……まったく、何故僕までこんな目に……。
あの後伊藤さんが帰ってきて一誠や父さん、部長たちを正座させて説教をした。それはいいのだが何故か僕まで巻き込めれた。
理不尽だ!!せめて噂の裸エプロンを見たなら納得できるけど全く見れなかった!
しかも二人とも父さんにはいい癖に僕には羞恥心を覚えるから嫌ってそんなのあんまりだ!
一誠ばっかりズルい!!流石にそろそろ泣くぞ!
そんな風に一人自室で嘆いていると突然、部長達が僕の部屋に突撃してきた!それもかなり慌てた様子で!!
嫌な予感しかしないがとりあえず用件を聞いてみた。すると驚くべきことが分かった……。
何と会長からコカビエルが学園に現れエクスカリバーを一つにする儀式をしているという。
しかも戦争の再開を望んでおりこれから学園を中心に暴れると宣言した。イリナさんは大分弱っていたがマイロンさんと佐々木さんのおかげで命を取り留めたらしい。
イリナさんの治療を終えた後今こうして僕にも声をかけ急いで生徒会が集結している学園の側にある公園に転移した。
転移すると木場君も含めたオカルト部が集結していた。ゼノヴィアさんもここにいる。
「今学園を伊藤さんが結界で覆っています。これでこの町は守られるでしょう。」と会長が言う。
「彼女は今回の件をすでに冥界、天界を初め各所に連絡し。いざという時は上層部が対応してくれます。
ですが、堕天使サイドも何とか自分たちの手で騒ぎを収めるべく使者を送るらしいですので最大一時間。
それまでの間その後なるべく穏便に済ませるために可能な限り私たちで対応して欲しいとのことです。」と会長が伊藤さんから説明されたことを僕たちに伝えた。
「お兄様たちの耳にはもうこの騒動伝わっているのね……。」
「私たちは伊藤さんに協力して結界を張るのに協力します!リアスたちは何とか結界内でコカビエル達を抑えてください!!」
「分かったわ、ソーナ!さあ、私の愛しい眷属よ。今回は今までと違う本物の死戦よ! それでも私はあなたたちが死ぬことは許さない。生きて私たちの大切な場所を取り戻して、みんなで笑って学園に通わよ!」
『はい!』 学園に向かう俺たちの後ろで会長が部長に
「……リアス、絶対に無理しないでね。悔しいけど私たちが無事だったのはマイロンさんと佐々木さんが庇ってくれなかったら全員生きて会えたか分からなかったわ。
もし、あなたが死んだら戦争になるかも知れない……そこだけは忘れないで……。」後方からが聞こえた。
「大丈夫ですよ、会長。部長は否全員無事に戻ってきます。いぜとなったら俺もー」と呟く一誠の言葉を聞き僕も密かに覚悟を決めた。
学園の前で伊藤さんが結界を張っている。素人目に見ても強力で神聖な力を感じる。僕たちが近づくのを見て伊藤さんが頭を下げながら言う。
「申し訳ありません。私は最優先に守らなければならないのは一般の方々です。万が一あなた方が全滅しそうになってもこの結界を解くことができません。」
「それでも虫の良いお願いですが死なずに生きて戻ってきてください、力不足で申し訳ありません。」
「気にしないで。ここは私たちのテリトリーよ。寧ろこっちの問題だわ。貴方がいてくれたから少なくてもこの町は守られると確信できて安心戦えるわ。後は任せて!」
と部長が言うと結界を抜けて俺たちは学校の正門を入るとそこで異様な光景を見る。
校庭の真ん中に奇怪で巨大な魔法円が出来上がっており、中央にはバイパーが陣取り四方に4本の剣が輝かしい光を放ちながら宙に浮かんでいた・・・!
