安倍元総理、高橋和希先生のご冥福をお祈りいたします。日本も今のままではすまないんだろうなという気がします。
俺兵藤一誠が気づくと先ほどまでの光景とは一変していた。「おっ、赤龍帝のお目覚めだ。」とアザゼルが俺を見て言う。
周りを見ると朱乃さん、ソーナ生徒会長、アーシア、子猫ちゃんが不自然に止まっていた。これった先ほどの感覚と言いまさか!
「眷属の中で動けるのは私とイッセー、祐斗にゼノヴィア、それから歌織と剣吾ね。」「部長、これって!?」
俺の問いに部長が「ええ、察しの通りギャスパーの停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)によるものよ。それを悪用されたのよ。私の眷属を許せないわ!」と怒りのオーラ―を全身からほとばしらせておられて滅茶苦茶怖い!!
簡単に説明を聞き剣吾が俺にギャー助の事を任せて自分が魔法使いと戦っているらしい。窓の外を見るとそこには攻撃をくらいながらも気にせず無防備でゆっくり歩み寄る剣吾の姿があった。
しかも幻雪光をゴジラギアから吹雪いやどっちかと言えば霧?を放ち視界を妨げている。
しかもこの霧が相手の魔方陣を妨害している?どっちかと言えばパソコンとかで無駄な情報とかを読み込まされて動きが遅くなっているのに近いのかな?
さらに逃げられないようにするためか足元を凍らせて身動きをを鈍らせている……。
逃げられないところに無言でゆっくり近づいていくとその姿は死刑囚の首をはなる処刑人を連想させる光景で魔法使いたちは距離を詰めるたびに恐怖し、怯えながら失神する……。
すると何やら変な箱ぽいものを投げると魔法使いたちをどこかに転移される。
これで解決かと思ったらすぐに魔方陣がいくつも展開され、また何十人もの魔術師が現れた。
「先ほどからこの繰り返しです。向こうも相当兵力があるようですのでいくら潰してもキリがないんですよ。」と伊藤さんが言う。
「剣吾が使っている箱は?」「あれは俺達『神の子を見張る者』(グリゴリ)が作った一時的に亜空間に幽閉する反膜の匪(カハ・ネガシオン)という奴だ。」とアザゼルが応えた。
「あれに幽閉されると一定時間過ぎると牢獄に転移される仕組みだ。能力を封じる仕掛けが一応仕掛けてあるがある一定のレベルの奴なら破られるリスクがある。その為幽閉する前に相手を無力化させる必要があるがな。」
「なんであんなものを渡したんだ?」
「……お前の義弟が殺すのはできれば避けたいと言ったから渡したんだ。まあ、今いる魔法使いクラスには通じるからいいがあれは設定された実力を超えた相手には通用しない。その場合どうするつもりだったんのか?」
「ですがあの戦い方をみてください。相手を攻撃をもろともせず威圧し戦意を喪失させて無力化させています。あの気迫並みの相手では耐えられません。」
……やっぱり素人にはそう見えるか。まだまだアイツの事を知らないな。歌織ちゃん
「ふふふ、アイツの事をまだわかっていないですね。あれは単に攻撃くらいながらどうやったら上手く無力化させるか考えながらとりあえず幻雪光で視界を封じるのと寒さで動きを鈍らせようとしたんだよ。
そしたら何でか分かんないけど魔法を阻害する霧もでてきて相手の動きが止まることに成功したから向かっていったら勝手にビビったからそのまま反膜の匪を投げて捕まえたってところだよ。」
「……本当ですか?」と歌織ちゃんがちょっと呆れた様子で聞き返す。因みに後日剣吾に聞いたら「うん、そうだよ。」とあっさり応えてちょっとがっかりする歌織ちゃんたちの顔を見れた。
……話を戻そう。「そもそも、あいつらはいったい何なんですか?」
「『禍の団』(カオス・ブリゲード)。」アザゼルの言葉に全員が一斉に反応し視線が集まる。
「さっきから話していたサタナエルが作った組織だ。最もこの名前を知ったのは最近だがな。主力は三大勢力内の危険分子やら不満分子を始めとした連中だ。中には今の魔法使いや神器持ちの人間もいるぞ。他神話勢力はどうかは今の所はっきりしていない。」
「目的はなんだ?」「単純だ。破壊と混乱。非常にわかりやすくて最大級に最悪なテロリストどもだよ。まあ、それぞれ目的が違うから共通の敵である現勢力を倒すまででその後は用済みだから始末しようと思っている所だろうが。」
「でもそんな奴ら束になったってサーゼクス様を始めとした皆さんに勝てるですか?」おれの疑問に
「その通り、普通じゃどうあがいてもまず無理だ。一勢力ならともかく和平を結んだらどうあがいても全戦力をぶつけても奴らの方が負けるだろうな。組織の頭が……オーフィスじゃなければ。」
その言葉に俺以外の全員が驚愕した。え、何なの?皆畏怖しているみたい?
