ハイスクールDXD 巨獣の目覚め   作:プリンカステラ

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前話去年のうちにできなかったので今回は間に合わせたいです。

だがポケモン新作でそっちに夢中になりそうなので今後遅くなるかも。

何とか月一を目指します。


ハイスクールDXD 巨獣の目覚め 第四章 停止教室のヴァンパイア編
第四章 停止教室のヴァンパイア編 1


「コラー!!」この怒声が朝の目覚ましになるのに慣れてきたなあと目をこすりながら目を覚ます僕中島剣吾(なかじまけんご)。

 

部屋をでてリビングに降りるとアーシアことアーちゃん、リアス先輩、そして義兄のイッセーが伊藤歌織(いとうかおり)さんに正座させられていた。

 

「……今度は何したんですか。」「三人で裸でお風呂で洗いっこなんて破廉恥なこと私の目が黒いうちはゆるしませんよ!」

 

「うわあ、羨ましい!」「ちょっと、剣吾さん!」「僕も一応オスだからね。性欲ぐらいはあるさ。」

 

「まあ、今の君たちにはまだそのステージは早すぎるよ。」

 

「何目線だ!お前!!」「……どうせ、手出せなかったでしょ?ビビッて。多分伊藤さんが邪魔しなくてもできなかっただろうね。」

 

「そ、そんなわけないだろう!」「声色変だよ?」

 

「そうゆう問題じゃありません!まだ学生の皆さんがそんな不純交際……」とここからは伊藤さんのお説教タイムが始まった。

 

伊藤さんは僕を監視するためにこの家に住んでいるのだが男女関係に厳しくそれまで一誠とアーちゃん、リアス先輩が一緒に寝ていたのを禁止したのを始め様々な過激なスキンシップを軒並み禁止された。

 

この姿勢は両親からバカ息子更生の最後のチャンスと感謝しているが同時に孫の顔を見るのが遅くなりそうと少し残念がっている。

 

そして、どうやら伊藤さんは僕の相手になるんじゃないかと期待しているがハードルは一誠の時より格段に高いんだよなあ。ただでさえ、モグラと女神ぐらい差があるのに。

 

こんな風な感じで隠れてスキンシップしようとしてもどこからか察知してあっという間に見つかりお説教になる。一度リアス先輩が怒り抗議として対戦したが結果はボロ負け。

 

実力で完全に負けているので誰も逆らうことができない。

 

こんなことを毎日飽きもせず繰り返していた。最近、学校に行くのに僕だけ少し早く登校している。

 

その理由はこっちも飛び火するからだけではなく……「今日はこれで全部かな?」とドラマの銀行強盗のような恰好をした怪しい集団を叩きのめしながら登校する。

 

伊藤さんが転校してからなぜか僕が何故の集団に襲われるようになった。どうやら僕一人の時に倣っているらしく複数でいると襲ってこない。

 

最初は気にしなかったがどうも家までついてきている気配を感じ、最初に一人捕まえた時狙いは僕だと聞き他人を巻き込まないなら襲っていいというルールにし今に至る。

 

ちなみに何故そうしたのか言えば単純な話、空気穴は必要だと思った。それ以上の理由はない。

 

万が一母さん、父さん達に危害が加わったら大変だし。

 

しかし、こいつら一体誰なんだろう?最初ゴジラ関係かなあと思ったがどうやら超常の世界とは関係なさそうだ。

 

……僕は一誠と違って人に恨まれることをした覚えは無いはずだが……?っと疑問に思いつつ登校する。

 

そんな日々が日課になりつつあったある日事態は急展開を迎えた。

 

最近一誠のお得様に外国人がいるらしい。らしいというのは僕外国語弱いから一回もあったことないんだよね。

 

向こうは会いたかったそうだがタイミングが合わず顔を合わせることができなかった。

 

そして昨夜彼は正体を明かしたらしい。なんとその正体は堕天使の頭であるアザゼル!

