シンフォギアのゲームがグリッドマン、ゴジラ、ウルトラマンに続きガメラとコラボとは凄いゲームですね。
俺、兵藤一誠は義弟の中島剣吾が戦うのをじっと我慢して見ていた。
確かにアイツの言うとおりここで力を発揮すれば確実にライザーには勝てない!!
そんな説得もあり黙って見ていたが今目の前で剣吾が三人から攻撃を受け、バラバラになる!!
思わず駆け寄ろうとしたが、その直後剣吾の姿が消え、三人がそれぞれ、互いに攻撃が直撃し、悲鳴をあげ倒れた!!
……これは、いったい……?さっきまであそこにいたのに?
また、剣吾の姿を見えたがアイツも驚いているようだからどうやら全然把握していないみたいだな、あの様子だと・・・。
あの霧や雪の影響で蜃気楼みたいに姿を錯覚させることができるのか?
そう思っていると剣吾の姿が無数に増えた!?まるで分身の術みたいだ!磯野さんがモーニングスター振り回して霧を吹き飛ばそうとする
だが、吹き飛ばされずにいる。3人とも下手に動くと同士討ちになると判断したのか互いに背中を合わせて全方位を警戒している・・・。
だが、近づいたら仮に姿を見えなくても気づかれる可能性が高いし、炎や石を投げてもその方向から気づかれるかもしれない。
このまま氷漬けにはできないだろうし、剣吾はここからどうするつもりなんだ!?
そう思っていると剣吾の方を見ているとふと、あることに気づいた!!
そして、タイミングを合わせて俺は耳と目を塞いだ!!
すると、目を閉じた状態でも分かる様な毒々しい紫色の輝きと音が聞こえないのに何故か爆音が響いた気がした。
時間にすればほんの数秒だったんだろう。だが、磯野さん達トリオは苦しんでいるようだ……!?
「どうやら通常聞こえない領域の音の振動と籠手の特殊な発光により感覚器官が過剰に反応し体に拒絶反応があるみたいだね。
こちらは自動的に防御されるようになっていたから無事だが間近にいた彼らには辛いだろうね。
彼らの方が剣吾君より神器(セイクリッドギア)の力を引き出しているからその分感覚器官も優れていた。だからこそ、剣吾君よりダメージが大きいんだろう。」とサーゼクス様の声が聞こえる。
そうか、だから剣吾は俺に目と耳を閉じろって合図したんだ。あいつ、随分無茶やったな……。
うん?剣吾よりダメージ……?剣吾の方も様子を見るとあいつも苦しそうに座り込んでいた……!!
「お前にもダメージあるんかい!!」「……んなの平気なわけないだろう……。手で防げないし。もう二度とやらない……。」
とちょっと気持ち悪そうに言う。そこにどうやら上手く防げたライザーが「おい、何しているだ、お前ら!!」と言うが
「酒飲んだのもあってめっちゃ気持ち悪い……、まあ、ダメージたまっているから後はお前がどうにかしろ。俺たちはリタイアするわ。」
「それにここからはお前一人でやった方がいいだろう。俺たちの力で勝ってもうれしくねーだろ?」と磯野さん達が言うとフィールドから消えた・・・。
……どうやら、嘘じゃなくて本当にいなくなったみたいだ。
「あいつら、魔王様の頼みだというのに……!まあいい、確かにここからはおれ自ら相手になってやる!」
と言うと炎の翼による熱風で吹雪と霧を打ち消した!!
幻影も消え、剣吾の姿がはっきり見える!!ライザーがそこに突進しようとしたので危ないと叫び飛び出そうとしたが、体が上手く動かない!?これはいったい?
ライザーを見ると妙にゆっくり動いている!?「なんだ?これは!?動きにくい!」と言い飛ぶことも満足にできないでいる!?
一方、剣吾は回復したのか立ち上がって俺たちを見て一言。
「……何変な動きしているの?」「「お前がやったんじゃねえのか!!?」」
と思わず俺とライザー二人が突っ込むと「少なくても狙ってやったわけでは無いね。」と答えた。
「そこはハッタリだとしてもお互い間抜けに見えるから狙い道理とでも誤魔化せよ。俺たちが間抜けに見えるだろうが!!」と突っ込むが
「ハハハ、嫌だなあ。俺たちがそんな賢そうに見えるわけ無いんだから、見栄張る方がみっともない。」と笑いながら言う。
そして今ある状態を見て「……元々こうゆう効果なのか、たまたまできたのか分かんないけど、どうやら雪がやむと密度の濃い特殊な空気に変わったみたいだな。」
さらに「まるで水中にいるみたいな空気の抵抗力が強くなるようだ。呼吸も問題ないし、濡れないけど今正に水中にいると思ったほうがよさそうだな。」と剣吾が言う。
「確かに動きにくいが、炎は問題なく燃えるから戦闘に支障が無い!!お互いに動きが鈍いなら遠距離攻撃に長けている俺の方が有利だ!!」とライザーが剣吾にむかって複数の火の玉を放った!!