「兵藤一誠、以前言ったよなこの世界で最強の存在。それこそが俺たちに宿った二天龍を凌駕し聖書の神すら迂闊に手を出せなかった正真正銘のドラゴン族そしてこの世界最強の存在……その名は「無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)」オーフィス!」とヴァリーが言う。
「オーフィス?」「己の尾を噛んで環となった蛇もしくは竜の紋章をどこかで見たことがあるでしょ?それがウロボロス即ちオーフィスよ。無限の力を持っているとされるわ。」と部長も強張った表情で応えた。
そんな奴がボスなのか?「じゃあ、勝ち目がないんじゃ?」
「否、もしそのつもりなら本人が直接動く。おそらく何らかのメリットがあって協力はするが自分で動く程ではないんだろ?奴としては試して成功してよし。失敗しても残念だったとあっさり諦める程度の感覚なんだろうよ。」と俺の疑問にアザゼルが応えた。
「ま、とりあえず現状をどうにかするにはお前の所の吸血鬼を奪還するしかないがどうしたもんか?俺たちは下手に動かず幹部が出てくるのを待つとしてだれがそれをやるか・・・。」
「お兄様、私がやります。ギャスパーを奪還すれば事態は一気に逆転します!何より私の眷属です。旧校舎、オカルト部に置いてある未使用の『戦車』(ルーク)の駒を保管しています。」
「なる程、『キャスリング』を行うのか。それなら彼の奪還を考えている敵の不意もつけるね。」
キャスリングとはチェスにおける駒の移動法の一つである。『王』(キング)が危機に陥った時、戦車が身代わりとなって位置を交換することができる実際のチェスにもあるルールだ。
「時間がないので簡易のものになりますがお嬢様とあと一人ならば可能です。」サーゼクス様とグレイフィアさんの会話に「俺が行きます!ギャスパーは俺の後輩ですし剣吾に任されたんでお願いします!」と口を挟んだ。
「なら赤龍帝、これ持っていけ。」「俺は兵藤一誠だ!ってこれは?」アザゼルが俺に何かを投げて慌ててそれを受け取る。
「何だこれ?」「神器の力を安定させる腕輪だ。そいつを付ければ多少なりとも制御の役に立つさ。」
「二つあるんだが?」「もう一つはお前のだ。禁手状態(バランスブレイク)を制御できるぞ。短時間だけどな。」「マジで!」
「だが、最後の最後まで取っておけ。自力でできないお前が闇雲に使ったら悪戯に体力魔力を大量に消耗して何もしないうちにガス欠になるぞ。」
「わ、わかった。」「いいか、お前はまだ人間に毛が生えた程度の悪魔にすぎん。折角の神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)も使いこなせないなら一定以上の相手ならあっさりお前は負けるぞ。その事を肝に銘じておくんだな。」
改めて言われたがショックだぜ。ああ、そうだ。おれがすごいじゃない。ドライグがすごいんだって否が応でも再認識させられた。
「でも、どうやってギャスパーを利用したんだ?」俺がそう呟くとアザゼルがX星人の方を見つつ「お前らの仕業か……!?」と問いただす。
な、なんだって?全員の視線がX星人に集中する。
「結果的にはそうなるわね。」とQさんが肯定する。「どうゆうこと!?」
「あの制御装置は今日のこの時間に一時的に禍の団がコントロールできるように細工していたのよ。」と部長の剣幕に全く悪びれる様子もなく説明する。
「お前たち、最初からそのつもりで!」
「最初に言ったでしょ?余り頼り過ぎないようにと。あれはあくまでこの時間に装着していないと効果が発揮しない。もし、彼が忠告に従いあるいは制御装置に依存しなければ防げた事態よ?」と俺の抗議を全く気にせずに言う。
「お前たち、禍の団が襲撃すると事前に教えていたよな?どうゆうつもりだ!?」
「敢えて不確定な要素を双方に与え不測の事態にどう対応できるか、試しているのですよ。」とアザゼルの問いにQさんが応える。
「貴方方と禍の団……どちらのヴィジョンが現実性があるか試してみようと思いましてね。仮に我々が手を下さずとも停止世界の邪眼が無くてもこの日必ず襲撃はありました。ならば、双方を試す絶好の機会と思いましてね。」とKさんが続ける。
「ふざけないで!よくも私の眷属を!!」「待て、リアス!」とサーゼクス様が止めるのを振り切き消滅魔力を放つ。
するとQさんに当たる直前に停止した!?まさかギャスパーの力か!?否、よく見るとまるで見えない手に摑まって動かなくなっているみたいだ。
消滅魔力が何とか無理やり前に進もうとするが全方位から何かの圧力を受けたみたいに一瞬小さく圧縮するとそのまま自壊した!?な、何今の!?
