厳密には微妙に異なりますがなぜわざわざこんな面倒な設定にしたかと言えばその世界観のやつよりこっちが優秀だということにしたくなかったからです。
あくまで元と言うか彼らに合った戦闘術で現在では教えた方が洗練されて優れているという可能性も十分あり得ますのでその辺りを考慮していただきたいです。
X星人幹部J(ジェイ)、持っている薙刀は確か模造刀だったはずなのになぜか普通に斬れるみたいだ。黒く変色した刃からはまるで魔力の様な妙な力を感じる……。
何だ、あれは?と疑問に思う俺、中島剣吾の目の前で堕天使総督アザゼルさんが無数の光の槍を降らせるが、Jの薙刀から黒い三日月状の巨大な斬撃を飛ばし全て薙ぎ払う!!
その光景に驚愕するしかない俺達だったがその隙にアザゼルが懐に入り光の槍で心臓を貫こうとするが左腕で無造作に先端を掴む。
馬鹿な、手が斬れないのか!?とアザゼルを含むその場にいた全員が動揺した。その隙をJは見逃すことなくJはアザゼルの腹部に蹴りを入れ吹き飛ばした!
倒れたアザゼルは苦痛の表情を浮かべつつ起き上がる。完全に追い打ち食らったら詰みと言う段階だったがJはというと視線をサーゼクスさん、グレイフィアさんと戦う副統制官K(ケイ)とQ(キュー)を見ていた。
「若様!お嬢様!ご無事ですか!!?」「何とかね 」「だが、碌な武器も持ってきていない。こっちに分が悪すぎるから隙見たらさっさと逃げるとしよう。」
そう言うKとQだがサーゼクスさんとグレイフィアさんの攻撃を上手く凌いでいるのは脅威としか言えない!
サーゼクスさんが無数の小さな魔力の塊。その正体は滅びの魔力、消滅魔力を放つ。小さくても現時点ではリアス部長とは比べ物にならない威力を誇るのはおそらく間違いだろう。
消滅魔力は基本防御無効。故に基本的に当たればその時点で勝負ありだと後に教えられた。そう、当たればの話だが・・・。
「紙絵(カミエ)。」そう言うとまるで紙が宙に舞うようにまたは軟体動物の様に攻撃を受け流したK。
それを見たサーゼクスさんが今度は意思を持ったかの様に縦横無尽に動き回る消滅魔力を放つ。全方位からの攻撃でこれなら回避できないと思った瞬間、全て停止した!?
次の瞬間逆にサーゼクスさんに襲い掛かった!?サーゼクスさんも驚きつつも消滅魔力を再び放ち攻撃を相殺させる。
「何を疑問に思うんだい?君が魔力それに類似する方法で君が操作できるならこちらがその操作をできても可笑しくないだろう?」
高速で放たれる消滅魔力を黒く変色した模造刀で切り払いつつ「……最も今みたいに全速力で君自身もコントロールできないものとかは逸らすことすら厳しいけどね。」と言うK。
サーゼクス様の消滅魔力を切断するってどうやったらそんなことできるんだ!?
その光景に驚愕しているとグレイフィアさんとQの戦いも激しさが増していく。
グレイフィアさんが膨大な量のオーラを放つのだが、Qの持っている赤い蛇の目傘が黒く変色し魔力を魔力を受けとめ次第に球体状にしつつ正に傘回しの如く回し始めた。
「いつもより多く回っています!!なんてね♡じゃあ、返すね☆」と言うと魔力を打ち返した。
グレイフィア様も攻撃を躱すがその瞬間、宙を高速で駆け傘を叩きつける!!
ただの傘のはずなのにグレイフィアさんが咄嗟に張った障壁にヒビが入る程の威力!
だが、Qからすればこれは牽制でしかないらしく指鉄砲をグレイフィアさんの腹部に密着させたと思ったら銃声の音が鳴り響いた!?と思ったらグレイフィさんが大きく吹き飛ばされた!?