まずい!ただでさえ、動きは向こうの方が速いのにこの動きを鈍らせる空間じゃ剣吾には絶対よけられないと俺は焦ったが次の瞬間信じられない光景を目にした。
剣吾が軽やかに避け、明らかに普段とは比べものにならない速度でライザーに迫る!!動きも単純に走るというより途中で重力がないかの様に飛ぶように動いている!?
いや、あれは飛ぶと言うより泳いでいると言う方が近いのか!?
「やっぱり、水中みたいだね。なら、この空間では俺の動きは普段より格段に速く動ける!!いつまでこのままか分からないうえさっきからのダメージも蓄積して不味いから悪いけど容赦なく叩きのめさせて貰うぞ!!」
剣吾がそう言うと燃えるのを気にせずに半ば浮遊しながらライザーの頭を掴み地面に押しつけながら引きずり回すす!!
ライザーも必死に離れようと炎を燃やす!!いや、あれはもしかして体の一部が削れてそれを再生するために燃えているのか!?
一旦剣吾が岩目がけてライザーを投げ飛ばす!!岩にぶつかり苦しむライザーに対し勢いよく飛び蹴りした!!
うわ、後ろの岩が砕け散ってライザーが口から噴水みたいに血を吐き出した!!えぐい!……あいつライザーに対してはマジで一切容赦ないな……。
治るから別にいいだろうと本気で思っているんだな!!でも有利なはずな剣吾だが妙に余裕が無い。
……やっぱりダメージが大きいんだな、そう思っているとライザーが復活し逆に剣吾に掴みかかった!!
「どうやら、あいつらの戦いとさっきの自爆のダメージが効いているみたいだな?人間にしてはよく頑張ったがここまでだな!」とライザーが掴みかかる。
「さっきの妙な空間も時間がたったのかそれとも俺の炎が原因か分からんがもう無い!!今のお前では俺には勝てん!!」と吠える!!
すると剣吾が「確かに……俺はそう長くもたないな……。だが、一誠がいる。だから、安心して任せられる。それまで精々悪あがきさせてもらうとしよう!
「あんな下級悪魔に何ができる?神滅具(ロンギヌス)を所持しているか言えるのか?」と言うライザーに対し
剣吾は「あいつは昔からケンカに勝てないけど負けない奴だったよ。敵に回すとかなり面倒な相手だよ。」
「いずれにせよ、後は任せたぞ一誠!!決着をつけようか!!」「望むところだ!!」と言い戦闘が再開される。
ライザーは近づけばまた怪力に苦しめられると思ったのか、飛行を邪魔していた大気も消えていたので自由に空を飛べるので上空から一方的に炎を飛ばし攻撃している。
一方剣吾は炎も雪もだそうとせず、何かを狙っているみたいだが何を狙っているんだ?
爆発を受け、近くの池まで飛ばされ沈んだ!少し様子を見ても浮かんでくる気配が無い……。気絶しているのか?
まあ、剣吾がここまで頑張ったんなら俺がやるか足を進めようとしたときだった。
突然池から噴水の様に水柱が発生しライザーに命中した!!いや、あれは水柱の様な渦潮?水の竜巻とでもいうのが正しいのか!?
ライザーの炎が燃えているはずなのに水蒸気爆発も起きずにライザーの動きを封じている!?これは一体?
いずれにしろライザーはあの竜巻から抜け出せないみたいだ!!どうやら剣吾はあそこの池にあった水を使ってアレをどうやったのか知らないができたらしい。
でも、水深が随分浅くなったのに剣吾の姿が見えない……?
一体何処行ったんだ?と思っていたら竜巻の一部が妖しく光っている!?
その光はライザーに近づいていく……!?まさか、アレって?
光がライザーがいると思われる影にぶつかった瞬間、竜巻も消し飛んだ!!
