ハイスクールDXD 巨獣の目覚め   作:プリンカステラ

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剣吾のオカルト部ひいては悪魔とのつきあいにどう思っているか書かれます


第二章 戦闘校舎のフェニックス編2

今何があったんだ?俺、剣吾は少しむせ込みながら手にした書類を見て無事なのを確認する。

 

神器がでているからどうやら攻撃を受けたらしい。

 

「ご無事ですか?」と目の前を見れば綺麗な銀髪をしたお姉さんがいた。

 

よく見るとメイド服を着ている……?メイド喫茶の人が依頼人なのか?「ええ、大丈夫です。」

 

「剣吾、大丈夫!?」と部長の声がしたので後ろを見ると部長と反対側にホストぽいイケメンがいた。

 

もう危険がないと判断したのか神器も消えた。

 

どうやら、何が原因か分からないけどこの2人が喧嘩して攻撃したところを僕がつっこんで攻撃を受けて今に至るというところか?

 

心配しているオカルト部に「大した攻撃じゃ無いから平気だよ。」と言う。

 

その言った瞬間、何故か怒りを感じた気がするが気のせいだろう。

 

「とりあえず、状況教えてもらっていいですか?」と聞くと一誠が話し始める。

 

話は昨夜に遡る。一誠のところに部長が夜這いに来たって!!

 

それを聞いてアーちゃんが泣き顔で問い詰め、ホストも抗議したがそれを何とか抑えた。

 

もし、2人が暴走しなかったら僕も冷静じゃ無かった。

 

人間自分より余裕が無い人間を見ると冷静になるって本当だったんだね。

 

そこに銀髪メイド、グレイフィアさんが乱入して止めに入った。

 

だから何も間違いは起きなかったみたいだ。どことなくその場にいた全員が安心した表情をした。

 

でそのまま二人して朱乃も同伴して部長の自宅に戻ったらしい。

 

そのことを僕に相談したかったんだけど、タイミングが無く話せなかった。

 

オカルト部に行くまでに木場君に聞いていみたら朱乃さんに聞こうと思っていると部室には他のオカルトメンバー以外にグレイフィアさんもいる。

 

昨日の説明しようとしたら、このホストが転移してきたという。

 

彼は何と部長の婚約者と言い、名前はライザー・フェニックス。冥界の名門フェニックス家の三男で当然純血の上級悪魔。

 

何度もグレモリーの血筋を守るためにもお家断絶を防ぐのが目的らしい。で、部長は結婚相手ぐらい自分が好きな人と選ぶと言うことで揉めてお互いに実力行使しようとしたところ、僕がつっこんできたという訳か。

 

そこまで聞いて僕は冷蔵庫にあるお菓子を取り出し、食べ始める。

 

「いや、何か返事しろよ!」と一誠がつっこむと「お腹すいたしちゃんと聞く事は聞くよ。」とジュースを飲みながら返す。

 

「まず、ライザーさんだっけ?随分人の姿に化けるのが得意ですね。」

 

すると朱乃さんが「フェニックスにも2種類いて剣吾君が言うのは炎の翼を持つ不死鳥。一般的にイメージする聖獣であるフェニックス。」

 

「一方こちらは悪魔のフェニックス。区別をつけるために『フェネクス』とも呼んでます。だからあれが本来の姿なんですよ。」と説明する。

 

「……そうなんですか。」「あからさまにがっかりした表情するな!!」とライザーさんに突っ込まれだ。

 

せっかく伝説の不死鳥見られるかもとテンション上がっていたからそりゃ、がっかりするよ。

 

「話はそこじゃねんだろ!部長が」「部長の婚約をどう思うかって事でしょう。」

 

僕はシュークリームを食べながら言う。「正直僕が口を挟む問題じゃ無いね。」

 

「婚姻相手を自分の意志とは別に決められる。これは昔の貴族、王族今でも富豪とか俗に言う上流階級で見られることだね。

 

部長の意志は理解できる。自分自身で好きな相手を見つけて結婚したい。

 

簡単に理解できる。部長の実家の意志も同時に分かる。

 

貴重な純血の血を失いたくないというのは当然だ。

 

「よく政略結婚は悲劇と言われるけどまあ、お見合いしてそこから恋愛感情を持ち、愛を育んだケースだった少なくないみたいだし、要は相性と巡り合わせだよ。

 

