「さあて、今日も辛い一日になりそうだ。」「朝からマイナスな事言うな。ますます気が滅入る。」と僕中島剣吾と一誠が互いに愚痴を言いながらタイニーンさんの所に足を運びそこからいつもの訓練が始まるはずだった。
突然魔方陣が目の前で形成され小型のモスラであるフェアリーに乗ったコスモスさんが僕達の前に現れた。
突然の事態に僕たちが戸惑っていると
「「緊急事態です!!現在『禍の団』(カオス・ブリゲード)の一派が冥界に侵入しグレモリー眷属を含め複数の悪魔が迎撃しています!」」
その言葉に全員が衝撃を受けた。アーちゃんやリアス部長達も既に戦っているのか?
一誠が「すぐに俺たちも行こう!!」と言うがそれを遮り「「待ってください!!そして今デスギドラの封印が解けました!!」」その言葉に僕は思わずショックを受けた。
デスギドラって昨日伊藤さんと一緒に見に行ったあそこか?封印が解けったってどうして?
「「恐らくX星人の仕業だと思われます。現在デスギドラはドラゴンアップルの森を進行中!!歌織は既に封印すべく立ち向かいました!!」」
「何だと!?あの森を!!」タイニーンさんが怒りと驚愕の感情、焦りが混ざった声色で叫ぶ!!
「「タイニーンの背中に乗ってください。そのまま近くの上空に転移します。今近くに転移すると危険なのでこの措置にしました。詳しくは移動しながら説明します!!」」
慌ててタイニーンさんの背中に乗り少し飛ぶと転移する。
転移した先の景色にタイニーンさん含め僕たちは大きなショックを受けた。眼下に広がる広大な森の半分近くが壊死している……。
それだけでなく幹から大きく裂けていたり根子ごと引き倒されたものさえあった。
「も、森が!大切なドラゴンアップルの森が!!」
「「急いでください!!デスギドラを止めようと歌織と共にドラゴンさん達も抵抗していますが歌織は今万全でない状態なので正直かなり危険です!!」」
「分かった。任せろ!ここからでも分かる、この禍々しさが嫌でも伝わる。ここまでの邪悪さ邪龍でもそうそう見ることはないぞ!」そう話しながらも高速で僕たちを乗せつつ飛行するタイニーンさん。
その時さらに事態を悪化させる事をタイニーンさんが思い出す。「そう言えば確か今日ルシファーの倅がここに視察するはずだった!まさか巻き込まれていないか!」
「「ミー君が(ミリキャス様が)!!?」」まさか彼が来ているとは思っていなかった。只でさえ伊藤さんの事が心配なのにこの上ミー君にまで何かあったら!?
悪いことばかり想像してしまい気持ちが焦る。
すると目の前に複数のドラゴンが倒れているのが見えた!全員息はあるが大分衰弱している?
「お前達、大丈夫か!!」とタイニーンさんが倒れた一匹を抱きかかえる。
「タ、タイニーン様……。わ、我々よりモスラの巫女を。彼女はルシファーのご子息を庇われている。一刻も早く援護を……。」
そう言っていると近くから爆発音が聞こえ悲鳴を上げながら伊藤さんが吹き飛ばされてくる!!
「「伊藤さん(歌織ちゃん)!!」」と僕と一誠が思わず悲鳴を上げ近寄る。
酷い……。[極光虫の聖武装](モスラ・アームズ)の服があっちこっちボロボロで特に背中の翅は千切れかかっている部分も見られ、見るも無残な有様だった!
慌てて近寄ろうする僕達だったが他でもない伊藤さん自身が「私の事より彼を!!」とよく見ると両腕に何かを抱えていた。それに気づいたとき思わず叫んでしまった!
「「ミリキャス様(ミー君)!!」」一誠と僕が同時に悲鳴を上げた。
「大丈夫だ、怪我はない。気を失っているだけだ。」タイニーンさんの言葉で一先ず安堵した。
「タイニーン様はミリキャス様と負傷された皆様を安全な場所にいち早く避難させて……気を付けて!来ます!!」と突如、伊藤さんが警告の声を上げた。
その直後、目の前の枯れた大木が吹き飛んだ!そこから出てきた姿に思わず目を疑ってしまった!
一言で言えば人型の爬虫類俗に言うリザードマンのドラゴン版差し詰め竜人とでも言うべきなのだろうか?
黒い表皮、鋭い爪、長い尻尾、三つ首の姿……以前コスモスさんに見せられたデスギドラの姿にそっくりだ。
それだけに曲がりにも人間と同じ二足歩行に適した体型がしているのに違和感を覚えるのは元の姿を知っているためだろか?