「い、今、なにをしたの!?」と動揺する部長の言葉はその場にいた全員の言葉だった。
「今のは貴方の眷属を利用したということで一発は甘んじますが次は容赦しませんよ。」と余裕の笑みを浮かべつつ言うQさん。
「質問に応えなさい!今何したの?」「貴方方の認識で言えば一種の念動力と言うのが近いですかね?」
「……それって貴方たちは超能力が使えるってことなの?」
「全員と言う訳でもないですが半分はできますね。どのくらいできるかは個人差があるけどね❤」と部長の問いにウインクしながら言うQさん。
X星人……その底知れない力の末端を見せられ俺達全員……そう、魔王様や他勢力のトップ陣も警戒心を隠せずにいた。
「どうでもいいけどこっちより向こうに注目した方がいいみたいですよ。お客様が御出でになるようです。助けに行くなら今言った方がいいですよ。」とKさんが忠告した。
視線をそっちに向けると確かに見慣れない魔方陣が浮かび上がりここに転移してくるみたいだった。
その魔方陣を見た瞬間上層部の面々から驚愕した雰囲気が漂った。
「そうゆうことか!!グレイフィア、すぐにリアスたちの転移を!!」」「はい!では、お嬢様ご武運を!」とサーゼクス様とグレイフィアさんがテキパキ動き戸惑う俺と部長を余所に転移させた……。
イッセーさんとリアスさんの転移を見届けた私伊藤歌織の前にすれ違う形で胸元が大きくあき、深いスリットが入ったドレスを身に纏った美女が現れた。どうやら悪魔らしいが彼女はいったい?
「以前あの魔方陣をヴァチカンの資料で見たことがある。これは、旧レヴィアタンの召喚陣だ。」とゼノヴィアさんの言葉にその場にいた木場さんがそうゆうことか!!と叫んだ。
「ごきげんよう、現魔王サーゼクス殿を始めとした各勢力のトップよ。私の名はカテレア・レヴィアタン。短い間ですがお見知りおきを。」
「カテレア。どうゆうつもりだい?これは。」
「少し考えれば分かるでしょう。我々は貴方方に魔王の座を奪われた。それでも我らの力が足りないから、他勢力に勝つためだと当初は我慢していました。」とサーゼクス様の問いにカテレアは応える。
「だが、今回オーフィスが力を貸してくれる。各勢力の現政権への不満を持った反乱者が今禍の団に集っています。もちろん我ら真の魔王を支持する一派もね。」
「和平が嫌がっていたのにそっちはいいのか?」
「目的の為なら手段を選ばす。それが悪魔ですよ。それに最大の障害であった聖書の神がいない。あの化け物がいないなら勝機を十分にあると判断したまでですよ。」とアザゼル殿の言葉にカテレアは応えた。
聖書の神……どうやらその存在は旧魔王派否他神話を含めた全敵対勢力にとってそれはそれは恐れられた存在だったと聞いている。
不在と知れば彼ら以外にも良からぬことを考えるものは現れるかも否必ず現れるだろう!そうなれば聖書勢力だけの話でない。
下手をすれば全勢力を巻き込むリスクすらある。だからこそ今までこのことを秘密にしてたんですね。
「カテレアちゃん!どうして!?」
「セラフォール!貴方には分からないでしょうね!レヴィアタンの名を継げたはずなのに継ぐことができない者の気持ちを!」とセラフォールさんの言葉にカテレアは積年溜めこんでいた思いを爆発させる!