 

神の子を見張る者(グリゴリ)の総督!幸い特に何をする訳でもなくこうして無事だから良かったと思うがリアス部長はそう思わなかったらしい。

 

「冗談じゃないわ!確かに、近々この町で三大勢力のトップ会談が行われるわ。」

 

「でも、だからと言って堕天使の総督がなんの断りもなしに私の縄張りに無断侵入した挙句に正々堂々と営業妨害をしてたなんて!」と全身を怒りでぶるぶると震えていた。

 

コカビエルの件で三勢力が会談することが決定している。その前に素性と気配を隠し契約者を装いイッセーに接触していた。まあ、営業妨害といえばそうなるか。

 

だが、相手は組織のトップ。何か狙いがあるのかそれともただのイタズラか?どっちもありえそうだなあ。ただ、レベルが違いすぎるからとりあえずすぐ殺すとかはないだろう。

 

そのつもりなら一瞬で僕たちを消せるだろうし。そういえば……

 

「伊藤さんはそのアザゼルっていう堕天使のボス知っているでしょ?どんな奴?」

 

彼女は三大勢力全てと交流があるはずだから分かるはずだ。

 

「そうですね……現状、貴方方が不安に思うことはないと思います。悪戯好きなひとですから。単純に神器(セイクリッド・ギア)や巨獣器(タイタンギア)について調べたかっただけだと思いますよ。」

 

「ってことは俺の神器をねらっているですかね?」とイッセーが不安そうに言う。

 

「確かにアザゼルは神器に対する造詣が深いとは聞くね。そして、有能な神器所有者を集めているとも聞く。おそらく巨獣器にも興味があると思うよ。」

 

「でも、大丈夫だよ。僕が剣吾君それにイッセーくんを守るからね。」と木場君が言う。その気持ちはありがたいがもう少し言い方というか表情をどうにかしてほしい。

 

「……気持ちはありがたいけど、そんな風に言われてもねえ……。僕たちが女か男色家なら効果あったかもしれないけどごめんね、君には友情はあるけど性欲の対象として見れないから友達でいよう。」と僕は淡々という。

 

こうゆうことは早めに対処しないと困る。

 

一誠はよく言ったという表情をしつつ「そうだ!ぶっちゃけ男に言われても嬉しくない!」と応える。

 

「まあ、そう言わないで!君達は僕を助けてくれた。大きなリスクを背負ってまで助けてくれた、僕の大切な仲間だ。その仲間の危機を救えないで、グレモリー眷属の『騎士』(ナイト)は名乗れない。」

 

それは分かるけど。その口調どう考えても男同士で使うものではないな……。こっちの気持ちを察してくれずに木場君が言う。

 

「問題ないよ。僕と君達ならきっと、どんな困難でも乗り越えられる。特にイッセー君と付き合っていると以前と心構えまで変わった気がするよ。」

 

「少し前までこんなことを言わないんだけど。けれど、それが不思議と嫌じゃないのはなぜだろう。何故か胸のあたりが熱いんだ……。」

 

「やめてくれ!お前、キモイぞ!触れるな!いや、近づくな!」と一誠は涙を流しつつ叫ぶ!それに対し木場君はまるで乙女の様なリアクションをする。

 

そんなんだからBLネタが盛り上がるんだよ。僕もどう思われているだが内心不安になる……。まあ、最近は伊藤さんのおかげでBLネタも盛り上がりにくいらしい。

 

そう考えると彼女の存在は一誠にとってマイナスばかりではないな。

 

まあ、こんなどうでもいいことはさておき本題に戻るとしよう。

 

「しかし、どうしたものかしら……。堕天使側の動きが見えない以上、迂闊に動くことはできないわ。しかも相手は堕天使の総督。下手な手は打てないし……。歌織、貴方はどう思う?」

 