こいつがデスギドラ……いや、怪獣に魂を食われた巨獣器使いの末路って訳か……。
予想はしていたとはいえここまで人間としての姿を失うのをこの目で見たのは正直かなり動揺している。
将来自分がこうなるぞって暗に言われているみたいだ。そんなことを胸に抱きつついつの間にか出現していたゴジラギアの感触を確かめつつ様子を見る。
……なんでだろう?おそらく向こうも感じているだろう。妙に気に食わない!
「貴様!!よくも大事な森と同胞を!!」激昂したタイニーンさんが口から空一面を覆いつくすほどの巨大な爆炎が放たれた!
何つー威力だ!!俺たち要らないじゃないか?普通にそう思ってしまったが
デスギドラの三つの頭から同時に赤い光線を放つ!光線は合体、増幅しつつタイニーンさんの炎とぶつかり合う!完全に互角!
冗談だろ!タイニーンさんの炎は隕石の衝突クラスの威力だぞ!!?
仮に俺達の存在で全力を出せなかったとしてもあいつこれでもまだ全盛期の力を持っていないんだろ!?これが怪獣の力……!!
この世界を壊しかけた怪物の力だというのか?この結果に怯むどころかさらにヒートアップするタイニーンさんだったが
「タイニーン様!ミリキャス様や皆様を速く安産な場所へ!この場で皆様を一度に避難できるのはあなたしかいません!」
伊藤さんの言葉にタイニーンさんは若干躊躇したもののすぐに負傷者を背負い「なるべく早く戻る!!それまで何とか生き延びろ!」
そう言うと素早く飛び上がった!!
卑劣にもその背中にデスギドラが光線を放とうとするが大気中の水を集めて掌サイズ程の大きさにした水の塊を野球ボールの様に投げ飛ばす!!
見事デスギドラの腹に命中し数メートル後ろに吹っ飛ぶ!思ったよりダメージを与えたらしく口から放とうした光線が口の中で暴発し苦しむ。
その隙にタイニーンさんは無事に皆を連れて避難できた。それは良かったが……当然怒っているわな。
完全に敵意丸出しの空気全開でデスギドラが俺を睨む。ご丁寧に三つの頭全部が俺を見ている……。
せめて時間稼ぎぐらいはできるかと思いつつも一誠に「伊藤さんを頼む。もし僕がダメだったときはその時はよろしく。」
「剣吾!?ここは二人で協力して……。」
「こいつを相手にするには君は体をドラゴンに変える必要がある。そうでもしないとこいつには対抗できない!それはできれば避けたい!それにこいつが弱っている伊藤さんを放っておくとは考えにくい!……何より」
俺は一端口を遮ると「幸か不幸かどうやらコイツ俺に異常な敵意を抱いているようだからな!」と言い終えるや否やタイミングを合わせたようにデスギドラが襲い掛かってきた!
――
俺、兵藤一誠は剣吾が一人少しでも俺や歌織ちゃん、タイニーンさん達の方に行かないよう時間を稼ぐべく逆方向に誘導しつつ交戦するのを見持っていた。
本音で言えば俺も一緒に戦いたかったが歌織ちゃんも大分衰弱している。もし下手に援護して歌織ちゃん達が狙われたらシャレにならない!
デスギドラからしたら自分を唯一封印できる歌織ちゃんを始末しようとするのは自然な事だからな。それだけは断固阻止しないと!だけど、いざとなったら……
「……イッセーさん!今のうちに赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)で倍加してください。タイミングを見て私に譲渡を!」歌織ちゃんが突然声を掛けてきた!?
戸惑う俺を他所に「もうモスラは後一回の攻撃をすれば力尽きるでしょう!ですからその最後の攻撃を隙を見て最大限高めて放ちます!」「そんな事したらモスラも歌織ちゃんも!」
もの残り少ないモスラにそこまでの負荷をかけたらと躊躇する俺にコスモスさんが
「「イッセーさん!!モスラの事は気にしないでください!覚悟はすでにできてますしまた転生します!それよりもデスギドラです!!
もし、ここで封印が完全に解かれてしまえば直接的な被害だけでなく植物が枯死することによる間接的被害を含めるとどれほどの命が失われるか分かりません!!どうかお願いします!」」
そこまで言われると断ることもできず指示に従いながら剣吾の戦いを見守った……。
デスギドラの口からそれぞれ赤い光線が放たれる!剣吾は攻撃から必死に躱しつつ火消しをメインに幻雪光を放つ。
後で聞いたのだがこの時剣吾は幻雪光の幻覚効果と周囲の炎を鎮火させるつもりだったと言っていた。だが
デスギドラは微かに戸惑ったようだったがおぞましい笑みを浮かべると地面を力いっぱい踏みつけた!
するとデスギドラを中心に地割れが発生しマグマが噴き出てきた!!?剣吾は直撃こそ避けたものの余波だけでもダメージは無視できない!