世の中男女問わずダメ男、女に引っかかり周囲の反対を聞かずそれで破滅するカップルなんて珍しくないからねえ。」

 

「……どっちの味方だ!!」と一誠が言うと「強いて言うなら正義の味方だね。」と応える。

 

「そもそも、僕はライザーさんの事はもちろん、部長の事だってちゃんと知らない。それなのに良い悪いを判断する資格なんて持っていないよ。」

 

「あんな焼き鳥のどこがいいだ!」と聞かれたので「少なくても顔は君よりいいね。」と言うと首をしめられた。

 

「一誠、人は一面だけで決めつけちゃいけないと僕はよく知っているつもりだよ。一誠、僕は君の義弟何だよ!」

 

そう言われた一誠は説得力を感じたのか力なくひれ伏した。

 

「まあ、真面目な話部長。結婚はいやだと言いましたが、では友人としても関わりたくないぐらい嫌っているんですか?

 

表面上しか分かりませんがおそらく部長のご家族は部長の事を大切にしていると思います。

 

そんなご家族がそこまでダメな人を相手に選ぶとは思わないのですが?

 

彼について僕は詳しくは分かりませんが、女好きで軽い男に思えますが根は悪い人じゃ無いように思えます。

 

さらに言うなら自分で相手を探すなら今まで積極的に探していたんですか?この手の問題は相手につけいる隙を見せた方が悪いですよ。」

 

と言うとオカルト部から声がでなくなった。「ただ、個人的には今回の婚約反対ですね。」

 

さっきまでちょっとうれしそうにしていたライザーさんが何?と言うのを無視して言う。

 

「別に貴女だからというわけじゃ無いよ。部長って確か18歳ですよね?」

 

「そうよ、それがどうしたの?」

 

「悪魔が人間で言う所の18歳ですか?それとも普通に18年間しか生きていないんですか?」

 

「普通に18年前に生まれたのよ。何が言いたいの?」「悪魔は一万年生きるんですよね?」

 

「……それがどうしたの?」「つまり、まだ要約歩き始めた幼子って事でしょう?」

 

「それが結婚だ恋愛だなんてそれこそ文字通り100年早い!もっと色々経験してから恋や愛に興味持つべきだと思いますよ。」

 

俺、兵藤一誠は剣吾の言葉にちょっと衝撃を受けた。剣吾は悪魔は人間とは違う生物と考えていてその寿命にあわせた成長をするべきだと考えている。

 

するとライザーが「中々興味深い意見だが残念ながらそう悠長な事言ってられん。

 

堕天使や天使を始め敵対する者は多い。何より正体不明の敵と遭遇したそうじゃないか?

 

それを無視することはできない。リアスの身が心配なんだ。だからグレモリー家も動いているだ」と言う。

 

「なるほど。一理ありますね。」一誠が文句言うが

 

「一誠、悪いけどこれはグレモリー眷属の問題だよ。部外者の僕があれこれ言うべきじゃ無い!

 

僕にとっては部長は部活の先輩でしか無い。婚約を止めるには関係性が弱すぎる。

 

もちろん、これがDVするような奴とか子どもを道具としかみていないとかだったら協力するけど命も身の危険も無いなら後は君たちの問題だよ。」

 

一誠が何か言おうとしたけど「その通りよ。これは私たちの問題よ。」と部長が肯定する。

 

「とにかく、さっきみたいに暴力はダメだよ。この程度のことでそんな事していたら結婚するにしろ破局するにしろその後上手くいかないよ。」と言いつつ、他のお菓子を探し始まる。

 

するとグレイフィアさんが部長とライザーさんにレーティングゲームでの決着をつけることを提案してきた。

 

レーティングゲームって確か以前聞いた冥界で人気のゲーム。その為に『悪魔の駒』(イーヴィル・ピース)もチェスがモチーフだったはず。

 

ただ、実際にどんなものか正直よく分からない。そうこうしているうちに二人がそれで合意した。

 

何でも本来成熟した悪魔の競技だが、半人前でもできるケースがあるらしい。

 

その大半の理由が身内もしくは御家同士のもめ事の解消だそうだ。

 

ライザーさんは自信満々で言う。自分は何度もゲームを経験しているし、勝ち星が多い。それでもやるのかと?