「貴方方は私の目か見てもいい魔王でしたよ。ですが最高の魔王ではない。だから我々が魔王に返り咲きます。せめてもの情け。立派な墓ぐらいは用意してあげますよ。仮にもかつては友人でしたかね。」とカテレアが主にセラフォールさんに愛憎が混じった複雑な視線を向けている。
「ま、お前らに世界を任せられるか。いいぜ、お前は俺が……」
「お待ちください。総督。ここは私がやります。」とアザゼル総督が打って出ようとするのを制し私が前にでる。
「貴方方は他にも何かあるかもしれないので待機と結界を強化してください。ここは私が相手します。」
「どきなさい!!貴方には関係ないことです!」
「いえ、これは最早三大勢力だけない。人間界を始めとした全世界に影響を及ぼすことです!ここで貴方の野望を阻止してみせます!それがモスラの巫女である私の使命です!」
「貴方の一族にはそれなりに恩があったので特別視していたが敵対するなら容赦しません!貴方亡き後モスラの力、我らのものにしてみせましょう。」
そう叫ぶとカテレアに私は「極光虫の指輪」(モスラ・ギア)を禁手(バランスブレイク)し[極光虫の聖武装](モスラアームズ)を纏うと互いに窓から飛び立ち校庭上空でぶつかり合う!
「ビームパルサー!!」と触角からのレーザーを連射しカテレアの魔力弾とぶつかり合う!
「これがレヴィアタンの力!思い知りなさい!!」と龍の形をした大量の水をぶつけてくる。
それに対し「胡蝶嵐・揚羽式」(こちょうらん・あげはしき)!と背中に生えた羽根を羽ばたかせ強風と共に鱗粉をばら撒きさらに雷を発生させ乱反射させる。
水の龍をカテレアに押し返し濡れた体に雷と強風が直撃し大ダメージを受ける。「そのダメージなら最早戦闘の継続は不可能です!大人しく投降してください!」
彼女たち旧魔王派は現在悪魔に普及している悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を否定していると聞きました。
だから本来補佐する『女王』(クイーン)も身辺を守る『騎士』(ナイト)を始めとした眷属がいない。もしいれば結果はまた変わったかもしれない。少なくてもここまで楽ではなかったでしょう。
するとカテレアは峰不二子宜しくと胸の谷間から小さな黒い蛇?らしきものが入った小瓶を取り出した。
もしイッセーさんを始めとした男性陣だったら今の動作で致命的な隙を作っていたのでしょうね。そう思わず案じてしまう程セクシーな光景だった。
そして蓋を開けると蛇を踊り食いした!?まさかの光景に思わず動揺してしまう私!
さらにこの時ある気配を感じそっちにも思わず僅かに反応してしまった。
後で知るのだがこの時イッセーさんが『洋服崩壊』(ドレス・ブレイク)をしていたことを知り制裁するのは別の話。
僅かな隙はカテレアには十分だった!力が急激に上昇し魔力の波動を放ち私は吹き飛ばされる!!
「これが世界の変革を為せると判断した理由です!モスラの巫女よ!これがオーフィスの「蛇」です!おかげで貴方たちと戦えます!」
「……確かに凄まじい効果ですが私一人を瞬殺できないようでは計画は成功しませんよ?」そう言う私にカテレアはほほ笑みながら
「ご心配なく、ここには私だけではないので。」その言葉と共に爆音が響き渡った!!?
俺、兵藤一誠は部長と一緒に転移した後ギャスパーが敵に捕らわれている部室に転移した。
そこで会談中に神器が暴走しないか不安になりつい制御装置を被ってしまったところ魔女が転移しこのような事態になったと泣きながら叫んだ。
部長はそんなギャスパーを慰めるが魔女たちはあざ笑うだけだった。
俺はアスカロンで自分の右掌を傷つけで血を流すとアスカロンをギャスパーに伸ばし飲むように叫んだ!