「四本のエクスカリバーを一つにしようとしている最中だ。」と声が上から聞こえた。
上を見るとそこにはそこには月光を浴び、学舎の時計台に腰掛ける漆黒の翼が10枚もあるウェーブのかかった長い黒髪をした男の堕天使がいた。
「初めましたっだな。一応挨拶しておくか。俺はコカビエルだ。グレモリーの娘よ。その紅髪、忌々しい兄を思い出し反吐が出そうだ。」
「それにパラキエルの娘か……。悪魔に転生するとはな。お前だけは生かしておくか。仮にもあいつとは長い付き合いがあったからな。それに1人生き残り復讐心に燃えて挑んで来るのも面白そうだ。」
「私の前であいつの名前を話すな!!」と朱乃さんが今まで見たことがないような激怒し雷を放つが苦笑しながら翼の一降りで無力化される。
「お前の兄たちはどうした?」「私たちが……」
「一時間ぐらい時間が掛かるみたいだから待てば?それまで足止め頼まれたけどこっちとしては丸投げしたいんで大人しくしてくれると助かる。」
部長が応えるのを遮り僕は口を挟む。「剣吾!」批難の声が上がるが悪いけどこっちは無理する気はない。後でどうなろうが魔王様たちが対応してくれるならその方が良い。
今はプライドとか言ってられない!悪いけど命あっての物種だ!
「そうか、一時間か!!ハハハ、楽しみだ!」とコカビエルは嬉しそうに笑っている。
「ふん、しかしそれまで暇だな。俺がお前たちを殺し首を晒してもいいがあと数分でエクスカリバーが一つになる。」
「元々お前たちはエクスカリバーを回収が目的だろう?相手させてやろう。まあ、それまで俺のペットがと遊ぶが良い。」
その言葉を終えるとどこからか巨大な三つ首の犬のような生き物が現れた!それも2頭!!
「まさか、ケルベロス!!」地獄の番犬で有名なケルベロス!これは幻獣や魔物の中でも知名度が高い方だから比較的メジャーだろう。
まさか複数いるとは思わなかった!!「危険な魔物だ!気をつけろ!!」とゼノヴィアさんが叫ぶ!!
するとケルベロスが二頭が凄まじい速度で襲いかかる!!……僕目掛けて!
何か反応する前に合計六つの口に噛みつかれそのままどこかに連れて行かれる!!
イタタタタ!!くそ、密かに無理矢理連れて来られて闘わされるなんて可愛そうだなんて思うんじゃなかった!!そう後悔しながら必死に耐える!!
剣吾がケルベロスにどこかに連れて行かれて俺イッセーは思わず追おうとしたが部長が「剣吾なら大丈夫よ!最悪でも何時間でも耐えられるわ!!それよりこっちよ!」と言うのでコカビエルに意識を移す。
そのコカビエルは「まさか奴のみを連れて行くとは気が効かない駄犬め・・・それとも生存本能が今の内に消さなければマズいと判断したのか?」とちょっと不満げに呟く。
「……何か俺たちより剣吾の方を殺したかった様に見えるけど?」「その通りだ。」俺が皮肉気に言ったのをあっさり肯定した?
「怪獣器(モンスターギア)は悪魔や天使より罪深い……ましてや奴はアレのだからな……。」
「まあ、流石にあのまま死ぬことはないだろう、後でゆっくり過去の礼をさせてもらおう……。」
怪獣器(モンスターギア……)?確か巨獣器(タイタンギア)のことをそうゆう風にも呼ぶんだったんだよな。そう言えば
「マイロンさんと佐々木さんはどうしたんだ!!?」そう、マイロンさんと佐々木さんあの2人が確か生徒会メンバーを庇いながら戦っていたはずだがその姿が見えない?
「あいつらか?それなら……」「……ここにいるわ……。」
コカビエルの言葉を遮り佐々木さんの声が聞こえそっちを振りむくと2人ともボロボロで特にマイロンさんは完全に気を失っていて佐々木さんが辛うじておんぶしながらこっちに向かってくる。
俺たちは慌てて駆け寄りアーシアが回復しようとするが「だめ、そんな隙を見せないで!残念だけど今回復してもあたし達は役に立たない!悪いけど結界の外まで運んでくれる?後はこっちで何とかするから。」
「それを俺が許すと思うか、ここで死ぬがいい!」とコカビエルが超巨大な光の柱?を発生させ佐々木さんたち目掛けて投げる!
