ハイスクールDXD 巨獣の目覚め   作:プリンカステラ

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何か東宝の方で山崎貴監督による『超大作怪獣映画』の撮影を始めるそうです。
何となくBOSSのCMみたいに初代ゴジラができるまでの舞台裏かなあと個人的に思いましたが皆さんはどう思いますか



第四章 停止教室のヴァンパイア編 2

今日はプール清掃!生徒会からオカルト部に清掃依頼があり報酬として清掃が終わると自由に遊んで良いと聞き俺、兵藤一誠は心が躍っていた。

 

アーシアからほっぺを引っ張られても部長と朱乃さん、ゼノヴィアそして、歌織ちゃんの水着姿を想像してにやつき゚が止められなかった。

 

気合を入れて清掃する俺とは対照的にめんどくさそうにする剣吾。

 

こいつ曰くプールより海や川の方が他の生き物見れて楽しいらしい。何とか発破かけ終わらせる。

 

そして俺たちは先に着替えを終え待っている。「どうした?やけにテンション低いな!もっと上げろよ!」

 

「……どんなにおいしい料理でも実際に食べれなければ意味がないっていうか目の前にあるのに食べれないのは物凄く辛い。」という。

 

「君はいいよな。僕は確実に0なんだから!」

 

「な、何だよ?急に?」珍しく声を荒げる剣吾に俺は意味が分からなかった。

 

剣吾はそれ以上何も言わないが視線がちょっと羨ましそうに見つめていたのは気のせいだろうか?

 

そうこうしていると女子が来た!部長が赤で朱乃さんが白のビキニ!巨乳にはやはり布地が少ない水着がベストだな!

 

アーシアと子猫ちゃんは学校指定のスクール水着!胸にあるひらがなの名前とか桐生の仕業か?いい仕事してやがる。俺たちは口々に賞賛した。

 

剣吾も何だかんだで嬉しそうだ。ゼノヴィアは少し遅れるそうだがら問題は伊歌織ちゃん!普段露出の少ない彼女だからビキニとかではないだろうがスクール水着でもあの体格なら破壊力抜群だろう!

 

そう思い期待していると何故か制服のままで来た歌織ちゃん。「泳がないですか?」と聞く剣吾に「今着替えますね。」

 

と言うと繭に包まれでてきた姿は白い着物姿というか俗にいう海女着だったか?……なんじゃそりゃあ!

 

美人は何着ても似合うというけどこの姿折角のスタイルも全く分からないから色気もくそもない。

 

否、白ならもしかして水に濡れれば透けるのでは……!?「か、歌織その恰好は?」

 

「私は常に水に入る時はこの格好ですが?前の学校でもこの格好ですが?生徒会には許可を取っているのでご安心を。モスラの糸なので耐水性も高いから水を弾くんですよ。」と部長達に説明している。

 

どこまでも漢の希望を打ち砕くスタイル!「露出が嫌ならイスラム水着でしたっけ?全身タイツやボディスーツみたいのにすれないいじゃないんですか?」

 

 

「それだとボディラインがはっきりわかるから嫌なんですよ。」

 

「……まあ、別に好きでもない奴らの視線なんて確かに嫌かもしれませんね。」と剣吾と歌織ちゃんが会話している。

 

剣吾!そこでもっとビキニとか押せよ!!この役立たず!!

 

と心の中で叫ぶがあいつは全く気付かず否、気づいても無視しているのか分からないが俺の嘆きを一切気にされることなく時は進む。

 

 

アーちゃんと子猫ちゃんが泳げないので僕中島剣吾と一誠がコーチすることになった。

 

一誠はアーちゃん、僕が子猫ちゃんを担当することにした。

 

まあ、この機会にアーちゃんとの仲が進展すればいいなあと僕が進めたのだがどうだろうか?とりあえず二人とも楽しそうだ。

 

僕はゴジラギアを宿してからオカルト部の中では断トツで泳ぎが上手くなった。

 

そしてそれまで体が弱かったのもあって苦手な気持ちも理解できたから割とよく教えられたと思う。

 

