ハイスクールDXD 巨獣の目覚め   作:プリンカステラ

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ゴジラVSメガロ全国映画館でやってほしいです
ジュニアハイスクールd×d 転校生はサムライガールが発売されるのでどんな内容か楽しみです。まさかここでスピンオフを増やすとは思いませんでした


第五章 冥界合宿のヘルキャット編 12

話は少し遡る。僕中島剣吾は試合を見ていて匙君の戦術に驚いた。そして一誠がもう少しでリタイアすると時に新技乳語翻訳(パイリンガル)を見てその場にいた全員の目が点になった。

 

伊藤さんが突然立ち上がったのでどうしたの?と何気なく顔を見ると

 

一目で激怒しているのが分かる伊藤さんが[極光虫の聖武装・翠型](モスラ・アームズ・カスタムグリーン)に変身していた。

 

……え、待って?まさか乱入するつもりじゃ?

 

「「か、歌織落ち着いて」」「落ち着け、分るよ!気持ちは凄い分るが試合を壊すのは不味い!終わるまで待つんだ!」

 

コスモスさんと磯兄達が止めるものの止まる気配が欠片もない!

 

「ま、待って!伊藤さん!伊藤様!!?お嬢様!!?王女殿下!!?姫様!!?女王陛下!!?女神様!!?」と叫びつつ怒り狂う伊藤さんの止めるべく前に出た。

 

 

――――

 

「どうせ後リタイアするだけだろ!!さっさとこっち来て地獄に落ちろ!!」

 

「お前、何ちゅう心の無い言葉!!少しは弱っている義兄に対する優しさはねえのか!?そもそも何でこっちと繋がっているんだよ!?」と俺兵藤一誠がツッコムが

 

「知るか!!無我夢中だったからどうやったかなんて自分でも分からん!!はっきり言うが今試合しているお前らの誰よりボロボロだぞ!!お前映像無いから分からないだろうけど今の俺はデスギドラの時よりボロボロだぞ!!何で試合に出てない俺が一番傷ついているだ!!?可笑しくないか!!?」

 

あ、これ駄目だな。完全に余裕がなくなって切羽詰まっている。本当に余裕ないんだな。

 

だが、この状況を聞いて俺は涙を流してしまった。今兜被っていて良かった……!!おかげで情けない面を見せずに死んだ!!おっかなくてここから出たくない!

 

「さっさとこっち来いよ!!磯兄とかもビビって誰も助けてくれないし!何で俺だけこんな理不尽な目に合わなきゃいけないだ!!」

 

剣吾がここぞとばかりに吠えまくる!!「お前、少し落ち着け。魔王様とか他の上役いるんだし」

 

「知るか!!そもそも俺はこの試合どっちが勝とうが関係ないのに何でこんな目に!!」と叫ぶ!

 

「どうでもいいって何だ!!俺達がどんだけ真剣な思い出戦っていると思っているんだ!!」

 

「うるせー!!こっちに利害が無いなら純粋に応援するがこっちは命係っているんだ!!俺にとってお前らが勝てばおめでとう、負ければ残念と慰める。それ以上の感情はない!そもそも前にお前やあーちゃんを始め試合する事自体どっちかと言えば反対だったの忘れたか!」

 

おい、それは二人だけの秘密で!あの会話はあまり他の悪魔に聞かせない方が良い無いようだ。だが、今の追い詰められ余裕がない剣吾にはそこまで頭が回らず普通に話し始めた。

 

「俺は言ったよな。怪我とかするし危ないからできればやらないで欲しいと。お前にも立場があるから積極的に反対しなかったし命を懸けることはそうそう起きないと!何だ!?お前と匙君の戦い方は!!」

 

剣吾の声にすごみが増す!あ、これ本気で怒っている奴だ!

