どうにもキーボードの調子が悪くて思うような執筆ができてません。
ストレスで剥げそう……
だからと言い訳はしませんが満足のいく内容ではないことを先に言わせてください。
そしてアンケの件ですが、こんな内容じゃ皆様に申し訳が立たないので達成できていなくても書きます。
後で活動報告に方で書いてほしいキャラの募集をするので参加してくださるとありがたいです
それでは今回も、よろしくお願いいたします
学生騎士たちが己が武芸の粋を持ち寄り、渾身……全身全霊を掛け、鎬を削り合う若き戦士のための祭典―――七星剣武祭。
剣、槍、斧、棍、拳、銃、弓、暗器……はたまた思いもよらぬ形の固有霊装、自身の
そんな才能に溢れた武人の卵たちがその年の頂点を決める決勝の舞台に
一度その立場に立った者は休まる時を失い、常に監視の目に狙われることになる。
あらゆる研究をされ、あらゆる想定をされ、あらゆる対策をされ―――その戦術全てを丸裸にされる。
そのような条件下で戦わざるを得ない不利―――それでもなお、勝利を重ねある意味偉業とも言える行いに挑戦する男がここにいる。
『魔法使い』葛城浩太郎。
人々が夢想する―――最強、一度それを体現し、そして再びこの地にて再現する。
しかしそれを望む者は会場内どころから全国から見ても意外にも少なく……まるで相反するように、望まぬ者は多かった。
何故ならあんな
ただ悠然と嵐の中に佇み、来るもの拒む絶対空間。
そこに感じるのは
確かに彼の者は強者にして王者である、それは認める他ない。
しかしそれが『魔法』という……理解の及ばぬ訳の分からぬもので成り立っていることに民衆は納得がいかない。
故に望むのだ。
頂点が破れ去ることを、新たな英雄の誕生を。
だが彼らはこの一戦で理解することになる。
最強を最強足らしめていたものが、どれほどに理不尽であるかを。
たとえどれほどの不利を背負おうと、『魔法』の前には関係がないということを。
何故ならそう―――
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『―――今年も白熱した試合が数多く繰り広げられ、若き戦士たちが火花を散らしてきましたこの七星剣武祭!!
強者だけが生き残る残酷なトーナメントを見事勝ち抜き、学生騎士の頂点への切符を手に入れたのは二名の選手!!
刮目せよ、そして歴史の目撃者となれ!!
ただいま締め括るメェインイベントォ―――七星剣武祭決勝戦を執り行います!!』
ォオオオォオォオォォォォォオオオオォオオオオオオォオオォオォオオオーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
おおふ、前にも体験しましたがこの会場ごと揺らすような大音量の歓声はどうにも慣れないもんですね。
肉声のなんと重いことか……あどうも、投稿者です。
前回は城ヶ崎くんとの勝負に勝ち決勝へと進んだ私にカナタさんから無理難題を出題されたところで終わりました。
『友人のためになるような戦いを見せてくれ』なんていう頼む人間違ってないか?と言いたくなるようなオーダーを課された私ですが、そこはまあ何とかするのがゲーマーというもので。
一応解答、のようなもの……というか現状こういうことしかできないので、それをやるしかないというか。
ほぼ諦めの境地、それでも負けるつもりはないという自分自身でもよく分からない心境でいます。
そんな私のことなどお構い無しに実況は進んでいきます。
『まずは武曲学園よりこの男、不屈の槍使いが逆境を跳ね返し頂点へとその切っ先を突き立てに来たぞ!!!
見事下克上を果たし白星を掴めるかのか!!
『浪速の星』―――諸星雄大だーーーー!!!』
「―――しゃっあーーー!!!」
雄叫びをあげて私と反対の入場口から現れたのは今回七星剣王の座を賭けて戦う関西系快男児、諸星雄大くんですね。
流石に人気者は歓声が凄いこと凄いこと、先ほどのに匹敵するくらいの応援が彼に降り注いでいます。
そりゃあ他の人からすりゃ私を正面から打ち破るなんて芸当ができるのは彼くらいのものですし、その能力によってこちらの戦術が大分に制限を受けることには違いありません。
今回は更に縛りを追加されていますからね、もうヤバイなんてもんじゃないですよ。
『続いては皆さんご存じこの男!
昨年突如としてその姿を表し、常識外れの魔導の妙技によって瞬く間に全学生騎士の頂点へと掛け上がっていきました!!
前年度の王者は果たしてもう一度冠を戴くことができるのでしょうか!!