「……剣吾先輩のおかげで大分よくなりました。」

 

「まず息遣い、呼吸を覚えないとね。それが上手くいかないから泳ぐのが怖いんだよね。それができればプールとかだったら落ち着いて対処できるからね。

 

泳ぎ方はその後で学んでいけばいいんだから。」

 

「……イッセー先輩楽しそうですね。私だけ卑猥に見られないのも少し複雑です。」と残念そうに呟く。

 

……やっぱりこの娘もか?何故か分からないけどオカルト部の女子全員がアーちゃんの時みたくイッセーと結ばれるビジョンが見えたんだよね。

 

因みにこれはゼノヴィアさんとイリナさんにも見えた。だから余り二人の事を警戒しなかったんだ。

 

しかし、こいつ本当にハーレムを作るのか?羨ましい反面面倒そうだなあと思っていると伊藤さんの怒号が聞こえた。

 

「イッセーさん、アーシアさんの泳ぎを見ずに何をしているんですか!!」

 

「ご、ごめんなさい!!」とイッセーが必死に謝っている。

 

どうやら泳ぐ部長を水中で眺めていたらしい。やるなとは言わんが終わってからやれよ。

 

イッセーが休憩中僕がアーちゃん、伊藤さんが子猫ちゃんのコーチをしているときだった。

 

突然、伊藤さんの動きを止めると僕にお願いして慌てて水中からでてどこかに向かっていた。

 

何だろう?そう思うとなにやら物騒な破壊音が聞こえた!?え、何?

 

2人をプールから上げてちょっと待っててと言うと音がした方向に行くと

 

「お二人ともイッセーさんにオイルに塗ってもらおうなんて破廉恥な事ばかりかその挙句喧嘩で魔力を使うなんて何を考えているですか!?」と伊藤さんが激怒する!

 

「うるさいわよ!歌織!これは私と朱乃の問題よ!大体貴方は眷属の問題に口出し過ぎなのよ!」

 

「そうですわ!これは私とリアスの女同士のプライドをかけた戦いですわよ!部外者は引っ込んでください!」とリアス部長と朱乃さんが叫び返す!

 

「いいえ、すでに周囲に被害が出ているので放っておけますせん!年長者である貴方方がしっかりしなければならないのにこんな調子では他の方達の見本になりません!お仕置きです!」

 

そう叫ぶと[モスラ!]という機械音の音声が鳴り響くと右手に太陽と十字架を混ぜた様な不思議なデザインをした指輪、モスラの紋章が刻まれた巨獣器(タイタンギア)。「極光虫の指輪」(モスラ・ギア)が出現した。

 

さらに「極光虫の指輪」(モスラ・ギア)から糸をだし自分の全身を包み繭にすると[禁手 極光虫の聖武装](バランスブレイク モスラアームズ)と機械音で鳴り響く共に繭がはじけ飛ぶと美しい蝶を思わせる翼と触覚をした魔法少女の様な姿に変化した。

 

あ、あれはやばい。以前一方的にボコボコにされた苦い記憶が蘇る。

 

「二度も負けないわ!リベンジよ、歌織!」「歌織ちゃん、最近先輩への態度が少し悪いから躾けてあげますわ!」と部長が滅びの魔力、朱乃さんが雷を中心とした魔力で攻撃する。

 

だが、伊藤さんはモスラの翼を思わせる鉄扇[極光虫の翼扇](モスラ・ファン)で攻撃を弾き無力化させる。「下手に躱したら周囲に被害が出るので一気に決めます!」

 

と叫ぶと翼が消えたと思ったら背中に翼と同じ柄の絵が描かれている。え、収納できるんだ、その翼。

 

おそらく飛んで躱すと被害が拡大するから飛ぶのをやめてそうなると翼は邪魔だから収納したという所か。

 

モスラ・ファンで扇ぐと「胡蝶嵐・御白式」(こちょうらん・おしらしき)と叫ぶ。

 

すると凄まじい暴風が吹き荒れリアス先輩と朱乃さん二人とも必死に耐えるがすぐに悲鳴を上げる。

 