今会談するときに過剰に反応にして悪化させたらこっちが不利になる。リアス部長のこの辺りかなり厳しい。そこでまず伊藤さんに意見を求めたのだろう。

 

「それなら私より後ろにいるサーゼクスさんに聞いた方がいいですね。どう思いますか?」

 

「アザゼルは昔からああいう男だよ、リアス。」と伊藤さんの言葉と共に僕たちの背後からいつの間にかリアス部長の兄現魔王『サーゼクス・ルシファー』さんがいた。

 

「お、お、お、お兄様!?」とリアス部長は驚き慌てて立ち上がる。その瞬間まだ新入りのゼノヴィアさん以外のグレモリー眷属も慌てて跪く。僕と伊藤さんも頭を下げる。

 

「アザゼルは先日のコカビエルのような早まったことはしないよ。今回みたいな悪戯はするけどね。しかし、総督殿は意外と早い来日だったな。」

 

その背後には主人の紅髪に対するように彼の『女王』(クイーン)である銀髪のメイド、グレイフィアさんが控えている。

 

グレイフィアさんあの見た目でかなり強いんだよな。流石ルシファーの側近!披露宴の後部長から教えてもらった。何でも女性魔の中でもトップクラスで最強の『女王』と呼ばれるほどらしい。

 

……ライザーさんと喧嘩したときすぐ従って良かった。じゃなかったら余裕で死んでいたな……。

 

「そんなにかしこまらないでくつろいでくれたまえ。今日はプライベートで来ているのだから。」と言うので全員、それに従い立ち上がった。

 

「『モスラ』の巫女伊藤歌織さん。貴方の働きは全勢力が感謝しています。改めてお礼させてください。今回の会談貴方の存在が少なからず影響がありましたから。」

 

とサーゼクスが頭を下げ礼を言う。これにオカルト部はもちろん、グレイフィアさんも驚く。

 

「サ、サーゼクス……様!仮にも魔王がそう簡単に頭を……」「構わないよ。彼女たちは長年勢力同士の和平もさせようと動いていたのだから。」

 

グレイフィアさんの抗議を受け流す。それに伊藤さんは「気にしないでください。世界に平和をもたらす。それがモスラ及びコスモス様の意思ですから。」と応える。

 

するとリアス部長が思い出したように言う。「そうだわ!お兄様!剣吾の事を歌織に伝えたのお兄様でしょ!?」と詰め寄る!

 

へえ~そうだったんだ!まあ、トップならそのぐらいはするだろうね。と軽く受け流したがどうやらリアス部長には受け流せなかったようだ。

 

「酷いわ、彼は私の仲間なのに……」

 

「ゴジラの件はあらゆる勢力の垣根を超えた条約になっている。

 

発見次第コスモス又はモスラの巫女に知らせる義務がある。

 

これでも慎重に検討し報告を遅らせたんだ。後に他勢力から責められるリスクを負ってまでね。

 

その上で魔王の判断として依頼した。例え妹と関係が悪化しようともね。」とサーゼクスさんがそう応えると

 

リアス部長も「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。」と内心不満はあるだろうが魔王の立場を理解し承諾した。

 

「まあ、暫くは様子観察ということで現在こちらの客人として招かれています。」と伊藤さんが続ける。

 

そう現在僕は怪獣王と呼ばれる異世界からきた怪獣、ゴジラを宿したことにより世界から危険視される存在になってしまった。

 

「ところでサーゼクスさん?先程堕天使の総督が来日と言っていましたがそれは日本で三すくみの会談をするということですか?話せないなら話さなくて良いですが」と僕は話をかえる。

 

それに他の皆も反応した。普通ならヴァチカンを始めヨーロッパの方が相応しい気がするのだが?