そこには籠手の刃を展開し、上空で落下に備える剣吾とライザーがいた。
剣吾は無様にそのまま落下したのに対し、ライザーは優雅に着地した。「どうやら失敗に終わったようだな、これで終わりだ!!」と剣吾に迫る!!
だが、途中で急に動きが止まった……!?よく見るとライザーの胸に紫色に輝く大きな一筋が見えた。
あの光っている部分もしかして剣吾が切り裂いた箇所なのか?ライザーが何とか再生しようとしたけど上手くいかないみたいだ……。
そう思っていると次々と筋ができ、しだいにライザーの体から光の筋が溢れ出てくる……!
ライザーが悲鳴と共に光の柱に包まれ体が細切れにされ、その破片が小さな炎になり天空に舞った!!その光景はまるで花火や火祭りを思わせた……。
どこか美しさを感じさせる光景で思わず見入っていたが剣吾が「またすぐに復活吸する!今こそアレを使うチャンスだ!!」の声で正気に戻った。
確かに小さな炎が集まってまた一つの大きな炎に戻ろうとしている!!だが、再生に集中している今なら躱すことができない!!
俺は隠し持っていた小瓶を取り出した。正直この状態のライザーにやるのに多少後ろめたさを覚えるがここまで強力してくれた剣吾を始めとしたオカルト部の皆に悪い・・・!!
覚悟を決めて小瓶を開き、中に入っている聖水をまだ炎の塊になっているライザーに振りかける!!
「火を消すには水だよな!」この小瓶に入っている量の聖水では上級悪魔には大して効果は無いだろう。そのままならな。
聖水の効果を『赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)』の力で増幅したものだ。
その結果全身から煙が立ち上りライザーは人の形に戻ることすらできず悶え苦しむ。
「相棒、分かっていると思うがこの程度じゃフェニックス一族は死なん。」
「このまま追撃するべきのが戦術的には正しいと思う。……だがな、お前が男としてその女を取り戻すつもりなら奴が回復するのを待て!」とドライグが言う。
「全ての悪魔に納得させるためにも真っ正面からぶつかり勝利してみせろ!!」
そうだな、ここまで剣吾が頑張ったんだ……!ここからは俺がケリをつける番だ!!
ほどなく息を荒くしながらもライザーが復活し「……何故、追撃しなかった!?仏心か?普段なら美徳かもしれんがこの場でただの甘さだ!!」
「この程度でダメージでこの俺がお前に敗れると思うな!!」と叫びながら全身から炎を噴き出す!
確かに凄い炎だ!!一見衰えてないように思うがアイツだってダメージがある!そう長くは待たないはずだ。お互いに・・・。
それを聞きながら「確かにあんたはすげーよ……。だが、部長!!俺は木場や朱乃さん、子猫ちゃん、アーシア、剣吾の様に優れた才能も特別な力もありません!!」
だけどそんな俺にもできることがある!
「あなたのためなら神様だって倒し、最強の『兵士』(ポーン)になります。俺が持つ唯一の武器、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)であなたを守って見せます!!」
「ライザー、保って3分それ以上は俺は保たない!!その間立っていたらお前の勝ちだ!!」
「ほう、面白い!ただの馬鹿だと思ったがその覚悟だけは漢として認めてやろう!」
「いくぞ、オーバーブーストー!!」
『Welsh Dragon Balance Breaker』(ウェルシュ・ドラゴン・バランス・ブレイカー)と機械音声と共に籠手が赤い閃光を放ち辺りを赤く染めた!!
そして俺はドラゴンを模した赤い全身鎧(プレートアーマー)を身に纏った!!宝玉が各部に装備しており、背中にはロケットブースターの様な推進装置がついている。
「赤竜帝の力を鎧に具現化しただと!?これはまさか!?」
「これが禁手『赤龍帝の鎧』(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)!!悪いが説明する暇は無いんで気になるなら後で詳しい奴に聞いてくれ!!」
そう言い終わらないうちにドラゴンショットを打つ!!大きさも数も桁違いだ!!
ライザーもヤバいと思ったのか回避したが、その先に加速し突撃する!!見事に吹っ飛んだ!!だが、この状態は10秒しか保たない、それを過ぎたら俺は神器(セイクリッドギア)を三日間使えなくなる!!
ここで決めないと。この為に剣吾は俺を温存させたんだ、期待に応えないでどうする!!
