シェリーさんの監視役   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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遅れました、い、いや、ちゃんと理由はあるんですよ、バイトを探してたんです、ようやっと見つかり入れそうなんですよ(汗)


サイドシティーホテル 後編

志保「はぁっはぁ」

 

志保は古い暖炉を登り切りなんとか屋上に出た、周りは雪だらけでむき出しの手や足を地面につけるとその冷たさが直に来る、左右の手で体を支えながら立ち上がった

 

志保「出たわよ」

 

メガネの通信機を使い話かける、答えたのは阿笠博士だった

 

博士「よくやった哀君、そこが何処だがわかるか?」

 

志保「何処かの屋上みたいよ、それより工藤君は?」

 

博士「ホテルの中に戻っていった、君は新一がそっちに行くまで待つんじゃ」

 

志保「わかったわ」

 

そう言いふらつく体を支えるため壁に手をつく、冬と言うのもあってかかなり冷たい

 

志保(取り敢えず工藤君が来るまで待たないとね)

 

志保はそう言いながらもさっきの光景がちらつく

 

志保(・・会うわけにはいかない、よね)

 

会ってしまったら確実に二人とも殺される、会いたいのに会えないつらみがまたわいてきた

 

そのとき

 

ヒュン

 

志保「いっ!?」

 

空気を切り裂く音が聞こえた時、いきなり肩に激痛がはしり大声をあげそうになった、その痛みでその場で肩を押さえながら座りこむ、音がした方向を向くとそこには暗い服を来た男たちがいた

 

ジン「・・会いたかったぜぇ、シェリー」

 

志保「じ、ジン」

 

ジン「キレイじゃねぇか、闇に舞い散る白い雪、それに彩る緋色の鮮血」

 

肩を押さえながらも出てきてしまう血、状況は最悪だった

 

志保「よくわかったわね、私がこの煙突から出てくるって」

 

ジン「これを見つけたんだよ、お前の赤みがかかった茶髪をな」

 

志保「はぁっはぁ」

 

ジン「お前がピスコに取っ捕まったんだが、それともお前があの部屋に紛れ込んだのか知らねぇーが」

 

ジンは笑いながら話を続ける

 

ジン「聞こえてたぜぇ、煙突の中からお前の震えていた吐息がな」

 

ライム「・・なんかちょっと、嫌だなそれ」

 

ライムは少しばかりか引いている、一瞬ジンの顔がぴくついたが直ぐに戻った

 

ジン「直ぐに煙突でやってもよかったんだが、死に場所位は用意してやらねぇとな」

 

志保「あら、お礼をいわなきゃかしら、こんな寒い中、待っててくれたんだもの」

 

ジン「ふん、お前の唇が動かなくなる前に聞いておこうか」

 

ジン「組織のあのガス室から逃げたカラクリをな」

 

志保「・・どうしてそんなことを聞くの?」

 

ライム「そりゃ気になるさ」

 

ライムが話に入ってきた

 

ライム「あのガス室の研究所は警備付き、しかもお前は手錠されていた、普通は逃げられないはず、だが」

 

ライム「誰かの手を借りれば話は別だ」

 

志保(・・・)

 

ライム「もしだ、誰かさんがお前の手錠の鎖を何かで切断したあと、研究所の外まで逃がしたら?それだったらできるはずだ、どうなんだ?」

 

志保「・・さぁね」

 

ライム「・・へぇ、ホントにいたんだ」

 

急に何かを確信したライム、志保はいきなりのことで少し焦る

 

ライム「お前ポーカーフェイスが下手になったな、なんだ?あいつが来ていたから気でも緩んだか?」

 

志保「・・・」

 

ライム「・・・となると、お前を逃がしたのはあいつなのか?」

 

志保「・・・」

 

ライム「・・まあどうせこの事が終わったら始末するし別にいいけど」

 

志保「ど、どういうことよ」

 

ライム「さぁ?どうしてだと思う?」

 

志保「サイン君は関係ない、私が一人でやったことよ」

 

ライム「でも殺さないと他に示しがつかないのよね」

 

志保「だから彼はっ!?」

 

志保が答えようとした時に脚に激痛がはしる、どうやら撃たれたようだ

 

ライム「なにいってんだ?裏切りもんのお前の言うことなんで聞かなきゃならないんだよ」

 

ライム「あいつはただの駒なんだ、いつ消そうが別にいいだろうが」

 

志保「くぅっ」

 