いくら熱に強くなったとはいえ流石にマグマクラスにはひとたまりもないだろう!
だが、そんな中でも剣吾はマグマの避けつつもデスギドラの懐に入りゴジラギアを銀色に輝かせた拳、振動拳を叩きこんだ!
一瞬瞬不自然に停止しすぐに全身から血を吹き出しつつ吹き飛ぶ!!流石にこれはダメージがあったらしく苦痛の悲鳴という鳴き声をあげるデスギドラ!
その隙にゴジラギアの刃を展開し右側の首を切り落とした!!よし!これであいつも相当なダメージを与えたはず!俺がそう確信した時だった!!
「「剣吾さん!!気をつけてください!!」」とコスモスさんから警告の声をあげる!
どうゆう事だと戸惑っていると左の首が剣吾に巻き付いたと思ったら邪悪な笑みを浮かべ自爆した!?
その爆発に加え、血?ともかく体液がまるで溶かした金属のような……いや!あれは正にマグマだ!
飛び散った体液が森だけでなく石や地面にすら触れると燃えるもしくは溶けてすらいる!何だこれは!?
「「デスギドラには命や形が無いんですよ!!」」「命や形が無いってどうゆう事ですか!?」俺がコスモスさんに聞くと驚くべき事実を知らされた。
「「デスギドラは元々宙のエントロピー増大の傾向から生まれた負の存在でその実態は意志あるマグマ状のスライムみたいなものと考えてください。その為死という概念が無いんです!!」」
な、なにー!!じゃあ、あいつは実質不死身というか不滅の存在という事なのか!?
「「その証拠に、見てください!!デスギドラを!!」」
言われるままデスギドラを見ると目を疑った!
飛び散った肉片や血がマグマ状に変化し剣吾の方に集まったと思ったらまるでロープに縛られるように剣吾を締め付ける!!
そのままの状態で無くなった首の断面にくっつき気が付けば元の黒い龍の首に戻り剣吾を締め付けていた!
デスギドラがさらに剣吾に噛みつくと剣吾から光と共に何かが奪われていくのを感じた。あれはオーラ?なのか?
「「いけません!あのままでは剣吾さんの生命エネルギーをすべて奪われてしまいます!!」」コスモスさんも慌てて言う。
どうにかしないと思った時だった。「返せ!」そう言うと全身から紫の放電しデスギドラを感電する!
まさかこんな反撃するとは予想外だったのだろう。怯んだデスギドラに対し先程奪われた生命エネルギーを奪い返しつつ荷電粒子咆を真ん中の頭部目掛けて放つ!!
真ん中の頭ごと身体にど真ん中に大きな風穴を開ける!いくら不滅といっても苦痛は感じるらしく悲鳴を上げる。
剣吾も結構むちゃしたらしく追撃できず荒い呼吸を整える。デスギドラがダメージから回復するのと剣吾が回復するのはほぼ同時だった。
「……成る程ね。お前さん、確かに不滅かもしれんがだからといって最強という訳でも無敵でもという訳でも無いんだろ?その姿がその証拠だ!」と突然そんなことを言う。
どういうことだって戸惑っている俺達に説明するように少しこっちにも目線を向けつつ
「さっきエネルギーを奪い返したときにデスギドラ自身の記憶かそれともゴジラのものだったか分からないけどこいつは本来いた地球でゴジラの祖先と戦ったことがあるらしいんだ!
結果はゴジラの圧勝!お前は力を取り戻すには千年単位では済まない年月が必要だったんだろ?」
剣吾の言葉にデスギドラは低く唸るだけだけだった!
「他四獣もそうさ!全く相手にならなかった!不滅ってだけで向こうからすれば唯の動くサンドバッグ同然だったんだろ?何よりもお前のその姿そのものがお最強じゃないいう事を自分自身で認めているいい証拠だ!」
剣吾がデスギドラを指さしながらこう言った。
「これはおそらくお前の記憶だろうが一瞬だったが鮮明に記憶に刻まれてたよ!お前は雷を操る金色の龍に完敗しそして憧れたんだろう?
そいつに再び会って仕えたいって気持ちが溢れていたよ!そしてお前の記憶を見て確信したよ、どれだけ自分がゴジラの使えないのか理解させられた!」
ゴジラギアに目線を移しつつこう呟いた。「ゴジラの属性は炎、それを使えないと話にならない。特に雷は金色のに比べると雲泥の差と言わざるを得ない。」
そう答えつつ先ほどからデスギドラの口から放たれる赤い光線や灼熱の火炎をゴジラギアの刃で切り裂きながら向かっていく!!
……っていうかアイツ、ものすごい自然に炎を斬っていないか?そんな事いつの間に出来るようになったんだ!!?後に聞いてみると何となくできる気がしたとの事。
するとデスギドラは光線を3つの首から同時に放ち回転、増幅させて打ち出した!剣吾は斬ろうとしたが踏ん張りがきかず吹き飛ばされる!