咄嗟に障壁を張り直撃を辛うじて避けたグレイフィアさんだったが大きく吹き飛ばされて地面に激突し苦痛の表情を浮かべる。
「何なんですか?先ほどから使っているその力は?魔力や魔法とは違いますよね?気に近いですが何かが根本的に違う気がします。」
「教えるわけないじゃないの。ただでさせ、こっちが不利なのに。」というQ。その言葉に頷くK。
……俺達が見た限りだと向こうが押しているように見えるがどうやらそうでもないみたいだ。やはりルシファーとその『女王』(クイーン)の実力は底が知れないということか。
ただ、その言葉を聞いたサーゼクスさん、グレイフィアさんの表情は益々険しくなっていた。
彼らは正確に魔王様たちの実力を知っている、見抜いていて力量差を冷静に判断し行動しているということだ。見た目は僕達と大差がないはずなのに不気味さを感じる。
グレイフィアさんの魔力攻撃を左腕で受け止めるQ。着物が一部破れたがどこも傷ついた様子が無いと思った時不自然に血管が浮かび上がり輝いていることに気づいた!
程なく見えなくなったけど間違いない!何だあれは?
「流石ですな!!若様!!姫様!!この爺お二人のご勇姿を拝見し感無量です!!」とJが表情が分からないが感動で泣いているらしい。
その状態でもアザゼルさんの攻撃を難なく防いだり躱している。完全に堕天使総督の攻撃が全く通用していない……。
マジか!堕天使総督は長きに渡り魔王、熾天使(セラフ)が敵対し倒すことができなかった存在なのにここまで圧倒されるなんて・・・!!
「何だ、てめーら……その力は!?」
「これは我らが元々あったものを様々な星を渡り昇華させていった武術ですよ。我々からすればこの星の魔力や魔法などの方が驚きですよ。」
アザゼルさんの問いにJが応える。「さて、そろそろ本当の力を見せますか?」
「馬鹿言え、こっちは最初から全力だっつの!!」「ご冗談を、まだ懐にあるものを使っていないじゃないですか?」
Jの言葉にアザゼルさんの表情が一変する!!「てめーら!どこまで知っている!!?」
「その懐のものにどんな力があるのかは分かりません。ただ、神器(セイクリッド・ギア)の情報を禍の団(カオス・ブリゲード)に寝返った者達から頂きましたが貴方方と接していた我々からすればこの程度な訳がないと確信していたよ。」
「……なんで懐にあるって分かった?」「大体隠し持つ場所なんて限られている。後は戦闘中に観察すれば予想するのは察して難しいものではない。」
「……大したもんだ。否、俺がお前らを甘く見過ぎていたと言うべきか!お前が俺を殺そうとしないのは俺たちの研究がどこまで成功したか確認するためか?」
「それもありますが今後の判断材料の一つとして我々の戦闘力を見せるのも悪くないと判断しましてね。」
「……なる程、出し惜しみしてお前らに勝てると思っていた俺の方がなめていたという訳か……。」そう言うと短剣状ものを取り出した。
「こいつは俺たちが作った墮天龍の閃光槍(ダウン・フォール・ドラゴン・スピア)だ。だが、こいつの神髄は・・・!」
そう言うと妙な輝きと力を感じる……。この感じどこか見覚えがある……。これはまさか!?
「禁手(バランスブレイク)!!」その言葉と共に閃光が辺りが包み込む。
光が止むと黄金の全身鎧を身に着けたアザゼルさんの姿だった。
「こいつが俺の最高傑作!初めて禁手に成功した人工神器、墮天龍の閃光槍の真の力にして姿!その名も墮天龍の鎧(ダウン・フォール・ドラゴン・アナザー・アーマー)だ!」
その姿はどこか一誠とヴァ―リの鎧に似ている気がする……。
「その姿さらに……これは龍の力を感じるな。それもかなり高位竜だと思える……。確か六大龍王と呼ばれる存在がいましたね?それをベースにしたんですが?」
「一目でそこまでわかるとは恐れ入るよ!その通り!龍王の一角『黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)』ファーブニル!そいつと契約して人工神器に封じることで完成した代物だ。ちなみに龍王は元々六匹だったが一匹悪魔に転生したから今は五大龍王と呼ばれているがな。」
「それはこちらの勉強不足ですね。」とJとアザゼルさんが会話しているもののどのタイミングでぶつかり合うか探りあっているのが素人目にもわかった。
背中に漆黒の羽を12枚も展開させ光の槍を形成した瞬間、両者が激しくぶつかり合う!
