの物語の主人公、御劔帝 (ミツルギ ミカド)に突っ込む友達。 少なくとも彼の突っ込みは間違ってないだろう。

 

彼はその引かれかけている少女の元にたどり着くと 、その子の襟を引 っ張って歩道に引き戻す。 彼の隣で何やら「グエッ、ゲボオッ」なんて聞こえたがそれは幻聴であるのだろう。 特に後半。 それに加えてズボンが何やら温かい気がするがそれは 気のせいだ 、と彼は自分に言い聞かせて目の前の問題に集中す ることにる。彼の目前に迫るトラック。 しかしそこで彼は真横に飛び、跳ねられたときのダメージを軽減する作戦に出る。

 

しかし反対からも迫る逆走トラック。

 

(マ・ジ・で?)

 

人は予想外の出来事に直面すると何も出来ない、声 すらもあげられないものである。

 

その一秒後、御劔帝は人前で自身の内面を全てさらけ出した。(比喩的表現無しで)

 

最期の言葉が『何四天王!?』というのは彼がそれを 聞いたとき二度と思い出したくない黒歴史となる事は確定であろう。

 

「……っさと起きろ!」

 

と腹にくる激痛とついでに叫び声で彼は目を覚まし た。ふと一瞬さっきのは夢オチであることを期待していたがその幻想はぶっ 殺された。 何故なら最初に目に入ったのが、

 

「見たことの無い天井だ」

 

嘘である。本当は目の前に明らかに見覚えのない森と青空が広がっていたからである。そして横を見ると何かをふんずけている三十代と思われて年相応の美しさの美女。しかも何やら輝いている。つまり比喩表現なしに発光しているということだ。ついでにこれが夢オチでない事を確信した原因は腹の激痛である。

 

(彼女は神様かなんかだろうか…?)

 

と柄にもなく頭の中に愉快なファンタジー満点の考 えが思い浮かぶ。もし彼の考えが合っていてなおかつこれがテンプレ的状況だとするとこの女性が「実は私は神様で間違って貴方をペースト状にしちゃいました、テヘ(笑)」と か言って来る筈だ。

 

「もしかして、あなたのミスで俺が死んだとかです か……?」

 

とおそるおそる聞くと、

 

「んな訳ねーだろうが、バカかテメエは?バカなのか?」

 

と何やら機嫌を損ねてしまった。

 

非常に気まずいがそれでは永久に話が進まない。小説的にもそれは困るから御劔から話しかける。

 

「このままじゃ話が進まないから聞くぞ?ここは何処?あなたは誰?何故俺がここにいるのか?位だな 」

 

「んじゃ一応答えていやる。ここは"ONE PIECE"の 世界にある無人島だ。アタシはまぁオマエらのいうところ神?いやちょっとそれは違うな…。まぁ、創造主的なもんだな。んでなんでオマエがここ にいるのかっつーと、面白いモンが見れそうだったから、だな」

 

「……は?」

 

とあまりにも突拍子の無いことを言われてフリーズ してしまった御劔。しかし彼が固まってしまうのも 無理ないだろう。何せ突然自称創造主から『貴方の好きな世界に転生させました』と言われたのだから。普通の人間は夢だと思う、いや確信するだろう。しか し自称創造主か踏んでいる腹の痛みがこれが現実であることを証明している。

 

等と思考が丁度五順目を回り終わった時にやっと自分の置かれた立場をおもむろに理解し始める。

 

「えーっと、状況を確認するぞ?創造主であるお前が面白半分に俺を"ONE PIECE"の世界に転生させたっていうことだな?」

 

「おー、完璧だ。オッケー完璧だ。飲み込みはえーな、お前」

 

と今にもケタケタと笑い出しそうな雰囲気で肯定する女性。その姿は創造主からはほど遠い。

 

「いや、全く完璧じゃねーよ、どう考えても。まず創造主ってなんだよ!?次にどうして平々凡々で一般ピーポーな所謂モブAである俺を転生させたんだ!?最後になんであえて俺の転生先が"ONE PIECE"世界なんだよ!?」

 

「どーどー落ち着け。先ず創造主っつーのは人じゃないなにか、っていうか人の上位個体?んでお前らの世界を作って観察する者そんな感じだ。何でお前なのかっつーのは知能のある生き物なら目の前に死にかけで使えそうな玩具が落ちてたら使わずにはいられねーだろ?んで、何でこの世界かっつーとこの世界を観察?うーん、まぁ見守ってる奴を困らせる為だな」

 

神に対しての御劔の信仰心が0からマッハの勢いでマイナスに突入しているこの頃だが、状況は理解し始めてきたようだ。この世界を観察しているらしい人を何故嫌っているかは大して問題ではないだろう 。

 

「おー、大体分かってきた。つまり俺にこの世界を改変しろっつーことか?」

 

