今日は授業参観。小学生なら嬉しいだろうが高校生で嬉しいと思うのはおそらく少数派だろう。
だが、ここにそんな少数派がいた。僕中島剣吾の事実上の義妹アーちゃんことアーシアさんだ。
彼女は今までまともに学校も行った事ないので本当に楽しそうにしている。そんなわけで両親もアーちゃんのために夫婦揃って参加する。
この学園は授業参観に中学部の後輩さらにその保護者も参加する。そのため未来の後輩に無様な姿は晒せないということで高等部の生徒には結構緊張する1日だ。
しかし、英語かあ~。僕は一誠達と違って英語は苦手。まだ筆記は幾分かマシだがリスリング、さらに話すのはもう致命的。
LとRの違い未だにできる素振りがない。悪魔は良いよな……。
そんな訳でちょっと気が滅入っていた。教室の前に行くと騒がしい。
嫌な予感がする。……ここはスルーするか。と回れ右しようと瞬間、突如扉が開き「何、逃げようとしているですか!」
「貴方にも関係ある事なんですから来てください!」と伊藤さんに首根っこつかまれ無理矢理連れ込まれる。いやー!!よく分からないけどどうせろくな事じゃない!
連れ込まれた先を見ると昨日のデジャブか?全く同じ体制の一誠とゼノヴィアさんが正座させられていた。
そして机の上にはコンドーム……。
「察するからに子作りダメと理解したからならばこれで本番まで練習にというつもりでゼノヴィアさんが取りだし騒ぎになったという所かな?」
「よく分かりましたね!」「何年このバカと一緒にいると思っているんですか。」
「まあ、大丈夫ですよ。今のこいつは普段求めていても肝心な所では手が出せないと思いますから。」
「どうゆう意味だ、てめー!!」と僕と伊藤さんのやり取りに一誠が口を挟む。
「そのままの意味だよ。そんな事より伊藤さんとゼノヴィアさんは誰か来るんですか?」
「ゼノヴィアさんは彼女の姉ポジションだったシスター・グリゼルダ・クァルタさんが来日する予定でしたが残念ながら都合により叶いませんでした。」
「ちょっと待って!シスター・グリゼルダが参加する予定だったのか?」「そうですよ、随分あなたに言うことがあるとも言っていましたよ。」
「もし、シスター・グリゼルダに会ったら私はただではすまない!」と酷く狼狽している。
そんなに焦るならもう少し考えてから行動しようよ……。せめて相談してからとか
「私の両親も都合がつかず今回不参加です。そう言えば前の学校の友人が何故転校させたのかで対応が大変だったと言ってましたね。」
そりゃあ、貴方みたいなスターが急に転校なら大騒ぎになるわ。……まさか、最近襲ってくる奴らの正体は……。違うことを願おう。
嫌な考えがよぎった時だった。「中島君」と声を掛けてきたのは滝川義人(たきがわ よしと)さん。
同い年で見た目は普通の高校生のはずなのに貫禄があって学校の長老ポジションとして全校生徒及び教師から一目を置かれている。
「相変わらず賑やかだねえ。君たちは。」「すいません、お騒がせてして。」
「構わないよ、ただ君の周囲が今までより賑やかになるかも知れない。覚悟しておいた方がいい。」
え、それはどうゆう意味ですか?思わず聞き返そうとしたがあいにく授業が始まりそうなのでそこで会話は終わってしまった。
さて、いよいよ授業参観、英語の授業で恥を欠かないようにするつもりだが内心不安だったが何故か紙粘土の塊が目の前に用意された。
……英語だよね?今、美術の授業じゃないよね?おそらく誰もが疑問に思っていることが仮にも公開授業、突っ込める人間が中々いない。
ここは滝川さん若しくは伊藤さんが突っ込むのを待つかと思って先生が嬉々として言う。
「いいですか今渡した紙粘土で好きなものを作ってみてください。動物でも、人でも、何でも構いません。今、自分の脳裏に思い描いたものを自由に表現してください。そういう英語もあります。」
「レッツトライ!!」これは突っ込みまちだよな。仕方ない、ここは貧乏くじを引くか。
すると「む、難しいです。」と聞き覚えがある声が聞こえた。そっちを見るとアーちゃんが真摯に向き合い制作中。真面目で天然の所がありこの授業にも順応している。
「アーシアちゃーん、頑張ってー!」「アーシアちゃーん、かわいいぞー!!」といつの間にか入室していた父さん、母さんがビデオカメラ向けながら応援している。
アーちゃんもその声に反応し嬉しそうに手を振っている。微笑ましいがこれで全員この紙粘土をしなければならなくなったな……。
僕、不器用なのに。……仕方ない、ここは……できた。「完成だ……豆腐!」
「ただ、紙粘土そのままにしただけじゃないですか!」と伊藤さんに顔面机に叩きつけられて粘土も潰れた。ああ~、折角綺麗に整えたのに!