止める術がなく無造作にしかし圧倒的な危険で暴力的な香りがプンプンする光の柱?否、あれは槍か?
物凄い速度で時間にすれば数秒の出来事だっただろう……。だが、まるでスローモーションのように遅く見えたが体がうごかない!
そのまま二人が槍に貫かれると思った時だった急に世界の速度が元に戻り同時にあの超巨大な光の槍を何かが高速で迫り破壊した……!
「何!?」と驚くコカビエルをさらに別の何かが高速でぶつかりたたき落とす!!
アレは……鉄球と何だ?その二つが来た方に戻っていくとそこには……
ワイヤーを振り回しながら鉄球と鉄槌を同時に操る磯野さんの姿がそこにあった!!
「……磯野……。」「・・・よく頑張った、マイロン。理恵。おかげで犠牲者はでなかった……。後は任せろ……!」と何時になく真剣な声色で言う。
そして2人を結界の外に出すと同時にコカビエルが立ち上がる!
「い~そ~の~!!貴様は相変わらず邪魔な奴だ!!」
「久しぶりだな、陰険ロン毛、遂にとち狂ったか!!」「貴様、4年前の死に損ない風情が俺にどの口できくつもりだ!!」
「死に損ないはお前だろ?また自分で喧嘩ふっかけてアザゼルのおっさんに助けてもらうか?あの時みたいに、今思い返しても情けなかったなあ……笑える!!」
その言葉に顔を真っ赤にしながら激怒し「その減らず口叩けないようまず貴様から殺してやる!!」
「やれるもんならやってみな!てめーごときにやれるもんならな。この分ならもうヴァーリの方がお前より強いじゃないか?」
「気に食わん、……ほん~とうに気に食わん奴だ!!」
磯野さんが俺たちに「お前たちの事情は聴いた……この馬鹿は俺がやるからお前らエクスカリバーを。やばくなったらフォーローするから安心しろ。」
「……俺を前にその余裕があるというつもりか!!」「あるから言ってんだろ、頭が悪いのか、耳が悪いのか、性根が悪いのかどれだ?全部か?」「貴様!!」
そう言うと二人は戦闘を開始した!その言葉を聞き俺たちはエクスカリバーの元に行った。
魔方陣の事に行くと突如眩く輝く!その輝きが収まると青白いオーラを放つ一本の聖剣があった。
何だ?あの剣は?まさか、4つのエクスカリバーが一つになったのか?
「ご覧の通り、エクスカリバーは一つとなった!これで下の術式が完成し後20分以内にコカビエルを倒さないとこの町は崩壊する。」
な、なんだと!?なんてこった、このままじゃと思っていると魔方陣に別の魔方陣が出現した!?
これは確かモスラの……?すると通信用の魔方陣から伊藤さんの声が聞こえた。
「話は聞きました。これより私がその術式を解除します。ですが、これで結界の方が不安定になります。そこでリアスさん、朱乃さんは結界の方をお願いします。」
「……分かったわ!優斗、エクスカリバーは任せたわよ!自分で決着をつけなさい!行くわよ、朱乃!
「はい、優斗君、信じてますわよ!」そういうと部長と朱乃さんが転移した。
俺と子猫ちゃんはアーシアを守りながら構える!木場、お前はエクスカリバー超えてみせろ!!
俺、磯野敏博にも先ほどの通信は聞こえ本気で目の前の馬鹿を潰すとしよう。
モーニングスター(鎖鉄球)モードの「暴竜の戦槌」 (アンギラス・ハンマー)を振り回しあいつの攻撃を防ぎながら攻撃する!
しかし、20分となると厳しいな……。負けはしないが前回の反省からかアイツはこっちの攻撃範囲に届かない高さを維持しながら結界や一誠たちの方にも攻撃してくるのでそれを打ち壊し無力化する。
……前回、接近戦でボコったことで完全に接近戦では勝ち目が無いと判断したか……
ここは……俺は大槌モードに変形すると構えた。「それで何のつもりだ!?それではここまで攻撃が届くまい!!」と言いながら無数の光の槍を俺に放つ。
それに耐えながら大槌を大きく振りかぶる。その瞬間、打撃をまるで砲撃の如く飛ばす!
