クウラ先生のしくじり授業   作:クッコロ

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ありがとうございます。前回、皆様のご愛顧により一瞬だけ日間ランキング5位まで行けました。望外の喜びでございます。この結果に慢心せぬよう、より上を目指して精進いたします。


あ、それとですね。
朗報、ワイ将、ハーメルンで一番好きな作品の作者さんから拙作をブクマされる。やっべ、超うれぴぃ(語彙が死ぬ)。
この場を借りてお礼申し上げます。


6 詰めの甘さを改めて自覚しちゃった兄貴

 楽しい休暇になるはずだった(半ギレ)。

 

 ぬわあああん疲れたもおおおん! はぁ~(クソデカため息)、癒やしを求めて旅行に行ったはずが、なんで逆に疲れてるんですかねぇ。

 こんな大事件が起きたのでは、クルーズもここで終了だろう。常夏の海、白い砂浜、さらけ出された男女の筋肉――リゾート惑星到着からが楽しみだったと言うのに、ガーンだな。出鼻をくじかれた。

 やっぱ休みは、家でゴロゴロするのが一番。はっきりわかんだね。

 

 改めて宇宙の真理を理解した俺は、豪華客船で起きた謎の大量殺人事件の後始末を()()()の部下たちに丸投げして、一人、宇宙船から飛び降りた。

 

「シリアルキラーが身近に潜んでいるかもしれないこんな危険な場所にいられるか! 俺は(自宅の)部屋に戻らせてもらう!」

「ええ!? ちょっと待ってくださいよ! 調書を取らせてもらわないと困るんですけどー!? それ、他でもないあなたが一番わかっておられることですよね!? ていうか、海賊を皆殺しにしたのもあなたでしょう!? 待って! 待ってって! 待てええええ!」

 

 はー、つれーわー。部下が汚い高音で必死に何かを伝えようとしてるけど、もう空気振動が伝わらない真空の宇宙空間に出たからね。何言ってるのか全っ然わかんねーわー(棒読み)。読唇も読心も念話も全部できるげど、今だけやり方忘れたわー(すっとぼけ)。これは炭酸飲料飲みながらスマブラしないと治らないタイプの痴呆症ですね。俺は詳しいんだ!

 

 そんなこんなで、宇宙の海を生身で遊泳をすること数日。追跡者がいる可能性を考慮して幾つかの惑星を経由しながら、宇宙船の光速宇宙航法を模した自由形宇宙泳法によって移動すること数千億キロメートル。ようやく我が家が見えてきた。

 

 宇宙要塞『デス・スター』。

 

 宇宙の墓場とか呼ばれてるクッソ不吉な宙域で、敵対勢力の目を掻い潜りながら絶賛建造中のバトルステーションである。まだ居住スペースと防衛用の武装くらいしかないが、行く行くはスーパーレーザー砲も搭載するつもりでいる。個人の力で惑星を破壊できる生物が少数とはいえ存在する世界なので、原作スターウォーズのそれよりも遥かに強力なものを想定して開発中である。ふふふ、音に聞く魔人ブウ、ヘラー一族、破壊神とて、流石に恒星の爆発数十個分にも匹敵するエネルギーを直に浴びせてやればひとたまりもなかろう。負ける気せーへん、我が家やし。敵に奪われ、俺に向けてぶっ放される可能性も微粒子レベルで存在しているが……セーフティを厳重にかければヘーキヘーキ、ヘーキだから。

 

 さて、斯様にして素晴らしい自慢の我が家に帰ってきたわけであるが、リラクゼーションルームに行ってくつろぐ前に、色々やらなくてはいけないことがある。

 レッツ、メディカルチェック!

 天下無敵の一族ボディな上に、この五十年で回復技と解毒技、通称、ホイミとキアリーも覚えたので、滅多なことでは怪我も病気もしないのだが、この広い宇宙のこと、どこでどんな病原菌を拾ってくるかわかったものではない。一族特攻のウイルスや細菌兵器が銀河の片隅でスタンバっているかもしれない。それに、俺自身に効かなくともキャリアーとなって運んでしまったウイルスに仲間が感染しないとも限らない。古典的な医師の問診に始まり、メディカルマシーンでのスキャンと消毒、専用に育成した『僧侶(ウエイトトレーニング教)』たちによる気の探知とキアリーで徹底的に対策した上での入場となる。

 

 ところでホイミとキアリー……というか『ドラゴンクエスト』について思いを巡らせようとすると、決まって何か大切なことを忘れている気がして心がざわつくのだが……何なのだろう。全く見当がつかない。アレだろうか。『指輪物語』において悪堕ちエルフポジションとして定義されたオーク。それを日本におけるファンタジーの金字塔たるドラクエが猪頭の魔物としてゲームに登場させたがため、以後、和製ファンタジーのオークに豚属性がついてしまったことに対する原典オークの遣る瀬ない想いが時空を超えて俺のシャドウに囁きかけている……とか(適当)。

