バイオハザード 生物兵器の彼女は何を思うのか   作:コーちゃん元帥

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単独任務セカンド

 私はセカンド、F-101-2、二番目に生産された個体です。

 私が何なのかよく分かりません………けど姉様が好きそれだけは確かです。

 優しく暖かくそして確実に任務をこなすそんな姉様が大好きです。

 そして私は現在、単独任務を与えられてます。

 前より考えられていたT-103の改良型との連携実験をテロリスト………いや反政府組織の軍で試そうとなった。

 

 ヘリで輸送されてる3体のタイラントのカプセルが目にいく

 そして私は改良型のアーマードコートでヘリに乗ってる。

 『セカンド聞こえるか?』

 

 「聞こえてます」

 

 『ならば任務内容を変更する。目標施設にて我々アンブレラを裏切った連中がいるが幸いなことにテロリストの基地だ。今から送るサージ・バンゲルの抹殺を最優先にしろただし目撃者も殺せ以上だ』と端末に顔写真が送られる。

 今回の武器はBOW用マシンガンとロケットランチャー、試作13ミリ爆裂鉄甲弾使用の専用のマグナムだ。

 

 『まもなく降下地点です』とアナウンスが鳴る。 

 最終確認をして

 

 「セカンド…………これより任務を開始します」

 私は姉様から貰ったくまさんの御守りを懐に仕舞ってからヘリから飛び降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 さすがにパラシュートを使ったがカプセルで降下したタイラントはもう起動しており待機していた。

 「T1はバンゲル………この男の抹殺、T2、T3は私に随伴、目撃者は抹殺、行動開始」と3体はセカンドに随伴した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその反政府組織の基地で研究員は軍人達に自身の商品をプレゼンしたのであった。

 サージ・バンゲルがアンブレラを裏切ったのは単純に金と地位に不満を抱いてのことであった。

 そしてTウィルスと彼が担当していた研究、タイラントの暴走状態スーパータイラントが休眠してるカプセルである。

 サージはスーパータイラントの戦闘力に目をつけてあえて人の形に拘らず異形化させて戦車など兵器にも勝てる程の戦闘力そしてプログラミングすれば命令を実行する能力があれば戦場でのパワーバランスが変わると思っていた。

 実際、研究そのものはすぐに成し遂げたが上層部は理解を示さず意味のない実験だと無能だと言われ挙げ句口を開けばF-101のことばかり話す。

 何故だ!?と何度も思った。

 紛争など争いに事欠かないこの世の中なら自身の研究が役に立つ!!

 何度話しても結局理解してもらえずアンブレラに見切りをつけて研究していたタイラントも運び反政府組織に理解を示してもらった。

 設備が必要だがタイラントを製造するためのノウハウは持ち合わせいるのでこれで私の地位と名誉、金と輝かしい未来が待ってる。

 

 「どうでしょうか?将軍、なんでしたらこのタイラントを敵に放ってお確かめになっても構いませんが?」

 

 「ほお?貴重なタイラントをさっそく使ってよいと?」

 

 「はい、その為のタイラントです。生物兵器は戦場で使ってこそ意味があります」

 

 「ならばさっそく………」そう思った時、外で爆発音が聞こえた。

 

 「何事だ!」

 

 「敵襲です!ですが………その………」

 

 「なんだ!?ハッキリ申さんか!!」

 

 「しょっ、少女です!男2人を率いて我が基地に乗り込んで来ました!!!」将軍が何を言ってるんだこいつ?と思ってるがサージが兵士に質問をする。

 

 「それは銀髪で赤目、身長は160くらいかな?」

 

 「そっそうですがなぜ?」サージは笑いが押さえられなかった。

 自分の障害となった目の敵がこんな所で現れてくれるなんて思いもしなかった。 

 「将軍、もしよろしければ私のタイラントで屠ってくれましょう」事情も話すと将軍はすぐに納得し起動するように許可を得た。

 さっそく端末からタイラントの起動プログラムを作動させた。

 当然、対象はF-101だ。

 そこまで作業が完了したときであった。

 突然壁が吹き飛び予想外の相手が現れたのだ。

 黒いトレンチコートを着た巨漢

 