その理由は……「きゃー、なにこれ!?」「ベタベタする!なにこれ!」と白い何かが身体中に絡みつき動けなくなっていた。

 

……おそらくさっきの暴風と共に糸を同時に飛ばしたんだろう。

 

突風で相手の動きを牽制しながら糸も飛ばし動きを封じたんだろう。

 

相手を傷つけずに無力化できるのでなかなか便利だな。

 

魔力で吹き飛ばそうとするもそんなこと許すわけもなくあっという間に間合いに入り決着。

 

「ここまでです。いいですか、そもそも……」とお説教タイムが始めるかと思っていたが何かの反応したような素振りをする。

 

「……この気配、さては一誠さん!」と叫ぶと凄まじい勢いで走り去る!

 

な、なんだ急に!?驚いたが流石にこのままにするのはあれなので助けてから追いかけることにした。

 

……水着姿の美女が白い糸に絡め取られ身動き取らない姿をもっと見たい気持ちはあるが仕方ない。ここは我慢しよう。

 

2人を助け出すと僕に礼を言うことなく大急ぎで伊藤さんを追いかける!取りあえずアーちゃんや子猫ちゃんを放っておくことできないので戻ると2人ともいない。

 

おそらく伊藤さんの後を追ったんだろう……。さて、どうするか。どこ行ったか分からないし。

 

そう言えばそもそもリアス部長と朱乃さんに一誠がオイルを塗ろうとして揉めていて喧嘩になり、それで伊藤さんが怒ったんだよな。

 

でも、一誠の姿はどこにもない……。多分、あの喧嘩の迫力に逃げたんだろうがその姿を僕たちはみていない。

 

そして伊藤さんの反応からすると9割9分お色気案件。

 

まず、お色気となると相手は女性。そして一誠に好意を持つ女性はほぼオカルト部のみだろう。

 

となると消去法で今いるのはおそらく……。

 

女子更衣室の方に足を進めていたがその途中で何やら騒がしい聞き覚えがある声がしたのでそっちに向かうと用具室の前で皆いた。

 

そこで一誠とゼノヴィアさんが正座させられ、説教させられていた。

 

……ゼノヴィアさんは何で説教されているか分からない表情をしているが……。

 

話を聞くと何でもゼノヴィアさんは強い子供が欲しいということでドラゴンのオーラを引き継ぐことができるかもしれないので一誠を相手にしたそうだ。

 

で、一誠が覚悟を決めたところで伊藤さんを始め皆に見つかり叱られているということだ。

 

「いいですか!子供を作るということはどうゆう事なのかもっとしっかり考えてください!ゼノヴィアさん!貴方は悪魔になってから悩みましたよね!そもそももっと先の……」と言い一誠にも

 

「一誠さん!貴方も年頃の男子なら仕方ないかもしれませんがそれにして貴方のは酷すぎます!そもそも……」と激怒しながら説教が続きこの日のプールはこれで終了だなと思い、着替えに行った。

 

 

……ああ、散々絞られた。と俺一誠はさっきまで歌織ちゃんに叱られていたのもあって精神的に大分まいっていた。

 

でも、部長に朱乃さん、ゼノヴィアの水着や半裸見られて嬉しかったなあ。と色々と刺激的な1日だったと思いながら校庭に向かって歩いて行った。

 

―――この時まだまだ1日を終えるには早いと思い知ることになる。

 

途中で剣吾に出会うと剣吾もやばいという表情をして逃げる!それを追いながら叫ぶ!

 

「お前、よくも見捨てたなあ-!!」「僕だって命は惜しい!」そんな全力の鬼ごっこを後30分は続くと思われたがすぐに終わった。

 

校門に俺たちと同年代と思われる銀髪青眼の美少年が校舎を見上げていた。まるで絵画に出てくるみたいに幻想的だった。

 

それを見て思わず俺たちは見取れていた。こっちの視線に気づいたのか天使の微笑みを浮かべながらこっちに向かってくる。

 

もしかして、新しい留学生か?だとしたらさっきの醜態を見ていませんように。母校の印象を悪くするわけにはいかない。

 