 

 閑話休題。

 

 アホなこと考えている間にチェックが終わったため、今度は、大衆浴場へ足を運ぶ。

 メディカルカプセル内で汚れは落とせるし、何なら気の操作で身体を清潔に保つことも不可能ではない。だが、やはり根っ子の部分が日本人であるためか湯につかりたいのだ。

 浴場の湯には、俺一押しのプロレスラーであるドーレさんの地元、灼熱の惑星ベッパーから取り寄せた天然温水を使用。浴槽は(ひのき)っぽい木材の和風から大理石の古代ローマ式テルマエ風、果ては、巨大な隕石から切り出したギャラクシー五右衛門風呂まで幅広く取りそろえた。壁や空間の湯気に、プロジェクターで映画や宇宙の星々、自然風景を投影することもできる。

 これらは元々俺専用に設えた超豪華お一人様用大浴場だったものだが、今はデス・スター内で暮らす部下やその家族も利用している。素晴らしい娯楽設備を俺だけで独り占めするのはもったいないと考えたからではない。

 

 

 

 筋肉ウォッチングをしたかったからだ。

 

 

 

 そんな極めて純一無雑で混じりけのないピュアな思いから一般開放へ踏み切ったのである。

 当初は、誰も彼も恐縮してなかなか利用者が増えなかったものだが、流石に数十年もすれば皆馴れたようで、俺が入ってきても騒ぎが起きたり、謎の命乞いをされたりすることもなくなって……滅多になくなってきた(目逸らし)。チラチラ見てくる奴らもいるが、それはそれでヨシ! むしろ、見られたい。ボディビルダーは、自己顕示欲の塊。見つめられると、それだけで心がぴょんぴょんするんじゃ^~。

 Foo↑ 気持ちぃ~、ここにいるだけで気が高まる。溢れる。湧いてきた気のエネルギーを生命維持にあて続ければ死ぬことはないし、これ永久機関ではなかろうか。俺、もうここで暮らしたい。天国かな?

 

「あ、おい待てぃ(江戸っ子)。肝心なところ洗い忘れてるゾ。そのまま湯船につかったら、マサムネの錆にすると以前言ったはずだが、まさかもう忘れたのではあるまいな?」

「ぎゃー! クウラさまだあああああ!」

「おじさんだとぅ(突発性の難聴)! ふざけんじゃねえよ、お前ぇ! おにいさんだるぉおお!」

「えええ!? おじさんだなんて一言も言ってないよー!」

 

 欠点を挙げるとすれば、躾のなっていないガキどもが入ってきて喧しいことだろうか。

 ちょうど今も、洗い場で生ハムのような二頭筋を磨いていた俺の後ろを、ドタドタと走って体も洗わず湯船に跳び込もうとしやがる馬鹿者がいたので、咄嗟に尻尾で捕まえて裸吊りにしたところだ。

 前にも見た顔だった。常習犯だな。

 

「動物裁判だぁ……! 動物ぅ……!(激憤)」

「ひぇっ……ご、ごめんなさい……」

 

 裁判官、裁判員、検察官、弁護士、全部俺。

 判決、浴場備え付けの全自動児童洗浄機にシュートの刑。

 終わり、閉廷! 以上、皆解散!

 

 機械に揉まれるガキの悲鳴と青い顔で平謝りしてくる保護者の声を聞きながら、ゆったりと肩まで湯につかり温泉を満喫。然る後、タオルで適当に体を拭いて、牛乳を飲んだら、リラクゼーションルームへ向かう。

 

 

 

 全裸で。

 

 

 

 火照った体に残る微かな水滴が風を受け、気化熱を奪いながら蒸発すると肌がすうすうして気持ちが良い。やっぱ宇宙人の……服を着ない風習を……最高やな! 着衣は悪い文明。いつか滅ぼさないと(使命感)。

 

 決意も新たに直径百二十キロあるクソ広ステーションをぱぱっと行くと、程なくして目的のフロアについた。

 

 しかし妙だ。気配を感じる。

 

 リラクゼーションルームは等級分けがされており、俺が利用している特等室に入れるのは、一部の幹部連中のみ。そして、俺の長期休暇にあわせて全員に休みを与えた。今は誰もいないはずなのだ。

 一瞬、侵入者の線を疑ったが、秒で脳内否定する。

 生物の体から自然と漏れ出た気の残滓(ざんし)。そいつと自身の体内の気を同調、共鳴させることで、相手の位置や大まかな強さを把握すると共に、思考をフワッと読み取れる技術を俺は体得しているのだが……別にそれを用いて敵意の有無を判定したわけではない。

 