 

「試合で一生懸命戦うのは良い!だが命を軽々と消費するもんじゃない!!前に言ったよな!!『白龍皇の籠手』(ディバイディング・ギア)は危ないから使うなと!匙君にしたって自分の命を魔力に変換するなんて危ない事を実戦でもないのにあんな無茶するなんて何を考えているだ!」

 

「だが、それは俺達がそれだけ真剣に試合に挑んでいるだよ!」「黙れ!じゃあお前らは今後、試合のたんびに敵味方を死ぬのが普通なのか!?だとしたら根本から欠陥としか言えねえな!」

 

「そんな事ない!お前に俺達がどれだけ夢や目標に向かって真剣なのか分からないのか!!」

 

「分かりたくもないね!所詮軽い気持ちで命を懸ける奴の気持ちなんて!!」「何だと!!」

 

「じゃあ何でお前ラインそのまま放っておいていたんだ?自分で斬れないと判断したら恥も外聞もなく木場君かゼノヴィアさんの所に行けばよかったじゃないか?」「それは!」

 

「子猫ちゃんの忠告無視して一騎打ちは良いよ。男のプライドもあるしレーティングゲームはエンタメ要素もあるから分かる。だが、自分で斬れないと判断した時点で動かなかったお前の負けだ。ま、禁手できた時点で多分お前が負けるとは思っていたがな」「……どういう事だ?」

 

禁手できなかったじゃなくてできたら負けるってどういう事なんだ。

 

「そのままの意味だよ。禁手できたら一誠、君が誇る最大の長所が失われるじゃないかと思っていたが正に悪い予感が当たってしまったなあ」「何で禁手できたら俺が負けると思ったんだ!!」

 

「そりゃあ、簡単だ。お前が匙君を舐めていたからな」「俺のいつどこで匙を舐めたんだよ!!」

 

「気づいていないのか……お前あのラインを繋いだのがヴァーリやライザーさんが相手でも他に頼らないで一人で戦っていたか!?今回の試合あの時みたいに実際に命を失う或いはリアス部長の結婚が係っている状況でも負けたら仕方ないとあっさり諦めれるのか?」

 

何でここでヴァ―リとライザーの名前出すんだ?「お前があの二人と何で戦えたと思う?赤龍帝の力もあるが向こうが圧倒的に上だった。だから舐めてくれたから勝機をつかめた」剣吾が指摘する。

 

「そして今回初めてお前が上の立場になった。だからお前は経験したことが無かったんだよ。命は捨ててでも勝とうとする、是が非でも勝利するという執念。

幸か不幸か今まで常にお前だけが命を懸けていて、相手も命を賭けた状態で戦ったことが無かった!だが、今回お前が持っていた最大の武器を相手が持っている状態だという事に気づくべきだったな」

 

「……」その言葉に俺は何も言えなかった。確かにそうだ!俺はヴァ―リやライザーの時は命を懸けて部長の為にも命を懸けて必死に挑んでいた!

 

匙と戦っていた時ももちろん必死だった!禁手に成功した時もそうだったつもりだ!だが確かにそうだ!

 

もしヴァ―リがラインを繋いでいたらどうだったんだ?合流できなかったとしてもすぐにでも合流しようと動いていたはずだ!

 

そうだよ!あの時の俺みたいだと思っていたなら無策な訳がなかった!何か対策しているはずだと思っていたのに俺が甘かった!匙を見くびっていたんだ!!

 

「漸く分かったって雰囲気だな?じゃあ、さっさとこっち来い!どうせただの練習試合だ」

 

こいつ、いきなり何て事言うんだ!