「何、楽しようとしているんですか!もっと真剣にやってください!一応言っておきますがただ丸くしても球体にするのもダメですよ!」
「僕は不器用なんだよ!そんな複雑なものはできないんだよ。」「じゃあ、恐竜か虫とか好きなキャラでも作ってください。好きなんでしょ?」
「あんな複雑なものできるか!」「いいですね、それ以外でも構いませんがちゃんとやってください!」と叱られたので仕方なくやる。
保護者や未来の後輩がいるのでこれ以上の醜態を見せるわけにはいかない。
すると何やら騒がしくなった。そちらに目を向けると、一誠が作り上げたのは何やら女性の裸体像。
しかし、仮にも保護者がいるのに裸はいいのかと思ったが美術だと普通の題材だからいいのかな?
ってゆうかこの女性、どこか見覚えあるような見覚えあるような……?
「まさか、イッセーの奴がり、リアス先輩と!」
「う、嘘よ!リアスお姉さまが野獣と……!」
ああ、リアス部長か。道理で見覚えがあると思った。
そこからオークション会場に変貌するのに時間はさほどかからなかった。
伊藤さんや滝川さんの声もまるで効果が無い。もう遅いがこれ以上保護者や後輩に恥を晒すわけにはいかない。こうするか。
「よし分かった!では、このクラスで一番上手かった人物の商品としよう。これなら文句ないね!」
「おい、勝手に!?」「嫌ならそれ以上上手いものを作ればいい。はい、スタート!」
僕が宣言する前に皆急いで作品つくりに没頭している。さて、僕もやるか。
……「え~、それでは皆様の作品をご覧いただき上位数名を選びそこから優勝者を選びましょう。」
「現在選ばれたのはこの5名です!」と僕はなし崩しに進行をしていた。
「まずはエントリーナンバー1、兵藤一誠!自分の義兄です。彼が作ったリアス部長の出来は素晴らしい。今回の優勝賞品でもあります。これを超えることができるものは現れるか?」
「続いてエントリーナンバー2、アーシア・アルジェント!家でホームステイしています。彼女の作品は十字架!信仰心溢れる彼女の心が現れています。単純な完成度、技術では先の兵藤選手より劣っているように見えます。」
「しかし!人の心に来る何かを感じさせるものがあります。これは評価は高いのではないでしょうか?」
「どんどん行きます!エントリーナンバー3、ゼノヴィア・クァルタ!彼女の作品は剣を持った女騎士でしょうか?凛々しさと美しさを併せ持つ素晴らしい出来です。」
「どんどん行きます。エントリーナンバー4、滝川義人!一誠を除けば最終選考に進んだ唯一の男性。作品は……これは何かのロボットアニメとかに出てくる乗り物ですかね?」
「僕そこそこ詳しい方ですだと思いますが分かりませんね。これは俗にいうドリル戦車ですかね?否、車と言うより船に近いのかな?」
「これは私が個人的に思い入れがあるものだよ。な~に、単に想像したものだから気にしなくていいよ。」と滝川さんが言うので先に進める。
……何か見たことある気がするんだが何故だろうな?そう思いつつ進める。
「最後はエントリーナンバー5、伊藤歌織!作品は……これは蛾でしょうか?でも、どことなく愛らしさと神秘的な雰囲気を併せ持っていますね。これは?」
「私の家で信仰している神の姿を模したものです。」と伊藤さんが応える。……やっぱりモスラか。
「ではこの5点でいいと思ったものに投票してください。保護者の方も参加していいですよ。」と進めようとしたが伊藤さんが待ったをかけた。
「お持ちください。予選に落ちたのも合わせてまだ紹介していないものありますよね?」
「……い~や~、ここまで出さない奴が悪いからもう無視して投票しましょう。」
「分かっているんですよ。剣吾さん、貴方自分の奴を見せるのが嫌でわざと作品コンクールみたいなことしているんですよ?」「そ、ソンナワケナイヨ。」
「剣吾、年貢の納め時だ!恥をかけ!!」と一誠がいつの間にか箱ごと僕の粘土を取り出そうとしている。
や、ヤバい。あんなもの誰が見ても徳はしない!