 めっちゃゲームの音する。

 

 忍ぶ気が微塵もない。

 特に警戒することなく生体認証ドアを開くと、案の定、見慣れた側近の顔がそこにあった。

 オレンジ色のしっとりとした肌を持つ両生類。うっかりのネイズである。相変わらず長身の細いシルエットだが、出会った頃と比べれば、見違えるほど逞しくなった。特に下半身。以前は、上半身に比べて下半身が貧弱すぎるどこぞのタクヤさんみたくなっていたのが今ではすっかり改善されて、バランスの良い安定感のある体付きになっている。

 

「ありゃ? クウラ様じゃねーですか。お早いお帰りですね」

「おう、ただいま。そういうお前こそ、母星の惑星ゾルトでしばらくゆっくりしてくるのではなかったか?」

 

 温和な暖色を基調とした部屋の中、床に敷いたマットレスの上であぐらをかき、大型モニターの前でゲームをしていたネイズ。彼は俺に気づくとゲームを中断し、長い首をぐるりんと回してこちらを向いた。

 

「いやー、そのつもりだったんですがねぇ。ほら、今の俺って『執政官直属の配下』っていうけっこうな立場でしょう? それをうっかり両親に話しちまいまして。水以外なーんもない田舎ですからねぇ……話題性のある事柄に皆注目するんすよ。あっという間に噂が広がって、未婚の女たちが実家に押しかけて来るようになっちまったんです」

「オーケー、把握した」

 

 玉の輿を狙った自称幼馴染みや自称婚約者が生えてきたのか。たまげたなあ。そら(野生の肉食獣に囲まれて)そう(ゆっくりなんて出来ない)よ。

 

「そういうクウラ様こそ、どうなされたんで? まだ、バカンスのはずでは?」

「ヒント、ふぁっきん宇宙海賊、ネギトロ職人と化した俺、夜のツキジで朝までハッスル」

「オッケー、把握しました。とんだ災難でしたね。お疲れ様です。で、今からどうされます? 食事にしますか、お風呂が先ですか、それともトレーニングに行かれますか?」

「疲れた。トレなし。風呂から来た。飯は……葱トロで」

「ケケケ! ネギトロの話の後に葱トロとか趣味悪い(バッドテイスト)ですよ、クウラ様」

「だが、葱トロは美味い(グッドテイスト)だろう?」

 

 HAHAHA! アメリカーン。

 

 ナンセンスなジョークを織り交ぜた小粋なやり取りの後、席を立つネイズ。反対に、反重力安楽椅子を念動力で背後まで引っ張ってきて座る俺。すっかりツーカーの仲だった。短いセンテンスで会話が通じるのは、非常に楽でいい。

 

 ちなみに、ネギトロとツキジと朝までハッスルは、それぞれ、惨殺死体と大量殺人現場と皆殺しの隠語である。

 

 しばらくすると部屋備え付けの簡易キッチンからネイズが帰ってきた。携えるトレイの上には、丼が二つに、湯呑みが二つ。ちゃっかり自分の食べる分も作ってきている。それはいいのだが……。

 

「あ、いけねえ、チョップスティックを忘れちまった!」

「知ってた」

 

 うっかり箸を忘れて来るドジっ子ネイズ。それを先読みして念動力で取ってきておいた二膳の箸をぬっと差し出す俺。馴れた物である。

 互いの持つ物をそれぞれ交換したら、ダディの定めた国法に則って略式食前儀礼をつつがなくこなしてから、いただきます。

 お味のほどはぁ……そこそこですね(無礼)。

 プリプリとした弾力のある赤身に、コク深いを通り越してしつこいとすら言える脂。それを鮮烈な辛味の葱っぽい香味野菜が引き締めることで、全体としてまとまりのある味わいに仕上がっている。葱もトロもあくまで似たような野菜と魚。そこに油脂で旨味を追加しているのだ。味の特徴といい、ジャンクフードっぽさといい、まさに牛丼屋の葱トロ丼! 絶対これ体に悪いやつだ。トレーニーとしての理性と本能が警鐘を鳴らしまくっているが、マサムネの切れ味を試した後は、不思議と食べたくなる。

 

「しっかし、珍しいですねぇ。いつもなら『深夜のヒャッハー』で済ませて『朝までハッスル』は滅多にしないのに。何があったんです?」

 

 猛然と掻き込んで腹がくちくなったところへ、同様に完食したネイズが茶をすすりながら話しかけてきた。

 犯罪者と突発的に遭遇した場合、普段の俺ならば戦う前に、過酷な資源採掘惑星に連行されて罪の重さに見合った労働を課されるか、或いは、四肢を切り飛ばされた上で銀河パトロールへ引き渡されるか、好きな方を他ならぬ当事者に選ばせて望み通りにしてやるという温情措置を執っている。それにも関わらず、今回は貴重な(しげん)を浪費してしまったのだ。もっともな疑問である。

