バイオハザード 生物兵器の彼女は何を思うのか   作:コーちゃん元帥

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社会潜伏実験3

 

 初日からぐったりと疲れたトファースは疲れた精神で帰っていた。

 マービン達が行ってくれた歓迎会は良い意味と悪い意味で終えた。

 良い意味はあの歓迎会を通して様々な交流を得たこと

 悪い意味ではS.T.A.R.S.面々に戦慄したこと

 特に歓迎会に居たクリス、ジル、バリーは特にヤバい感じがする。

 下手すればサシでも勝てないかもしれない

 通常のタイラントや戦車、装甲車にすら恐怖を感じたことがないトファースにとってこれ以上にない危機感だった。

 幸いアルコールはTウィルスが即分解するので酔うことはなかったしむしろ食べ物に関してはぜひ妹達にも食べさせてあげたいと思った。

 

 そして家に着くとき自身とは反対方面からフォウの姿が見えた。

 その顔には精神の疲れが見える。

 「姉さん………今帰りですか?」

 

 「フォウもそのようね」と家に入るとやたら良い匂いが漂う

 そしてリビングに行くとエプロン姿のドーザが料理をしていた。

 「おっ?姉貴にフォウもお帰り!もう少しでシチューってやつが出来るから待っててよ」と2人は信じられない目で見ていた。

 フェアリーはトファースを含めて全員教わっていなかった。

 

 「ん?ああ、近所のおばちゃんが教えてくれたんだ。あとステーキにポテトサラダ、コンソメスープもあるから食べててよ」と食卓に並ぶ料理に唾を呑む

 初めてにしては予想以上の出来栄えだ。

 そして恐る恐る食べると美味しかった。

 「どうかな?」とドーザも初めての料理にいまいち自信がないので聞くが美味いと聞けたらドーザは嬉しい気持ちになった。

 更に近所のおじいさんから貰ったウィスキーをロックで割り1日の出来事を話していた。

 所謂、情報交換である。

 

 「警察署はかなり気を使うわね。まあ事務作業辺りが気休めだったわ」実際かなり力加減しないとうっかり怪力を暴露しかねない

 その上、普通の一般的な人ならまだしもクレーム等してくる癖の強い相手にはどうしたら良いのかまったく分からないだから事務作業は気が休まる仕事である。

 まったくもってマービン警部補がいなければどうなっていたか想像したくない

 

 「フォウはNEXT2では十分働けましたが看護士が辛いです。心情を理解しなければならないので」裏の顔であるNEXT2での任務、ワクチンの開発や対BOW用装備の開発等は今までこなしたのと大差ないので楽だったが看護士は別であった。

 フォウなりに考えてもどう対処すればいいか分からない

 せいぜい薬品や器具など人と関わらない仕事をこなせたぐらいだ。

 

 「ふーん、なんか意外だね。姉貴とフォウなら余裕だと思ったけど」

 

 「そうは言うけどドーザはどうしてたの?ご近所付き合い?」まあそれも重要な事だと理解してる。

 ご近所付き合いが失敗すれば疑いの目を向けられるからだ。

 そうでなくてもいきなり働き先が見つかるとは思ってもない

 だがそんなことはドーザの気軽な一言で変わる。

 

 「ん?あー、あたしもうバイト受かったから明後日から働くから」

 

 「「!?」」2人に雷鳴が轟いた!!

 

 「え?いやドーザいったいどうやって」2人は組織のコネで入ったものだからまったく想像が付かなかった。

 

 「へ?普通に近所のおじさんと話してたら………」

 

 『え?ドライバー?運送の?』

 

 『そーなんだよ。どっかに若手で大型免許を持った人が居ないか探してるんだよ』

 

 『あたし持ってるけど役に立てるのか?その運送ってやつ?』

 

 『そりゃ助かるが………』

 

 『別にいま仕事探し中だから逆にありがたいけど』と話がポンポン進み初日でバイトが受かり更に近所の奥さん方と買い物をしては料理を教わったりとある意味一番世間に溶け込んでいた。

 「というわけ、別段難しくなかったぜ」初めてだと思う

 2人はドッと疲れた。

 私達の苦労はなんだ?と思った。

 

 「姉貴にフォウ…………大丈夫?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 社会潜伏実験という訳ではないがファイブとシックスはアンブレラの上層部の警備をしていた。

 「かったるいな~…………あと会議何分で終わるんだ?」

 

 「何時間の間違いよ。それにしっかりしなさい、セブンからトゥエルブも見習いとしてきてるのよ。姉として恥ずかしい所を見せる気?」この警備には量産計画第2期個体であるセブンからトゥエルブまで参加してる。

 全員、トファースに誉められたいばかりに初任務に張り切っていた。

 そんなこと中でだらしない所を見られる訳にはいかなかった。

 

 「つってもよー。これなら戦場に出た方がマシだぜ」

 

 「…………わたしもそうよ。下手に堅苦しい任務より戦場の方が楽よ………………」それはどの個体でも言えたことであろう戦いに特化してることには変わりないのだ。

 だが上層部がそんなことを考えてるわけでもないので従うしかないが…………

 

 「あー、悪かった………………真面目にやるよ。それにしてもセカンド姉は大丈夫かな?」

 

 「ウィリアム・バーキンの研究所に出張だったわね………でも」

 

 「セカンド姉は最近焦ってるかなら…………Gウィルスなんてまさに願ってもないことなんだろうけどよ」そうここ最近セカンドは自身の力の無さに焦っている。

 理由は暴走タイラントに苦戦したことである。

 セカンドが責任感から来るのか力を求める傾向にありGウィルスの話を聞いては自身から願い出たことだ。

 しかし本当にGウィルスが必要なのか………そもそも不安要素の塊にしかならないのに冷静に観察したほうが良いに決まってる。

 「この仕事が終わったら姉さんに連絡してみるわ、姉さんなら」

 

 「まあ説得は出来るか…………」各々不安こそあるがとにかく任務に集中するのであった。 

 

 

 

 

 

 

 

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