ライム「兄貴、もういいぜ」

 

ジン「あぁ」

 

ジンはそう言うと銃をこちらに向けた

 

ジン「じゃあなシェリー、あの世で姉が待ってるぜ」

 

ジンはそう言い引き金を引こうとした、その時、何かが飛んでくる音がした

 

ジン「・・針?」

 

ライム「あ?」

 

ジンが急に膝をつく

 

ウォッカ「兄貴?どうしたんですか」

 

ウォッカが心配そうに近寄る、ライムは周囲を警戒していた

 

江戸川『煙突だ!煙突の中に入れ!』

 

ライム「そこか!」

 

ライムは屋上に繋がっているドアに向かって走りだす

 

ライム「お前は兄貴見てろ!」

 

ウォッカ「へ、へい」

 

ライムはドアを勢いよく開け銃とナイフを持ち構えた、だがそこには誰もいなかったが階段を降りる足音がした

 

ライム「逃がすか」

 

ライム(にしてももう一匹仲間がいたとは、しかも声は変えてやがる)

 

あんな変な声の人間はいない、取り敢えず声の人間を追うことにした

 

ライム(もしかしてこいつか?シェリーを逃がした野郎は)

 

それなら案外納得できる、サインが逃がしたと思っていたがあいつもシェリーがどう脱出したのかわからないようだったのだ

 

ライム(・・いない)

 

階段を降り非常口を静かに開け構える、どうやら逃げられたようだ、ライムはスマホを取り出しウォッカに電話をする

 

ウォッカ『ら、ライムさんですか?』

 

ライム「ああ、兄貴を打った野郎には逃げられちまった、兄貴の方は?」

 

ウォッカ『そ、それが、兄貴のやつ、急に自分に向けて銃を打ったんです』

 

ライム「はぁ?なんで?」

 

ウォッカ『わかりません、でもまだ動ける状態じゃないようです』

 

ライム「わかった、ここらなら酒蔵に近い、シェリーは俺が殺っといてやるよ」

 

ウォッカ『お、お願いします、ん?』

 

ライム「どうした?」

 

ウォッカ『いや、なんか、煙突から煙が出てるような』

 

ライム「なに?」

 

ウォッカ『いや、出てます、煙の量が増えてきています!』

 

ライム「まさかシェリーのやつ、自爆か?」

 

そうなるとちょっとめんどくさいことになる、もし死体が見つかっても、それがシェリーなのかわからないのだ、ライムはシェリーの死を確認するため酒蔵に向かった

 

 

 

ライム「ち、暑いな」

 

酒蔵についたライムは中を確認した、中は火の海とかしその真ん中にはピスコが倒れている、煙突の直ぐそばにはシェリーが着ていた繋ぎがあった

 

ライム「・・おい、ピスコ、何やってんだ?」

 

ライムは少しイラつきながら言う

 

ピスコ「ら、ライムか」

 

ライム「女は?シェリーはどうした」

 

ピスコ「に、逃げられてしまった」

 

ライム「たかが傷だらけの女に逃げられた?何してたんだ」

 

ピスコ「ち、違う、仲間がいたんだ、そいつにはめられて」

 

ライム(あの変声してやがったやつか)

 

声がわからないのでは判別のしようがない

 

ライム「だとしてもだ、逃げられたんだろ?しかも騒ぎをでかくしやがって」

 

ジン「しかもしくじりやがったしな」

 

ジンが煙突の所から出てきた

 

ピスコ「な、なにをだ、私の計画は完璧だったはずだ」

 

ジン「んじゃなんであのカメラマンをやって、フィルムを隠滅しなかったんだ?」

 

ピスコ「な、なに?どういうことだ?」

 

ライム「今日の朝刊の写真が変わったんだよ、お前が銃を向けている写真にな」

 

どうやら知らなかったようだ、まさか自分が銃を打った所をカメラマンが撮っているとは思っても見なかった

 

ピスコ「そ、そんな、馬鹿な」

 

ジンはピスコの額に銃を押し当てた

 

ピスコ「ま、まて、私を殺したらシェリーを探せなくなるぞ、私には検討がついている」

 

ライム「お前を生かした所で、なんでシェリーの居場所がわかるんだよ」

 

ピスコ「と、とにかく、私を殺したらまずい、あの方に長年使えてきた私をやるのは」

 

ジン「悪いな、これはあの方からさっきいただいた直々の命令なんだ」

 

ピスコ「な!?」

 