 

「客船の管弦楽団に推しメンがいた(過去形)」

「オッケー、把握しました。そりゃ、理性も飛びますよ……って冷た! ちょっと、ちょっと、クウラ様! なんか『凍てつく波動』出てますよ!」

「裁判、ど……どうぶ、動物ぅ(激憤)! ――っと悪い。思い出してまた理性飛びかけた」

 

 いけない。出そうと思えば(王者の風格)――な感じで出せる必殺技が気の高まりと共に勝手に出てしまっていたようだ。

 体内の発電器官から高圧電流を放つネイズの必殺技「バインドウェーブ」が羨ましかったので、ちょっとした気の応用で俺も作ってみたのである。

 クウラ(cooler)という名前的に、選択肢は氷属性一択だった。

 始めは、まんまエアコンの原理を気の力で再現してしまったため、断熱圧縮と熱伝導で作り出した涼しい空気を出せるだけのクソみたいな技が完成した。クウラだけに人間クーラーである。抱腹絶倒ギャグだぞ。笑えよ。

 ディオ様の気化冷凍法メソッドは、薄々予感していたが、実際にやってみると対象を凍てつかせる前に自分の水分がからっからに飛んで乾涸らびそうになったので断念。

 そうして色々思案したが、最終的に「エネルギーを直接奪えばいいのでは?」という単純な発想にいたった。いかにして冷たい空気を「作る」かという方向に意識が向いており盲点になっていたようだ。それからトレーニングや侵略事業の合間を縫って練習した結果、今ではすっかり水分と冷気の操作が得意になった。

 感情が高まると意図せずして周囲から無差別にエネルギーを収奪して、手当たり次第に凍てつかせてしまうという欠点も出来てしまったが……。

 

 とりあえず、掌中に滞留する冷気をこのまま雲散霧消させてはもったいないので、キッチンからコーラっぽい炭酸飲料の入ったビンを二つ持ってきて噴霧。キンッキンに冷やしてから、一本はネイズに投げ渡し、手元に残った方の蓋を親指ではじいて開ける。同じように蓋を開けたネイズとビン同士を、カチーン、とぶつけ合わせてからいっきっきーのき。

 はぇ~、暴力的な甘やかさ。煎じ薬にも似た鼻につく風味をはじける気泡の爽快感が洗い流し、清々しい後味が舌を楽しませる。うん、おいしい。

 

「嘆かわしいことだ。暴力に訴え奪うことしか出来ない人間の屑どもが、美しい旋律を生み出し心を癒す人間の鑑を害する。このような無法が今も宇宙のどこかでまかり通っている。許されざるよ」

 

 コークサワーではないため別にアルコールなど入っていないのだが、怒りが燻っていたこともあり、ついつい酒場でくだをまくおっさんみたいなことを口走る俺。

 

「おっ、そうっすね。ところでクウラ様、ボジニリア星人の使うブーメランって武器知ってます? あれ、投げると戻ってくるんすよ」

「は?(威圧感)」

 

 そして『()()()()()()』で唐突に俺を煽って来るネイズ。

 

「俺らも似たようなもんでしょ? 言わせないでくださいよ、恥ずかしい」

「おまっ、それを言ったら戦争だろうがあああ(声だけ迫真)!」

「ケケケ! いいですよ戦争。望むところっすね。最近負け越してましたから、ここらで一発、下剋上かまして差し上げますよ!」

 

 俺は安楽椅子から立ち上がると、同じくマットレスから立ち上がったネイズと睨み合う。

 互いに剣呑な意を乗せた禍禍しい気を放ち、相手を牽制。二人の間できしみをあげる空気が張り詰め、臨界を迎えるその一瞬。

 

「じゃん!」「けん!」

 

 俺がグー、ネイズがチョキ。

 俺の勝利……ではない。

 これはあくまでも真の戦士が真剣勝負に臨むための前段階。このじゃんけんに勝った者が戦いのルールを、負けた者が戦いの場を定めることで公平を期した一騎打ちが行われるのである。

 

「ノン・シーピーユー、制限時間三百六十四(みろよ)分、残基十一万四千五百十四(いいよこいよ)、アイテム出現頻度マシマシ、ダメージ蓄積率三十六倍、その他設定デフォルト」

「くっ、そうきましたか。実質、制限時間でどれだけ相手を倒せるかの勝負ですね」

 

 再びその場に座ったネイズがゲームをリセットして設定を変えていく。その間に、俺は自分専用のコントローラーを取り出し、ネイズの横にあぐらをかいて座った。

 

 そう、戦争とはテレビゲームのことだ。

 