俺の覚悟が伝わりギャスパーは頷き血を舐めると吸血鬼と停止世界の邪眼の力を覚醒させた。
その力で魔女達を圧倒し時間を停止させ俺の『洋服崩壊』(ドレス・ブレイク)成功させ歓喜する俺だったが部長に溜息つきながら小突かれた。
魔女達を縛るという新たな世界が開きかける至福の時間を過ごした後玄関に飛び出した時だった!
爆音が響き渡る!そっちに目を向けかけるが反対方向でぶつかり合う歌織ちゃんに気づく。
対戦相手は滅茶苦茶エロイ恰好をしたお姉さま!眼鏡が似合う!
「何、いやらしい目で見ているのよ!!」と部長に頭を叩かれながら怒られる!ご、ごめんなさい!!
一時互いに距離を取ると美人なお姉さんが「いやらしい視線を感じるわ。この残念な少年が赤龍帝ですか?」「残念、残念言うな!っ言うかあんた誰だよ?」その問いに歌織ちゃんが応える。
「彼女はカテレア・レヴィアタン。旧魔王派の一人です。」え、旧魔王派って何ですか?
「前に喋ったでしょ?本当の四大魔王の子孫よ。」と部長が教えてくれた。ああ、何かそんな事聞いたような気がする。
「丁度いい、私たちの協力者が今活躍しているのでご覧なさい。」と爆発音があった方を指差す。大量にの煙が晴れるとそこには……
剣吾が必死に砲撃?を躱したり爆炎で相殺していた……相手は誰だあいつは?
まるで魚のような龍の様な何とも言えないフォルムをした全身鎧。一番の特徴は両肩になる嘴状の突起物だ!そこから光線や弾丸?が放たれている!先ほど感じるこの独特な気配はまさか!?
「ガハハハハハハ!!どうした、どうした怪獣王!」「ああ、鬱陶しい!」と罵りあいながら互いに砲撃しあっている。
最初は均衡していたが相手が空を飛び始め機動性で圧倒され一方的に砲撃し始めた。
「ひゃーははっはははあ!!どうだい、ベーレム弾の味は!!?」高笑う魚?
剣吾の方を見るとまるで岩の様に固まっている?・・・否何かが体中にくっつき岩みたいに見えているぞ!
あれは何だ?剣吾に近寄ろうとすると
「近づくな!!」とアザゼルが飛び降りて俺たちに叫ぶ!「近づくなって!?何で!?」
「あいつの名前は長瀬敦士(ながせあつし)!トレジャーハンターを自称しているが実際は墓荒らしだ。それはかなり質が悪い方のな。」と敦士を指を差しながら続けた。
「そいつが宿しているのは[魔海獣の疫武装](ダガーラ・アムーズ)。ダガーラはベレームと呼ばれる毒と疫病をまき散らす厄介極まりない危ない奴なんだ!」
「ダガーラですって!?」歌織ちゃんも驚愕の声をあげる。「歌織ちゃん、ダガーラってなんだ!?」
「……元々は琉球つまり現在の沖縄近辺にあったとされる古代ニライカナイ文明を滅ぼした怪獣です。ニライカナイが作り出したとされた説もありますが実は宇宙生物もしくは異星の技術で作られたのではないかという説もあり真偽は不明です。琉球を守る聖獣によって封印されました。」と話す。
「水中と空中を高速で移動でき最大の特徴は総督が言うように毒と疫病をもたらすオニヒトデに似た外見をしたベレームを体内に生成しそれを武器にします。その為ダガーラより強い実力者でも苦戦する厄介な相手です。そしてモスラとは相性が極めて悪いです!」
そんなやばい相手なのか?じゃあ、剣吾にくっついているのはベレーム!?じゃ、じゃあ今あいつ毒で苦しんでいるじゃ!?
