バイオハザード 生物兵器の彼女は何を思うのか 作:コーちゃん元帥
とある研究員の日記
10月7日
10月1日にF-101が目覚めてから早くも一週間になるが知能に関しては素晴らしいの一言にしか過ぎない!
F-101は教育官からの教えを忠実に守り知識を吸収し今では言葉の意味を理解し会話が成り立っている!
後々分かったことだがどうやら何らかの誤作動で事前にインプットされていたプログラムが白紙になっていたことが分かった。
おそらくこれが原因で覚醒プログラムも作動しなかったのだろうだがそれが今ではプラスに働いていると考えると幸運だ。
少しすれば性能テストも出来るだろう
10月26日
待ちに待った性能テストの時が来た。
F-101にプログラムではなく学習させることで命令が実行されるのは計算外だが特殊部隊員による近接訓練にて事前に体術を会得させた。
吸収する速度は恐ろしいの一言に尽きる。
僅か3日で身につけた。
B.O.Wでも極めて完成度が高いハンターを相手にさせたが結果は一瞬だった。
ハンターが襲い掛かったがこれを難なく避け殴るだけで頭部が原形を無くし倒れた。
あまりにも一瞬であった為にハンターを日に日に増やしていったが驚くことに計11体までなら無傷で勝てることが証明された。
それと同時に体術がより洗練されこの時点でT-103を越えてると確信した!
所長はこれを報告して追加予算を確保するつもりらしい
11月19日
F-101の成果を報告したところなんと追加予算は今の2倍もらえたそうだ!
そして所長が考えた極限の実験、そうタイラントだ。
たしか型式はT-078だったか?特殊部隊の訓練相手用のタイラントで最初から肉体のリミッターが外されているタイプだ。
それにF-101を戦わせようとしてる。
万が一に備え訓練用タイラントには爆弾を内臓させた為にそうそうないと思うがその前に最終確認も含めてあと一回だけハンターと戦わせるようだ。
11月24日
ハンター12体と戦わせてみたがやはり苦戦するようだ。
多少の傷を受けるが再生能力が従来のタイラントを上回る速度であった。
それと一度、片腕が斬り飛ばされた時には冷や汗物だったが斬られた腕をくっつけてしまった。
そしてこれによって欠点が見つかった。
どうやら従来のタイラントよりも皮膚の強度が弱いのだ。
今まで傷付くことなどなかったから分からなかった。
これでは拳銃ならまだしももう少し火力が高い携行火器を使われたら倒されてしまうが問題はすぐに解決した。
T-103にも使われている防弾対爆仕様のコートをF-101に合わせて作らせた。
職員の誰かがクリスマスを教えたらしくクリスマスプレゼントと称して専用のコートが渡された。
この時からかF-101が少しだけ笑うようになったのは……
12月9日
あと3日すればタイラントとの性能比較のテストが行われるがその間にもF-101の成長速度は凄まじい!
あれからデータ収集を行っていたがなんと複雑な筈の火器を扱えるのだ。
偶然だがしかし別の研究所が開発してるT-103をベースに寄生型ネメシスを寄生させることで複雑な命令を可能にしてるらしいがF-101はそれを上回る結果を出した。
タイラント由来の膂力も合わさって重火器すらも軽々と扱いタイラントよりも機動性がある。
急ぎ開発スタッフを集め各武器に対応可能な専用のコート及び武装の開発に着手した。
これは性能比較テストが楽しみだ。