 

サーゼクスさんは微笑みながら「それはだね、問題はこの日本で起こったから日本で会談しようと決まってね。ついでに妹が授業参加あるから丁度良いと思って決まったんだ。」

 

「お兄様!そんな理由で……」「安心しなさい、父上にもちゃんと声をかけているから一緒に参加するよ。」「そうではなくてそんな理由で場所を決めるなんて。」

 

「何を言う。会談の下見もできる一石二鳥だろうが。」……下見って?

 

「ああ、大切なことを言ってなかったね。何を隠そうその会談の場所こそがこの駒王学園で行う事が決定した。」その発言に全員が驚愕した。ええ、この学校で?

 

「ここはお前とセラフォルー・レヴィアタンの妹さらに今回の事件にも関わる魔剣使いの少年、そして」

 

僕と一誠を見て「赤龍帝と怪獣王を宿した義兄弟がいてそこに白龍皇とコカビエルの襲来。最早偶然では片付けられない事象だ。他の眷属も興味深いしね。」とサーゼクスさんが意味ありげに微笑みながら言う。

 

「こうした事からも様々な力が入り交じりうねりとなっている。だからその中心となったここを選んだんだ。ここなら何かあっても最小限に抑え込めることができるからねえ。」

 

「分かりました。では、私も全力でサポートします!」とリアス部長が張り切って応える。

 

「ところでお兄様はこの後はどうなさるのですか?一度冥界に戻りますか?」

 

「それでしたら今日は人間界で宿泊されます。」とグレイフィアさんが応える。

 

へえ、人間界で一体どんな豪華なホテルに泊まるんだろうなあと思っていると驚くべき発言をした。

 

「実は今日リアスがお世話になっている兵藤家にお邪魔させてもらうことになっているんだ。実はこのことはもう親御さんに連絡済なんだよ。」

 

……えええええええええ!!家に!!これには皆びっくりしている!

 

「驚かそうと思って君達には内緒にしていたんだ。」それに対し僕は

 

「サーゼクスさんはともかくグレイフィアさんはちょっと厳しいかも……。」「何故ですか?」とグレイフィアさんが聞き返すと

 

「皆さんは冥界に住んでいるから分からないかもしれませんが家は別に金持ちでも名家でもないからメイドとかと縁がないのでちょっと厳しいかもしれませんね。」

 

ただでさえ、育ちが違ってハードルが高いのに変に気を使いそうだ。

 

「まあ、貴方がサーゼクスさんと恋人や夫婦だったら別にいいんですがね。」「では、問題ないですね。」

 

……え?「彼女は私の妻なんだよ。」とサーゼクさんがほほ笑みながら言い抱き寄せる。すぐにグレイフィアさんに小突かれたけど。

 

この発言に驚くのは一誠以降の新メンバーばかりで旧メンバー及び以前から付き合いがあると思われる伊藤さんは全く驚く素振りが無い。え、本当なの?でもそれなら何でメイド?

 

この雰囲気ならおそらく家族関係もいいだろうし昔のドラマにあるような意地悪な家庭に虐げられている訳じゃなそうなのになぜ?僕の視線を感じてか伊藤さんが話す。

 

こうゆうのは身内のリアス部長より第三者の方がいい。

 

「サーゼクスさんとグレイフィアさんは正式な夫婦です。メイドなのは下手に魔王の妻として細々とし自由に行動できないより家事や細かいことが好きなのもありメイドで動いた方がやり易いからという理由だそうです。」

 

へえ~、そうなんだ。確かに魔王の妻って立場は自由に動けなさそうだからね。

 

「……最も一部の貴族にはサーゼクさん及び現魔王派への忠誠と考える者もいるらしいですが。」

 

忠誠の証?何やら聞き捨てならない単語が出てきたぞ。

 

「お二人のラブロマンスは悪魔の女性にとって伝説ですから!!」朱乃さんが顔を赤め目を輝かせながら言う。

 

「……劇にもなっています!」と子猫ちゃんも同じく憧れたという目と表情をしながら言う。

 

「と、とても興味があります。」とアーちゃんも興味深々だ。女の子はいつの時代も恋バナがすきだね~。

 