 

「悪いが君の眷属では俺の可愛い眷属の相手にならんぞ。精々『女王』(クイーン)ぐらいかな?まともに相手になりそうなのは。」

 

と言い指を鳴らすと15名もの眷属と思われる人を転移してきた。

 

15名という事は駒フルで複数使った人はいないという事か……。

 

複数使われた少数の強者と駒一つだけど多数いるチームどっちが厄介何だろうなあって考えている側で一誠が号泣している。

 

理由は簡単。全員美女、美少女それもロリからナイスバディ、服装も着物、チャイナドレス、西洋のドレス、騎士や踊り子とジャンルも幅広い。

 

一誠は今こう思っているだろう。

 

男の夢ハーレムを実現させた上級悪魔ライザー・フェニックス!!何て漢だ!

 

「って心の中を読んでいるじゃねえ!」と一誠が叫ぶとシャイニングウィザードをくらい流石にダウンする。

 

その様子をライザーさんがどん引きしながら言う。

 

「お、おい、リアス……この下僕君が俺を見て大号泣している理由が本当のそうなのか?」

 

部長も困り顔で額に手を当てて言う。

 

「……多分本当よ。その子の夢がハーレムなの。実現したライザーの眷属見て感動したんでしょうね。」

 

「しかし、一誠じゃ無いけど確かに凄い光景ですね。それでいて女子同士の雰囲気も良さそうだから中々の器……。」と僕が感心言うと

 

「お前は誰の味方だ!」と泣き叫びながらコブラツイストをしてくる一誠!

 

そんな様子を見ながらライザーさんは眷属の一人とディープキスをする。

 

そして一誠を見て「お前じゃ、こんなこと一生できまい、下等悪魔君。」と嘲笑する。

 

「俺が心で思っていることをそのまま言うな!」と言うと赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を左手に纏った。って!?「ちょっと、何考えているの?」

 

一誠のブーステッド・ギアはただの神器(セイクリッド・ギア)じゃない。神滅具(ロンギヌス)と呼ばれる神々にも匹敵するというものだ。

 

まだ、一誠の力が未熟だからってそんな物騒な物をこんなくだらない言い合いで使っていい力じゃ無い!

 

そう焦る僕を余所に「お前みたいな女たらしに部長は任せられん!」「はあ?そんな俺に憧れているんだろ!」

 

と次第に互いにヒートアップしていく。その様子を見て僕は気付く。

 

「ああ、そうか。何でこんなに熱くなるのか思ったら二人とも女好きだから同族嫌悪でいらつくんだなあ……。」

 

っというと二人からドラゴンショットと猛火を浴びせられ、吹っ飛ぶ!

 

アーちゃんが心配して駆け寄ってくれたが神器が出現したことで耐久力があがり体が丈夫なので無事。

 

それより、二人の様子が気になった。にしても反応するってことは内心自覚があるということか……。

 

見ると一誠に向かってミラと呼ばれた長い棍を持った小柄の少女にライザーさんが命令する。

 

ミラさんが攻撃するまでの瞬間に何とか二人の間に割り込んだ!!

 

一誠とミラさんの攻撃を受け止めながら「そこまで!ゲームするんでしょ!決着はそこでつければいい。」二人を見回しながら

 

「大体、こんなしょうもない私怨でケンカって恥ずかしくないのか!」と言う。

 

ふっと気付くと僕たち以外真剣な目をしていた……。

 

どうしたんだろう?一体何か真剣になることあったか?

 

そして、部長が「剣吾、私の眷属になって貰える……?」と聞いてきた。

 

僕は一瞬躊躇したが答えはでてたので答えた。「……はい、良いですよ。」

 

「おい、いいのか?剣吾?」「まあ、ここまで来たら乗りかかった船だよ。」

 

「僕たち三人儀兄妹だし一緒になった方がいいかなあと思っていたし、いい機会だよ。」

 

「それに何だかんだ言ったけどオカルト部皆と付き合いから力になりたいし。」と一誠に向かって言う。

 

そして部長が貴方はきっと『戦車』(ルーク)ね。と『戦車』の駒を取り出した。

 

「我、リアス・グレモリーの名において命ず!汝、中島剣吾よ。今我の下僕になるため悪魔となれ!」

 

「汝、我が『戦車』として新たな生に歓喜せよ!」と言いながら『悪魔の駒』(イーヴィル・ピース)を僕に向かって投げる!