「成る程、この為に頑なに弟はお前を戦わせなかった訳だ。まだ短い時間しかできないなら逃げ回って時間切れを狙ってもいいが仮にも女を賭けてここまでしたんだ。」
ライザーが納得しながら言う。
「俺もグレモリーの婿として相応しい漢として証明するためにもそんな小細工はせん!!殺しても文句を言うなよ!!全力で貴様の相手をしよう!!」
ライザーはそう言うと今まで以上の業火の翼を生やしむかってきた!!
「火の鳥、鳳凰、不死鳥フェニックスと称えられし我が一族の業火!!思い知れ!!」
そこから互いに殴り合う!!そして左手に隠し持っていたものを掌に隠しクロスカウンターで顔面にたたき込む!
すると、大量の血を吐いた!!「……この感じ、聖水をくらったときに近い!?まさかお前!!?」
答える余裕が無い俺に対し、ライザーは何かを察した感じで俺の左腕に注目した。
「……何て無茶を!?左腕を籠手に宿るドラゴンに支払った!!……それがお前の強さの秘密か!!」
そう、今、俺の左手はドラゴンそのものの腕になっている。もう二度と元にはもどらない……。
アーシアも剣吾も最初見たときショックを受けていた。だが、それで二人とも俺を止めずに背中を押してくれた!!
「俺みたいな奴の腕一本で部長を取り戻せる、こんな安い取引は無いだろう!?」
「……イカレているよ。本当は俺の炎が怖いんだろ!?鎧越しでも分かるぞ。
にも関わらず悪魔の天敵まで使って戦うなんて理屈では分かっていても恐怖は拭いきれるものじゃ無いぞ……!!正に命を賭けた攻撃……!
怖いな……。弟君が言ったことを理解したよ!!心底畏怖したよ!!
恐怖を持ちながらも進める奴はそう多く無い!!故に俺は全力でお前を叩きつぶす!!」と言うと正に火の鳥を思わせる姿で突進してくる!!
俺も真っ正面から殴りつける!!この時の様子を後に木場達がオーラが正に赤い竜と鳳凰の姿をし、ぶつかり合っていたと話していた!!
お互いに落下する!!俺はカウントダウンが経過して鎧が解除された……。
さらに左が開き中にあったものがこぼれ落ちた。それを見て多くの悪魔が悲鳴をあげたらしい。
俺が隠し持っていたのは十字架。悪魔の苦手なアイテムでアーシアから借りたものだ。ドラゴンの腕なら十字架は効果ない。
その聖なる力を増加して殴ったからここまでダメージを与えられた!!だが、もう神器の力は期待できないな……。
体がガクガク震えこのまま寝ていたいという誘惑を必死に押し殺し立ち上がる。
ライザーも剣吾のダメージがあってか炎をだすことも厳しそうだ・・・!お互い限界が近いんだろう……。
これが本当に最後だ!!アーシア、木場、朱乃さん、子猫ちゃんが色々合宿中に教え鍛えてくれた……!!
そして、剣吾。お前がついてきてくれた。だからここまで戦う事ができた。最後は俺自身の力で勝たなければ。
「この婚約は悪魔の未来が掛かっている・・・!こっちにも覚悟はあるんだよ・・・!お前に悪魔の、冥界の未来を担うことができるのか!!」
「難しいことは分かんねえよ!!でもな、部長が泣いていた!!俺がお前を殴り倒すのはそれで十分だ!」
「いや、それだけじゃ無い。ここまでオカルト部の皆が俺の背中を押してくれた!!それに応えなきゃ他の誰が許しても俺は俺を許せない!!」
そう言うとお互いにパンチを繰り出した!!ライザーの拳が俺の腹に抉り混む!!そのダメージで俺の左ストレートは顔面を外した。
勝ったとライザーは思っただろう。実際口から色んなものを吐き出しそうだ。それを必死に抑えつつ俺はライザーの顔を両手で押さえるとそのまま頭突きした!!
この一撃は予想外だったのだろう。さっきので勝ったと油断していたこともあり、もろに決まった!!
互いに倒れ込む!しばらく起き上がることもできなかったがそれでも体に鞭を打ち無理矢理起き上がる。
みるとライザーももう再生する力も残っていないのかダメージが消えていない。
それでも無理矢理起き上がった!!ならもう一度……。そう思っているときだった。
ぐったりしていた剣吾が
「……熱い戦いの途中で申し訳ない。これ以上のぶつかり合いは双方後遺症が心配だ。もう体は限界を超えているのにお互い気力だけで立っている。」
「という訳でここから気力にダメージを与えるよ!安心して僕を含め全員間違いなくダメージを受けるから。これに耐えて立っていた奴が勝者だ!!」と何やら装置を設置していて映像を空中に映し出した。
「魔王様から許可を貰っている。正直これは用意はしたもののできればこの空気で使いたく無かったけど仕方が無い!!」そういうと映像が流れた。
一体何をと思っていると映し出された映像に衝撃が走った!!