これ、結構加減が難しくて今みたいに周囲にあまり被害をだせない場所では適さない状況では多用できないため確実に当てる必要があるから使いにくいのだがその分威力は折り紙付き。
今まさにアイツの攻撃をあっさり砕き諸に食らったアイツは成すすべなく落ちてくる。
その途中で剣玉(仮名称)モードに変形させ射程範囲に入った瞬間鉄球を金槌で勢いよく打つ!
その瞬間、鉄球がさらにブースターで加速させながらコカビエルに迫り咄嗟に張った防御用の結界をあっさり砕き、もろに命中し無様に悲鳴と血を流しながら大きく吹き飛ぶ!!
さらに追撃しワイヤーを絡ませるとこっちに無理やり手繰り寄せる。
近づいた所を金槌で顔面を思いっ切り打った!!さらに吹き飛ぶコカビエルを再び引き寄せ今度は金槌も含め前進をワイヤーで縛り動きを封じる。
「これで空にはもう逃げられないだろう?さて、ここまでだな。一応昔のよしみで降伏するならここまでにしてやるよ?」
「相変わらず上から目線……お前のそうゆう所が昔から嫌いだったんだよ……!」
「そりゃ、仕方ない。実際お前が俺に勝っているのは年齢ぐらいだからな。性格も欠片も尊敬できる部分がないしな。」
「断る!俺は諦めんし貴様ごときに敗れると思っているのか!!」「そりゃ、良かった……俺もお前をを殺したくて仕方なかったからな!寧ろ遅すぎたぐらいだ!」
磯野が「お前が消えれば残りは大したことないしな。」と言いながら止めをさすべく近づこうとしたが突如悪寒を感じ咄嗟にその場を回避する!
すると先程いた場所に砲撃?が炸裂し地面が爆発する……!
撃ち込んだ方向を見るとそこには見たことない巨大な怪人?がいた……!背丈が常人の倍近くある!!
何だこいつ?どう見ても人間の姿をしていない!羽が生えただけで人間とほぼ姿が変わらない天使や堕天使ではあり得ない。背丈する
悪魔ならワンチャンあるかもしれないが俺の勘では違うな!何だ、全身がゴーレムみたいに岩石でできるみたいだが顔が物騒。
見た目で判断してはいけないと言うがどう見ても話が通じそうな気配が欠片もしない……。と言うかコレ、話通じるのか?
……何か面倒くさくなったから取りあえずぶっ飛ばしてから考えるか!!目の前の相手がコカビエルよりたちが悪そうだ。
折角拘束したけど武器なしでは厳しそうだからコカビエルを自由にするリスクを覚悟で武器を構える。
そして間合いを詰めながら襲う掛かろうとしたが怪人が突如話し始めた?「コカビエル殿、ご無事かな?」
「この声、Nか!?」「その通りです。」「何だ、そいつは?」
「かつて我々が捕獲したとある生物ですよ。自我を完全に奪い通信機も取り付け探査機代わりに再利用しているですよ。」
「彼の相手はこのKGにやらせましょう。あなたには別の相手をして頂きたい。」「貴様、勝手……に」
「……是非、王をお願いしたいのですが相性的にKGでは王には勝機が0に等しいので、それにあなたの長年の不満一体誰に晴らしたいですか?」
その言葉にコカビエルが黙りこむ。その時一誠たちの方から今まで感じたことが無い力を感じた。
これは……まるで聖と魔の力がまじりあう様な力を感じる・・・。
「どうやら禁手(バランスブレイク)したやつが現れたみたいだな……。それも聖と魔の融合、これは興味深い。少し様子を見に行くとするか。」
とコカビエルの馬鹿が飛んでいこうとしたので撃ち落とそうとしたが再び近くで爆発が起こる!
見るとKGと呼ばれた怪人の手が弓矢に変形している?どうゆう体しているだ、こいつ?
「君はこのKGとしばらく遊んでくれたまえ。」その言葉が終ると弓を射っている!!