これでも互角なのか!?だが、どちらも表情が見えないが焦っているように見える……。
恐らくあの金の鎧は長時間使うのは困難らしい。
それに対してJの方も薙刀から軋んだり変な音が聞こえ始めた。
どうやら武器を黒くした状態だと負担があるらしくこちらもこれ以上使うのが困難らしい・・・。
他の戦局も決め手に欠けた膠着状態どうしたものか?と見守るしかない俺たちだったがそこに強大な力がぶつかり合いながら乱入してきた!!
赤と白の鎧……一誠とヴァ―リか!でも、一誠がどうやったらあんな強くなったんだ!?そう疑問に思っていると
「てめー!!部長の胸を半分にするだとー!!?もういっぺん言ってみろ!!この半分マニアが!!」
その言葉に俺を含む全員がズッコケた!!先ほどまでの緊迫した空気が一気に弛緩した。
「何やってんだ?あの馬鹿は?」「「私たちが教えます。」」とコスモスさんが小さな蝶に乗って現れた。
……その前に「その蝶何ですが?」「これはフェアリーというコスモス様の移動にモスラの巫女が使役する使い魔のようなものです。」と俺の疑問に伊藤さんが応えてくれた。
それはさておき一誠に何があったかコスモスが教えてくれた。
ヴァ―リと一誠との差は言うまでもなく圧倒的で一誠の劣勢だった。だが、アスカロンのドラゴンスレイヤーの特性でヴァ―リに一撃を加える。
怯んだ瞬間にヴァ―リの光翼に譲渡した。
白龍皇は相手の力を半分にしその力を自分の力として吸収する。だが、どんなにヴァ―リがすごくても必ず限界がある。
そこでヴァ―リはオーバーする力を常に光の翼から排出している。そのため自爆することなく常にピークで戦うことができるのだが……。
今、その光の翼に譲渡したことで吸い取った余剰エネルギーの排出と体内に蓄積されているエネルギーのバランスが崩れ暴走させた。
その隙に一撃を加えたがそのまま倒せるほど甘い相手な訳が無くすぐに体勢を立ちなおした。
だが、一誠はそこで誰もが驚く選択をした。
なんと、自分の右手の籠手についていた宝玉を自ら破壊し、そこへすぐさま先ほど隙を見て奪い取った白龍皇の宝玉を嵌め込んだと言う!
「そんなことして大丈夫だったんですか!!?」思わず俺は説明途中で口を挟んでしまった。
詳しいことは分からないけど天龍は互いに宿敵だと言っていた。混ぜたらまずいのではないだろうか?
「「その通り、普通に考えれば自殺行為以外の何物でもありません。ですが、彼は賭けに勝ちました。」」
苦しみながら一万年生きる寿命を十分の一以下に減らしつつも白い籠手の生成に成功させた!
一誠は白い籠手を『白龍皇の籠手』(ディバイディング・ギア)と名付け木場君が聖魔剣を創り出した。
だからこそシステムエラーとかプログラムバグと呼ばれるものを利用させてもらったと吠えた!
それを聞いたヴァ―リは拍手をした。と同時に『Half Dimension!』と宝玉から音声と共に輝く!
直後異変はすぐ起こった。ヴァ―リは見せしめのように眼下に広がる木々に手をかざと一瞬で木々は半分の大きさにになっていく。
「兵藤一誠、これで俺も君に対して少しは本気を出すとしよう!これで俺が勝ったら、君と君の大切のもの全て半分にしてやろう!!」と歓喜の声を上げつつ宣言する。
だが、一誠は今一ピンとこないようだったのでコスモスさんがテレパシーで説明した。
「「一誠さん、あの力は先ほどの木同様生物も半分する力があります!気を付けてください!」」
「って言っても今一理解できないんですけど?」
「「つまり家族友人、オカルト部の皆さんも子供みたいな身長にしてしまうことも簡単にできるんですよ。さらに体の一部だけでも小さくすることができるんです!!」」
「……それって部長達の胸を半分にできるってことですか?」「「?ええ、そうです。ですから・・」」
「ふざけんなああああああああああああああああああああー!!!」と絶叫しつつ膨大な力を解放する一誠の姿にヴァ―リ、コスモスさんを始めとしたその場にいた全員が驚愕した。
~~そのままの勢いでヴァ―リを吹き飛ばしここに来たと言うことだそうだ。
「お前、もう少し真っ当な理由でパワーアップできないのか!?」俺は本来仲間の為にここまでパワーアップした姿に感動したいのにこの残念な空気になるのがいたたまれなかった。
だが、頭に血が上って興奮状態であるためかこのツッコミを無視し
「てめー!!部長の胸に手をだしてみろ!!この半分マニアがあああああ!!」その叫びと共に放たれる膨大なオーラの強さは夜空の雲が消し飛び、隠れていた満月が姿を現す。
……台詞が真面だったら王道な主人公覚醒の場面なんだけどなあ……。
「まさか女の胸でここまで強くなる奴がいるとは世界は広いな。だが、面白い、面白いぞ!兵藤一誠!!」
とヴァ―リが歓喜の声を上げて一誠に向かって飛び出すが、「遅え!!」と一瞬で横に回り飛び蹴りをくらわせた一誠!
