氷の死神と轟(女)のヒーローアカデミア   作:苔猫

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轟女体化の同人誌を読んで「これ恋愛にしたら最高じゃねぇか!!」と全裸で昂ぶった為、深夜テンションで書きました。


プロローグ

 夢を見る。行っては駄目だ、と白髪の女性に泣きながら駄々を捏ねる自分、それに対し抱きつかれている女性は一瞬、驚くような表情を見せるも直ぐに笑顔になり安心するよう僕に声を掛ける。

 

 それが余計に心に来て、先程よりも更に大声で、そしてに幼く泣き喚く。何事かと家内の女性達がやってくる、彼女達に無理やりあの人から剥がされる自分。剥がされても尚泣き喚く僕のことを、名残惜しいように暫く見てたあの人は自身の後ろから聞こえる声に対し振り向く。

 

 

「荷物は積み終わったぞ。………まだ泣き喚いているのか、その赤子は」

 

「えぇ、炎司さん。行かないでと泣くばかりで……」

 

「ふん………とにかく行くぞ」

 

 

 髭から炎が出ている大男に連れられ、あの人は僕から離れて行く、部屋の障子を閉めようとしたあの人は、僕と目が合うもいつも通りの笑顔……いや仮面の笑顔を浮かべて障子を閉めた。

 

 

 何故だ、あの人も分かっていた筈だ。アイツについていけば禄な未来が待ってないと。

 

 何故だ………何故そんな悲しそうな笑顔を浮かべてまでアイツについていく。

 

 

 何故、何故なんだ………………冷伯母さん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジリジリジリジリジリ

 

 絶え間なく響く富士山型の目覚まし時計の音によって、僕は夢の世界から現実へと覚醒して行く。まだ寝たい、そう訴えている脳と体の意に関さずに、長年の癖として片手で目覚まし時計を停める。

 

ジリジリと夏中の蝉の如く鳴り響く目覚まし時計を停めると、チュンチュン、と薄暗い景色を映す窓の外から鳥の囀りが聞こえてくる。早朝だと実感する音を暫く聞き終えた僕は、布団から体を出して起き上がる。

 

 

 またあの夢だ、僕の心の中は苦虫を噛みちぎったかのような感情で溢れている。あの夢を見ると、過去の自分の愚かさと止められなかった不甲斐なさで心が苦しくなる。だけどいつまでも泣き言を言ってるだけじゃないけない、僕には守らなくちゃいけない人がいるんだから。

 

 

 腰のくびれ程まである、白と薄白色の髪を

いつも通り、手慣れた手付きで一纏めに縛り

白いゴム紐で纏める。鏡の前でのやることを終え、僕は台所へと向かう。

 

 

 

 昨日作っておいた味噌汁を温めてる中、隣のガスコンロに長方形のフライパンを出し、油を敷く。冷蔵庫から出した新鮮な卵を割りかき混ぜた溶き卵と白出汁をフライパンに入れる。ジュワーーーと油の良い音を堪能し、

焦げないようにとタイミングを伺う。油の跳ねる音しか聞こえなくなった部屋、全く動かず、遠くから見た者は人形や彫刻だと思う程固まる人影は、暫くして、瞬時にフライパンを回転させ橋で卵を巻く。達成したと分かり僅かながら安堵の表情を浮かべる僕は机に予め置いておいた更に黄色い長方形の物体を乗せる。

 

 そう、日本人なら子供の頃に絶対食べたであろうだし巻き卵だ。フライパンをコンロに戻し、包丁で一口サイズに切る最中、後ろのガスコンロからコトコトと音が漏れる。

直ぐに包丁を洗って磨いで戻し、味噌汁の入った鍋のコンロを消しゆっくりとかき混ぜる。いい匂いがしてきたら、機能の夕飯の残りだったご飯を盛り付け味噌汁をお椀に注いで机に置く。

 

 いただきます、言い終えた僕は味噌汁の匂いを楽しみつつまずは具材だけを食べる。

大根、豆腐、ワカメ。どれも味噌汁が染みててとても美味い。汁を飲むと絶妙な塩加減で

、飽きもせずに何敗も飲んでしまいそうだ。

味噌汁を一旦起き、おかずのだし巻き卵を食べる、出汁の味と卵特有の匂いがバランス良く合わさりとても美味である。

 

ご飯と共に食べつつ最後に味噌汁の中に昨日炊いた為、多少硬いご飯を入れる。おじやである、米がパラパラと溶け一粒一粒を味噌汁と合わせて味わいながら食べる。

 