 たかがゲームと侮ることなかれ。戦闘種族特有の優れた動体視力でもって一フレームを余裕で見極めることができる我々のゲーム対戦は、いつだって熾烈(しれつ)を極める。戦いは、時にモニター内に収まらず、念動力で相手の操作を邪魔したり、電気攻撃でワイヤレスコントローラーの電波を遮断したりと姑息かつ外道な戦法がとられることもある。流石に、グーで相手を直接殴るのは、暗黙の了解として行われないが……。

 

 プレイするゲームタイトルは「コルド軍オールスター! 大奮闘スマイルブラスター」略してスマブラである。前世で親の顔より見たゲームをこの世界風に再現してもらったパチモンだ。

 画面内のキャラクターを操作して相手を攻撃、ダメージを蓄積してステージから落とすだけのシンプルなゲームである。死力を尽くした決闘に相応しい。

 

 とまあ、そんなわけで第八百十回スマブラデスマッチの開幕である。オープニングをスキップ後、タイトルから対戦モードを選び、キャラクター選択画面へ移る。ゲーム名の通りコルド軍の主要人物は、たいていプレイアブルキャラクターとして登録されている。

 その中から選ぶキャラはというと……。

 

 ――ベリボゥ!

 

 対戦ダイヤグラム上位のベリブルばっちゃを俺もネイズもチョイス。アナウンスが巻き舌気味に独特のイントネーションで名前を読み上げた。

 

「えー、クウラ様、ご自分を使わないんですかー?」

「ふふふ、お前、ボジニリア星人が使うブーメランという武器を知っているか? そっちこそ『ンネェィゾゥ』使えよ」

 

 このゲームの「クゥ↑ラァ↓」は、DX時代のガノンドロフを彷彿とさせる高火力鈍重近接戦オンリーな動きするから、軽量で遠距離攻撃手段が豊富なベリボゥばっちゃ相手だと手も足も出せずに惨敗するんだよなぁ(十敗)。

 そして最後にステージ選択。む、ネイズが選んだのは、惑星コルド・ナンバー・六十九。即死ギミックだらけのジャングルステージか。これは一瞬の気も抜けない壮絶な戦いになりそうだ。

 

 ――スリー

 

「それじゃ、クウラ様」

 

 ――ツー

 

「ああ、では尋常に……」

 

 ――ワン

 

「勝負です!」「勝負だ!」

 

 ――ゴー!

 

 斯くして戦いの火蓋が切られた!

 

 

 

 

 

 ――それから一時間後――

 

 

 

 

 

 飽きた。

 最初は二人ともけっこう真剣にプレイしていたのだ。

 ネイズが電気操作の応用でコントローラーのレスポンスを向上させるという新技を披露したり、俺も負けじと探知技能を発展させて編み出した限定的な未来予知を駆使してみせたり、無駄に高度な無駄な技術で無駄に熱い戦いを繰り広げていた。

 

 ただ、流石にあと五時間は長い……長くない?(自業自得)

 

 高いテンションも次第に下がり、今では念動力で宙に浮かべたコーラの水球をちゅるちゅる吸いながら、これまた念動力でコントローラーを操り、寝転がって瞳を閉じたまま心の目で画面を眺めつつ、ぞんざいにプレイしている。

 

 しかし、こうやって平和にゲームしていると、ふと考えてしまうな。果たして、こんな日常があとどれくらい続くのか、と。

 この世界に生まれ落ちて早五十年。前世で生きた時間もあわせれば七十年生きたことになる。千年近い寿命を誇るダディの一族にとっては、人生のほんの五パーセントほどであるが、地球人の感性を併せ持つ俺にとっては十分長い時間だった。

 

 姿の分からない原作主人公の影に怯え、凶悪宇宙生物の存在に苦悩し、脱げない呪いのボディーアーマーに嘆きながら、正義も悪も大義も思想も関係なく、立ち塞がる敵は全て踏み潰し、奪い尽くし、糧としてきた。この業からは逃れられない。きっとこれからもそうだろう。

 軍事偏重で政治が割とへっぽこだったダディに代わって政務を司り、法整備を進め、いつしか「コルド軍」という枠組みを「コルド帝国」にまで拡張することも出来た。

 途中、雑な管理につけ込み不正を働いていた役人たちを「全自動内臓巻き取りウインチ」なる先進的なのか前時代的なのかよく分からない拷問器具を使って惨たらしく公開処刑して、映像を動画共有サイトにアップロードした結果、文官不足に陥り、書類地獄を見るという大変なしくじりをやらかしたりもしたが、概ねうまくやってきた。

 

「思えば、色々と忙しい五十年だったな」

 

 感慨深く心中を吐露する。

 

「へ? そうでしたっけ? 俺、クウラ様と一緒に野球とスマブラばっかりしてたような気がするんですけど」

「ファッ!?」

 