なんとその映像は裸のエロいお姉様がいやらしい行為をしている映像だった!!
「お前、何流しているんだ!!場所を考えろ!!」と俺とライザーがハモって批判したがその様子を見て心底気が進まない表情をしながら言う。
「は~、やっぱりスケベな二人には素晴らしい送りものだと顔に書いて喜んでいるけど、当初の作戦[女性の裸を見て興奮させ、ダウンさせよう作戦]は失敗か~。」と言った。
「お前、そんな馬鹿な作戦考えていたの?」
「男は基本女の裸によわいからねえ~。二人とも特にスケベだから鼻血流すぐらい効果は絶大だったけど、やっぱり倒れるほどじゃなかったか~。」
「……となるとこれを流すしか無いか……。[作戦名は天国から地獄]。さあ、しっかり意識を保て!!」と言い別の映像を流した。
……地獄?一体何を見せるんだ?不安に思いながらも俺とライザーはさっきのエロい映像の事もあり、つい見てしまった。
そしてその映像を見て地獄の意味を嫌と言うほど理解した……!
映し出された映像は小太りで清潔感のないおっさん同士が体を絡み合わせている映像だった!!ぐおおお、やめろ、目が、耳が腐る!!
さっきまで良い想い出が一瞬で塗りつぶされ負の記憶が刻まれる……!!今すぐ記憶消去してえ!!
体から力が抜けていや、意識も遠のいていく……。「……しっかりするんだ!……一誠……!」と剣吾もダメージを浮けながら言う。
「……これで立てれば君の勝ちだ……もう映像は消した……。……君がライザーさんに勝てるとしたらそれは心の強さだ……!」
「さあ、立ってくれ……。……ぶ、部長を助けるんだろ!!」と剣吾が苦しそうにうずくまりながら言う。
……分かっているつーの!!ったく、変に緊張感を無くしたせいで一気に体に力が抜けただろうが……!
辛うじて立ち上がるとその瞬間バトルフィールドが消え会場に戻った・・・?どうなったんだ・・・?ふと気付くと近づいてきた磯野さんが俺に手を伸ばした。
立たせると苦笑いしながら「まさかあんな決着になるなんて笑える!!よくライザーに勝てたもんだ!」と言う。
……ライザーに勝った……!?じゃあ、俺は……。よく見るとライザーは完全に倒れ込みダウンしている。
「倒れたいところだろうが、もう少し保ち堪えな!お姫様を救い出し無事送り届けるまでが勇者の役目だぞ?」
俺はダウンしている剣吾の事が気になりそっちを見ると「デートは二人でするもんだよ、こっちはもうぐったりしているから回復してから勝手に帰らせて貰うよ。」と寝転びながら怠そうに言う。
俺は部長の方にいく途中でライザーの妹が飛び込んできた。
無言で何かを訴えようとしていたが俺は腕を突き出しながら「文句があるなら俺に言いな。いつでも相手になる!!」
迫力に圧されたのか後ずさりして道を空ける。ああ、良かった。
もし、兄の仇とかで襲われたらこのダメージ負った体じゃなす術無かったぞ!