 

「そもそも一誠。お前下級悪魔への差別にショック受けているみたいだが悪魔に何を期待してんだって言いたくなるね」と言った。「……どういう事だ?」

 

「お前初めて森沢さんに出会った時の事覚えているか?悪魔は人間を平等に判断しないと。さらに『変異の駒』(ミューテーション・ピース)。10人に一人が持ている貴重な駒。この時点で平等もくそもないだろうが。こんな状況でよく上級悪魔に期待できたな」と剣吾は冷たく言う。

 

「そもそもジェネレーション・ギャップ何てそう簡単に埋まるもんじゃない。人間社会だって未だに人種差別を克服できていないのに何白、千年超えているか知らないが奴隷が当たり前の時代を生きている連中がそんな人道的な判断できる奴のが珍しいだろが」

 

「部長のご両親や魔王様とかは立派じゃないか!」「そりゃどんな時代、環境でも優しい人はいるし時代に適合している方も存在するだろう。だがライザーさんを思い出してみろ。おそらく彼でも差別に寛容な人なんだろう。それであのレベルだと察することができるだろうが」

 

「お前そもそも悪魔の事どう思っているんだ!?」「何で本人の目の前で悪口言わなきゃならないんだ!言えるか!!」

 

ああ、どうやらまだ辛うじて理性は残っているのか。だが、同時にあんまりよく思ってないことがこれで伝わってしまった。その時アザゼル先生から通信が入る。

 

「朗報だ!今の剣吾の様子に歌織も正気を取り戻した。ばれないよう攻撃のフリをしているからそのまま引き出せ!せっかくの機会だから中々本音を出さないからあいつの本音を知りたい。この会話はお前たちだけでしているように誤魔かすから何とかしてみろ!時間の流れが進む術をやったからできるだけ引き出せ!」

 

おい!無茶ぶりにも程があるぞ!とツッコミたい、普段なら!

 

だがこっちもただでさえ血が抜けて具合悪いのにと思うがあまり頭が回っていないのもあり普段なら文句言うのだがその指示に大人しく従った。

 

「お前、前から思っていたけど魔王様を始め各勢力の上役どう思っているだ?先生たちが気を利かせて俺達だけで本音話せるようにこの通信で繋がっている。この機会に話してみろ!」どう考えても無理がある設定だったが剣吾も余裕ないんだろう。あっさりのってきた。

 

「いや、さっさと来てほしいがまあいいや。何話すんだ?」「だから悪魔のことどう思っているんだ?」

 

「つい最近知ったばっかりだから何とも言えんが悪魔になったお前と違って上層部の反応にべつにショックはないな。そんなもんだと思っていたから」「冷た!!」

 

「ま、貴族が威張り散らそうとしている様は傍から見れば無様ではあるがな」「どういう意味だ?」

 

「そりゃお前貴族っていつのは王がいないと話にならないからな。本来の体制を潰し本来の王家である旧魔王派を追放しておきながら貴族の社会を保とうというのがあほくさいな」

 

「ちょっとお前、悪魔の未来を考えて彼らだって立ち上がり」流石にこれ以上は不味いと思い終わらせようとするが

 

「甘いな、権力者が好き好んで自分の地位を放棄する事なんてまずありえない。彼らの態度を見れば大体の動機は予想できる。

 

もちろん悪魔種族の未来を考えて行動したというのはあるだろうが大方貴族は王族には勝てないというパフォーマンスで定期的に痛めつけれたんじゃねか?それが今の魔王になる存在が出たことでその時の恨みを晴らしたいというのが案外本音かもな」

 

「んなガキみたいな理由なわけねえだろ!」

 

「そうかな?この手の感情というのは理屈じゃない、そして自分達がそんな扱いされたからそれより下に同じような或いはそれ以上に手荒に扱うとかはよくある話だ。まあ別に当たろうが外れようがどうでもいいけどね」「どうでもいいって!!」

 

「前から言おうと思ったけど俺がグレモリー家に協力するのは君の義弟や部活の先輩だからだ。わざわざ反対する理由が無いから従っているけど別に部下や僕になったつもりはないよ。

これは悪魔の問題。明確に命に関わったり度が過ぎる虐めとかじゃない限りよそ者である俺が口出す問題じゃない!」とちょっと厳しい声色になった。

 

「今の体制に不満があるなら君達が少しずつ変えていくしかないよ。その為に必要なのは実績だね。気に食わないと思うけどあいつが言うなら仕方ない、まずはそう思われるレベルまで行くことだね」と完全に他人事という感じで話す。