 そして、予想外すぎるネイズの返答に目ん玉が飛び出しそうになった。

 

「いやいやいや、あっただろう色々。というかスマブラ対戦は、言うて今回で八百十回目だぞ。年二十回もしてないだろう。野球は半年に一回くらいか?」

「半神星のやきう星人どもがそのくらいの頻度で来ますもんねー。スペースやきうに全人生かけて鍛えてきたのに、初心者の俺とクウラ様のバッテリー相手にして三十三万対四とかいう記録的な大敗を喫したのが相当悔しかったんでしょうね」

「なぜだ! 阪神関係ないだろう!」

「ひゃ!? どうしたんですか? いきなり大声出して」

「定型句だ。気にするな」

 

 ええ(困惑)。ネイズの認識がそんなものだったとは……たまげたなあ。これが長命種としての正しい感覚なのだろうか。

 とは言え、せっかく頑張ってきた五十年をスマブラとやきうで片づけられるのは業腹というもの。

 

 

 

 そこで二〇〇五年の日本シリーズ、ゲフンゲフン、五十年という一つの節目を祝し、我々の輝かしい覇業をダイジェストで振り返ってみようと思う。ゲームをしながら。

 

――――――――――――――

 

「まず、何と言っても俺の美しいボディ。その変身について語るべきだろう」

「あれ、めっちゃ笑えましたよね!」

「(笑い事じゃ)ないです」

 

 そう、俺の有する五つの変身形態であるが、実はこれらを習得するにあたってちょっとしたハプニングがあった。

 と言うのも俺、自分が変身タイプの種族であることを長らく知らなかったのである。

 誰かが指摘してくれてもよさそうなものだが……周囲は、俺が第二形態に変身済みだと思っていたようだ。

 そうだよね。栄養学者監修の完璧な栄養管理とフィットネス・疲労理論*1を基にした最適な回復力配分で、徹底的にトレーニングしたものね。俺の体は第一形態にして既に、第二形態を常態としているダディに匹敵する身長と厚みを有していた。そら(変身について知っていると思われて)そう(指摘しようとは思われない)よ。仕方ないね。

 もちろん、変身の予兆がなかったわけではない。唐突に体が火照り、精神が昂ぶることが何度もあった。俺はそれを――。

 

 

 

 

 

 発情期だと思ってたんだよぉ(半ギレ)!

 

 

 

 

 

 誰かに打ち明けるのも恥ずかしく、発作が来る度、瞑想に耽って暴力的な衝動と際限なく高まる気を静めていたのだ。ポケモンの進化をビー・ボタン連打で全力キャンセルするようなものである。

 しかし、体の生理的な反応故に押さえつけるのも限度があった。そして、ある日、とうとう観念してちょっと乱暴に扱ってもいい女の子(意味深)をこっそりと部下に手配してもらおうとしていたのがベリブルばっちゃにばれ、そこから真実が発覚。いつも余裕の澄まし顔なばっちゃが珍しく爆笑し、笑い転げ、呼吸困難に陥って騒ぎになるわ、救護班と野次馬に事情を説明せざるを得ず、俺の恥ずかしいしくじりが明るみに出るわで、もう散々だった。

 まあ、ただ悪いことばかりではなかった。

 溜めに溜めていた変身の力が一度に解放されたためか、各段階をすっ飛ばし長い時間をかけて連鎖的に四回もの変身を遂げたのだが、その時に変身のコツを掴んだ。ある程度なら変身後の姿を自由にカスタマイズ出来るようになったのである。今のところは、各変身形態に「慈悲」「進撃」「野獣」「魔人」「臨死」とカッチョイイ銘と役割を振って特化運用している。

 気を操る能力や集中力も瞑想によって向上した。

 災いを転じて福となす結果であった。

 

――――――――――――――

 

「ライトセーバーェ。まさか、あんな大変なことになるとは……」

「あれ、めっちゃ笑えましたよね!」

「だから、(笑い事じゃ)ないです」

 

 ライトセーバーの開発については、およそ俺の希望通りに事が進んだ。

 鉄アレイみたいだった形状は洗練されて細長くなり、問題だった出力も改善、刀身に三千度のプラズマを安定した形で封じ込めることに成功した。我が一族のボディであっても、文字通り『気』を抜けば、容赦なく寸断する威力がある。

 柄を握りやすく手にフィットする素材で覆い、柄頭にも滑り止めの工夫を凝らしてあるので、保持するのに握力を要しない。全力で振るって壊れることも、手からすっぽ抜けて飛んでいくこともない。

 一方で大変だったのは偏向斬擊である。ビームやレーザーに関しては、ブレイドを形成する力場の干渉ではじき返せるのだが、気功弾については、どうも勝手が違う様子。そもそも気というものが未だ科学的に解明されていない部分の多い未知のエネルギーであり開発は難航した。一時は、もう気弾の偏向については諦めるという方向で話が進みかけていたほどだ。