「俺の速さを上回るだと!!?」驚愕するヴァ―リを捕まえると「Divide(ディバイド)」と『白龍皇の籠手』から音声が流れるとヴァ―リの力が激減した!?
「これは部長おっぱいの分!」その言葉共に一誠の右拳がヴァーリの腹部に叩き込まれヴァ―リは思わず苦痛の声を上げ怯む。
「これは朱乃さんおっぱいの分!!」とさらに追撃し、左肘打ちを加えヴァ―リの兜を完全に破壊する。ヴァ―リの顔から血が飛び散る!!
「これは成長途中のアーシアおっぱいの分!!」と両手を組んで振り下ろすハンマーパンチ確かプロレス技で言うダブルスレッジハンマーで前屈みにさせられたヴァーリの背中にある光翼部分を破壊!!
そのまま上空に蹴り上げると同時に「これはゼノヴィアおっぱいの分!!」
さらに巨大なドラゴンショットを放ち「これは未知なる秘宝!いつか必ず見てみせる歌織ちゃんのおっぱいの分!!」
「……後で粛清です。」と静かに隣で呟く伊藤さんの表情を俺は恐ろしくて見ないためにも一層一誠の戦いに注視することにした。
成すすべなく吹っ飛ぶヴァ―リに追いつくと相背後から羽交い絞めにして上空に飛び上がり、錐揉み回転しながら脳天から真っ逆さまに落下した!!ヴァ―リ―は上半身が地面にめり込み、足だけを突き出した某ホラー映画みたいな格好にさせられた!
今の技何かの漫画で見たぞこれ!?何だっけ!?
「……最後にもう半分にしたら本当に何にもなくなっちまう小猫ちゃんのおっぱい分だああああ!!」
そんな俺の疑問を余所に一誠が吼える!!
「子猫ちゃんがどれほど胸が小さいことで悩んでいるか分かるか!!?これ以上あの子からおっぱいを奪うな!この半分マニアがあああ!!」
「俺が許す。あの馬鹿の脳髄かち割っていいぞ!」と俺はオカルト部の皆に宣言する。
あの馬鹿、女子特に子猫ちゃんを公開処刑して恥かくの誰なのか分かっているのか?
ほらみろ、魔王、堕天使総督、X星人と敵味方関係なくその場にいた連中が全員唖然としているじゃないか?
……ん、敵味方関係なく?X星人?
改めて見るともう完全に意識が一誠に向いていて呆然としている……。まあ、それが普通のリアクションだが今がチャンス!
気づかれないようにサーゼクスさん、グレイフィアさん、アザゼルさんに水滴を飛ばし気づかせる。
三人の目線が俺を向いたときづかれないように目線をX星人にむける。
気づいてくれるか賭けだったがどうやら察してくれたようだ!三人が隙だらけのX星人に攻撃を再開する!
完全に不意を衝かれたX星人は辛うじて対応したが先ほどと違い焦りの色を隠せない。
Jの薙刀とアザゼルさんの槍がぶつかり合うが決着はすぐついた。薙刀の色が黒から元の鈍色に戻る。
「……しまった!」その言葉と共に薙刀が砕け散り強力な一撃をくらうJ!!
さらにそのまま光の槍を正に言葉通り槍投げをしたアザゼルさん。
その槍はJの肩に突き刺さりさらにそのままの勢いで体ごと吹き飛ばされ視界から消えた!!
「「J!!」」とKとQから驚愕と安否の感情を含む動揺した声が聞こえる。
まあ、無理もないことだが流石に隙を見せすぎだ!!