近寄ろうとする俺だったが「避けろ!」と言うアザゼルの言葉に咄嗟に躱す。すると水の塊が大砲のようにダガーラから撃ち出された。
当たった後には腐った水特有の嫌な匂いがする。「今の水も先程の光線も全てベレームの毒を含んでいます!絶対当たってはいけません!!」と歌織ちゃんが警告する。
「私に当たったどうするの!?気をつけなさい!!長瀬!」「はっはー!!そん時はテメーが間抜けなだけだ!お前が今のモスラの巫女か!?先代への恨みてめえが返させてもらうぜ!!」と笑うだけ。
「長瀬敦士!てめーは10年以上前にとある村を毒と疫病で全滅させ先代モスラに封印されていたはずだ!何故今お前がここにいる!!?」
「ほんの2週間ほど前にこの姉ちゃんの組織カオス・ブリゲード?だったかに解放された。そこの封印を守護していたのもそのシンパだったという訳でその事実をもみ消したと言うわけだ。」
それを聞き悔しそうにする歌織ちゃんにアザゼル……。
「ダメです!イッセー先輩。さっきからやっていますがあいつを止めることができません。……すいません。」とギャスパーが謝る。
巨獣器には通じないか。「仕方ない。気にするな。」と俺が慰める。
「お前を自由にしたのは俺たちトップの責任でもある。俺がお前の相手しよう!それとも俺じゃ相手不足か!?」「ご冗談を。俺一人で堕天使総督に勝てるわけがないでしょうが!」
そのリアクションに全員が疑問に思い浮かぶ?奴の表情からは余裕が見える?どうゆうことだ?口では言っているが勝てる自信があるということか?
否、アザゼルの反応からすると自分一人で勝てるという自信があるからそれはないだろう……。じゃあ、何だ?あいつの余裕は?
そう思っているとヴァーリが『白龍皇の鎧(ディバイン・ディバイディング・スケイルメイル)』を身の纏いアザゼルの後ろに降り立つ。
「ヴァーリ?お前が出るほどの奴じゃない。ここは俺だけで充分だ。」「……ああ、確かにそいつ一人ならお前だけで余裕だろうな。」と言うが様子がおかしい……?
ヴァーリが突然魔力の弾を放った!……アザゼルに向けて!!?
まさかの一撃に為す術なく吹き飛ばされるアザゼル!何だ!?どうゆうことだ!?
吹き飛ばされたアザゼルは「……このタイミングで反旗か、ヴァーリ。」
「そうだよ。アザゼル。本当はカテレア辺りと戦っている時に横入りする予定だったんだがモスラやゴジラといった不確定要素の為中々機会がなくて内心困っていたよ。」
「これが私たちの余裕の理由ですよ。オーフィスの”蛇”、ダガーラ、さらに白龍皇これだけあれば襲撃に充分でしょう。会談を壊す、宣戦布告できれば良し。トップの誰かを倒せれば儲けもの。もう半分以上目標を達成しました。」とカテレアが勝ち誇るように言う。
……
「全くやきが回ったもんだ。身内がこれとはな……。」と自嘲するアザゼル。
「……いつから、裏切るつもりだったんだ?」
「コカビエルを連れ戻す途中、宇宙人からオファーがあると伝えられたんだ。こっちの方が面白そうで受けた。悪いな、アザゼル。」
「全てX星人の仕業って訳か?」「失礼ですね。何もかもこっちのせいにしないでほしいですね。」とQの声が耳に届いた。
声の出所を探すといつの間にか屋根の上で優雅にお茶やチェスを楽しむX星人の姿があった。
完全に今回の騒動を他人事で面白い見世物程度にしか見ていないようだ。
「確かに同胞が伝えましたがどうするかはヴァーリ、あなたが決めたことです。誘った振りをして内部に滑り込むことなどできたはずですよ?そうすれば壊滅はできなくても今回の襲撃もっと困難だったのかも知れませんよ?」
「お前達の目的はなんだ?何故どっちにも力を貸す?」
「チャンスは平等にしないと不公平でしょ?どっちのビジョンが現実性があるか確かめているだけですよ?」
ヴァーリの問いにQが応える。こいつら、胡散臭い奴らだ!