破軍学園二年―――『七星剣王』葛城浩太郎!!』
お、そんなこと考えてる間に私も呼ばれましたね。
呼ばれるままいつものようにゲートを潜り、戦場へと姿を表す私。
始めは歓声が聞こえてきましたが徐々にそれもなくなりザワザワとしたものになっていきます……まあこれには理由があるんですけどね。
『おっとどうしたことか七星剣王!!
これまで衣服の破損、乱れなど全くなかったと記憶しておりますが―――ここでまさかまさかの
驚くというより困惑、意図が見えない!
この決勝の舞台に素足で挑むこの行為にはどんな思惑が込められているのでしょう!!』
とまあ、彼らの反応はそういうことでして。
あれから色々考えてみて、それで選んだ戦法―――そのための準備としてまず私は靴を脱ぎました。
靴下も履いていない完全な裸足、意図的にこうなるのは日常生活以外では島で暮らしていたとき以来でしょう。子供たちと遊ぶときなんかによくやったもんです。
足裏に伝わるザリザリとした固い感触。
これまでの戦いで破壊された舞台の細かい破片などがまだ残っているのでしょう、下手をすれば出血なんてこともあり得そうだ。
常人、特に現代人であればこんな状態で戦おうなんて無謀もいいところ。
でも、私はこれがいい。
『困惑の眼差しを背負いながら対戦相手が待つ舞台中央へとたどり着く葛城選手。
そして両者ここで視線を交わし睨み合う!まさに龍虎相見えるといったところでしょうか!
ぶつかりあう二人の闘気に空気が怯えているのか、視界が歪んでいるかのような光景が展開されています。
まるでこれから起こる戦いの激しさを物語るかのようです!!』
「始めましてやなぁ……チャンピオン。
散々言われとる思うけど改めて自己紹介や―――オレは諸星雄大。
あんたと戦うん楽しみにしとったわ」
そのまま歩き続け中央へと到着した私に、先に出て待っていた諸星くんがヤル気満々というのを隠そうともしない表情で挨拶をしてきます。実況の人が言うようにまだ試合が始まってもいないのにこちらに対する圧というものを強く感じます。
しかし顔には若干の汗、私が普段とは違うということを本能的に感じ取っているのでしょうね。とはいえこちらも挨拶を、どうぞよろしく。
「いやー流石やな、オレの威嚇に全く動じとらん。
それになんぞ、やらかそうとしとるみたいやし。
でもわかっとるんやろ……そっちの攻撃はオレには効かへんこと。いっくら射程が
でしょうね、特に領域展開型の基礎となる『禍境』は相性が最悪でしょう。彼の槍が端をかすっただけでまともに機能しなくなる以上、隙となるものは使用を控えねばなりません。
「さよか、だったらさっさとおっ始めようや!!
こっちも負けられへん理由っちゅうのがあるんやからな!!」
『―――戦いの前のお約束、お二人の舌戦もあいやそこまで!!
会場のボルテージも最高潮、もはやこれ以上待つことはできない状況です!!
空前絶後の大決戦、その火蓋を切るのはこの私!!
さあ―――』
―――決勝戦の始まりだーーーー!!!!
「まずは食らえや―――『三連星』!!」
開幕を告げる宣言と共に、こちらに駆け出してくる諸星くん。ほぼ同じタイミングで霊装を展開し合った私たち、当然のように先手は彼が取る。こちらが魔法を発動させる間もなく槍の穂先が迫る、聞きしに勝るその速度まさに同時攻撃という他なく。
それに対して私は―――
「―――まさか……こんな戦いをするなんて」
まるで思いもよらなかったと、私―――東堂刀華はぽつりと言葉を漏らした。
葛城浩太郎……年を同じくする、私とは対極の戦い方をする伐刀者。私が彼と出会ったのは意外にも学園に入学する前、カナタから紹介されたことから交流を持つようになった。
始めの印象はやけに落ち着いた人だな、と思う程度でカナタが言う以上の何かを感じることはなかった。
でもそれが表面的な印象でしかなかったことをその後の学園生活で知ることになる。
ただひたすらに、強い―――霊装を腰に携え刀身を晒すことなく真っ直ぐと嵐の中に佇み、相手の力量など関係なく打ち破る。
どこでそれほどの力を身に付けたのか、周囲がよく言う伐刀者の才能というものが服を着て歩いているかのような、一種異様なその戦いぶり。
自分の力がそれにどこまで通用するか、考えなかった日はない。
挑み、敗れ。
また挑み、また敗れ。
挑み続け、敗れ続け……それでもなお届かない頂。