「これには悪魔の歴史が深く関係しているわ。」とリアス部長が語り始まる。

 

今は魔王は象徴とし、その名を個人が継ぐ。だからその子孫が次の魔王になる保証はどこにもない。

 

だが、これは本来の魔王が滅んだためで彼らにも子孫がいたため当初はその子達が魔王になるとされていたのだが、彼ら戦争終結後も疲弊した冥界及び自分たち以外の悪魔の現状に見向きもせず徹底抗戦をしようとした。

 

そんな時魔王以外の家系で本来あり得ない実力を誇る悪魔が現れた。それこそが現魔王。その存在はクーデターには十分だった。

 

そして遂に戦争を望む魔王の子孫を中心にした魔王派とそれに異を唱える悪魔反魔王派との間で戦争になった。

 

その結果は反魔王派つまり現政権が勝利し生き残った魔王の子孫は冥界の隅に追いやられ表舞台から消えることになった。

 

そして当時グレイフィアさんは代々魔王ルシファーに仕える名門で当然魔王派に付き『最強女悪魔』の座をセラフォルー・レヴィアタンさんと争うほどだった。

 

そんな時に戦の最中で敵同士でもあるにも関わらず派閥を超え、恋に落ち戦後結ばれた。という訳か。

 

なる程、そりゃあ劇にもなるぐらい正に劇的な話だな。傍から聞けば確かにこれ以上ない伝説だわな。

 

僕はなるべく表情に出ないように気を付けながら思う。……でも、グレイフィアさんからすれば辛いだろうなあ。全てを捨て愛に生きる。

 

言葉にすれば美しいけどその過程で失ったもの、捨てたものに対し一片の後悔が無いなんて言えないよな。そしておそらくそんな人ならサーゼクスさんも惚れなかったと思うし。

 

そんな内心はさておき話が進む。

 

「確かにメイドでは一般家庭には受け入れがたいですわね。それに妻とメイドの立場を使い分けていますが一般人である兵藤夫妻には対応が困るでしょうしでは今回妻としてお邪魔させてもらいます。」とグレイフィアさんが言う。

 

まあ、確かにその方がいいだろうね。こっちもその方が分かりやすいし。

 

「ま、待って!グレイフィア!お兄様!催眠を使えばその辺り大した問題は……」

 

「否、確かにその通りだ。今回は夫婦としてお泊りしよう!それにリアス。悪魔であることを隠す以上催眠は仕方ないがなるべく使わない方がいい。今後親しくなりたい間柄なら尚更だ!」とサーゼクスさんの決定に言い返すことができず固まる。

 

「剣……吾君ちょっとまずいですよ。」「何がですか?」っと小声で朱乃さんが僕に囁く。

 

「普段のグレイフィア様はメイドだからグレモリー家に仕えるのでリアスの方が上ですがオフの時はリアスの義姉。その時だけは立場が逆転するんですよ。」

 

「……チェックが厳しくて部長はオフのグレイフィア様が苦手なんですよ。」と子猫ちゃんも小声で囁く。それは余計なことをしたかも。

 

「では、今日の夕食は皆で一緒に食事しよう。では、後でね!」というと一旦魔王夫妻は魔方陣で転移し消えた。

 

「ど、どうしよう。イッセー!?」とリアス部長は一誠に涙目で話しかけるし大変なことになったな。

 

ごめんなさい。余計なことを言ったかも。何とか宥めながらそういえばふっと気づく。

 

今回コスモスさんはでてこなかったなあ。おそらく伊藤さんより付き合い長いだろうしどうしたんだろう?