必死に止めようとするがクラスメイト全員に取り押さえれ不可能。や、やめろー!!
そして一誠が箱から出して教壇の前に置いた。その瞬間、教室から音が消えた。
「笑いたければ笑えばいいさ!どうせ、僕は下手くそだよ!!」と半分やけになって言い放つ。
「……こ、これは何て禍々しい?どこかのカルト宗教で生贄を10は軽く捧げられた邪神像の様な邪悪で悍ましいオーラを感じる。」
「こんな危険な物、即座に除霊しなければ!」「こ、怖いです。」
「剣吾君にはこんな闇……が。」
「お前、ここまで酷くなかったぞ?どんだけ悪化させてんだ!?夜中にベッドの傍にあったら泣くぞ!?っていうか漏らすぞ!!」
「剣吾、一誠の事でストレスになってたんだな?」「ごめんなさい、貴方に押し付けてばかりで。」
と口々に言う。……君達、僕にも傷つく心があるんだよ?分かっている?
しかし、我ながら下手だなあ。恐竜作ったのに全くの別物。どっちかって言えばドラゴンゾンビ?
しかも中途半端に崩れているのでかなり不気味?関節とかどうなっているのってレベルだ。
そんなわけで作品発表会はする雰囲気ではなくなりそのまま解散した。
因みに僕のはこれ以上不安にさせちゃいけないからさっさと壊してまた塊に戻した。
なぜか皆が怖がって止めようとしたがそんなもんは無視。あのままあっても誰も得しない。
昼休み、先ほどの授業で地味に傷ついている僕に対し一誠は自分の作品をリアス部長に見せられるとウキウキしている。
そんな時だった。何やらカメラを持った人が大急ぎでどこかに集まっている……。
そっちに向かう途中、オカルトメンバーも騒ぎを聞きつけたのか集まっていた。
一誠はリアス部長に早速見せて褒められていた。その時朱乃さんが自分もやってほしいと言うと一誠も興奮して是非!と叫ぶ。
その瞬間アーちゃんとリアス部長に頬を引っ張られている。
面倒になりそうだから先に人垣のある方に進む。近づくと人垣の間から何やら見おぼえがある姿が見える。
あれは確か魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブに登場するミルキーの衣装。
その瞬間、僕たちのお得意様である世紀末覇王ばりのガタイがいい漢が猫耳ゴスロリを愛用している漢の娘ミルたんを連想した。
だが、ミルたんならもっと悲鳴若しくは写真に撮るなんて行為はしないからそれはないだろうと考え直す。
そしてよく見ようと近づくとそこのはまさに魔法少女のコスプレをした美少女がいた。……何となく誰かに似ている気がするが誰だっけなあ?
年齢は僕たちと同年代より多分上だろうな。でも童顔だからちょっと怪しいかも。
ちなみに上だと判断したのは一誠の好物が立派なサイズだから多分そうかなあと思っただけ。しかし、いつまでもこのまま撮影大会は普段ならいざ知らず今日はまずい。
さて、どうしたものかと考えていると「おらおら!公開授業の日に撮影会とはいい度胸じゃあねえか!恥去らず前にさっさと解散しな!!」
と匙君を筆頭に生徒会メンバーの登場にカメラ小僧は蜘蛛の子を散らすように解散していく……。
大したもんだ、生徒会は……。この調子で一誠達も取り締まってくれれば僕も楽できるのに。
否、彼らでも手に負えないアイツらがやばいのか?人間だったはずなのに悪魔の手に負えなかったとか?