 「なぜここにタイラあがっ!?ばなぜ………ごの」圧倒的な腕力と握力に頭を掴まれサージの抵抗はむなしくあっさりと頭を握り潰された。

 そしてタイラントは抹殺対象が死んだのを確認しそして周りの人間も殺し始めた。

 ただし端末が無事なまま………

 

 

 

 

 

 

 

 

 銃撃が鳴り止まぬ基地にてセカンドは的確に指示を出していた。

 タイラントのタフさを生かしたごり押しと知能が高く兵器を扱えるピクシーの相性は大変良かった。

 お互い長所短所が真逆であった為に噛み合ったと言えるだろう

 そしてタイラントと連携しての基地制圧に時間は掛からなかった。

 生き残りが居ないかタイラントを散開させアンブレラのデータを回収していた。

 そして予め確保しておいた輸送ヘリにて帰還しようとした。

 だがそこで事態は変わった。

 散開させていたタイラントを待ってる時、上空から何かが落ちてきた。

 ゴロンッゴロンッと転がって来たのは心臓を抉り取られていたタイラントであった。

 そして前方に近づいて来る奴がいる。

 切り裂かれぐちゃぐちゃになったタイラントを引きずって来るタイラント

 

 両腕が鋭い爪、そして岩のような皮膚、明らかに暴走してる。

 

 「暴走体を確認、処分します」けどセカンドとしてはやりたくない 

 そもそも単身でタイラント撃破は今のところファーストとサードしか出来ない芸当であった。

 私達ピクシーには個体差がある。

 セカンドは完全なファーストの下位互換であった。

 

 残弾はロケットランチャーが2発、マシンガンが198発、マグナムが8発と正直、心許ない状況だ。

 けど殺るしかない、タイラントを失ってしまったが姉様ならやり遂げる。

 

 マシンガンを全弾掃射する。

 やはりなのか頭と剥き出しの心臓を守りながら頑丈な体でごり押ししてくる。

 弾が無くなったのでタイラントの爪を避けながら鈍器として殴り付け予め発射準備を済ませたロケットランチャーをゼロ距離で発射する。

 というよりはこのBOW用ロケットランチャーはそれだけ頑丈に作られてるのでゼロ距離射撃でも撃てる仕様になってる。

 心臓だ!

 「グゥオォォォ!!!!」当たったけど岩のような皮膚が剥がれただけで決め手にはならなかった。

 そして怒りに任せて向かって来るが避けて避けてそしてマグナムを撃ってはナイフで柔らかい間接を切り裂いてかれこれ10分の出来事だ。

 暴れさせながら輸送ヘリそれも貨物ハッチが開いてる中に誘導した。

 そして勢いよく突き出された爪を避けて急いで外に出てからロケットランチャーを撃った。

 そして自身が吹き飛ばされる程の輸送ヘリが爆発した。

 形としてタイラントが残っていたが万が一再起動したら困るので近くにあった攻撃用ヘリに乗り込んだ。

 死に際のタイラントは異常な変化を迎えて予測不能な化物に変化するのも記録で聞いてるからだ。

 訓練を受けているので扱える。

 そして未だに動かないタイラントに向かってありったけのミサイルと機関銃を撃ち込み今度こそ跡形もなく吹き飛ばした。

 

 「セカンドからゴブリンリーダーへ応答願います」

 

 『こちらゴブリンリーダーどうぞ』

 

 「暴走タイラントによるイレギュラーが発生しましたが鎮圧完了及びサージ・バンゲルの抹殺完了しました。当基地の現状はどうしますか?」まさかこのまま放置は考えづらい何らかの証拠隠滅をする筈だ。

 『それでしたら問題ありません、まもなく迎えのヘリが到着します。現状のまま待機願います』

 

 言われるままにヘリを着陸させて待機した。

 今回の任務達成度はどうだろうか? 

 結局、タイラント3体を失ってしまい武器も壊れた。

 それにしても暴走体は異常に危険と記憶していたがあれだけ強いとは予想外だ。

 今回は運が良い、だが次は?これ以上の暴走状態に発展したら?勝てないだろう

 肉体的スペックに秀でても私たちF-101は武器を用いてやっとだ。

 次はどうすれば良いんだろう?

 帰りのヘリを待ちながら私は考えるのを止めない

 けど早く来ないだろうか?

 姉様に会いたい、甘えたい、もっと姉妹で話したい

 次に全員揃うのはいつだろうか?

 それは分からない…………分からない………

 

 

 

 


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