 

「悪魔含め全勢力に言える事だけどわざわざ敵対するつもりも無いし仲良くできたらそれが一番だと思うけど、最悪よく思っていなくても合えば挨拶していざとなれば協力できる程度の関係保てればいいと思っているよ」

 

「……お前、この会話実は全員聞こえるようになっているだが」これ以上変な事話されても不味いので俺がネタバレすると「へえ、そうなんだ」と全然焦った様子も無くあっさりしたリアクションだった。

 

「お前何でそんな平然としているんだ?」もっと慌てて色々言い訳すると思っていたが少なくても声は平常そのものだった。まあ姿を見ていないので実際は汗だらだら流れているのかもしれないが……。

 

「別に知られた所で気にもしないからね。強いて言えば一誠やあーちゃんが悪魔になったからきまずくならないようにと思ったから黙っていただけだよ」

 

そんなやり取りをしていると体から力が抜けてきた。流石にもう限界らしく体が倒れる。

 

「イッセーさん!」とアーシアが祈りのポーズをすると回復のオーラが周囲に広がるのを感じる。修行の成果だな!!残念ながら効果はないが痛みだけでも取ろうとしてくれるみたいだ。

 

「それを待っていました!」と花戒さんが会長の立体映像と結界を解き回復エリアに入ってきた!?

 

彼女は無傷のはずなのに何故!?と疑問に思っていると両手を広げ叫んだ!!「反転(リバース)!!」

 

その瞬間回復効果がある淡い緑の光が危険な赤い光に変わった!!その瞬間アーシアが声も発せず一瞬で消えた。な、何があったんだ!?

 

「……アーシアさんの回復は絶大。……そして回復の反転はダメージ。つまり……」血を吐きながらも満足そうな表情で花戒さんが消えていく。

 

初めから回復役であるアーシアを自分もろとも消えるのが目的だったというわけか!!そして俺も

 

薄れゆく意識の中で「アーちゃん!!?怪我してない!!?大丈夫!!?」と動揺しまくっている剣吾の声が聞こえた……。お前、少しは俺の心配もしろよと突っ込みながら消えていった。

 

 

僕、木場優斗を始め残ったグレモリー眷属は4名。対してシトリー眷属は3名。開始前は優勢と言われていた試合だったが、いざ始まれば大番狂わせ!確実に部長の評価は下がるだろう。

 

これ以上は下げさせない!!チームのムードメーカーである一誠君と回復役アーシアさんが落とされたことで部長を始め動揺は隠せないでいた。

 

だがそこは流石『王』(キング)!部長は一誠君が見破った屋上にいる会長がいるか本当か子猫ちゃんに確認する。

 

「子猫、ソーマが上にいるか確認できる?」「はい部長。……先ほどは感じ取れませんでしたが、いまは屋上に会長の気を感じます。一誠先輩が言うように特殊なデコイでこちらを欺いていたようです」

 

猫耳をぴくぴくと動かしながらそう応える子猫ちゃんは思ったより大丈夫そうだ。

 

「刃を持つ者同士、刃で決めますか?」「それもいいですね。時に『騎士』は『女王』を超える力を発揮します。これはいい勝負かもしれませんね」僕の誘いに真羅先輩は応じ僕たちの戦いは決まった!

 

残る草下さんの相手はと思っていた時だった。視界に黄金のオーラをバチバチと放つ異様な雰囲気を漂わせる朱乃さんが前に出る。

 

「……イッセーくんに私の決意を見てもらおうとしたのに……この嫌な力を彼の前で使うことで……乗り越えようとしたのに……許さない!!」

 

ふらふらとしたおぼつかない足取りで朱乃さんが前にでる。その目は涙に濡れ、冷たいものを乗せていた。朱乃さんはそのままゆっくりと手を前に突きだし。「──消えなさい」

 

一番触れてはいけない状態の朱乃さんだ!普段冷静な朱乃さんがまさか一誠君を失ったことで普段見せない素顔を見せるほど反応するなんて!!