ご馳走さまでした、お粗末様でした。食事の終わりの挨拶を言い、食器を洗う。洗い終え、今日の為に用意した服に着替える、勿論歯を磨くことも忘れずに。

 

 

 

 カレンダーを改めて確認する、今日の日付の所に『雄英高校入試、体調管理に気をつける』と赤ペンで書かれてるのを見て頬を両手で叩く。気を引き締め、僕は入試に必要な物を入れたカバンを持ち玄関を出る。

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

 雄英国立高校、数多のプロヒーローを排出してきた名門校であるこの高校は広大な敷地に政府重要施設並みの警備、生徒の育成に金を惜しまないと何かと規格外な高校である。

 

 電車乗り継ぐこと30分、ついに雄英高校へと到達した。電車内で男女問わずジロジロと見られていたが、そんなに白い髪が珍しいのだろうか。個性体質者が全人口の80%の、この個性社会、髪型なんてどうでもいいほど

人外じみた人達は沢山いるのに。やはり、このロン毛なのだろか、いい歳なんだしそろそろ斬るべきかな。 

 

疑問に思いつつも、気にすることでは無いと切り捨てアーチのような門を潜る。本来は生徒や関係者以外が侵入しようとすると、UAバリアーなる物が出てきて侵入を防ぐんだとか。僕はこの高校に受験する受験生として来る為、前日にカードを配達されていた。

 

バリアーに感知されるなんて事はなく、順調に雄英高校内に入っていく。職員室にたどり着き、扉をノックする。中から出てきたのは首元に包帯を巻いた小汚い男、これでもプロヒーロー兼雄英の先生だと言うから驚きだ、ヒーローや先生に清潔さはいらないのだろうか。

 

 

「……………」

 

「……………」

 

 

両者ともしばらくの間沈黙が続く、何故先生は喋らないのだろう?そんな疑問が頭の中に出始めた時、小汚い先生は深く溜息をつき言葉を発した。

 

 

「ノックする時は何のようか伝えろ、そこに書いてあるだろ」

 

 

先生の指差す方向に目を向けると、確かに職員室で先生を呼ぶ時の例が描かれていた。何故か妙にネズミチックに

 

 

「……すみません、今度からはそうします」

 

「あぁ、そうしてくれ。ついて来い寒崎」

 

「はい、相澤先生」

 

 

僕の横を通りすぎ、そのまま廊下を歩く相澤先生の後ろについて行く。恐らく入試の為の試験場なのだろう、僕は他の受験生とはちょっと違う。特殊な事情があるのだ、だから一般入試が終わった次の日である今日に呼ばれた。

 

 

 暫く廊下を歩き続け、外に出てようやくたどり着く。街の一角を切り取ったかのように雄英の広大な敷地の中にそびえ立つビル群、どうやらここで実践試験をするようだ。筆記試験は後でやるのだろうか?

 

 

「合図があったら街に入って仮想ヴィランを倒せ」

 

「仮想ヴィランの特徴は?」

 

「全部ロボットだ、仮想ヴィラン以外いないから、個性ぶっ放しても良いぞ」

 

 

 それだけ言うとこちらに見向きもせずに去っていく相澤先生、せめて何か鼓舞する言葉が欲しかった。心の中でおいおいと泣いていると、唐突にスピーカーから五月蝿そうな男の声が響く。

 

 

『ハイスタート!!』

 

 

 その言葉を聞き、即座に街の中に入っていく。暫くすると、緑色の装甲を纏い、赤いモノアイを光らせるジオン軍の悪魔ザク………では無く相澤先生の言ってた仮想ヴィランが現れる。

 

 

『人間発見、ブッ殺ス!!』

 

『下等生物発見、排除スル!!』

 

『殺レ!白イ悪魔ヲ殺セ!』

 

 

 姿形の異なる3種類の仮想ヴィランが襲いかかってくる、何をどうやったらあんな人間排除思考のプログラムになるのだろうか。て言うか、最後のセリフは白い悪魔違いでは………

 

そんな実践試験での思考とは思えない考えの中で攻撃を躱す、一番大きな仮想ヴィランの攻撃を一回転で避け攻撃してきた仮想ヴィランの上に乗る。なんか仮想ヴィランが『ジーン!!』だとか『良クモ!ジーンヲ!!』とか喚いてるけど、だから白い悪魔違いですって!と、心の中で抗議する。

 

 

……何となく、彼らがガン○ム風に喋ってるのに感化されて、僕も演じる事にする。

 

 

 

 

「見せてもらおうか、雄英試験の仮想ヴィランの実力とやらを……」

 

 

 

 

 

 

 

 

…………決まった!




なんで深夜に同人誌なんか読んでるのかって?

















察しろよ
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