サーゼクスさんが巨大な消滅魔力を高速で放つ!!咄嗟に回避できなかったKは刀で迎撃するしかなかったがかなり厳しそうだ。
そこにQが高速で駆けつけるとKの刀と自身が持っている傘を交差させると「覇国(はこく)!!」と口を合わせ消滅魔力ごと振り抜くと黒い巨大な光線が消滅魔力を逆に消し飛ばした!!
サーゼクさんも攻撃を辛うじて躱すことに成功したが上の結界に激しくぶつかり結界が大きく歪むレベルの想像するも恐ろしい威力の大きさを物語っていた。
だが、先程の技は負担が大きかったらしく放つと同時に持っていた模擬刀と蛇の目傘が粉々に砕け散った。
その隙をグレイフィアさんが見逃すわけがなくオーラを放ち攻撃する。
「「鉄塊!!」」と二人が声をはもらせると全身の血管が浮かび上がり肌質がまるで銅像を思わせるように硬度が増したように見えた。
その状態でグレイフィアさんの攻撃に耐えていたが爆発により煙と炎でその姿を見ることができなかった。
KとQが爆発できえたのとタイミングを合わせたかのようにアザゼルさんの鎧が解除された。
「人工神器の限界か。いや、ぶっつけ本番でよく持ってくれた。まだ大分改良の余地があるな。」
「総督、ご無事ですか?」と伊藤さんが駆け寄ると「ああ、無事だ。」「せっかく作ったのに壊れてしまいましたね。」
「心配するな。核であるこの宝玉が無事なら作り直せるさ。ファーブニル、悪いがもう俺に少し付き合ってもらうぜ。」
すると地面からヴァ―リが出てきて立ち上がる。土と血で汚れていたがその表情は歓喜に満ちていた。
「凄いよ、アザゼル!!流石だな!!禁手ができるなんて想像以上だ!!兵藤一誠!前言撤回しよう!!面白い!!実に面白いよ!」
『ヴァーリ、奴の半減の力に対する解析は済んだ。俺の力の制御方法を照らし合わせて対処できるぞ。』
「そうか、じゃあもうあれは怖くないな。後は直接ぶつかればいいだけか。」とアルビオンとヴァ―リの会話に戦慄を覚えた。
一誠が寿命を大きく削ってまで得た力がこの短時間で通用しないなんてやっぱりこいつはただ者じゃない!
「なあ、アルビオン。今の彼ならば、『覇龍』(ジャガーノート・ドライブ)を見せる価値があるんじゃないだろうか?」
「否、それは悪手だ。ドライグのほうの呪縛も解かれてしまうリスクがある。」
「それは願ったり叶ったりだ!宇宙人共もあれだけの力を見せた以上こちらを舐められない為に天龍の力を見せつけやるのも悪くない!」
そう言うと「『我、目覚めるは覇の理に―」と呪文?の様なものを唱え始めた。
『辞めろ!!ヴァーリ!!わが力に翻弄されるのが貴様の本懐なのか!?』と怒っている。
何か分からないがヤバいことをしようとしているみたいだ。それもアルビオンの反応からすると自分自身にもリスクがある危険なものを。
それを察してか一誠も何かする前に攻撃をしようとしたがその時、月光をバックにイッセーとヴァーリの間に割り込むかの如く一人の男が舞降りた?
……っていうか雲に乗っている!?雲に乗るって本当にできるの!?そんなことできるの何てまるで!?
ある昔話のキャラを思い浮かべた時だった!ふと目の前の人物の服装が今想像したキャラに酷似している事に気づいた。
中華風の鎧、そして長い棒を武器に持つ・・・だが、そのキャラは猿だったはず!どう見ても顔は人間だ!
そんな風に俺が悩んでいると「迎えにきたぜ、ヴァーリ。」と気軽に声を掛ける。
「……何のつもりだ美猴?」
「……そりゃないだろう。仲間のピンチに遠路はるばるこの島国の一地方に急いでやってきたのによ?本部の連中がで騒いでいてな。北のアースガルズと一戦交えるから、失敗したならこっちに来いってよ。カテレアが負けたなら監察のお前もお役御免だ。俺っちと一緒に帰ろうぜ。」
「……そうか、なら仕方がないな。」「急に来てまず、お前誰だよ!」と一誠がこの場にいた全員の疑問を代弁するかの如く聞いた。
だが、その答えは本人ではなく別の人物が発言した。
「そいつは斉天太聖、闘戦勝仏の末裔だ。って言っても分からんだろうから絶対わかる名前で教えてやる。有名な西遊記の孫悟空その子孫だよ。名前は美猴!!」
「「なにー!!!?」」俺と一誠が驚く声がはもる!!あの有名な孫悟空!!?実在したのか!!?