 

怒気の含んだ迫力のある言葉と共に、朱乃さんの手から大質量の雷が放たれ、草下さんに襲いかかる!

 

「反転(リバース)!!」

 

直撃する瞬間、彼女は両手を広げて雷を『反転(リバース)』しようとするが、ピガガガガガガッッ!と激しい雷が人工神器と思われる仮面の防御もあっさり粉砕し草下さんは反射できずまともに受けた!そのまま草下さんは光りに包まれて消えていく!

 

「無駄みたいね。雷を反転(リバース)しようとしたらしいけどいまのは雷光。雷と光。反転させるには光の部分が足りなかったわね。――どんなに反転(リバース)が優れていても正確に対象を認識できないと効果は発揮しないみたいね」

 

朱乃さんは僕が戦っているにも関わらず相手の『女王』真羅先輩を次の獲物と言わんばかりに目を向ける!

 

まずい!一誠君を失ったショックとイッセーくんに雷光の力を見せられなかった怒りで我を忘れている!結果として朱乃さんは力を克服できたかもしれないが、予想外の展開だ!

 

朱乃さんにとって一誠君がここまで大きな存在になっていたとは!

 

真羅先輩もこれには身の危険を感じ、その場を駆け出そうとしている!雷と悪魔の弱点である光が混ざった雷光の威力は味方である僕ですら想像するだけで恐ろしい。直撃に耐えれる悪魔はそうそういないだろう。それが襲ってくるのだから怖いなんてもんじゃない!必死に逃げる真羅先輩をそれを僕も追いかける!!

 

単純な速さでは僕の方が上だ!走りながら創り出した聖魔剣で斬りかかる!薙刀で防がれたが単純な斬りあいなら僕の方が上だ!

 

真羅先輩は防ぎつつ懐から『フェニックスの涙』が入った小瓶を僕の頭上に投げ薙刀で破壊する。

 

中の液体が降りかかってくる。これを浴びたらアーシアさんの様に回復力をダメージに変換されたら絶大なダメージで即リタイアだろうがそうはさせない!

 

聖魔剣を水の剣に変えて涙と混ざる!『フェニックスの涙』は不純物が混ざると効果を失う。

 

これで反転(リバース)しても効果がなくなった!だがその隙をついて薙刀で突いてきた!

 

今のは足止めのフェイク、いや成功したら儲けものという感じだったのだろう!だが甘い!

 

地面から生やした無数の聖魔剣が薙刀を破壊した!これで彼女は武器を失った!新たな聖魔剣を創り斬りつけるがこのタイミングで例のダメージを反射する鏡、追憶の鏡(ミラー・アリス)を出現させた。

 

できるだけダメージを弱めて斬りつけると倍のダメージが返ってきたがこのレベルなら耐えられる!激痛に耐えつつ左手を宙に向け力ある言葉を放つ!

 

「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、聖母マリア。僕の声に耳を傾けてくれ!聖なる刃に宿りしセイントの御名において、僕は解放する。──デュランダル!」僕は空間に裂け目を作り、デュランダルを引き抜く!

 

「そんなまさか!」と動揺している真羅先輩に斬りつけると深刻なダメージを受ける。今ので分かったのは時間制限か回数制限か分からないが追憶の鏡(ミラー・アリス)はいつでも発動できるものでないらしい。

 

じゃなければ今の攻撃に使わない理由がない。「ゼノヴィアの提案です。もし、自分が機能停止した場合、この剣がもったいないから、僕に使用の権利を譲る、と」

 

「しかし、あなたは聖剣の適正が──」リタイアの光に包まれた真羅先輩の問いに

 

「昔はありませんでした。それで地獄を見たけれど……いまは違う。禁手できるようになったおかげでこうしてデュランダルも扱えるようです」

 

ゼノヴィアが今の僕なら使えるのではないかと使用法を教えてくれて助かった。

 

静かな波動を放つデュランダルを見て真羅先輩は僕の方が使いこなしていると言うがそうは思えなかった。

 