よく見ると矢が炎に包まれている……どうやらこいつの体炎みたいに高温の様だな。
ったく、剣坊は何しているだ?あいつなら俺より火に強いのに。……まあ、そうならないように動いているだから仕方ないか。
降り注ぐ無数の火矢を鎖鉄球で叩き落としながら近づき隙を付き胴体に左蹴りをお見舞いする!!体格差をものともせず吹き飛ばしたのだが今ので確信した……!
コイツ、溶岩できるみたいだな、そんな生物ありか!短時間ならともかく長時間触れると流石に火傷しそうだな。
昔、本物のマグマにおちたことあるけどどうやら本物程高温じゃないのも救いだな。……あの時は死ぬかと思った……!
すると両腕がまた変形して今度は大剣と長爪にそれぞれ変化させた!?近くで見て分かったが体を溶かして変形できるみたいだな。
と、なると下手すりゃ単純に砕いても復活しそうだな。
……いいだろう、ここはのってやるか。敵味方関係なくアイツがどこまでできるか知りたいみたいだしやばくなったらそん時助けるから。
と心の中で声援しつつ怪人との戦いに集中する・・・。
俺、兵藤一誠は今目の前で起こった事に感動している。
時は少し戻りあの後バルパーが語ったのは衝撃の真実だった。木場たちは失敗作だから処分されたんじゃない!個人では足りない因子を抽出し集め結晶化させる。
ゼノヴィアを始め人工的な聖剣使いはこの技術を改良して作られた。もちろん、教会側は命や後遺症などの危険が無いレベルでやっており遥かに人道的だが……。
その手にした結晶はあの実験で作った最後のものでバルパーは木場の足元へ手にした結晶を放り投げる。
バルパーにとってはもはや興味が失せて無用の長物だったのだろう。だが、木場は転がり込んできたそれを慈しむように両手で拾い上げる。
木場はそれを大切そうにそして哀しそうに拾い上げ涙をこぼし結晶に当たった時だった。
結晶から光が放たれ、徐々にそのカタチを崩していく。溢れ出た光は少しずつ形を得ていき、まるで人影のようになった。
それは徐々に姿を鮮明にし多くの少年、少女の姿に変わる!この子たちは木場の仲間なのか……。
でも、どうして? 「おそらく、この場に存在する様々な力そして何より木場君の思いが彼らの魂を解き放ったんですよ……」と朱乃さんの涙ぐむ声が後ろから聞こえた
振り返ると部長と朱乃さんが二人とも目を潤ませながら木場を見ていた。
「もう大丈夫よ。魔方陣は無力化したわ!」その言葉と共に魔方陣が消滅する……。
そのことにバルパーとフリードは悪態をつくがこっちはそんなリアクションに構っている暇がない。
今は亡き木場の同志たちが聖歌を歌う。その聖歌は悪魔である俺たちも苦しむことなくむしろ温かく優しく包んでくれる。
歌いながら徐々に消えていく。この時確かに聞こえた。『いいんだよ きみだけでも いきていて―』
『例え 神様が見ていなくても 僕たちの心は 一つだ 聖剣を受け入れて』
その言葉の後に天から大きくそして優しい光が木場の元に降りてくる。
『相棒、あの騎士(ナイト)は“至った”ぞ至ったぞ!』何だよ、この感動的な場面で突然!
『通常の神器(セイクリッド・ギア)には普通の強化とは明らかに異なる領域があるのだ。それは所有者の願い、想いがこの世界の『流れ』に逆らうほど劇的な展示方をしたとき神器はそれに至る。それこそがー』
ドライグが楽しそうに笑いながら言う。『ーこれが本物の”禁手”(バランスブレイク)だ』
感動的な場面もフリードからすれば不快なだけらしく先ほどの場面を嘲笑しながらエクスカリバーで襲い掛かろうする。
その時光に包まれた木場がおそらく亡くなった同志と共にいるんだろう。
「 ―― 今、僕は否、僕たちは剣になる!」木場から異なる二つの力を感じる!?これは一体?