 

「そんなに気功弾をはじき返したいなら、もういっそ気で剣作ればいいんじゃないっすかね?」

 

 閉塞をぶち破ったのは、オレンジ色の両生類だった。

 身も蓋もない話であるが、理屈としては何も間違っていない。わけわかんねーものに干渉するなら、わけわかんねーものを使えばいいのである。

 果たして、持ち主の気をバイオ・オーラ・ジェネレーターで活性化させ、高熱プラズマと共に投射する武器、五十三代目マサムネが完成したのである。

 出来てから、ふと「これって我々クソ強宇宙人を殺せる下克上兵器を作ってしまったのでは?」という極めて重大な事実に気が付いたのだが、今は置いておこう。

 それより問題は、扱いの難しさから多くの死傷者を出してしまったことだ。低出力の初代マサムネを「光るおもちゃ」として売りに出し、開発費の足しにしようとしたことも裏目に出た。ライトセーバーをいかに格好よく振り回せるかを競う「ライトセーバースピン」が流行していたこともあり、チャンバラごっこの感覚で三千度のプラズマブレイドを振り回して死ぬ連中が続出。この世の終わりみたいなことになった。

 特にライトセーバーでの戦闘を真剣に考察して楽しんでいた「ライトセーバーガチ勢」などは、危険性が明るみに出てからも、いやむしろ、出てからこそ積極的に斬り合いや試し斬りをするようになり、一時期「辻斬り」が社会問題にまで発展するという笑えない事態にもなったのだ。命が安すぎる。江戸時代かな?

 ただ、皮肉なことにそういったガチ勢の試行錯誤で有用な技術が生まれ、命を懸けた「果し合い」を経て自然淘汰的にブラッシュアップされていったこともまた事実。技術が秘匿されるようなこともなく、それどころか編み出した技を自分から動画に収めて解説付きで共有する連中の方が多く、恐ろしい早さでライトセーバーの運用法が確立、拡散されていった。そのため、この件を一概に悪いことだったとは言い難くもある。実際、俺の使っている技にも、その流れを汲むものが多数存在するわけで……。

 まさに怪我の功名である。

 

――――――――――――――

 

「誰かさんのうっかりが原因で、俺が銀河パトロールになってしまった件」

「……不幸な事故でしたね」

「(どう考えてもただのヒューマンエラーであって事故では)ないです」

 

 宇宙警察機構。我々と積極的に事を構えようとせず日和見している連中であるが、その情報網は意外と広い。また、今のところ『真の敵』が出てくる可能性が一番高いのがここである。

 そこでひとつ、組織の内実を探らせるためスパイを潜り込ませることにしたのだ。

 末端戦闘員である銀河パトロールの下っ端なら、募集に応募することで多少身元が不確かでも通る可能性があった。

 送り込む人員は、性格的な問題で非常に不安があり出来れば避けたかったが、断腸の思いでネイズを選出した。こいつ戦闘力だけなら配下随一なんだよなぁ、信じられないことに。仮に正体が明るみに出た場合、セガール無双して何の問題も無く帰還出来ると踏んだのと、当人が「スパイって格好いいじゃないですか!」と乗り気であったことも考慮してゴーサインを出したのだ。

 

「え、長さと重さの単位ってヤード・ポンドじゃないんですか?」

「それは悪い文明だ。忘れろ」

 

 そして選抜試験ギリギリになって、ペーパーテストに落ちるかもしれないという疑惑が浮上する。

 

「貴様! 勉強が不安ならなぜもっと早くに言わなかった!? どうして昨日もスマブラをしていた!? 言え!」

「ひえー、しーましぇーん!」

 

 一ヶ月あれば、睡眠時間と人間性を削ることで無理矢理詰め込み教育できたものを……。

 不定期募集であり、これを逃せば次いつになるかわからない。彼我の組織の科学技術にそれほど差はないため機械によるカンニングも想定されていよう。テスト問題を事前に入手しようにも、それを可能とするための伝手や情報もない。というかそれを入手したくて潜入するわけなのだから、当たり前だよなあ。

 思案した結果、俺がとったのは力技だった。

 つまり『変身能力のちょっとした応用で変装した俺が偽名を名乗って一緒に試験を受け、問題を解き、念話でネイズに答えを伝える』これだ! IQが下がりそうな作戦である。

 しかし、推理小説をあまり読まない俺には、こんな解決手段しか思い浮かばず、残された時間もないことからダメ元で敢行。その結果――。

 

「貴様! 解答欄はしっかり確認してから答えを書き込めと、あれほど言っておいただろう! 何故一問ずつ番号がズレている!? 言え!」

「ひえええ、申し訳ありませええええん!」

 