こいつは英語できないからここは俺だな。仮に英語以外でも悪魔なら言葉が通じるからな。

 

「やあ、いい学校だね。」「まあな。えっと新しい留学生かな?俺は兵藤一誠。こっちは義理の弟中島剣吾」と紹介する。

 

そして剣吾と目を合わせるとどうやら日本語で話していて言葉が通じるらしい。これなら一々通訳しなくてすむな。

 

そう安心したが同時に何か違和感を感じた。剣吾も同じようだ。どこかで会った気がする。それも最近。

 

だがこんな美少年なら忘れる訳ないしと悩んでいると予想外のことを言った。

 

「俺はヴァーリ。「白い龍」(バニシング・ドラゴン)アルビオン。その魂を宿した神滅具(ロンギヌス)白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)を宿した現白龍皇だ。」・・・え?今なんて言った?

 

「コカビエルの時以来だな。「赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)」ドライグ。その魂を宿した神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を宿した現赤龍帝兵藤一誠。」視線を僕に移し

 

「そして、異世界から侵攻した怪獣の魂を秘めた巨獣器(タイタンギア)。その中でも最強の怪獣」と楽し気に言葉を紡いだ。

 

「怪獣王(かいじゅうおう)、キングオブモンスター、破壊神の称号を誇るゴジラの巨獣器ゴジラギアの宿主中島剣吾。」

 

と剣吾にも視線を移す。そう、剣吾には怪獣王と畏怖されたゴジラを宿している。その力は異世界の人類が地球を捨て外宇宙へ逃避せざるを得ないレベルだった。

 

その為に剣吾はこの世界から危険視され聖獣であるモスラの巫女である歌織ちゃんが近くで監視するためにこの学園に転校して来たんだ。

 

「……そうか、道理で聞き覚えがあると思ったらあの時の白い奴か。」と剣吾も警戒しながら言う。

 

左腕が燃えるような痛みでドライグが反応しているのを伝わる。今の言葉が真実だと伝わる。

 

まさか、ここで宿命の対決とかないよな……?

 

そう緊張していた時だった。一切気配を感じることなく瞬時に白龍皇……ヴァーリの首に2本の剣が突き付けられていた。

 

木場とゼノヴィアだ!俺たちの危機を察してくれたのか『騎士』(ナイト)のスピードを活かし目にもとまらぬ速さで駆けつけてきてくれた!

 

二人は聖魔剣という相反する聖と魔の属性が融合している特別な剣と破壊力なら聖剣でも最強とされるデュランダルを扱う。これならどんな奴が相手でも・・・!

 

「何をするつもりかわからないけど、流石にこれは冗談が過ぎるんじゃないかな?」

 

「ここで赤龍帝との宿命の対決をするつもりなら全力で止めさせてもらうぞ、白龍皇!」と木場とゼノヴィアがドスの効いた声で脅しではないと素人目にも分かる程殺気に満ちていた。

 

だが、ヴァ―リは欠片も動じず平然としながら「やめた方がいい。手が震えているじゃあないか。」と言う。その通りだった。

 

恐らく俺と同じく目の前のこいつに対して恐怖とプレッシャーを感じているだろう。手にした剣を持ってもなお届かない相手だと無意識に認めているんだろう。

 

「恐怖を感じることを恥じることないさ。それは根源的な恐怖だ。大事にしたほうがいい。相手との実力差を分かるのは強い証拠さ。」

 

「残念ながらコカビエルごときに手を焼いた今の君たちじゃあ俺には勝ち目がないな。」

 

……コカビエルごときか。アイツ一人に俺たちは本気を死を感じた程だった。だが、

 

「でも、君には興味があるな。怪獣王。僅かだったがあの時の戦い楽しかったよ。」

 

「そりゃ、どうも。こっちは二度と御免被るね。君みたいな強い奴。」と剣吾は気のない返事をする。

 

「兵藤一誠、中島剣吾 君たちはこの世界でどのくらい強いと思う?」と聞いてきた。

 

そんなこと考えたこともなかったので応えられない俺に代わり剣吾が「仮に全人口に悪魔とかの異種族も含めて100億だとすれば50億以内だったら上出来だね。」と言った。

 