「正確に言えば孫悟空の力を受け継いだ猿の妖怪だ!だが、お前まで禍の団入りとは世も末だな。否、考えてみれば「白い龍」と孫悟空なら相性はいいのか?」
アザゼルさんの言葉に悟空の子孫は笑いながら言う。「俺はジジイと違って自由気ままに生きさせてもらうぜ。坊さんには興味無いんでな。じゃあな!」
そう言うと如意棒?だよな、多分!を振り回して地面に着くと黒い”何か”が広がる。
それはヴァーリと美猴の足元まで広がるとずぶずぶ沈んでいく!?一種の空間転移しようとしているのか?色んな種類があるんだな!
「逃がすか!てめーにはおっぱい理論を一度!……」と叫びながら一誠は飛び出そうとするが
何かが壊れる音と共に一瞬閃光が奔ると一誠の鎧が消えていた!?近くに何かの破片が散らばっている。後で知ったがこの時一誠が禁手できるリングが壊れたそうだ。
「アザゼル!予備無いのか!」
「簡単に言うな!あれ作るのにどんだけ時間と予算、かかるとおもってんだてめー!あったとしてもあれを多用すると禁手を自力でできる可能性が低くなるんだよ……。何よりお前はもう限界だ。」
「何を……!」と反論しようとした一誠が急に倒れた。
慌てて傍に行くと気を失っていないようだが完全に手足から力が抜けているようだ。
「あれだけの力使えばすぐ空っぽになるの当たり前だろ。いくら一時的にヴァ―リと渡り合ったように見えてもこれがお前とあいつの差だ。まずは体力をつけろ。」
その言葉に一誠は悔しそうな表情をするが何も言えなかった。確かにこれは想像以上に厳しい差だな。
「俺はこう見えても忙しいでな。敵は聖書の三大勢力だけじゃないんだ。もっとお互いに強くなって宿命の対決をしようじゃないか!兵藤一誠!」そう言うと完全に影に消えていった……。
「……さて、君たちもここまでだな!」とサーゼクスさんの声が聞こえたのでそっちを見るとKとQが所々傷つきながらも立ち上がる姿が見えた。
こっちの方が戦力があり停止されていた軍勢も集まりつつある。勝負ありだな。そう俺が思った時だった。
今まで感じたことが無い強力なプレッシャーを感じた!?
するとサーゼクスさん、グレイフィアさん達が咄嗟にその場を離れた直後先ほどまでいた空間にミサイルが撃ち込まれた!?
その隙に何かが高速でKとQの前に立ち塞がる。「助かったわ。J。」「やっぱり強いな。魔王は。」と口々に言う二人に何も応じずただ見つめるJ。
僧兵の服が破れ傷ついた箇所を見るとそこには火花が飛び散る機械の内部機構が露出していた!?
「ロボットってことなのか?」思わず口走る俺の言葉に「Jは科学者でもある。自らの体を機械化した絡繰人間つまりサイボーグだ。」とKが応えた。
「……若様、姫様……その傷は?」「流石に魔王クラス相手だと無事じゃすまない。寧ろこの程度で済んで良かったよ。」
「よくも……」「J?落ち着いて……」
「よくも若様と姫様をきずつつけたなああああ!!!!」と怒号と共に今まで感じたことが無い殺気があふれ出す。
何だ?この重圧感!?今まで戦った連中全員合わせても簡単に凌駕できるレベルのヤバさを感じる!?