 

『戦車』の駒が赤く輝きながら僕の体に入り込む……!バチン!!大きな音と共に僕にぶつかると駒は弾かれ床に転がった!

 

アレ?皆が驚いていている。「『悪魔の駒』が弾かれるなんて何で?駒的に問題はないはず?」

 

「名前が違うからじゃ無いですか?ほら、中島君正式には兵藤剣吾ですから。」と朱乃さんが言ったので名前を変えたが特に変化は無かった。

 

「おい、どうなっているだ?」と言うライザーさんを尻目に何とか入れようとする皆。

 

「痛い、痛い、イタタタ!!」「……大人しくしてください。」

 

子猫ちゃんが床に寝そべった僕に無理矢理怪力で入れようとするがこれも効果無し。

 

すると一誠が「子猫ちゃんそいつを立たせて壁に押さえつけて!」と言う。

 

子猫ちゃんが指示に従うと手にハンマーと駒を持った一誠がいた。

 

どう見ても丑の刻参りにしかみえない……!!僕は必死に抵抗するが子猫ちゃんだけど無く、部長や朱乃さんも魔力の縄みたいなもので動きを封じる。

 

一誠はさらに赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)で力を増加する……!やめて、リアルわら人形になる!!

 

抵抗も空しく駒を胸に起き正にわら人形の如く打ち込まれる!本日一番のダメージ!しかも何発も打ってくる!

 

俺は身の危険を感じたのか神器が右腕に出現し拘束を引きちぎる。

 

そしてなおも打ち込んでくる一誠を殴り飛ばしながら言う。

 

「さっきから痛いわ!!ってか途中から駒じゃなくて俺に直接打ち込んでいるだろうが!!」

 

とりあえず、転生できないようだ。駒の価値が足りないのか?それとも何か別の理由があるのか?

 

「つーか、明らかに恨みが感じるんだが?」「お前、前話何したか忘れたか-!!」

 

「アレは君が悪いんだろうが!こっちがああなりそうだから気をつけたのに台無しにしてー!!」

 

と子どものようなケンカをしていると一誠の手からハンマーが飛んだ!!

 

飛んだ先に呆れた様子でこっちを見ているライザーさんの方がいる!しかもあの位置は……!?

 

避ける間もなく直撃した。めちゃくちゃ苦しんでいる……。そりゃそうだ、あそこはキツい。

 

ハンマーが直撃したのは男の急所だ!!女性陣は分からない苦痛を味わっている。

 

一誠は爆笑しているがいくら気にくわなくてもこれは可哀想だよ。

 

「早く手当しないとっ!!」「大丈夫ですよ。先程言ったように不死鳥の一族仮に潰れても再生するから問題ありませんよ。」とグレイフィアさんが冷静に言う。

 

しばらくもがいていたが股間が炎に包まれた!?これは一体!?

 

「フェニックスはダメージを受けると炎が巻き起こり、再構成します。不死鳥たる所以です。」

 

どうせなら、もっと格好いい場面で見たかった……。

 

回復し終えると完全にキレた状態で僕たちに詰め寄ってくる!「お前ら、よくもやったな!許さんぞ!!」

 

身体を炎に包まれた状態で突っ込んでくる。俺は必死で止める。

 

「まあ、落ち着いて!!怒るのは分かるけど治ったし、ここは抑えて。」

 

「うるさい!まずはお前から焼き尽くしてくれる!」と言いながら、炎を纏いながら俺に掴みかかる。

 

流石に熱さと痛みを感じ、なにより先程からダメージを受け続け、流石にキレた。

 

「いい加減にしろ!てめーら!!さっきから大人しくしてればバンバン攻撃しやがって!!こっちだって痛いわ!ダメージないと勘違いしていないか?しっかりくらっているわ!」

 

と叫び、窓を突き破りながらライザーを外に投げ飛ばした!

 

「貴様、俺を誰だと思っているだ!ただの人間の分際で!!」

 

「知るか!そんなに悪魔が偉いなら人間の姿に化けずにもっと悪魔らしい姿になってからこい!」

 

「これが素の姿だ!!無知な人間はこれだから」 「黙れ!鳥らしく鶏や鳩にでも求婚してろ!」

 

と互いに子どものような悪口と共にぶつかり合う。昔の漫画やアニメによくあるような土埃の中でぶつかり合う!