そ、そんな訳ないやろ!内心狼狽している僕を余所に魔法少女と匙君たちのやり取りを聞く。
「もしかして父兄の方ですか?だとしてもその恰好は困ります。もう少し落ちついた格好で……。」
「えー、だって、これが私の正装なんだもん☆」何か面倒そうだなあ。
生徒会長でも呼んでくるかなと思ったその時「剣吾君じゃないか!」と聞き覚えがある声が聞こえた。
そっちに視線を移すとサーゼクスさんと彼と同じ紅髪をしたダンディな雰囲気を漂わせる中年男性がいる。
顔立ちも似ているから恐らく……「ひょっとしてリアス先輩のお父様ですか?」
「その通りだよ、中島剣吾君。披露宴の時以来だね。あの時はお互い満足に話すこともなかったから碌な自己紹介もしていなかったね。」と言い
「私の名はジオティクス・グレモリー。グレモリー家の現当主にしてサーゼクスとリアスの父だ。」と名乗った。
「今後とも子供たち共々よろしく頼むよ。」
「いえいえ、こちらこそ多大なご迷惑をお掛けすると思いますがよろしくお願いいたします。」と慌てて頭を下がる。
穏やかなのにどこか威厳を感じる。これが貴族って感じのお手本みたいだ。
「おや、セラフォールか、君も来てたんだね。」とサーゼクスさんが魔法少女に気づき声を掛けると何故か匙君を始め生徒会メンバーが驚愕の表情をしている。
”ルシファー”に会ったからという訳じゃなさそうだ。「あ、サーゼクスちゃんにグレモリーのおじ様。ご機嫌用。」と挨拶している。
まもなく一誠達も合流したが一誠以前のオカルト部が魔法少女を見るや否や驚愕の表情をし、反対から生徒会長も同じ反応を見せた。
「あ、ソーナちゃんみっけ!!酷いわよ、私に授業参観教えないなんて!!」
今気づいたが雰囲気が真逆だから気付かなかったが誰かに似ていると思ったら顔立ちが生徒会長に似ているんだ。
セラフォールと言う名前に悪魔が反応している、さらに魔王であるサーゼクスさんをちゃん付けで呼ぶことができる関係……。
ソーナ生徒会長に似た顔立ちでジオティクスさんをおじ様と呼ぶから9割姉妹。
それも多分ソーナちゃんづけだから多分こっちの方が年齢が上。つまり姉
悪魔は外見年齢を変えられるから見た目で判断しない方がいいとサーゼクスさんからこの間泊まった時に教えられた。
……そしてソーナ生徒会長はリアス先輩同様魔王の妹である。これらの事から合わせると
「……ひょっとしてソーナ先輩のお姉さんですか?ってことは魔王様なんですか?」と情報を合わせるとこれが正解のはずなのに信じられない自分がいる。
「せいか~い!!私がセラフォルー・レヴィアタンよ!貴方の事は良く知っているわよ。噂のゴジラを宿した人間、中島剣吾君。」
「「ええええええええええええええええええええええええええ!?」」と一誠と匙君が驚きの声を上げるのは当然の事だった。
僕自身も本人と会話しているから必死に叫ぶの耐えただけででなければ叫んでいた。
我ながらよく耐えれたものだ……。否、これはショックを受けすぎて半ば現実逃避しているのか?
「……何か随分ショックを受けているみたいだけど何か言いたいのかな?」と一見笑顔で穏やかに聞いてくる。
だが、妙なプレッシャーを感じるのは気のせいでないだろう。
まさか魔王の紅一点が魔法少女何てイメージと違いすぎてびっくりしました。何て言えるわけないだろう!
余裕で死ぬわ!!確かこのセラフォルー・レヴィアタンさんって確かグレイフィアさんと昔最強女悪魔の座を争ったていう猛者でしょ?
命がいくつあっても足りん!!だが、このままだと一誠や匙君に矛先が変わるかもしれない・・・。
一応部外者である僕と違って悪魔である二人に質問されたら僕以上に下手な受け答えできない。
ここは「一般的な魔王のイメージと異なりまさか魔法少女の姿とは思ってみなかったもので。」
「いいでしょう~!!魔法少女ミルキーを元にして作った私が主役の番組。その名も魔法少女マジカル☆レヴィアたん!!だから私のことを気軽にレヴィアたんって呼んでくれてもいいのよ☆」
「……そこは折角本物の魔王何ですから魔王少女の方がいいのでは?昨今の魔法少女界も多様化しているのでそこで差別化するためにもそうした方がいいのでは?」
「う~ん、そうゆう意見もあったけどやっぱり魔法少女の方が響きが良いからこっちに決定したのよ☆」
よし、何とか受け答えできている。
「でも、貴方がゴジラねえ……。まあ、いい子そうだからこれからよろしくね。でも、もし暴走してソーナちゃんを危険な目に合わせたら容赦なく抹殺よ☆」
ど、どっちだ!?口調が軽いから冗談なのか本気なのか判断が厳しい。
ここは真面目に返すべきかそれとも合わせて軽くギャグっぽく返せばいいのか?そう必死に考えているとふっと気づいた。
「先ほど授業参観教えないって言ってましたけどじゃあ、何でここに来たんですか?」
「サーゼクスちゃんから聞いたの!それでびっくりして私も来たのよ!酷いと思わない!?」
「おそらくそれはその魔法少女の格好でしょうね?」「どうして~?」
「プライベートの生徒会長を詳しく知りませんが学校では冷静沈着で知的なイメージがありますからそれを壊したくないんだと思います。」と考えながら言う。
「貴方方も家族、友人、仕事で全く同じということはないでしょう?そうゆうことですよ。セラフォールさんのその恰好もきっとあなたの信念があるんでしょう?