「ふふ、それは流石に自己評価が低すぎるな。赤龍帝は未完成な禁手(バランスブレイカー)状態だとすると4桁具体的には1500いや、宿主のスペックを考えるともっと下かな?」と言い

 

「怪獣王の方は随分ムラがあるがコカビエルに俺と一戦交えた感じからすると三桁内には入るだろうな。」

 

そんな風に言われても実感が湧かない。どのくらい強いかと言われても想像できない。

 

剣吾はというと「そりゃ、買いかぶりすぎだね。もっと低いよ。」

 

「そうかい、随分謙虚だね。」「謙虚も何も仮に力で上回ったとしてもそれだけで勝てる程甘いもんじゃないでしょ?力=強さとは限らないでしょ。」と言い

 

「こんな満足に使いこなせない素人にプロが破れるなんて思わないよ。」と応える。

 

「……なる程、中々客観視しているな。意外と君みたいなタイプは敵に回すと面倒だな。」とヴァ―リは感心した素振りをみせた。

 

「だが、俺から言わせれば赤龍帝、怪獣王はその存在を知るものからはそれはそれは恐れられた存在だ。

 

それがこの程度だとは期待外れもいいところだ。もっと、強くなってもらわないとつまらないな。

 

否、怪獣王は縛りを解き放った方が面白そうだ。」

 

それってゴジラを封印から解き放つってことか!?冗談じゃない!!そんなことしたら剣吾の命は!

 

……否、剣吾だけじゃない!かつて巨獣器に封印するために夥しい犠牲者が出る。そんなことさせるものか!

 

俺と木場、ゼノヴィアは戦意を高め警戒を強めるが剣吾はいつもと変わらない雰囲気をしていた。

 

「怖くないのかい?」「理由はいくつかある。」ヴァ―リが質問に剣吾は応えた。

 

「まず、やるつもりがないんだろう?もし手段を選ばすにやるタイプならわざわざ声を掛ける必要が無い。さっさと行動に移せばいい。」と指を立てつつ言う。

 

「僕達との戦いに手応えが欲しいなら強くなるまで放っておけばいい。そのどっちつかずなら多分どうにかできるね。」視線を移しながら

 

「そしてここまで冷静にいられる最大の理由はこの学園には怒らせるとこわ~いおにいちゃんとおねえちゃんがいるからだよ。」

 

その言葉に合わせた様なタイミングでどこか野性的な印象の日焼けした大柄の人物が現れた。

 

「また会ったな、ヴァ―リ。相変わらず血の気の多い奴だ。」「”暴獣”磯野。相変わらずだな、お前も」と会話しているのが磯野敏博(いそのとしひろ)さん。

 

『アンギラス』の巨獣器(タイタンギア)を宿していて剣吾が家に来るまでいた近所の兄貴分だったらしい。生徒会長に頼まれ臨時のコーチをしている。

 

時折俺達も鍛えて貰っている。何らかの格闘術をマスターしているらしいがそれが何なのか良くわからない上に本人もインチキと言って詳しく話していない。

 

「そ……その二つ名決定なのか?」

 

「俺と初めて会う前から広まっていたんだ、諦めろ。」

 

「まあいいさ。それよりそいつらは俺の知り合いでな、手を出すな。特に怪獣王の方は弟分に当たるからな。そもそもアザゼルのおっさんの許可得ているのか?」

 

「アザゼルの付き添いで暇つぶしに会場を様子見に来たのさ。」「なる程な、そいつに手を出さない方がいいぞ。俺よりおっかない姉ちゃんが飛んでくるぞ。」

 

「白龍皇、そんな愚かな事はモスラの巫女である私がさせませんよ。」と歌織ちゃんもモスラギアを纏い舞い降りる。

 

「あまり驕らない方がいいですよ。その望みは全世界を敵に回すことです。いくら貴方でも全世界を敵に回して無事ではすみませんよ。」

 

