第一章 旧校舎のディアボロス編1
ボクの名前は中島剣吾。現在私立駒王学校に通う二年生です。
オタク気質で少々病弱だけど普通の高校生です。
少し普通の高校生と違うのは幼少期両親が事故で死に両親の親友であった兵藤一家に養子として引き取られました。
本当に父さん、母さんには感謝しか無いです。それと僕には同い年で義兄になる親友がいます。
名前は兵藤一誠。明るくて最初なじめなかった僕を義弟としてすぐに認めてくれて小学生の時からいじめっ子から庇ってくれたり、
病弱な僕を何かと助けてくれたり本当に頼りになり放しです。だから、僕もできることなら一誠の力になると決めている。
……よし、現実逃避はこの辺にしよう。
これ以上悲鳴と怒号、騒音を無視するのは限界だろう。「剣吾助けてー!!」「ころされるー!!」
「今日という今日は許さない!!」「ここで息の根を止めてやる!!」
いつもに増して物騒なワードが聞こえてくる。最悪明日のニュースになりそうだ。
流石にこの年で葬式に参加するのは勘弁したい。
教室からでるとき、一誠らとも親しく接してくれる数少ない女子、三つ編みと眼鏡が似合う桐生 藍華さんが僕に声をかけてくれる。
「毎回、大変ねえ。あの三馬鹿の世話は」ちなみに三馬鹿とは一誠に加え坊主が特徴の松田君と眼鏡が特徴の元浜君の事である。
この三人は学園でも有名な変態トリオとされている。
松田君は優れた身体能力があるのに女子高生を全て撮りたい下心から写真部に進んだ。
日常的にセクハラ発言するのであだ名は誰が呼んだか
「セクハラパパラッチ] 「エロ坊主」
元松君は眼鏡を通して女子の体型を数値化できることから、「エロ眼鏡」「スリーサイズスカウンター」の別名を持つ。
朝からエロ本やAVを女子の目を気にせずに見せ合うのでめちゃくちゃ女子からの評判が悪い。
もてたいならまず嫌われないように行動すれば良いのに。
「身内だし、見捨てる訳にはいかないからねえ。それに何だかんだ言ったって友達だからねえ」
面白半分同情半分で桐生さんを初め周囲の人から
「いつもご苦労様」「ちゃんと飼っておいてよ」声援やら苦言やらをもらいながら現場に行く。
……今時ロープで逆さ吊りをリアルに見ることがあるとは思いもしなかった。
「助けてー!!」「殺される!!」悲鳴を無視しつつ理由を聞く。
「……一体何したの……」どうやら剣道部の部室を覗きしたのがばれたらしい。ガチで捕まるよ。
さてどうしたら許して貰えるか交渉するかと考えながらとりあえず最早様式美になりつつある土下座の準備を始める。
「いやあ、助かってよかったねえ。これに懲りてもう覗きなんかしないでよ。未成年だからっていつまでも許される訳じゃないのだよ」
という僕の言葉に一誠らが「これが無事に見えるか……」と虫の息で言う。
あの後土下座と誠意ある謝罪と交渉で一時間防具なしで掛かり稽古の的になることで何とか許してくれた。
しかも竹刀でなく木刀だったからかなり酷いダメージを受けている。
顔を初めあっちこっちが痣だらけ。
のび太君がジャイアンにボコボコにされるレベルの有様である。
ギャグ漫画ならちょっとすればすぐ回復するのだがあいにく現実はそんな便利なものでない。
「あれでも譲歩してくれたほうだよ。ガチで鉈やチェーンソーとか見えた時どこのホラー映画って内心ビクビクしていたのだから。」
「「「「いやあ、いくら何でも大げさだろう!」」」と叫ぶ三人に
「……うん、……ちょっと、オーバーだったね……」
と視線を外しながら乾いた口調で喋る僕の言葉を聞き少し表情が強張り沈黙した。
そんなほのぼのした会話をしていると見知らぬ美少女がこっちに近づいてきた。
制服を着ていないから同じ学校ではなさそうだなあとぼんやり思っていると何と一誠に「付き合ってください」と告白してきた。
しばしの沈黙の末、告白された一誠を含むその場に居合わせた全員が
「「「「え――!!」」」」と驚愕の叫びを挙げた。
その後は本当に大変だった。
松田君、元浜君は涙を流しながら嫉妬の言葉が叫びながら殴りかかり一誠もよせば良いのに上から目線で彼女を作れ。
なんて言うからさらに逆上しアクション映画で見るような激しいバトルが展開された。
動画に撮れば良かったと内心後悔している。
そんなこんなでデート当日、
家からでるとき一誠が何度も身だしなみを確認しながら僕に「今日おれは大人の階段を上るぜ。」何て言って出かけていった。
浮かれすぎて痛い目に会わなければいいけど。……でも一誠に彼女か。
あの子名前天野夕麻さんと言ってたな。見たこと無いけど、どこで一誠の事を知ったのだろう?
一見ただのすけべだけでそれだけじゃ無い魅力があることに気付いて貰えて安心したよ。
何て考えながらその日はお気に入りの特撮映画を見に行った。
夕方、映画のパンフレットを見ながら帰宅中一誠上手くやっているかなあとなんて思っていると当然右腕が熱くなった。
激痛で苦しんでいると右腕に黒い籠手の様なものが装着されているように見えた。
驚いて瞬きするとそこにはいつもの右手だった。
夢?幻覚?中二病?何て思っていると人の気配を感じ慌てて起き上がり家に戻った。
とりあえず周囲に人がいなくて良かった。見られたら不審者か中二病だと思われるのが関の山だ。
今に思えばこの日から僕と一誠は奇妙な世界に足を踏み入れて行く始まりだった。
ある程度オリキャラがでてきたら人物紹介をまとめます。
どうぞよろしくおねがいします。
怪獣とかもオリジナルの強化もされる設定になりますのでご容赦ください。