「禁手 双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)。聖と魔の融合した剣、得と味わうがいい!!」
「何だと!?聖と魔の融合だと!?馬鹿な、そんな馬鹿な!!」
「何だか知らねえがそんな駄剣が本家の聖剣に勝てるわけが……」
「遅い!」フリードが侮っていたがその途中で神速で木場が斬りかかりフリードは辛うじて防ぐがどっちが押しているかは一目瞭然だった。
フリードも高速や剣を変形させさらに刀身を透明して斬りかかるが木場には全く通じずあっさり防がれる。
さらにゼノヴィアも参戦しエクスカリバーとは別の聖剣を亜空間から取り出した。『あれはデュランダルだと!?』とドライグが驚いた声を上げる。
「そんなにすごい剣なのか?」と聞くがどこか呆れた感じで『単純な斬れ味なら数ある聖剣の中でも最強と呼ばれている剣だぞ!お前、勉強不足にもほどがある!』
悪かったな、じゃあ、あの剣、破壊のエクスカリバーよりすごいのか!
「デュランダル!? 貴様、エクスカリバーの使い手ではなかったのか!? それに私の研究ではデュランダルを扱うまでの所までは到達していない!」
バルパーもひどく驚いている。「私はイリナやそこの男とは違って天然ものの聖剣使いでね。そして、私の本来の使い手は、このデュランダルだ」
フリードはエクスカリバーを枝分かれして斬りかかったがデュランダルの圧倒的な破壊のオーラは一瞬で本体を残して砕け散った。
「折角、エクスカリバーとデュランダルの頂上決戦ができると思ったが所詮折れた聖剣と半端な使い手か。こんなもんか。幕引きは君に任せよう。」とため息を付く。
それを背に受けて、木場は一気にエクスカリバーへと詰め寄る。何とか防ごうとするがエクスカリバーもろともフリードは切り裂かれ倒れる。
エクスカリバーも元の破片に戻った。「皆、見ているかい?僕たちはエクスカリバーを超えたよ……。」
そうゆう木場の姿は悔しいけど驚くほど様になっていた。
しばし、どこか喪失感を漂わせていたがもう一人の仇にして元凶であるバルパーの姿を見ると決着をつけようとする。
絶体絶命のはずだが思考を巡らすのに必死で木場が自らを討たんと歩み寄ってくるのに気付いていないようだった。
「そうか!聖と魔、それらを司る存在のバランスが大きく崩れているとすれば説明はつく!つまり、魔王だけでなく神も」
次の瞬間ものすごい速度で何かがバルパーにぶつかる!!
「痛ってーだろ!コノヤロー!!人が無理やり戦わさせられるなんて可哀そうだと思って同情していたらいつまでも噛みつきやがって!!」という怒号が聞こえた。
この声……振り向くと服がボロボロになっている剣吾の姿があった。ってことはあの飛んできたものは
再び飛んできたものを見るとそこには叩きのめされたケルベロスの姿があった。
で、バルパーはと言うと飛んできたケルベロスの爪に突き刺さっていた……。完全に致命傷だ。最早虫の息だな……。
アーシアはどんな非道な悪人でも目の前で死にかけているのを放っておけないらしく回復しようとしたが剣吾が止めた。
「詳しいことは分かんないけどそんなどうでもいい奴の為に君の力を使わせる余裕はなさそうだよ。」と剣吾の視線の先にはこちらに飛んでくるコカビエルの姿があった!
何で、磯野さんが抑えているはずじゃ負けたのか?
「バルパーめ、無様だな。まあ、いい。元々俺は一人で良かったんだ。」と言うと凄まじい殺気とプレッシャーが俺たちに襲い掛かる!