「このJ!ジャックの称号を与えられたにも関わらず若様、姫様に怪我を負わせるとは一生の不覚!こやつら全員の息の根を止めたのに腹と首を切り裂いてお詫びします!!」
「J!落ち着いて!私たちは大丈夫だから!」とQが片手を掴んでも冷静になる気配がない。
サーゼクスさん達の眼光も鋭さを増すばかり。このままではどうなるんだ?少なくても今までの戦闘とは比べ物にないぐらいの被害はまず間違いなくでる。
そう思った時だった!Kが覚悟を決めた表情をすると「J(ジャック)!K(キング)とQ(クイーン)の命令が聞こえないか!静まれ!!」と言い放つ。
その言葉を聞いた途端表情は見えないが信じられないというリアクションで二人の副統制官の方を振りむいた。
「若様……!?今何と!?……」
「キングとクイーンの言葉が聞こえなかったのかと聞いているんだ!!それとも俺たちにはその称号を名乗るに相応しくないと言うか!!?」
「滅相もございません!このジャック否、統制官も含め全X星人全員がお二人がその名を名乗ることを心待ちにしていました……!!」と震える手を伸ばしながら言う。
「ならばキングの命に従え!静まるんだ!!ジャック!」K(ケイ)否Kの言葉にジャックは
「ははあ!!申し訳ありません!!」と慌ててひれ伏すジャック!!完全に俺たちの事を意識していないな。完全に隙しかないように見えるが……。
サーゼクスさんとグレイフィアさんの強力な魔力の塊を放つが一瞬で切断され無力化させられた!?
いつの間にかジャックの両手には幅の広い鉈と鎌を混ぜた様な形をした刃を持っていた。斬るだけでなく峰の部分が妙に分厚くおそらく打撃武器として使えそうな形状をしている……。
「……貴様ら、そんなに死にたいか!?」と再び声に怒りの感情が含まれる。
再びぶつかり合いそうな空気になった次の瞬間!
X星人三人それぞれに天空から光の柱が降り注ぎ包まれた!?
「ご苦労さまでした。無事任務を果たしてくれて感謝するよ。皆。……そして漸くその称号を名乗る気になったことを嬉しく思うよ。キング、クイーン!」
「兄う……否統制官!」「おにいさ……統制官。そのですね。」「兄で良い。2人とも誰も責めやしないさ。」
「Z(ゼット)様!申し訳ございません!このジャック!お二人のお側にいながらそのお体に傷をつけるとは一生の不覚!この命に替えてお詫びを!!」と土下座し頭を勢いよくアスファルトに打ち付ける!
「気にするな!大したダメージじゃなさそうだし寧ろルシファーの力を僅かながらでもその身で経験したのは何よりの収穫と行っても過言でないよ。」
「しかし!」「君は必要不可欠な存在なんだ。もし、気にするなら今後の働きで挽回し給え。」
「Z様……寛大なお言葉感謝します!」と漸く頭を上げるジャック。
「そうそう、先程から攻撃しているけどその程度じゃこの結界は敗れないよ。」と思い出したように統制官Zと呼ばれた声しか聞こえない人物がこちらに話しかける。
俺を含む魔王、堕天使総督を含む各勢力の軍勢が一斉攻撃をしているがびくともしない!!何だ!?この光の柱は!?何かのバリアー、結界みたいだが丈夫過ぎだろう!!
「気にすることは無いよ。この結界を破れるのはごく一部だ。君たちが恥じる必要がないよ。我が血族を含めた同胞達は回収させてもらうよ。」
「てめーら!一体何が狙いだったんだ!俺たちを利用する目的は阻止させてもらったぞ!」
「利用とは失礼な。こちらとしても親しくしたいと思ったんですよ。まあ、最低限の目的を果たしてので良しとしましょう。」
「なんだ!?目的って?」アザゼルさんの問いに統制官はこう応えた。
「今回最大の目的は三大勢力でも最上位の実力者である貴方方をこの場に足止めすることでした。おかげでスムーズに目的を果たせましたよ。」
「最初から誘導作戦だったという訳か……?」
「二重作戦と言って欲しいですね。想定を超える成果が得ることができたのも彼らのおかげです。……例の博士の正体を知ることができたのは嬉しい誤算でした。」
その言葉を聞いた途端アザゼルさんの表情が変わる!「てめーら!博士に何かしたいのか!!?」
「こちらとしても流石にそこまでの余力がないので素性確認できただけでも良しとしましょう。恐らく向こうも知ったと思うのでこちらから教えておきましょう。」と応えた。
「まあ、恐らく貴方方が厳重に保護するでしょうからもう会うことはないでしょうがね。それでは今日の所は撤退します。」という言葉と共に光の柱に包まれた三人のX星人が虚空に浮かび上がり消えていった。
それから各勢力が後始末を始めた時に気がついた。”ラドン”がいつの間にか居なくなっている?