激突寸前爆破を連発して空中に浮かび上がりつつ距離を詰める!するとデスギドラが三つの口から炎を吐きつつ球体状にまとめる。次第に肥大化させつつ巨大な火の玉になり剣吾に放つ!
剣吾もこれはマズいと思ったのか迎え撃つべく荷電粒子咆を放ち巨大な火の玉とぶつかり合う!
しばし拮抗していたが徐々に火の玉が荷電粒子咆を押し切り、遂に剣吾の方が力負け火の玉の直撃をくらってしまった!
直撃した炎は剣吾を中心に燃え盛る巨大な火柱がそそり立つ!その光景小さな噴火を思わせる光景だった!
心配でたまらなかったが叫ばなかったのは自分で自分を褒めてやりたい気分だった!
剣吾が何で避けもせずに荷電粒子咆で巨大な火の玉とまともにぶつかり合ったのか……それは
「歌織ちゃん今だ!!」俺は限界まで高めた譲渡の力を百合ちゃんに託した!
「剣吾さん!一誠さん!!ありがとうございます!!これが私の全力です!!」歌織ちゃんはそう言うとデスギドラの足元と上空に巨大なモスラの紋章が描かれた!!
地面から無数の光の鎖がデスギドラを縛り上げ動きを封じる!!デスギドラも明らかに動揺し抵抗するが最早どうすることもできない!!
「このまま簡易の強制封印します!!効果は一時的ですがモスラの転生を終え戦力を整えた後に改めて封印をします!今はそれまでの時間稼ぎができれば十分です!!」
そう説明している間もどんどん動きを封じられるデスギドラ!!遂に全身を光の鎖でがんじがらめにされもう姿が見えない!!これならいける!!
そう思っていた時だった、突如歌織ちゃんが荒い息を吐きながら座り込む!!
さらにモスラギアも消失してしまう!「……すいません、モスラの寿命が尽きました。後数分持ってくれれば成功できたのに!無理させてこの結果とは……。」
「「歌織!!悔いても仕方ありません!今は」」その時だった、デスギドラを縛っていた光の鎖を力尽くで引きちぎり封印を破ってきた!!
そして立ち上がることもままならない百合ちゃん目掛け容赦なく三つの首から赤い光線を放った!!
俺は割って入ることすらできず、歌織ちゃんが為す術がなく爆炎の中に消えていった……!!
「歌織ちゃんー!!」
デスギドラ
世界大戦前の時とある土木作業員がデスギドラの巨獣器を宿し精神と肉体を乗っ取られて暴走し半解放された姿で黒い竜人というべき姿をしている。
冥界のゲートに侵入したがそこで悪魔と協力した当時のモスラの巫女に封印された。
デスギドラは元々はマグマ状の不定形で、宇宙のエントロピー増大の傾向から生まれたマイナスエネルギーそのものと言ってもいいが今の黒い三つ首竜の姿に変わったのはとある存在に遭遇しそこで格の差を思い知らされた事でその敬意と次会ったときに奉仕し、眷属として受け入れてほしいという願望が込められている。
植物の生命エネルギーを奪う事で結果的に星を死滅させている。この世界では超常的な存在からも生命エネルギーを奪い取る。因みに動物は少なく効率が悪いので積極的に取ろうとはしない。
炎やマグマを操り武器にする。本来の世界では元々はペルム紀に地球を訪れたがゴジラの祖先に完敗しモスラによって封印された。
その後現代社会で封印が解かれる。この時地球防衛軍とモスラが協力し再度封印に成功する。
この事が怪獣と共存する社会を模索する一歩になった
火砕流撃弾 光線化した火砕流というべき赤い光線。基本技だが火砕流、溶岩流そのものと言っても過言でないので極めて高温かつ殺傷能力が高い
火龍重撃波 口から吐く灼熱の火炎 こちらの方が攻撃範囲が広い
天怒爆突 体の一部を爆発させる事で、背中などの死角から敵を吹き飛ばすと同時に大きなダメージを与える一種の自爆に近いが不滅なデスギドラにとってはすぐに再生できるのでほぼノーリスクな技になっている
剛烈駆雷震 地割れを起こし、地下のマグマを噴出させる。
三重渦撃砲 3つの首から同時に火砕流撃弾を放ち回転、増幅させた技
炎龍旋風撃波 本来は三重渦撃砲をさらにスピードと回転を増したものだが三重渦撃砲含め映像化されていないのでぶっちゃけ作者の技量では書き分けで無いのでここでは巨大な火の玉にしました。
元ネタは大体わかると思いますがone-pieceに登場するポートガス・D・エースの技炎帝です。