 

 

家に戻り準備しようとするがもう家に着いていて僕の両親と談笑しているルシファーご夫妻。否、今はリアス部長の身内と分からせるためグレモリー夫妻と名乗っている。

 

随分前に捨てたはずの名前を使えてサーゼクスさんもうれしいそうだ。ちなみに部長のお父様が経営する会社の跡継ぎという設定にしていると教えられた。

 

今回はサーゼクスさんが用意してくれたお寿司!今まで食べたことが無い高級な味をたっぷり味わう。

 

父さん母さんとルシファー夫妻が主に会話をしていて僕たちはほぼ聞き役に徹している。

 

リアス部長は身内、それ以外の悪魔は魔王にして主の親族ということで硬くなっているからここは部会者である僕と伊藤さんがなるべく対応しよう。

 

「所で剣吾君?」「何ですか?」自然に子供グループと大人グループに別れていたが手招きされたので行くと父さんがこう聞いた。

 

「一誠とリアスさんはどうだ?進展しそうか?」ああ、なる程。あんなことしたら普通もう進展していると思うよな。それで気になったという所か。

 

「そうですね……時間かかると思います。どちらも肝心なところで奥手な部分があるうえ家のはただでさえ、鈍いのにリアスさんと出会う前にちょっと、辛いことがあったから恋愛にちょっと臆病になっている節がありますね。」

 

「まあ、お互いに好意はあるのでどちらかというか一誠が一歩踏み出させれば進展すると思います。」

 

「イライラするかもしれませんが温かい目で見守ってほしいです。」と僕は応える。

 

「後もし後ろを押すつもりなら貴方方が思うよりはっきり簡潔に伝えた方がいいですよ。」

 

「ところでお二人に聞きたいんですが逆にアレでいいんですか?こういっちゃ悪いですがあんなのが義弟って嫌じゃありませんか?正直第三者だったらお勧めできない人物ですね。」

 

「彼なら大丈夫だよ。ちょっと前に見た彼の行動を見て妹を任せられると確信したんだ!これは私たちだけでなく両親もそう思ったのだよ。」とサーゼクスさんが笑いながら肯定してくれる。

 

その言葉を聞き僕は否、兵藤家は感動で涙を流しながら一誠を認めてくれたことに感激している。

 

かなりオーバーリアクションで感謝を伝えひかれるかもと我に返るがお二人とも楽しそうにしているので良かった。

 

その後父さんが出した日本酒を飲み始めたので僕は一旦戻った。

 

そしてサーゼクスさんは僕と一誠の部屋にグレイフィアさんは女子の部屋に泊まることになった。

 

別の部屋に用意するつもりだったが当人たっての希望でそうなった。

 

リアス部長は色々お説教されそうで不安そうな表情しながら部屋に消えていった。

 

僕たちも寝ようとしたけどそれぞれに個人的に話があるとのことでまず僕とサーゼクスさんが別室で話すことになった。

 

「僕に何の御用ですか?」正直全く心当たりがない。悪魔の眷属じゃないから今後そこまで関わるとも思えないし。

 

「・・・リアスにはああ言ったが済まなかったね。君の封印に協力した。」と重い口を開いた。

 

 

ああ、何の話かと思えば僕を封印しようとした話ね。それは仕方ないよね。

 

まあ、魔王の立場からすれば所詮人間より同族の悪魔の方を優先するのは当たり前だよねえ。

 

「気にしないでください。僕だって立場が逆なら間違いなく同じことをしていましたよ。」そりゃあ、こんな爆弾さっさと封印した方がいいだろう。

 

寧ろ気にしてくれた方が驚いた。「そうだが責めないのかね?」「過ぎたことですよ。一々文句言うのも面倒くさいですし。」と応える。

 

「……君は優しい子だね。ゴジラを制御できているのは闘争心が低いからということだけど私は君の優しさがゴジラにも届き力を貸してくれていると思うんだ。」

 

「……アーちゃん、否アーシアさんならともかく僕はそこまでではないですよ。買いかぶりですよ。」と笑いながら応える。

 