「あのラドンの巨獣器は?」「ああ、博士の事が気になってな。そっちに転移した。満足に自己紹介もしていないのにと文句言っていたが仕方ない。後日博士と共に改めてお前たちに紹介するさ。」
伊藤さんの疑問にアザゼルさんが応えた。
「さて、どうやらまんまとやられたみたいだがこのままやられぱなっしって訳にはいかねえよな!」とアザゼルさんが張り切っていると一誠とミカエルさんがいつの間にか話し込んでいた。
「ミカエルさん、アーシアとゼノヴィアこの二人がシステムの『ダメージ』を受けないようにしてもらえることはできますか?」
その言葉に驚くとアーちゃんとゼノヴィアさんの方に視線を移しこう問いかけた。
「……もう主はいませんよ?悪魔になった以上もう教会に近づけないでしょう。それでも神へのお祈りを捧げたいですか?」
「はい、ミカエル様!主がおらずとも私はお祈りをしたいです。」「私も主への感謝、ミカエル様への感謝を込めて。」アーちゃんとゼノヴィアさんが口々に応える。
その言葉にミカエルさんは微笑みながら「分かりました。主に祈る悪魔。そんな悪魔も二人ぐらいいてもいいでしょう。帰ったらさっそく実行します。」
この言葉にアーちゃんは目元を潤ませながら一誠に抱きつきながら感謝の言葉を口にする。
ゼノヴィアさんもお礼を言うと一誠は二人とも頭を撫でてやった。するとアーちゃんだけでなくゼノヴィアさんも頬を赤く染めた。
すごいな……あいつ、また一人落としたか。まあ、どうせ気づいていないだろうが。
さらにミカエルさんは木場君に聖剣計画の様な犠牲者が出る計画は出させないと約束してくれた。
そして他勢力に報告すべく一足先にミカエルさんを含めた天使勢力が消えていった。
アザゼルさんも和平を自分の軍勢に宣言すると撤退させた。そして去り行く直前で思い出したように
「ああ、そうそう赤龍帝!お前を始めとしたグレモリー眷属俺が世話することになったから。」と言い終えるとこっちの反応を待たずして消えていった……。
今のは冗談なのか……?
この日、聖書三大勢力による和平協定が結ばれた。これにより三種族の争いは禁止とされ協調体制が結ばれた。この会談が行われた駒王学園から名をとって『駒王協定』と称されることになった。
ビームパルサー 虫の触角を思わせる装飾からのレーザーを放つ。
胡蝶嵐・揚羽式(こちょうらん・あげはしき)
極光虫の翼扇(モスラ・ファン)と背中に生えた羽根を羽ばたかせ強風と共に鱗粉をばら撒きさらに雷を発生させ乱反射させる。
この鱗粉には発火能力もあり主に剣吾のお仕置きにとして使われるのは大体これ名前の由来はアゲハ蝶から
胡蝶嵐・大斑式(こちょうらん・おおまだらしき)
羽根と扇を羽ばたかせることで強風と共に無数の毒針を飛ばす。毒針は15センチ程の大きさ。名前の由来は大斑蝶から
胡蝶嵐・神光(こちょうらん・しんこう)
元ネタは キング・オブ・モンスターズのモスラが行った「God Rays」「神の光」と呼ばれる。
ベータ波の生体発光による強烈な光で対象の視界を奪うだけでなく衝撃波を発生させ周囲を薙ぎ払う効果を持つ聖なる光の波動。
この世界に来てからは破魔の力が高まり悪魔や妖怪など光や聖なる力を持った種族にとっては神滅具に匹敵する浄化の力を誇る。
その光を浴びるとただの水が全て聖水になる程のレベルだが欠点は無差別広範囲でしか使えずグレモリー眷属を始めとした悪魔など聖なる力を弱点する種族と連携する際には使用できない欠点がある。
X星人の基礎武術は次で語ろうと思います。基本的にジャンプ漫画、アメコミが元ネタの中心になると思います。
博士の正体と活躍させたかったのですが自分には自然に紹介できなかったのでこれも次に回します。
自分の見通しの甘さを痛感させられました。まさかラドン、博士の名前を出すことなく終わるとは思いませんでした。