確実性を選び、威力を押さえたのにも関わらず真羅先輩を斬りつけた余波で遥か前方まで床を真っ二つにしていた。これはマイナス評価になるかもしれない。

 

「持ち主の言うことを聞かないじゃじゃ馬とは聞いていたけれど、本当みたいだ。僕が思う以上に斬れてしまう……扱いはまだ難しいか」

 

「……ッ!計算外だわ、ソーナ!兵藤一誠くんよりも……ッ!真のエースは……真に警戒すべき眷属は……木場祐斗ッ!」そう言い残すと真羅先輩はこの場から消えていった。

 

「僕は──イッセーくん、いや、赤龍帝を超えることを目標にしていましたから。何より赤龍帝だけの眷属と思われるのはイヤなんでね」その為に師匠の元で一から修業し直したのだから。

 

 

デパートの屋上に来た僕達をソーナ会長は静かに出迎えた。場所がバレているのに移動しなかったのは子猫ちゃんがいるから無駄だと判断したからか、それともまだ何かあるのか……僕達が警戒している中部長が口を開く。

 

「ソーナ、どうして屋上に?」

 

「最後まで『王』が生き残る。それが『王』の役割。『王』が取られたらそこで終わり。そうでしょう?」

 

「……そう、深くは聞かないわ」

 

「リアス、匙は赤龍帝に勝ちました。一誠君にもあなたにも落ち度なんてない。──あの子を舐めないで。必死なのはあなたたちだけじゃありません」

 

「ええ、良く思い知ったわ。──さあ、決着をつけましょう、ソーナ」

 

それだけ言うと部長は一歩前に出る。親友同士の一対一をするつもりだ。止めたところで聞く人じゃない。それに……この戦いを邪魔するのは僕としても避けたい。

 

ただ「危機になったら即座に助けに入ります」と一応断りを入れる。何かあったら悪いが助太刀に入らせてもらいます、ここで貴方が負ければ全てが終わりなんです!

 

そして、僕たちの目の前で親友同士の戦いが始まる。部長は滅びの力を帯び、魔力の弾を作ると、友であるソーナ会長へ放つ!対するソーナ会長もデパート中から尋常じゃない量の水を魔力で操りそれを防ぐだけでなく大量の水を多数の魔物やドラゴンに変化させた。

 

それを見た部長は不敵に笑い、無数の魔力の弾を宙に展開させる。身構えた両者。そして二人の激闘が始まった!

 

だが勝負は見えていた。単純なぶつかり合いでは部長の『消滅魔力』の方が威力が上だ!さらに窮地になれば僕を始め眷属が入る。だからこの勝負はもう結果が決まっていた!

 

『投了(リザイン)を確認。勝者、リアス・グレモリー!』滝川さんがゲーム終了の宣言しこの戦いは終わった!

 

――――

試合が終わりVIPルームで観戦していた俺アザゼルがまず思い返したのは急遽話させた剣吾と一誠の会話だ。

 

剣吾の奴はアーシアがリタイアを見て途中で観戦をやめ大慌てで医療室に向かって駆け出した。あの慌てようからは想像もつかないほどドライな一面に俺始め観客全員が息を呑んだ。

 

あいつ俺達の事そんな風に思っていたんだな。あくまで他人事でどちらかと言えば余り関わらない方が良いと思っているんじゃないか?

 

俺やサーゼクスを始めとした魔王、天界は気にしないだろうが貴族派の悪魔がどう対応するか分からん!最悪な事にならなければいいがと懸念していた時だった。

 

「ほっほっほ、今度のゴジラは随分礼儀正しいようだね」と軽く拍手している紫色の双眸が特徴的な黒い髪を持つ初老の男性がいた。

 

それを見た時周囲の悪魔特に貴族派が騒然とした!あいつは!