笑いながら部長に帰りましょうと言う。次に部長の隣にいる紅色の髪をしたダンディな雰囲気を漂わせる部長のお父様に頭を下げながら言う。
「部長、……じゃなくて俺の主リアス・グレモリー様を連れて帰らせてもらいます。勝手な振る舞いをどうぞ、お許しください。」
お父様は何も言わなかった。ただ、視線は俺でも部長でも無く剣吾の事を見ていて、表情からは読めないけど、どこか異質なものをみている気がした……。
魔王様達もお礼言おうと思ったらもういなかった。
俺は懐からグレイフィアさんから貰った魔方陣の紙を取り出すと光が溢れた。
そこには一匹のライオンと鷲を混ぜた様な大きな動物がいた。「……もしかして、グリフォン!?本当にいるんだ……。」と剣吾が呟くのが聞こえた。
俺と部長が背中に乗ると器用に会場内を飛び扉からでていく。
いなくなる寸前「部室でまっているからな」とオカルト部員全員に言うとダウンしている剣吾以外皆笑顔で手を振ってくれた。
グリフォンは賢く何も言わなくてもちゃんと入り口に向かい紫色をした冥界の空に飛んでいった。
悪魔だからかどことなく安心感を感じていると部長の手が俺の頬に触れた。「馬鹿ね、・・・私のためにこんな無茶して」
どこか辛そうな声がする。理由は簡単だ。俺の左手、ドラゴンの腕になっているのを見たからだ。その事を気にしているんだろう。
「また、婚約の話がくるかもしれない。こんなこと続けていたら」
「日常では不便ですがそうなったら右腕を払いますよ。その次は別の部分を。学校矢家では何とか誤魔化します。」
「何度でも何度でもあなたを助けます。それぐらいしかできません。でも必ずあなたを助けてみせます。」
「俺はあなたの、リアス・グレモリーの『兵士』(ポーン)ですから。千年以上掛かるかもしれませんけどいつか必ず最強の『兵士』になってみせます!!」
そう言うと直後に俺の口が塞がれた。塞いだのは何と部長の唇……。時間にして一分ほどだろうか・・・。
だが、おれには永遠の様に長く、一瞬の様に短くも感じた……。
キス……なのか……?え、キスした!?俺と部長が!!!?ディープじゃなくてソフトのキスしたああ!?
「私のファーストキスよ。日本では女の子が最大級に大事に大切なものなんでしょ?」
「そ、そうですけど、ふぁ、ファーストキス!!?い、い、いいんですか?俺なんかに?」
どこか安堵が混ざった笑顔で「それだけの価値をしたから当然のご褒美よ♡」と言ってくれた。
うおお、頑張った甲斐があるぜ!!ダメージとかキツかったけどこれで全部回復したような気分だ!!
「ファースト繋がりだけどそんなに私の処女ほしいの?」「はい、もちろんです!!」あ、つい条件反射で即答してしまった……!
でも、もう大勢の前で宣言したから今更だな!!
「……本当に性欲に忠実な素直な子ね……!!」と困りつつもどこかうれしそうに笑いながら俺の頭を撫でてくれた。
この時、部長を取り戻して安心したのとご褒美のキスで完全に舞い上がっていた!!
だからすっかり、剣吾の事を上訴部が気にしていたけど大丈夫なのか?ということが完全に頭から消えていた。
この後部長と人間界に戻り旧校舎に着くとそこで気が抜けて気絶し、膝枕されているところで興奮し終えて漸くその事を思い出した……。
まさかここまで熱線を習得することなく終わるとは当初想像もしていませんでした。ここまできたらどこまで引っ張れるか試してみようと思います。
決着あんな感じにしたのは最初お互いに殴り合う感じで終わらせようと思いましたがちょっと格好良すぎるなと思い直し、ギャグ要素も交えてみました。
多分、次で2章本編は終わると思います。
雪のゴジラが放つ光線で別の世界に飛んだのですが劇中夢や幻と認識していたということで幻影効果がある設定にしました。
何章先になるか分かりませんが実はある能力に対するメタ能力もこの時点ですでに習得しています。
ちなみに剣吾くんが今章で披露した技の大半は失敗、偶発的にできたものです。
幻雪光
籠手の刃を白く発光させ発動する。周囲に吹雪を吹かせ相手の体温を奪い動きを鈍らせる。さらにこの雪を乱反射させ景色を誤認させる。
雪山などの寒冷地で遭難した時に起こる眠気と幻覚症状を強化したような効果があるらしいがまだ剣吾が未熟のためそこまでの効果は無い。
実はこの技ある存在に対してのメタ攻撃として作られた。
毒光音(仮)
幻雪光使用時に偶発的にできたもの。
人間に聞こえない領域で音の波を発生させ、同時に籠手の刃を発光、乱反射したことで視覚に極度の刺激を与えることで感覚器官を狂わせる。
剣吾が無意識に磯野達と戦うことを躊躇っていたため本来の効果をだせずに生じたもの。本人にもダメージがあるのでおそらく今後使用することはないだろう。
アクア・フィールド
幻雪光を高熱で吹き飛ばした際偶発的にできたもの。一定時間大気が水中の様にまとわりつ空気となり、濡れない、呼吸できる水中とでもいうべき場所になる。
この空間では水中に適したもの以外動きが急激に鈍くなる。元ネタは漫画トリコにでてくるのろま雨の丘です。