「ふふ、そうかな?アザゼルの事は安心したまえ。私が保証するよ。これは一誠君は妹達にも伝えておくよ。話は変わるが剣吾君?」「何ですか?」

 

「私の事をお義兄さんと呼んでくれるかね?」「まず、僕より相応しい奴が言わないと無理ですね。そもそも告白する度胸があいつにあるかどうか……。」

 

「そうか・・・。」「知っているか分かりませんがアイツはレイナーレと言う堕天使のせいで女性への恐怖を無自覚に抱いています。否、目を逸らしているのかな?そのトラウマの克服には時間がかかると思うので慎重にしてくれますか。」

 

そう、一誠はレイナーレの事を引きずっている……。だから本来とっくに恋人になってもおかしくないアーちゃんともリアス先輩とも関係になっていないのはそれだ。

 

好意にあえて気づかないふりをしている。ただでさえ、関係が変わるのは怖いことだ。9割大丈夫だと思ってもその一割のせいで一歩を踏み出せないことなんていくらでもある。

 

僕もすぐに治す必要が無いと思っているからとりあえず卒業までに癒えればいいかなあと思い放置していた。だから両親や部長の家族には悪いけど時間が欲しいというのが本音だ。

 

「……そうか、そうだな。初めてのデート相手がハニートラップだったら確かに傷つくからね。私も少し自重しないとな。」と応じてくれた。

 

話を終え一誠と入り違いになる。何の話か気になるけどもう眠いから寝る。明日聞こう。

 

 

翌日一誠にしては珍しく否、最近は大きな事件もあるからそうでもないか。真剣な表情で悩んでいた。

 

そして僕を見るなり口を開いた。「剣吾、実は昨日サーゼクス様から言われたことで一晩中考えて眠れなかったんだ!お前の意見を聞きたい!!」

 

ほう、サーゼクスさんがこいつに何を言ったのか……。この目は真剣な目だな。僕も心して聞こう。

 

「部長のおっぱいにブーステッド・ギア・ギフトを使うとどうなるのか気になって眠れないんだ!」

 

……やっぱり、人の心は目なんか見ても分かるわけないか。普段ならそのまま無視して終わりだが仮にも魔王の言葉。

 

それで悩んでいるしここは応えるか。

 

「まず数センチ単位ならともかくブーステッド・ギア・ギフトは確か確実に倍にはなるんだよね?」

 

「だとしたら今のリアス部長のサイズから考えると身長より大きくなる。そんなの体の負担にならないわけがないから反対だね。」

 

「そもそも、そんなピンポイントで倍加できるのか。……普通に考えると体そのものが巨大化するんじゃないのか?」

 

「そして効果が永続なのか?……これが一番の問題。少なくてももっと使いこなしてからじゃないと反対だね。」「何でそんな夢のないことを言うんだよ!」

 

「そう言わないと使いかねない怖さがあるからだよ!」と歌織さんが騒ぎを聞きつけ叱られるまでしばしもめにもめた。

 

 

「神の子を見張る者(グリゴリ)のアザゼル総督が赤龍帝と接触したみたいね、K(ケイ)」

 

「そう、いよいよ我々も彼らと本格的に接触することになりそうだね~Q(キュー)」とX星人副統制官の2人がどこかの秘湯で身体を密着させながら話してあっていた。

 

「さて、これからどうなると思う?」「まあ、全勢力が上手く和平してくれた方が我々の方が都合良いんだがそう上手くいかないだろうし、彼らが我々の目的を知って受け入れる可能性が低いだろうね。」

 

「どっちにしろ、やることは変わらないし、兄上の代わりとして務めを全うするさ。」

 

「もうすぐ忙しくなるならそれまでたっぷり英気を養いますか。」とKが言うとQを抱き寄せる。

 

Qも抵抗せず自然に唇を合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いよいよ今章からX星人が本格参戦します。

内容読めば分かりますが8巻収録の楽しい紅髪(グレモリー)一家の内容も混ざっています。

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