 

「こ、これはゼクラム様!いつからこちらに!」と周囲の悪魔が驚きつつ話す。そうこいつはバアル家初代当主ゼクラム・バアル!隠居こそしているものの大王派と呼ばれる上役の事実上のトップだ。

 

「なんでここにいるんだ?ゼクラム」「な~に、我が血族が試合するからこっそり観戦に来てみただけじゃよ。だが思った以上に楽しめた内容じゃった」と笑いながら言うが目が笑っていない。何を言うつもりなんだとその場にいた全員が注目している中口を開いた

 

「あのゴジラを宿した少年は実に分かっている。儂は昔から巨獣器(タイタンギア)は冥界に入り込みすぎない方が良いと思っておった。無論協力関係を築ければよい。だが……」と眼光を鋭くし

 

「近すぎても困る!例えば巨獣器を宿した者と恋愛関係なるとかは絶対に認める訳にはいかない!彼らは外来種、本来この世界にあるべきではない存在なのだから」と言い切る。

 

この世界にあるべきではない存在それは多くの超常にとって共通している思い出もある。

 

巨獣器いや怪獣は異世界からこの世界にやってきて災厄を齎した。その事に対し遺恨を持つ奴はそれこそ数えきれないだけいる。

 

だが同時にモスラを始め協力関係になった巨獣器使いの力は各勢力魅力的でそれぞれ手を組むケースも度々あった。

 

X星人や禍の団(カオス・ブリゲート)の存在によって対抗するには巨獣器の存在は必須なんだ。ここで足並みを乱すような事を言うな。

 

場合によっては無理やり止めようと警戒したが「今回リアス嬢の眷属に彼の義兄がいる事で必要以上に近くなることを少なからず警戒していたがどうやら彼の方も一線を超えるつもりは無いようだ。私としては安心したよ」

 

「しかし、彼の我々貴族そのものを否定する様な言動を容認してもよろしいのですか!?」と大王派と思われる貴族の一人が声を上げるが

 

「構わんよ。彼はリアス嬢を始め一部の悪魔とは親交を持っても悪魔社会そのものとは積極的に関わる気が無いみたいだ。それが分かっただけでも充分だ。本音と建前はだれにもでもあるにも関わらずこちらが無理やり本音を聞き出したんだ。それでこちらに不都合な事を言ってもお門違いというものだよ」と言う。

 

その言葉に異議を唱えた貴族も口を紡いだ。

 

「少なくても私は現時点で彼を敵視するつもりはない。ただでさえあのゴジラに手を出すことはどうゆう事なのか皆知っていよう。むしろ異例の存在と言われた彼もまた巨獣器だと確信できて安心したよ」と微笑みながら言う。

 

巨獣器使いとしてか……確かに巨獣器を宿した者はモスラも含め特定の勢力に所属したことはない。仮に親しくなったとしてもあくまで個人であり種族や組織そのものと協力関係になったものはいない。

 

アンギラスを宿した磯野敏博もグリゴリと親しくしていたがあくまで俺個人や幾瀬 鳶雄を始め刃狗(スラッシュ・ドッグ)チームと仲良かっただけで堕天使そのものと親しくなったわけではなかった。

 

実際4年前協力関係した時でさえコカビエルとは互いに嫌悪し殺し合いに発展したこともある上フェニックスの三男や教会戦士とも親しくしていた。

 

どの陣営にも味方と敵がいるという歴代でもかなり変わった奴だよ。あいつは。

 

他も巨獣器使いもそうだった。そう考えると剣吾も確かに立派な巨獣器使いなのかもしれないな。いずれにせよ事実上の大王派トップであるこいつが剣吾の事を認めると言ったのは大きい。

 

これで剣吾に不満がある奴がいたとしてもゼクラムの支持を得られない以上妨害とかする奴はまずいないだろう。

 

「それより先程の試合、今の赤龍帝は随分面白いのう」と言う。

 

それにより先程まで見ていた試合に意識を戻す。まず真っ先に思い出すのはあの馬鹿丸出しな技だ。

 

――乳語翻訳(パイリンガル)。

 