ライム「今までいい夢見させてもらえたんだ」

 

俺がそう笑いジンも同じように笑う

 

ジン「続けはあっちで見るんだな」

 

ジンはそう言うと躊躇なく引き金を引いた

 

 

 

 

健人「うわ、なんだこれ!?」

 

健人は今までトイレを探していた、やっとこさ見つけ戻ろうとすると、いきなり警報がなりホテルにいた人達が避難し始めた

 

健人「ど、どうなってんだ?さっきからピスコと連絡もつかないし」

 

取り敢えず避難することにし人がいるところに行こうとした時子供二人が廊下を歩いているのを見かけた、一人は服をかけられていて顔はわからないが、どうやら背中に背負っているようだ

 

健人「おい君たち!大丈夫か?」

 

江戸川「あ、うん、大丈夫」

 

健人「大丈夫じゃないじゃないか、その背中の子は?」

 

江戸川「こ、この子は少し安心して眠っているようなんだ」

 

健人「そっか、よかった、取り敢えずお兄さんと来なさい、今救急車呼んであげるから」

 

江戸川「い、いや大丈夫だよ、近くに親戚のおじさんがいるからその人に送ってもらうから」

 

健人「そうかい?無理しなくてもいいんだよ?」

 

江戸川「大丈夫!それじゃ僕いくね」

 

健人「あ、ちょっと君・・行っちゃった」

 

健人はその背中を見送っていた

 

健人(まあいるのなら大丈夫かな?)

 

取り敢えず騒ぎが大きくなったので離れることにした

 

 

 

 

ライムが適当な所に車を停め、タバコを吸っている、その横には部下もおりなんだか不満そうな顔をしている

 

部下「ピスコのやつが、死んだようですね」

 

ライム「ま、仕方ないさ、命令ならな」

 

部下「・・・」

 

ライム「なんだか不満そうだな、どうした?」

 

部下は言っていいのかどうか迷ったがこの際言うことにした

 

部下「・・サインはまだ消さないんですか」

 

ライム「ああ、そうだが?」

 

部下「あいつは持ち場を離れてシェリーのやつを逃したんですよ?もしあそこにあいつさえいれば捕まえれたのに、あの役立たずはいつまで使うつもりですか?」

 

ライムは一回吸いそれを吐き出す、少し間を起き指でタバコを叩きながら灰を落とす

 

ライム「・・・まあ話してもいいかな」

 

部下「な、なにをです?」

 

ライム「俺があいつを生かしている理由だよ」

 

ライムはタバコを落とし足で踏み潰し消す、そしてこちらを向き答えた

 

ライム「あいつはシェリーと一番かかわり合いのある人間だ、しかもシェリーの方はかなり好意を寄せてるな」

 

部下「あのシェリーが?信じられませんが」

 

ライム「いや、確かだよ、何度かシェリーの前で痛め付けた時に確認ずみだ、かなり焦ってたぜぇ、面白かったな」

 

ライムはあの光景を思い出す、シェリーが拐われたとき、姉が死んだ理由を聞こうとしたとき、その時にサインを痛め付けた時のあのシェリーの顔を思い出していた

 

ライム「シェリーが何処にいるのかわからない以上餌は必要になる、生半可な餌じゃ釣れないが、あいつなら十分だ」

 

部下「それでは、あいつを生かしているのは」

 

ライム「シェリーを誘きだすための餌だよ、サインには盗聴器と発信器をつけてあるから会ったらすぐにわかる、もしそれでシェリーが見つかったらお役御免さ」

 

ライム「物は使いようだ、たとえ役立たずでも、意外な時に役にたつときがあるのさ」

 

部下「なるほど」

 

ライム「まあそれでも、あいつがシェリーを逃がしたってことがわかったら早めに始末しなきゃけどな」

 

使えると思ったらとことん使う、だが使えなくなったら始末する、それがライムのやり方だ

 

部下「・・すいません、なめた口聞いて」

 

ライム「いいって、お前の不満は最もだし、ちゃんと見張ってろよ」

 

部下「任せてください」

 

二人は再び車に乗り、走らせ暗い道路の中に消えていった




ピスコのあれは完全に事故のような気がする、正直可哀想とは思ったけどね、と言うかジンさん詩ジンの時多くない?

さあ、選んでみなさい!

  • もちろんハッピーエンド
  • ちょっと暗いバットエンド
  • むしろどっちも
  • IFやれ(ボツ話もあるよ)
  • 全部でしょう?
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