どこまでも挑ませてくれる彼の存在に何時しか、周りのいうような恐ろしいという感情ではなく―――尊敬の感情を抱くようになった。
そんな彼とこの七星剣武祭の決勝で戦いたい。
その願いを抱いて挑んだ準決勝、私は対戦相手の猛攻にあっけなく敗北することになってしまった。
それが、なんとも情けなく。
カナちゃんやウタくんの言葉でも立ち直れないくらい、どうしようもないほど心が乱れてしまった。
感情がぐちゃぐちゃになったまま走る、そんな私を引き留めたのは彼の幼馴染みという少女、アイリスだった。
彼女の不思議な雰囲気に飲まれ、言いくるめられ、いつに間にか客席に皆と座っていた。
そしたらさっきの
「なん―――」
それに驚いたのは何も観客だけじゃない。
一番驚いたのは当然、
それも今までそういうことをしてこなかった、できるとすら認識されていなかった男が―――華麗なステップワークを披露してすり抜けたのだから。
「逃げんなやコラァ!!」
「ふっ……せいぜい追ってくるがいい」
追う槍撃。
避ける魔導士。
本来であれば相手のテリトリーであえて戦うというありえない光景、それがこうして実現しているというのは単に彼の
「もしかして……」
眼鏡を外して彼を見る。
肉体の伝達信号を読み取る『閃理眼』の視界にはやはり、思った通りの光景が浮かび上がっている。
「嘘、信号が伝わる前に
しかしそれでも信じられない。
通常、どんなことをしたってその速度を越える方法は人間には存在していない。
だがそれを無理矢理に上回る、魔力による肉体制御。
薄皮一枚以下にまで凝縮された魔力が全身を満遍なく満たし、筋繊維一本一本に至るまで完全に支配下に置かれている。今の私には決して出来ない技術、そしてその動きはまるで―――
「―――忍者、のようですわね」
低重心、低姿勢、されど速い。
その状態で相手の周囲を動きまわり的を絞らせない。
その戦い方は戦士のそれというより忍者といってしまった方がしっくりくる。
しかもその忍者は、本当に忍術を使う。
「消えたッ!?」
槍の大振りに合わせ背後に回ったかと思った瞬間、その姿が認識できなくなる。
次の瞬間には中空から現れ蹴りを食らわせる。
それに耐え反撃を繰り出そうとしてもまた避けられ、今度は全く同じ姿の分身が何体も出現し撹乱を繰り返す。
それに紛れまた攻撃が繰り返されたりなど、まるでおちょくるようなやり方にだんだんと冷静さを欠いていく相手。
思惑の悉くを外されたことと共に定石から逸脱する行動の連続、思考する暇もない。
そして遂にその時が来た。
「このっ……まともに戦わんかいッ!!」
憤りと共に放たれた、信念なき一撃。
それは偽りの虚像を突き刺すだけに終わり、その先にいた本体へ大きな隙を晒すことになる。
それに気づいたときにはもう遅い。
掌に集まった乱気流の塊、一直線に突撃した彼はそれを槍使いへと思いきり叩きつけた。
解放された力が体を吹き飛ばし、衝撃によって意識を簡単に刈り取った。たった一撃でボロボロになり力を無くした状態のまま地面に叩きつけられ四肢を投げ出す諸星雄大。
それに対するように無傷で舞台の上に立つ彼は最後に私の方を見た。
それが何かを語りかけているようで。
お前はこれに勝てるのかなんて、そんなことを言われているようで。
「―――舐めないでくださいよ」
それがとってもムカついた。
私がそんなにダメに見えましたか?それでそんな慰めるみたいな戦い方を見せられたんですか?
ふざけないでくださいよ、そこまで気遣われるほど落ちぶれちゃいません、私。
いいですよ、今年は無理でしたけど来年こそは吠え面かかせてあげますから。
未だ遠い彼の背中に向けて、私は改めてそう誓う。
もっともっと強くなれるのだと、そう知ることができたのだから。
それまではその称号、預けておきます。
こうして今年の七星剣武祭は終わった。
魔法使いが魔法を使うだけの存在ではないことを証明し、天敵相手でも互角以上に渡り合えることを世界に示した。
両翼を得て更に飛翔する浩太郎、しかし彼の前に正史の難敵たちが立ちふさがる。
葛城浩太郎、激動の一年まで―――あと少し。
読了ありがとうございました
次の閑話の後に原作に突入となる予定です
ほんとに今回は書くの疲れた……勝手にスペースが押されるの勘弁してほしい
これって設定の問題なんですかね?
教え偉い人、まじたしけて