バイオハザード 生物兵器の彼女は何を思うのか 作:コーちゃん元帥
ある紛争地域の後方基地に近づく6人の人影があった。
「ゴブリンリーダーへ、こちらファースト、目標の基地を視認しました」
『こちらゴブリンリーダー、当初の予定通り武力制圧をしてください』
「了解、これより当基地を武力制圧します」F-101と呼ばれピクシー…………そして様々な訓練と身分を偽りながらの傭兵生活、そして新しいコードネーム『ファースト』は後ろに控える5人に指示を出す。
よく見れば全員ファーストとそっくりの容姿をしてるがそれもその筈、彼女達5人はフェアリー量産計画にて量産された妹達、シスターズである。
まだファースト程ではないにしろ着実に学習してるので大雑把な命令なら理解し行動するだけの能力はある。
「シックスは狙撃、ファイブは工作活動して格納庫を爆破、サードとフォースは遊撃、私とセカンドは先に通信施設を破壊優先、その後援護しつつ殲滅に移行………全員、行動開始」と全員驚異的な身体能力で身の丈もあるBOW用特殊兵装を軽々と持ちながら移動を開始する。
「あー、退屈だな」
「まあいいじゃねぇか楽な仕事でよ」と基地の滑走路で話し込んでいた兵士達がいた。
彼らの言う通りこんな後ろの基地にわざわざ足を伸ばして来る敵もいないし前線で戦闘が続いてるなど信じられないほど平和であった。
「おっ?やっと帰って来やがったか」とパトロールに出ていたヘリコプターが帰ってきた。
「今度こそポーカーで巻き上げてやる!」
「またかよ。いい加減諦めろって」と笑いながら着陸しようと空中で止まった時であった。
パァン!とドでかい銃声が聴こえた。
なんだ?!と思う暇もなく空中でローターを破壊されて墜落した仲間のヘリコプターが最大限の警戒を施す!
「てっ……敵襲!」
「おいおいどこから撃って来やがっ………」と行動を開始しようとしたら複数箇所が爆発した。
それには通信施設や管制塔など重要箇所が爆破されていた。
「おいおい、通信アンテナがやられてんじゃねえか!」
「くそっ!管制塔が………応援が呼べねぇぞ!」
「格納庫もやられてる!」
「武器を構えろ!周辺警戒!」と流石に人も集まり部隊編成を終えて敵を探す。
集まれたのは僅か20人足らずである。
「他に生き残りが居ると思うか?」
「分からん!だが生存者を探しそして脱出するしかない!」
「そうだな…………よし兎に角、車両を探さねえとな………」と移動を開始した。
格納庫だからと全て破壊された訳ではない
先行した仲間がハンドサインでクリアと教えてくれる。
「無事なのはこの装甲車だけなんだが………最悪だ。タイヤ交換と電気機器がイカれてやがるから修理が必要だ」
「それなら俺に任せろ、どれどれ………これなら直せるが30分は欲しい」
「なら生存者の有無を確認するぞ」
「おいおい、言い方が悪いがいると思うか?」
「だが戦友を見捨てることはできんそれに敵の正体をつかむ必要がある。幸いいつものメンツがいるしな探索及び通信を試みる」
「通信って通信塔もやられて出来るかよ?」
「予備なら生きてる可能性がある。あれは幸い非常用だから前線基地まで有線で繋がっているんだ。しかし普段は定期点検で出入りがあるぐらいだからあの周りに人がいるとは思えないがな」そしてやれやれ貧乏クジかよと仲間がわざとらしく言い6人が行動を開始した。
「地下通路クリア」
「各部屋もクリア」と着実に進む手際よく進むことが出来た。
だが途中から血痕や薬莢、銃弾の跡そして仲間の無様な死体だった。
「ガミル…………お前に借りた金、返せなくてすまねぇ」
「チョッチュ…………お前今度結婚するって死亡フラグ立てるから…………」
「しかし、ひでぇ有り様だ。何にやられればこんなになるんだ」銃弾で殺られた訳でもなさそうだ。
事実、仲間は銃弾ではなく殴られそして絶命してる。
中には頭を粉砕されてる仲間もある。
だが人間にこんな芸当が出来るのか?
考えても答えは出ず仕方なく進む、そして少し広い場所に出た。
予備の通信機器があった場所だが…………
「なんとなく予想していたが………」通信機器が壊されていた。
しかもまた何かに殴られてだ。
「仕方ない…………引き帰そう、もう修理が終わってる筈だ」と引き帰した時、カラカランッと音が鳴る。
すぐさま警戒をするが何も起きなかった。
しかしそれが不気味さが増し急いで格納庫に戻った。
「やっと来たか…………まあ言うな何があったのかはなんとなく察しがつく」生き残りの全員が理解しそして装甲車に乗り込んで基地をあとにしようとしたが………急に停車するもんだからなんだと思い隊長格が覗く
そこには黒い奇妙なコートを着た銀髪の少女がいた。
怪しさ不気味さ満点だ。
だが直感が本能が理解した。
こいつだ!こいつが仲間達を殺した犯人だ!!
運転手も理解したのかアクセルを思いっきり踏んだ。
「美女を轢くのは気が知れるが殺し屋なら文句ねぇよな!!!ミンチになりな!!!」そう普通なら轢かれてミンチになる筈だった。
だがあり得ない事態に遭遇した。
まるで壁に激突したような衝撃が襲う!
「おいおい嘘だろ!?」
銀髪の少女が無傷で装甲車の突進を止めたのだ。
隊員が装甲車上部から鉛玉をぶちこんでやろうとしたとき少女はなにかを呟いた。
「はい………姉様、セカンドは離脱行動を取ります」と離れたと同時に隊員は一瞬だけ理解する。
時間差でロケットランチャーが撃ち込まれたこと………だがそれだけであった。
燃え盛る装甲車を見詰めてるセカンドの側に全員が集まる。
そして全員が最後に到着したファーストを見ると少しだけだが嬉しそうに駆け寄る。
ファーストからしても最近覚えた微笑ましい光景に自然と笑えるようになった。
彼女はまだ分かってないがそれが人として大事なことであることに気付くのはまだ先だ。
そして一部始終を無人偵察機で中継されていた。
むろんアンブレラにだ。
特別会議室では称賛の声があがっていた。
「素晴らしい、タイラントもむろん素晴らしいがF-101は想像を遥かに越える」
「しかも指揮系統がハッキリしてる。これならT-103を改良しF-101の指揮の元、行動するようにすればこれ以上の戦果が期待出来そうだ」
「それにまだ本格的ではないが社会に潜伏出来る可能性があるのは喜ばしいことだ」と誰もが絶賛していた。
命令に従順で尚且つ成功率を上げるために臨機応変に対応し今ではファーストは報告書の作成など事務作業もこなせるようになってる。
だから誰も疑問に思っていなかった。
ファーストには徐々にそう感情と共に心が…………