ー死戦 そんな言葉が頭に過る。最早俺たちは全神経をコカビエルに集中しバルパーの事を考える余裕は欠片もなくなっていた。
そんな中バルパーは一人、苦痛に感じながらコカビエルの助けも期待できず誰かに助けを求めることも怨嗟の叫びをあげることすらできず誰にも気にされず最後を迎えようとしていた。
その死にざまは皮肉にも自身が過去の被験者の生死など気にしなかったようにその場の誰もがその死にゆくさまを欠片も気にしなかった過去の行いに対するある種の因果応報ともいえる最期だった。
「……男に見つめられてもうれしくないんだけど……。」と剣吾は若干迷惑そうに言う。
「貴様があの化け物の宿主か?そいつにはたっぷり借りを返させてもらおう。」
「知るか、本人?に言え。それともゴジラを封印から解き放つつもりかい?ご苦労なことだ」
「黙れ、その身に宿った時点で貴様も汚らわしい存在、許されない存在だ。」
「君よりは幾分か奇麗だと思うけどね……。」こいつ、相変わらずだな。巨獣器の影響で攻撃的になっているが本質は変わらないというのを確信して安心したよ。
ただ、この状況では本人は全く意識していないがただの挑発でしかない。
だが、おかげで俺たちの事を全く意識していない今がチャンスだ!
「部長!」俺は限界まで高めた力を部長に譲渡する。「吹き飛びなさい!」その言葉と共に強大な滅びの魔力を放った!!これなら
だが、コカビエルはそれを真正面で受け止め消滅させた……!?
多少傷ついているが寧ろ嬉しそうに笑ってやがる!「ふふ、いいぞ。面白いぞ。兄に似て才に恵まれたようだな!」
ここで木場とゼノヴィアが抜群のコンビネーションで斬りかかる!今ので隙ができた!これなら……!
だが、翼を刃状にし、光の剣を作り防ぐどころか強力なカウンターをくらい二人とも吹き飛ばされる!!
「デュランダル、あの化け物であった先代に比べればあまりに未熟極まりない!」
侮られゼノヴィアは悔しそうにしているが言い返せないようみたいだ。そんなにすごいのか?先代は。
俺達はあまりの力差に絶望しかけるがそれでも必死に立ち上がる。
その様子を見て「大したもんだ、仕えるべき主がとっくにいないというのによく戦えるものだ。」と苦笑するコカビエル。
突如その言葉に思わず俺たちは思わず動きを止める?どうゆう意味だ。本物の魔王が死んだのに魔王がいることを言っているのか?
いや、それならもう知っていることだ。何故、今更それを……。
「そうか、貴様ら下っ端には知らせてなかったんだったな。ならついでた。教えてやろう。先の大戦で四大魔王だけではなく、神も死んだのさ。怪獣によってな!」
……なんだと!
「知らなくて当然だ。人間は何かを信じなければ生きてはいけない不完全な存在なのだからな。敵対する堕天使、悪魔さえそれを公表することはできない。」と言い
「他の勢力からすればいい攻撃材料以外の何物でもないからな。この真相を知っているのは各陣営のトップクラスを含めごく僅かしかいない。先ほどバルパーは気づいたようだな、もう死んだが。」
バルパーの死体を見ながらさらにコカビエルは語る。
「正直言えばもう大きな戦争は故意に起きない。それぐらいどの陣営も疲弊した。どこも人間に頼らねば種族が維持できないのが現状だ。そしてアザゼルはもう戦争はしないと宣言した。」
そこまで言うと急にきれながら「ふざけるな!耐え難いんだよ!俺達が勝つはずだったというのに!!」
「嘘だ……嘘だ!!」とゼノヴィアはこっちが心配したくなるほど狼狽しうなだれている。
木場も「僕達は何を信じて過ごしていたんだ……。」と半ば呆然としてる。
そしてアーシアは全身を震わせ青ざめながら半ば独り言のように聞く。
「……主はもういないのですか?では、私達に与えられる筈の神の愛は……」
「そうさ。だから神の愛や守護がないのさ。ミカエルは良くやっている。神の代わりに天使と人間をまとめているのだからな。
神が残した『システム』さえ機能していれば、神への祈りも祝福も悪魔祓いもある程度は機能するからな。
だが、数は限られるがな。先ほどの聖魔剣それもバランスが崩れたからできたのだよ。でなければ交わうわけがない聖と魔が一つになどできるものか。」
その言葉を聞きアーシアは気絶し俺は慌てて支える。「アーシア、しっかりしろ!」無理もない、アーシアがどれほど熱心に神に祈っていたのかよく知っている……。
それが意味ないと分かったらどう思うか……。アーシアだけじゃない、俺と剣吾以外の全員がショックを隠し切れない様子だった。
「そして、神や魔王が死んだ原因こそがタイタン……異世界から来た怪獣どもだ!!奴らのせいで全てが滅茶苦茶だ!!」
「あの戦争途中で乱入した怪獣どもによって今まで戦争による犠牲者をの優に倍は軽く超える犠牲がでた。そして最後貴様のものを含め聖書の神が最後の力を振り絞り怪獣器に封印した!」
「それで最早、戦争どころでない。全ての勢力が泣きを見た!それでこのざまだ!!」
「俺一人でもあの戦の続きを遂げてやる!!! 我ら堕天使こそが至高であると悪魔どもにも、天使どもにも見せつけてやる!だが、その前にお前ら怪獣器使いからだ!」と剣吾を見る。
「怪獣、良くも我々の勝利も台無しにしたな!!貴様らがいなければ我らの勝利だったというのに!」
これがあいつが剣吾を、否、巨獣器使いを恨む理由か……!そんなのただの逆恨みじゃねえか!!