が、もし妹さんのことが可愛く思うなら妹の為に信念を曲げてみるのもいいのでは?そうすると普段より甘えてくれるかもしれませんよ?」
「その通りです。中島さん!」と生徒会長が涙を流して頷いてくれた!
「もう、ソーナちゃんは照れ屋なんだから!」「だからそうゆう問題じゃないんです!」
そんなやり取りを眺めていたら匙君と一誠がひそひそ話始めた。
「な、なあ、匙。この前コカビエルが襲来してきたときに会長がお姉さま様を呼ぼうといない理由なんとなくわかったが、一応聞くが仲が悪いからってわけじゃないんだな?」
「逆だ逆、その逆だ。聞いた話だと、お姉さまであるセラフォール様は妹である会長を溺愛しすぎているから、何しでかすかわかんないってさ。」
「コカビエルが自分の妹の命を狙っているなんて知ったら即戦争だよ。あの時はサーゼクス様を呼んで大正解だったんだよ。俺も初めてあったけどまさかこれほどとは……。」
「全くセラフォールも少しは落ち着いてほしいものだね、リーアたん。」「お兄様、リーアたんって呼ぶのはいい加減辞めてください!」」
「リアス、怒った顔もいいぞ!来れなかった妻の分まで写真を撮らせてもらおう。」とグレモリー家も騒ぎ始める。
あっちもこっちも騒いで。後から朱乃さんが言うには魔王の兄弟はフリーダムな兄、姉のためか皆真面目な性格をしているものが多いらしい。
こりゃあ、そろそろ手を打つか。悪魔では魔王に口出しできないだろうし。
一誠が視線で助けをこうので僕も近づき耳元に囁く。「この事態を解決するには一誠、君の力が必要だ。」
「……俺に!?どうやって?」「朱乃さんの胸を揉め!それですべてが解決する。」
「え、何言っているんだ!?」
「ぶっちゃけ誰でもいいのだが多分この状況で怒らないの朱乃さんかアーちゃんのどっちかだと思うから。どっちでもいいぞ、早くしろ。」
一誠は疑いつつあったが朱乃さんに「すいません、朱乃さん。この事態を解決するために剣吾が言うにはあなたの胸を触ると解決するそうです。」
「・・・わかりました。流石にこのままにしておけませんしどうぞ。」そういうと豊満の胸を突き出す。
一誠がそれを見て指を卑猥そうな動きをさせ凝視しつつ近づく。そろそろ来ると思ったんだけどなあ。
そして触れようとした時。「いっせ~い~さ~~ん!!!」という怒号が聞こえた。
その瞬間、全員の動きが止まった。どこだ!?どこから来る?右か、左か?そう思っていると
一誠の後ろにある窓が突如開き、伊藤さんが一誠に飛び蹴りを見事命中させる!!一誠は大きく吹っ飛ぶ!!どっから来たんだ?
その窓内側からしか開かないはずの窓なんですけど!?しかもちゃんと鍵が閉まっているのに!?否、今はそんなことより!