「オールライト!いやー良い玩具を拾ったもんだわ !前回とは大違いだ。あの貴族かぶれの箱入りビッ チは全然面白くなかったからな。でもそんなに気張らなくても良いぞ?オマエが生きてるだけで世界はかなり変わるだろうからな」

 

然り気無く問題発言である。少なくともこの雰囲気からしてテンプレ的にはこれから御劔 帝は所謂" 転生者チート特典"というものが貰えるはずなのである。こういった転生者最強ものでは唯一敵となりうるのは同じ"転生者チート特典"を持っている人間だけであるから。

 

「他にも居んのかよ…」

 

「あー全然心配しなくていいぞ。あの糞ビッチはもう半分永眠してっから」

 

ひどく気になる言い方だがこの言葉で御劔はひとまず敵は居ないと安心する。

 

「世界を変えるっていうからには俺にはなんかチートがあるんだよな?」

 

確定した事柄を確認するかのような口調で御劔が尋ねる。しかし不機嫌そうな女性から返ってきたのは 確信とは全く逆の言葉だった。

 

「はぁ!?チートだぁ!?テメエふざけんなよ!?何でア タシがテメエの為にそんなつまらねえ苦労をしなきゃいけねえんだよ!?」

 

その言葉に御劔は絶望する。確かに殺生過ぎる話である。例えるなら全裸で未開の夜のジャングルに放り出されるようなものだろうか。しかし神は居なか ったが悪魔も居なかったようだ。

 

「だけど六式と覇気は使えるように訓練をつけてやる。中々良い体だし直ぐに上達するさ、生きてれば。ああ、でもさっきペチャンコだったお前の身体の再生ミスったんだったな。所々記憶障害があるはずだ。オマエ自分の名前わかんねーだろ?考えとけよ?ついでに言うと 、今のオマエの体は一才児のそれとあんま変わんねーから。身体にも不備があったら言うように。内臓が働いてないなんてヤだろ?あとこれはお前の得物の異世界の名刀"帝" だ。技術さえあれば斬れねえモンはねえしどんだけ 打ち合っても刃こぼれ一つしねー。さらには手入れも要らねーし、絶対に壊れることはない。まぁ、ただし技術が無けりゃあバターも切れないがな。あと、おまけに刀身も持ち主の体格に合わせて変化するっつー優れモンだ。あともう一つはこれだ」

 

物凄い問題大有り発言があったが今はそれどころではない。勿論名前の件は後でちゃんと考えるが。何故ならば女性が差し出したのは、御劔の現在50cmの身長の三倍以上ある刀と、明らかに『ウチ、猛毒ですよ』と激しく自己主張している多分木の実を御劔の目の前にかざしたからである。木の実的なナニカである。しかしこの世界で言う木の実的なナニカと言えば、

 

「悪魔…の実…か……?」

 

これしかない。

 

「ああ、これは悪魔の実自然系"ドロドロの実"。これを食えばオマエは晴れて泥人間だ。モチロン拒否権はないからな?」

 

と何人も威圧するような満面の笑みを浮かべて女性が通達するも、

 

「お前、実は良いやつ?」

 

むしろ御劔はこれを好意と受け入れた。確かに面白半分に自分を殺したわけではないし、寧ろ死にかけていた自分を生き返らせて第二の人生を 約束してくれた目の前の女性は幾分か人格が破綻している節がかいまみえたとしても天使に見えただろう。

 

「全然気にしなくて良いぞ?こっちとしては"帝"の持ち主とか"ドロドロの実"の能力者を殺しまくれて楽しかったから寧ろお礼が言いてーくらいだな」

 

しかしちゃんと悪魔はいたらしい。悪魔の実に関してはその能力者を殺した所で実を手に入れれる訳ではないから文字通りドロドロの実の能力者を殺し" まくった"ようだが、具体的な人数は怖くて聞けない御劔。しかし彼を臆病者呼ばわりできるやつはそういないだろう。世の中には知っても良いことと知らなくても良いことと知ろうとしてはいけないことがある。

 

すると突然女性が指を三本立てて言った。

 

「三年だ」

 

「……は?」

 

「三年でオマエを世界最強にしてやるからオマエは 口調を子供らしくしな」

 

何故稽古をつけることと口調を変えることが関係あ るのか全く理解出来てない御劔。しかし共通項の無いこの二つの関係性は何人たりとも理解できないだろう。その例に洩れない御劔。やはり気になったので聞く、

 

「何故に子供口調?」

 

そこでここぞとばかりに女性が口を開く。

 

「だって見た目一才の子供をボコボコに出来るなん て凄く楽しいだろ?」

 

ここには神も悪魔も居ない。居るのは魔王だけである。右手に大剣、左手にサバイバルナイフを構える女性を見て御劔はそう確信した。




小ネタの出典紹介
・何四天王……一時期Youtubeを風靡した女の子の母親の言葉。たぶんニコニコでも見れる。

・その幻想はぶっ殺された……とある魔術の主人公の決め台詞『その幻想をぶっ殺す』だったはず
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