 どうして俺だけ受かって、肝心のネイズが落ちてるんですかねぇ。私には理解に苦しむね(ぺちぺち)。

 

 こうして銀河パトローラー、クラウス・ギヤマンが誕生してしまったのである。

 適当な宇宙犯罪者と抗戦して、死を偽装した後、とっとと行方をくらませれば良かったのだが、戦いになるとアドレナリンが過剰分泌されるためか、ついついネギトロ職人の熱き血が滾ってしまい――管轄区域内にたくさんのツキジを作ってしまった。

 その後も宇宙犯罪者を殺戮し、宇宙怪獣を殺戮し、ときに銀河パトロールでは入手しにくい裏の情報網まで駆使してあぶり出した反抗勢力を殺戮し、トントン拍子で出世して、気が付くと長官の椅子に座っていたのである。あーあ、もう滅茶苦茶だよ。

 

 しかし、結果としては悪くなかったのかもしれない。

 当初の目的である情報は抜き放題、偽情報を流して欺瞞工作も出来るし、帝国の反乱分子にぶつけて漁夫の利をかっさらうことも可能だ。うーん、このパルパティーン、ムーブ。また一歩、立派なダークサイドに近づいてしまいましたな。ワハハ、ワハハ。

 これで書類仕事の量が表と裏あわせて二倍に増えなければ完璧だったのに……。

 人生万事塞翁が馬である。

 

――――――――――――――

 

 他にも、超過労働をダディに心配されてカウンセラーを派遣されたり、ネイズが肥ってダイエットをしたり、宇宙の墓場(こ↑こ↓)で拾った謎のコンピューターチップで遊んでいて酷い目にあったりと色々あったが、特筆すべきはこんなところだろう。

 割と濃い五十年だったと俺は思う。

 

「いやー、毎回何かしらしくじってますね、クウラ様」

「半分くらいは不可抗力だろう? そして一割くらいは、主にお前のせいだぞ――っと制限時間を過ぎたな」

 

 軽口を叩きあっている間にも画面隅のタイマーは進み、ようやくゼロになった。

 結果は、ドロー。

 なんとも締まらない幕切れであった。

 

「まあ、なんだ、色々と詰めの甘い俺だが、これからも親衛隊の筆頭として支えてくれるな、ネイズ」

 

 長い戦いを終え、ゴキゴキと首を鳴らしているネイズに俺は言葉をかけた。

 

「クウラ様……」

 

 ネイズは、つぶらな瞳で俺を見つめ、神妙な顔つきで応えた。

 

「俺、リーダーとか堅苦しいの嫌なんで、親衛隊に新人が来たら筆頭の座、譲っちゃダメですかね?」

「お前、そこは了承しろよ」

 

 やはり締まらない幕切れだった。

*1
体力向上を「フィットネス」と「疲労」という二つの要因から二元論的に考える理論




 作中の女っ気のなさに絶望しました。もうベリブルお婆ちゃんがヒロインでいいんじゃないかな(錯乱)。ケールちゃん(変身後)とか出てきたら、たぶん、お兄ちゃんは一瞬で恋に落ちますけど、果てしなく先なんですよねぇ。


〇いつもの補足コーナー

・ドジっ子ネイズ
 生来のお気楽で、お調子者な性格によってクウラ兄ちゃんに気安い態度をとれる勇者。他の部下たちからは、いつ怒りを買って処刑されてもおかしくないと思われており、死期がいつになるかでトトカルチョが行われています。原作でのセリフが少なすぎて口調がよく分からないキャラの一人です。


・『魔人』の第四形態
 基本的には原作の第四形態と同じですが、全体的に筋肉が発達しています。また、背中側の装甲がなく、鬼の顔みたいな背筋がよく見えます。前回ラストで「キレてる背中」と表現した理由です。


・時々覗き見している『誰かさん』
 バッドでグッドなテイスト! クーラー! クウラだけにクーラー、ぶぅあーはははは!


・かませの氷結系
 誰かさんの考案した技や超の囚人編に出てくるキャラの技と同じ系統の技術です。順当に鍛えていくと大変なことになりますが、使用者当人も誰かさんもまだヤバさに気づいていません。


・専用コントローラー
 炭をダイヤにできるお兄ちゃんの握力でも壊れない希少金属製。気弾やライトセーバーや必殺技よりも、現状、これを手に持って相手を強打する方が大きなダメージを与えられます。


・ライトセーバー豆知識
 スターウォーズのライトセーバーの原点は、フォースセーバーといって、元々暗黒のフォースを刃にするというダークサイドの武器でした。ある意味、拙作では原点回帰したとも言えます。

まきますか? まきませんか?(詳しくは5話参照)

  • まきます(もうすぐ花火大会だ!)
  • まきません(花火大会はまだ先だ!)
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