 

「このこの!」 「んなもん効くか!」 「お二人とも落ち着いてください。」

 

なんか言っている気がするがお互い相手を叩きのめすのに夢中で気づかなかった。

 

一旦、離れると再度ぶつかり合おうとしたその時突然体が急速に冷え、動けなくなった。

 

視界が曇っているがライザーが氷塊に閉じ込められているからおそらく俺も同じなんだろう……。

 

このままではまずいので右の籠手に集中すると砲口を何とか展開する。この砲口から流動性のある熱気がある黒煙若しくは赤い爆炎を発射する。

 

その流動性のせいで広範囲に広がり周囲の被害が膨大になるので滅多に使えないが今は氷塊に閉じ込められ、氷像の仲間入り間近!!

 

この中なら他に被害はでないだろうし、何より一刻も早く出ないと冷凍保存される!

 

俺は炎を放射し、氷塊を溶かし中から脱出する!ほぼ同時にライザーも全身から炎を噴き出し脱出する。

 

「少しは頭が冷えて落ち着きましたか?まだやるなら相手になりますよ。」とグレイフィアさんが腕を組み仁王立ちしながら言う。

 

どうやら今のはグレイフィアさんがやったみたいだ。薄々感じていたけどやっぱり強いんだね。

 

それより、寒い。メチャクチャ寒い!……ひょっとしてこれ(神器)熱には耐性があるけど寒さにはと特に耐性がないのか?

 

しばらく僕は無駄に震えていると何を思ったのか、グレイフィアさんに押されていたライザーだったが

 

「グレイフィア様、こいつもゲームの参加を認めてください。丁度いいハンデだ。ゲームで叩きのめさないと気が済まない。リアスもいいな?」

 

「ええ、剣吾も仲間だから参加できるなら文句があるはず無いわ。」

 

「今回は非公式ですし、双方が望むなら問題と思いますが両家の合意や悪魔以外でも問題なく使えるバトルフィールドの設置等ゲームの準備にお時間頂きます。」

 

「そうですね……、2週間程かかりそれまでお互いゲームの準備をする。それでよろしいですか?」

 

と互いに合意し、グレイフィアさんとライザー眷属も転移する。

 

転移寸前、一誠に向かってライザーさんはこう言った。

 

「さっき、ミラの前に君の義弟君が割って入った事を感謝するんだな。

 

さもなくばお前は間違いなく吹っ飛んでいた。

 

お前の行動一つがリアスの評価にも繋がるんだ。精々恥をかかすせるなよ、

 

リアス唯一の『兵士』(ポーン)だということを忘れるな!」

 

その言葉を一誠は真剣に聞いていた。こうして見学かと思っていた僕も参加することになった。

 

一方、グレイフィアは夫でありリアスの兄にして魔王ルシファーを受け継いだ悪魔、赤い長髪が特徴の男。

 

サーゼクス・ルシファーの元に転移し今回の件を報告した。そして中島剣吾の事も報告する。

 

「あの中島剣吾という少年、本人の性格故か攻撃性が極めて低いですね。今の所怪獣いや巨獣器(タイタンギア)による精神侵食は皆無です。例の巫女への報告いかが致しましょうか?」

 

「既に報告済みだよ。リアスの眷属扱いになっているし、彼を今後どうするか判断するうえでも今回のゲームに参加してもらうのはいい機会だね。

 

できれば妹から友人を奪いたくないが悪魔を統べる者として私情は挟めないし何より全勢力に共通事案として無条件に協力する事になっているからね。

 

あの別次元から来た怪獣達、特にかの”王”が解き放たれる事だけは必ず防がなくてはならない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでもいいことですが、剣吾君は甘党でお菓子にジュースを飲んでも一切胸焼けしません。

彼が悪魔になるのに積極的ではなかったのはある理由があります。今回慣れなくて残念に思いながらもホッとしている部分があります。

原作で読んでいて悪魔は寿命が一万年近くあるのに転生はともかく純粋な悪魔も子ども時代が人間と同じ時間しかなのはちょっと可愛そうに思いました。

次回は修行篇になります。




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