「そっちも気になるが……話戻すぞ、ヴァーリ?『白い龍』(バニシング・ドラゴン)がオーフィスに降るのか?」
「いや、あくまで協力するだけだ。アースガルズを始めた他勢力、現勢力と戦ってみないか?と誘われたら自分の力を試したい俺では断れない。お前は戦争嫌いだから絶対反対しただろう?」
「……そうか。いや、薄々分かっていた。お前と俺の目指す場所が違うっていうことが。……だからいつかこんな日が来るということを見ない振りしていたのかもな。」苦笑するアザゼル。
「彼は私たちにとっても特別な存在。ヴァーリ貴方の下準備と情報提供がなければここまで上手くいきませんでしたよ。宇宙人は肝心な所を自分でやるように突き放した面がありますからね。」とカテレアが続いた。
それに応えるようにヴァーリが自身の胸に手を当てて俺たちに言う。
「俺の名前はヴァーリ。ヴァーリ・ルシファー!旧魔王の孫である父と人間のハーフとして産まれた。『白い龍』(バニシング・ドラゴン)、真のルシファーどちらの力を有する俺は運命、奇跡と言ってもいいのかもしれないな。」その言うと同時に光の翼の他に悪魔の翼を生やした。
その言葉に全員が衝撃を覚えた!ル、ルシファーだって?「……嘘よ、……そんな」と信じられ表情で呆然と呟くがアザゼルが否定する。
「……事実だ。歴代最強……おそらくこいつ以降の所有者も含めて未来永劫においても史上最強の白竜皇と呼ばれるだろうよ。」
な、なんか俺の理解に及ばない展開になってきたけど相当まずい状況だって言うのは分かる。
「隙あり!食らいな!!」と敦士が俺たちに毒の弾丸……ベレーム弾というべきか?を撃ちだす!!
先程からの急展開もあり避ける暇がなくこのままでは命中する!……咄嗟に部長だけでも助けようと前に立ち塞がる!!
攻撃が当たる直前突如方向を変え別方向に行く。これには撃った本人である敦士も驚愕し全員がベレーム弾の行方を追う。
するとベーレムの塊になった剣吾に命中した!?な、何だいったい?
突然爆炎が発生しカオス・ブリゲード組に炎が迫る。カテレアとヴァ―リは上手く避けたが敦士は諸に直撃し吹っ飛んだ!?
「ぺ、ぺ!ああ、気持ち悪かった!何しやがるんだ、てめー!!」と剣吾がでてきた。
「しっかり聞こえたぞ!とんでもないことだな。」と傍から見ると元気そうに言う。
あ、あいつ普通に元気そうだぞ?「ば、馬鹿な!?ベレームに触れたら体中から赤い泡を吹いて生きながら溶けていくんだぞ!?何故、平気なんだ!?」と敦士が叫ぶ!?
な、何!!?そんなやばい奴だったのか!?あれ!!
「もしかして……」そう歌織ちゃんが呟くと光で剣吾を照らす。数秒照らすと「・・・毒や病原器を完全に抗体ができている。完全に無力化している。」と言う。
それに全員が驚愕している。な、なにー!!?あいつそんなにすげーのか!?
「これがゴジラ……!私たちの世界を滅茶苦茶にしたあの化け物の頂点に君臨するものと言うことですか?忌々しい。貴方も確実に消してあげます!」
「ほう、ますます楽しめそうだ!面白い!そうでなくてはつまらない!」
「てめー、調子に乗るな!」とカテレア、ヴァ―リ、敦士三者三葉の反応をしているが剣吾はと言うと
「……で、君たちはどっちの味方になるの?」「我々はこの戦いの勝者につかせていただきます。今回の襲撃はその最終試験だと思ってください。」
「……羨ましいねえ。優雅に高みの見物とは。こっちは地べたを這いつくばるので精一杯だよ。」とKに視線を向けて話す。
完全にX星人に意識を集中している。だが、その態度は己の力に自信を持つ強者のプライドを沸騰させるだけだった。
「てめー、いい度胸だな!!?」と敦士が怒号を叫ぶ!!「この中で一番やばそうなやつを警戒するのは当たり前じゃん。」とさほど気にしない感じで応える。
「……とりあえず、ダガーラだっけ?そこの無差別毒ガス発生装置!どうやら俺にはその毒が通用しないらしいから俺が相手しよう!ここじゃ他巻き込むからあっちでやろうぜ?……それとも誰かに助けてほしいなら力借りてもいいよ?」
敦士が頭に血管浮かべながら「解っているぜ!!……お前仲間が感染したらまずいと思って俺を引き付けるつもりだろう?そうはさせるか!!」と無差別にベレーム弾を撃ちまくる。
だが、全て剣吾に引き寄せられ命中する!?「どうゆう理屈か分からないけど僕を殺さないと少なくても遠距離の射撃は意味なさそうだよ?」
「……そのようだな?どんな原理が知らないが良いだろう……!!貴様から先に始末してやる!」
「こいつは任せろ!他よろしく!」と言い終わると互いに爆炎と光線の壮絶な撃ち合いが始まった!