するとヴァ―リは降参したように手をあげると「確かにな。それに現状仮に解き放つことに成功しても勝ち目はないだろうしな。今の所はやるつもりはないさ。」と言う。

 

「今巨獣器に封印されている怪獣達を除いてもこの世界には強者が多い。」急にこんなことを言い始めた。

 

「兵藤一誠、君の主であるリアス・グレモリー。その兄である魔王サーゼクス・ルシファーは『紅髪の魔王』(クリムゾン・サタン)の異名を持つ実力者だ。

 

だが、そんな彼ですら世界の強者トップ10に入るのはかなり厳しい。

 

もちろん俺もな。この順位は様々なシュチュエーションで変動し誤差と言ってもいいだろう。

 

ただ、一頂点に立つ者はだけは決まっている。他のトップランカーを一切寄せ付けない圧倒的な差を誇り最強の名を欲しいままにする不動の一位であり続ける存在がな!

 

いずれ知ることになるだろう。君達が赤龍帝、怪獣王の宿主である限り望まずとも強者と巡り合うことになるだろう。敵にせよ味方にせよね。」

 

「……確かに義兄の主が魔王の妹なんて普通じゃありえない事だし当たっているかもね。外れてほしいけど。」と剣吾が頭が痛いという顔をして応える。

 

……俺たちはそんな運命に縛られているのか?いやだ!死ぬなら部長とエッチしてから死にたい!

 

「ま、いずれせよ君達は貴重な存在だ。十分に育ておくといい、リアス・グレモリー。」

 

そう言うとヴァーリは俺の後方に視線を移す。その視線を追うと部長が立っていた。さらに残りのオカルト部も勢ぞろいしアーシアを除いた全員が臨戦態勢をとっている。

 

「白龍皇、どういうつもり? 堕天使と繋がっているならこれ以上の接触は……」

 

「『二天龍』に関わった者は皆ろくな生き方をしていない。否、できなかったという方がただしいかな。・・・果たして貴女はどうなるんだろな?」「―――っ」

 

ヴァーリの言葉に部長は言葉を詰まらせる。緊迫した空気が続くと思われた。

 

「~な~に~格好つけてんだが!」と磯野さんがヴァ―リの後頭部を叩いた!?

 

「磯野敏博!貴様、俺を何だと思っている!」「重度の麺中毒のバトルマニア!」と即答した!

 

「お前は昔から俺に対して扱いが軽かったな!?」「……ガキの扱いにはそこそこ慣れているでな。」磯野がため息を付きながら言うと

 

「あんまお痛するとまたお尻ぺんぺんや拳骨してほしいか?」と聞いた。

 

そう言えば磯野さん最初にヴァ―リに会った時思いっきり知り合いみたいな雰囲気をしていたな。

 

「こいつとは4年程前に知り合って堕天使と関わる時組む時もあったんだよ。」とこっちの視線に気づいたのか簡単に説明した。

 

「ちなみに封印されているやつを除けば4年前にそこの磯野敏博を除く『聖獣モスラ』を含めた全ての巨獣器使いは皆生きていない。現在こいつが所有期間が最も長い。」と話すヴァ―リ。

 

そう話した瞬間どこか辛そうな雰囲気を磯野さんから感じた。表情は特に変わっていなかったのに。

 

「相……変わらずラーメンばっか食っているのか?何だ、もう蕎麦やうどん、パスタとか他の麺料理は食わなくていいのか?」

 

「そんな事はない!確かにラーメンは好物だが他の麺料理も好物だぞ!」

 

「麺以外も食えって鳶雄とかに言われていただろうが。」

 

「栄養補給できれば何でもいいさ。」「じゃあ、今晩麺禁止な。」

 

「何で口を挟む!」と何やら言い争っている。しばらく続いていたが「もういい、それならここでバトルして勝ったら言うこと聞くでどうだ!?」

 

磯野さんはちょっとこっちを見て「……じゃあ、結界張ってもらえるかい?時間もあんまり掛けれないから10分、お互いに禁手無しな。」「おい、もっと激しく……!」

 