エロに寛容なはずの俺が一瞬混乱するぐらい頭が悪い技だ。他の連中では相当酷いだろうな。

 

……剣吾の事安心したら一誠が今無事なのか心配になってきた。あいつ生きているよな?湧き上がる不安から目を逸らす意味も含めパイリンガルについて考えてみた。

 

あの技一見馬鹿な技に見えるが実は恐ろしい技だ。何せ心の内を見聞きする。それも通常の閉心術では防げない可能性が極めて高い。

 

地味で女性限定だがそれを考慮しても戦況を逆転できる可能性がある技だ。精神を投影していたら立体映像すらも対象にできるからやりようによっては無双できるが同時にどんどん嫌われるだろうな。

 

モテる気あるんだろか?あいつ。まあ九分九厘今後のレーティングゲームでの使用は禁止になるだろうが。

 

史上最強の白竜皇であるヴァ―リが歴代最弱の一誠に興味を持ったのも分かる。こんな面白い奴そうそういない。見ていて戦っていて飽きない奴というのはバトルマニアにとって最高の相手だ。

 

お前達が決着をつけるときは恐らく歴代でも最高の赤白対決になるだろうな。

 

するとオーディンが口を開いた。「ほほほ、面白い一戦じゃった。特にドラゴンの神器を持つシトリー眷属の『兵士』を儂は気に入った」と言った。

 

一誠じゃなくて匙に注目したか。

 

「いい小僧じゃな。大切にするがよい。禁手した赤龍帝の小僧を倒した功績は想像以上に大きいぞい。それも禁手に至らない者が倒すとは大したもんじゃ」と髭を撫でつつ

 

「これだから悪魔どものレーティングゲームは辞められんわい。弱者がたった一戦で化ける。これこそが真の試合というものじゃよ」

 

数時間前まで存在すら知らなかった者に北欧神話の主神オーディンが最大級の賛辞を贈った。

 

「そうでしょ!そうでしょ!試合は負けちゃったけどソーナちゃんと眷属の皆凄かったでしょ!オーディンおじいちゃんたっら話が分かるんだから☆」とセラフォールは泣きながらも嬉しそうにオーディンの肩を叩いた。

 

前冥界に放送されたこの試合。案外赤龍帝兵藤一誠よりも名も知らなかったドラゴンの神器使い匙元太郎の方が有名になるかもしれないな。

 

前途多難だぞ、イッセー、リアス。お前達が飛び込もうとしている世界は。と俺は試合の余韻に浸りながらも気になることがあった。

 

『反転(リバース)』あれはまだ研究段階だぞ?今回は試合に賭ける覚悟で試合を中止しようとした博士を宥めて中断しなかったが次の試合からは禁止させてもらうぜ、全く誰が教えたんだか。

 

ちゃんと調査しないと博士に叱られるのは俺なんだぞ。そう思いつつ今回の修行の成果と今後の課題を話し合うべく試合の審判を終えた博士がこちらに来るのが見えたので合流すべく歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 




ゴジラxコング 新たなる帝国面白かったです。予告に猿の惑星とマッドマックスがあり今回の内容とリンクして笑えました。
コングがいたから人間パート削ってもストーリー性があったと思います。グレイト・エイプがのシーン一切音声が無いはずなのに何故か声が聞こえてきそうなぐらい意味が伝わり最早無声映画の領域だったと思います。
スカーキングは古き良き映画の悪役ですね。近年のポリコレや規制でうるさいのを怪獣ならいいだろうと感じが伝わってきます
シーモ悪役かなあと思っていたらまさかの奴隷ポジションとは思いもしませんでした。ハリウッド版オリジナル怪獣ではムートーと同じぐらい気に入った怪獣です
映画見るまではシーモとスカーキングここに登場する気はありませんでしたが気に入ったのでだしたいです。早くても原作10巻終えて以降なりますが

次でヘルキャット編を終えるつもりですが5000字超えなかったらこちらに足しこれが最終章になるのかもしれません
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