「また、貴方は!!今日は保護者もいるんですよ!!」「よく来てくれました!伊藤さん!!早速だけどこの事態何とかしてほしいです。」
と僕は伊藤さんの説教に中断させこの泥沼状態を見せる。
「セラフォールさん!サーゼクスさん!何なんですかその様は!!お二人とも魔王でしょう、もう少し振る舞いを……」と魔王にも一切怯まずガチの説教が始まった。
さらに「ジオティクスさん!貴方も年長者として……」とジオティクスさんにも説教し始める。
どうやら”モスラ”の巫女である伊藤さんには魔王と言えど逆らえないのか、それとも単純に伊藤さんの迫力にビビっているのか……。
「グレイフィアさんとヴェネラナさんに今回の事を報告させていただきます!セラフォールさんもご両親に今回の事を伝えます。よろしいですね?」
「「頼む!妻には内緒に!!」」「お願い、お父様お母様、おばさまには言わないで!!」と必死に頼み込む。その姿に威厳もくそもない。
そんなに怖いのか……。どこの家庭も一緒だね。少し親しみを持てた。
その様を哀れに思ったのか「まあ、今回はじゃあこれで終わりますが相応しい格好と振舞いしてください!良いですね!!」「「「は、はい!!」」」
と全員が頷いた。とても冥界には見せられない姿だな……。
「伊藤さん、ありがとうございました。」「本当に感謝するわ、歌織!」と生徒会長とリアス先輩も涙を流しながら感謝していた。
いや~、解決してよかった、よかった。「……剣吾、お前~。」「よくやった、君の犠牲で無事解決した。もう起きていいぞ。」
「てめ~!!そうゆうことか!」
「伊藤さんを呼ぶには君がセクハラすればすぐに飛んでくると思ったから正解で良かった。見なさい、リアス先輩と生徒会長のあの笑顔。」
「あの笑顔のためなら多少痛い思いしてもよかっただろう。後ここで暴れるとさらに制裁されるぞ?」
「てめ~、覚えてろ!」「馬鹿言え、これで少し貸しが消えただけだ。まだまだあるんだからな。」
と言い争っていると「一誠、剣吾。」と父さんと母さんがこっちに来た。
すると先輩のお父様であるジオティクスさんが「お二人が君たちのご両親かな?」と先ほどと打って変わり最初に見た大人の威厳溢れるオーラを漂わせ聞いた。
「はい、僕たちの父母です。父さん母さん。こちらは」
「初めまして、リアスの父ジオティクス・グレモリーと申します。娘がお世話になっております。」
すると当たり前だけど父さん母さん緊張しながらテンパっている。そりゃそうだ。いきなりリアス先輩の父上それも貴族オーラが隠せない人物だもん。
テンパらない方が可笑しい。軽く挨拶すると木場君に落ち着いて話せる場所を案内してほしいと頼み両親と共にどこかに消えた。
サーゼクスさんも部長と朱乃さんに話があるそうでどこかに移動した。
セラフォールさんもいつの間にかスーツに着替えそのまま生徒会長を含めたシトリー眷属と共にどこかへ移動した。
……すっかり人が消えたな。残った僕たちはとりあえずすることもないし次の授業もあるから教室に戻ることにした。
……保護者が帰り校舎から出た直後一誠に奇襲され激しい格闘戦を繰り広げることになったのは別の話。
そして家に戻るとグレイフィアさんも含めたグレモリー家が我が家で授業参観の鑑賞会をしていた。
前回の時同様この中で一番ダメージが少ない身内である僕がウェイターモドキのことをしていた。
大人は酒が進み盛り上がる一方子供は恥ずかしそうに隅で縮こまっていた。
しかしいつの間にこんなにリアス先輩のお父様と家の両親が仲良くなったんだろうか。
このままここにいても辛いと思ったから僕が上手く皆を部屋に戻し一人相手をしていた。
また、一誠とリアス先輩の仲はどうだとか似たような話をしてくるし、少しは情報を共有してほしい。
……否、貴族レベルだったら一々そんな細事話す暇もないか。
そう思いながら相手をしていた。ああ、どいつもこいつも酔っぱらいはめんどくさい!
だから相手するのが嫌なんだよ!っと心の中で叫びつつもそんなことを言えるわけもなく態度に一切出さず(出してないよね?)愛想よく対応していたと思う。
そんな時にサーゼクスさんが僕に耳打ちしてくれた。
後で一誠達にも話すのだが部長の眷属でいるとは聞いたけどまだ会ったことがない『僧侶』(ビショップ)ともう少しで会うことになるよ、と。
ポケモン第9世代発売決定!いかん、まだ剣盾のダイマックスで伝説色違いに苦戦しているのに。