「お前もそんな暇じゃないだろ?それに格闘技の試合で時間制限があることなんて珍しくもないぞ。な~に~安心しろ。アームズは使わないから。それとも禁手じゃないと戦えないならそれでもいいが?」

 

「できれば結界張る方にも楽させたいんだが。」「……いいだろう。それでやろう」

 

そう言うとヴァ―リは神滅具(ロンギヌス)白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)の名前通り光る翼を背中に展開する。

 

一方磯野さんはアンギラスの巨獣器「暴竜の双針盾」(アンギラス・ショルダーガード)を身に着ける。

 

「分かっていると思うが俺には半減通用しないぞ。」

 

「お前も飛行能力がないだろう。攻撃が届かないだろう?」「その通り、そのまま上から攻撃し続ければ楽だぞ?」

 

「冗談!お前には散々やられたんだ!その屈辱晴らすにはお前の得意な間合いで勝ってこそだ!」

 

そして歌織ちゃんが結界を張った瞬間互いにぶつかり合う。高速で飛行し突込んできたヴァ―リの攻撃を磯野さん受け止めた!?

 

かなりの威力がありそうだったのに避ける素振りも見せなかった?

 

「ほう、てっきり神滅具の能力に頼り切っていると思ったがちゃんと基礎戦闘能力を鍛えていたらしいじゃないか。関心関心。」

 

「相変わらず上から目線だな!」と言いながら素早く離れるとさらに飛びながらパンチを繰り出した。

 

だが、磯野さんは素早くその腕を掴むと素早く投げ飛ばした!?あれは柔道、いや合気道とかの古武術か?

 

ヴァ―リも投げ飛ばされたが飛べるので地面にぶつかる直前体勢を立て直しその状態で蹴りを繰り出す。

 

「甘いわ、若造!」磯野さんもあっさりガードするとそのまま左蹴りをする。

 

その攻撃をヴァ―リ上下逆の体勢、所謂倒立に近い形で捌き連続蹴りをしてきた!?

 

いくら飛んでいるからと言ってもあんな体制のまま攻撃できるなんてやっぱりあいつただ者じゃねえ!

 

そこからさらに激しい格闘戦が繰り広げるのだがもう俺には見ているだけでもどう動いているのか分からないほど高度なレベルだった。

 

「そこまでです!」と今まさに互いの顔面に拳が当たる直前に歌織ちゃんが止めた。

 

「時間が過ぎました。ここまでです。」「引き分けか。まあ、予想はしていてがとんでもない奴だよ。お前は。もう俺が勝てないかもな。」

 

「よく言う。実際にやったら負けるつもりない癖に。」「負けるつもりで戦う奴いるか。食生活直すのなしか。残念だ。」

 

「次やるともっと本気でやりたいな、磯野敏博。では、俺もそろそろ戻るとしよう。」

 

「想像よりいい暇つぶしができた。ではグレモリー眷属諸君精々腕を磨いておくことだな。次会うのは会談の時かな?その時を楽しみにしているよ。」

 

ヴァ―リはそう言うと去って行った。

 

「すまんな、あれでも根は悪いじゃないだよ、あいつは。」と磯野さんが俺たちに謝罪してくれた。

 

磯野さんと歌織ちゃんがいたからヴァ―リも俺たちに襲い掛からなかったけどもしいなかったらどうなっていたんだろう?

 

アイツからすれば遊び半分だったとしても俺は、俺たちは対抗できたのだろうかと不安を覚えた。

 

何か目に見えない避けようもない大きな流れに呑み込まれていくような言い知れぬ不安を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




胡蝶嵐・御白式(こちょうらん・おしらしき) 元ネタは胡蝶蘭と養蚕の神オシラサマから

モスラの翼あるいは[極光虫の翼扇](モスラ・ファン)から強力な暴風を放つ技。これが胡蝶嵐の基本。

御白式は暴風で相手の動きを鈍らせて所に糸を放つ事で動きを封じる捕縛術。

磯野敏博は4年前の堕天の狗神 -SLASHDØG-事件でそれ以前に封印されたものを除き現在唯一生き残っている巨獣器使いです。

そのことが原因で堕天使とは距離を取るようになりました。



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