あっという間の出来事で全員あっけに取られていたが「X星人!!」とサーゼクス様とグレイフィアさんが屋上に上がってきた。
その眼には警戒心と敵意で満ちている。「どうしました?魔王様?」「お前たちの目的を彼女たちから聞いた!?そんな事断じて認められない!」
「彼女たち?」とKが聞くと「「私達です!!」」とその言葉と共にモスラの魔方陣が宙に展開しコスモス団が現れた。
「お前たちはエリアス!……やはり、この世界に来ていたのか。」とJが呟く。
「「J(ジャック!)まだ生きていたとは?」」と話すコスモスさん。
ジャック!?ジェイじゃないのか?「まだ生きておったとはこっちのセリフじゃ。姉の様にあの時くたばったと思っとたぞ。」とジェイ?否ジャック?どっちだ?が話す。
「「なぜ貴方が正式な名前を名乗らないのですか?その名と共に継承されたはずです?まだ称号を受けつ継ぐことができない未熟な後継者に気を使っているのですか?」」
「黙れ!若様と姫様はいつでも継承なさる実力と人望を有しておられる!貴様ら絶滅危惧種が軽々しく口を聞くな!!」とブチ切れた!
「落ち着きな、J(ジェイ)」とK(ケイ)が宥める。
「「やはり貴方達は私たちと同じ世界のX星人!どうやってこの世界にやってきたんですか!?」」
コスモスさんの問いにKは「……あの戦いで主を失い様々なエリアで反乱が起った。その鎮圧をしつつ主を探していた時数年前反応をキャッチしその反応を辿ってこの世界に来た。」と応えた。
「そして堕天使総督で出会い今に至る。」なんか大分省いたな。
「「貴方達の目的は何ですか!?」」「基本は変わりませんよ。主を取り戻し我らの教えを伝授する。それだけですよ。」
「「伝授ってあれの家畜として生きろと言うことですか!!?ただ、最終的に奴の餌になれと!!?」」
「それは正確にはそれは一面に過ぎません!食用以外にも使い道はありますし何なら私たちの様に養殖をやってみませんか?そもそも貴方方悪魔や天使を始めとした超常の存在は食用に向かないので?」
「何を馬鹿なことを!?」「そうですか!?我々が脅威として襲い掛かったところを頃合いを見て貴方方が助ける。信者や契約相手が格段に増えます。貴方方にもメリットがある話だと思いますが?」
「そのようなことを平然と言えるのが君たちに心が無い証拠だ!そんな相手と手を組めない!」
「まさか、悪魔の口からそんな言葉が出るとは。貴方個人はともかく全体では悪魔こそが万能と思いあがっている馬鹿が大半。人間を食い物や騙して無理やり眷属するケースは後が立たないですよ。」
とサーゼクス様とKが激しい口論をする。「もし、我らが人に害するという理由で排するなら悪魔を始めとした異形は今すぐ滅びるべきですよ?」とさらりと物騒なことを口にするK。
「お前たちと手を組む気はない!!ここで排除させてもらうぜ!」とアザゼルが口を挟む
「……となるとカオス・ブリケードと組むしかないですね。……否、ここは我々の実力を少し見せますか。双方にいい宣伝になるでしょう。」
そうゆうとK、Q、Jが立ち上がる。「J、貴方は総督を。このお二方は我々が相手します。」
「女同士で相手しない?」とKとQが話ながらサーゼクス様の前にKがグレイフィアさんにQそしてアザゼルの相手をJがすることになり戦いが始まる……!
「随分賑やかになったじゃないか!では、俺たちもこの流れに乗ろうじゃないか!兵藤一誠!」とヴァ―リが叫ぶ!
くそ!俺もか!こんな訳が分かんない展開で死んでたまるか!部長達為にも!!俺はそう誓いながらヴァ―リと対峙した!!
カテレアの相手を伊藤歌織がしたのは次の章でモスラが深く関わるのでその前に活躍する場所が必要と言うことで急遽この展開にしました。
後二人新キャラ出す予定だったのですがちょっと延期若しくはただの顔合わせで本格的な活躍は別の章にずれ込むかもしれません。