「……そのどうでも良い話まだ聞かないといけないの?」と剣吾は半分呆れた表情で言う。「……何だと?」
「つまり取らぬ狸の皮算用だったってことでしょ?そもそも産まれてもいない時代の話してもね……。それも平和だったのに巻き込まれたならともかく戦争中だったんでしょ?」
「それって単に君たちが弱かっただけじゃないの?こんな同情が欠片もわかない話になるとは流石に思っても見なかった。」
剣吾、お前もう少しオブラートに言え!!いくら何でももう少し気を使え!
「貴様……よっぱど死にたいみたいだな!!」
「正直、最初見た時はおっかなくて勝ち目が全く見えなかったんだけど何でかな、妙に負ける気がしないんだよなあ。」と言いながら構える。
「今までの恨み骨の髄まで思い知れ!!」とコカビエルが叫び、光の剣を携え目にも止まらなぬ速さで迫る!!
……そして俺の目の前で血しぶきが舞った!!
磯野敏博の実力は現時点では禁手状態の赤龍帝の鎧、白龍皇の鎧<磯野<真紅の赫龍帝、白銀の極覇龍の力関係だと思ってください。
一誠達にとって前半の目標、壁となるキャラにするつもりです。
「暴竜の戦槌」 (アンギラス・ハンマー) 鎖槌モード
作中では剣玉と記した形体。鬼滅の刃に登場する悲鳴嶼行冥さんの武器である鎖斧の尾の部分が実写版マイティ・ソーの武器ムジョルニアに変えた様な形状をしている。
基本的に中近距離戦に適しているが遠距離ならモーニングスター(鎖鉄球)モード、近距離ならスレッジハンマー(大槌)モードもしくは素手の方が適しているため本来あまり意味のない形態。
だが、剣玉が得意な磯野には相性が良く変幻自在な攻防一体の攻撃が可能。やろうと思えば槌と鉄球を分離して使用することも可能。
特に正に剣玉の如く鉄球を金槌で打ち込み加速させる“暴獣怪球烈弾”は彼の中でトップクラスの威力を誇る。
ちなみに作中やった衝撃波“暴獣吼”はONE PIECEに登場するヤマトの技である鳴鏑とほぼ同じものだと思ってください。
アンギラス
アンキロザウルスを初めとした鎧竜のモデルになったとされる種族。肉食寄りの雑食で比較的大人しいが発情期は一気に凶暴になりこの時期に縄張りに入ると容赦なく攻撃を受ける。
アルマジロのように丸まることが可能。高い機動性と怪力、そして防御力を誇り一般的な地球怪獣の中では上位の位置に存在する。
かつてはゴジラ族の側近に近い種族だったらしいが現在は関係が断たれているらしい。
最後に溶岩怪人(仮)ですが元ネタは東宝映画にでてきたキャラがモチーフです。元ネタは神でしたがここでは宇宙生物の一種で原作ほど強力ではありません。
何故弱くしたのかは次次章以降に登場させるあるキャラのためにそうしました。