因みに彼自身はそんなもんだろうなと思っていたので一誠達と違って全くショックを受けていません
俺兵藤一誠が目を覚ましたのは医療室だ。そういやここを利用するのはこれが初めてかと思いつつジュースを飲んで回復する。
元々血を抜かれてそれを戻したのだから大したことない。
俺達は確かに勝てたもののゲーム前に圧倒的と言われたグレモリー眷属が俺を含め半分も取られた事で大いに評価を下げてしまった。
反対に敗れたシトリー眷属の方は赤龍帝である俺を倒した匙を中心に高く評価されているらしい。
これじゃあどっちが勝ったのか分からないな。勝利したものの完勝には程遠いしな。
ああ、モヤモヤしている!とりあえず匙に会いに行くか!乳語翻訳(パイリンガル)の素晴らしさをあいつに自慢してやろう!と匙の部屋の前に行くと
「匙君、今回のゲーム私は会場にいなかったが家で家族と共に鑑賞していたよ。ミリキャスが寝たこともあり妻から授与だけでもしてくればいいと後押しされたこともありこれを渡しに来たいんだ」
サーゼクス様の声が聞こえ少し開いていた扉の隙間から中を除くとベッドで寝ている匙の傍に会長とサーゼクス様の姿が見えた。
サーゼクス様が高そうな箱から勲章を取り出し緊張している匙の胸につけた。
「それはレーティングゲームで優れた戦い、印象に残った者に贈られるものだよ」とサーゼクス様が優しく微笑みながら言う。
「そんな!俺は兵藤に負けました。こんな立派な勲章もらう資格はありません」と慌てて外そうとした匙だが
「おっとそれを外すという事は今回君に賛辞を贈った私やバアル家初代当主ゼクラム・バアル様を始めこの試合で方々、さらには北欧のオーディン様さえも高く評価したんだ。自分を卑下してはいけないよ」
匙の頭を撫でながらサーゼクス様が続けてこう言われた。
「もっと精進しなさい。そしてレーティングゲームの先生になって証明して欲しい。転生悪魔や貴族でない悪魔も夢を見る事は間違いじゃない。夢は叶えることはできると。どれだけ時間がかかってもいい。その日が来ることを私は信じているよ」
「……はい……あ、ありがとうごじゃいます」と匙は涙と鼻水で溢れ酷い顔になりながらも感謝の言葉を伝えた。
「……貴方の戦いでこれだけの人が評価してくれたんですよ。本当によく頑張ってくれました」とソーナ会長も目から涙を溢れさせながら感激していた。
匙おめでとう……これ以上見るのは無粋だな。今感じた事を剣吾にまず話さないといけないな。お前は最初から分かっていたんだなと剣吾がいるはずの病室の向かっている途中だった。
白い死神?いや歌織ちゃんか。何で歌織ちゃんの姿が死神に見えたんだ?と疑問に思いながら妙に優しい笑顔をしている歌織ちゃんに向かって「歌織ちゃんどうしたんだい?」
「……一誠さん、お話すべきことがあります」そうと言いながらが「極光虫の指輪」(モスラ・ギア)を見せ……
――――
気づくと俺はベッドの上で眠っていた。さっきのはもしかして夢だったのか?可笑しい、試合で外傷はたいしてないはずなのにパッと見るだけであっちこっちに包帯が巻かさっている。
「イッセーさん!?目を覚まして良かった~!!?」とアーシアが泣きながら俺に抱きついた。」
え、何があった!!?「イッセー良かったわ!!無事に目を覚まして」と部長も涙を流しながら俺の頭を抱え込む。おお、おっぱいの感触を直に感じて!!
興奮していると朱乃さんが空いている俺を手を取り「本当に目を覚ましてくれて良かったわ!」と目を潤ませながら言う……おお、意識してないだろうがおっぱいが手に当たって!
周りを見ればグレモリー眷属や磯野さん達も結構顔色悪いながらも俺を見て喜んでいる……そんなに俺ヤバかったのか!?何か不安になるですけど
「あれ、歌織ちゃんと剣吾は?」「歌織はコスモスさんからお説教中で剣吾は病室で横になっているわ。」と部長が教えてくれた。
「俺……どうしたんだ?さっき起きたはずなのにいったい何が……」思い出そうとするが全く記憶にない。
「……世の中知らない方が幸せな事もある」と重々しく言う磯野さんの言葉に全員が無言で頷いた。
何があったのか気になるが知るのが怖くなったのでそこで話を終えた。
タイミングを見計らって居たかのように扉が開き剣吾が入って来たのだが……
「……お前、何があった?」剣吾は全身ボロボロで歩くのもしんどそうだけだが
「伊藤さんが乱入するのを止めようとしてこうなった。全くお前のせいでえらい目にあった」と疲れ切った声で返した。
こんな目にあったのか……同情しつつ「お前あの時の話覚えているか?」
「あの時って?」「試合中話した……」「そんなの一々覚えていないよ」と言う。
お前じゃああの時話した事全く覚えていないのか?気になったが磯野さんが俺に近づき
「アザゼルのおっさん曰くバアル初代当主の発言に今の剣吾の姿を見てあの発言はなかったことにしようと結論に至ったからこのままあいつは何も知らないことにしよう。知れば気にするから」と囁いた。
「何話したっけ?」「いや、大した話じゃない。それよりお前に伝えたい話があるんだ。」と俺は話を変えつつ当初話したかった事を剣吾に言う。
「俺ライバルはヴァ―リだけだと思っていたけどそれは間違いだったんだな。匙も立派な俺のライバルなんだよな。どっちが先に夢を叶えて上級悪魔になれるか競争だな!絶対負けられないな!」
「やっと気づいたか。全く気付くのが遅い。匙君だけじゃない。サイラオーグさん始めまだ見ぬ強敵達に加え上がっていけば今の君みたいに上を目指す者もでてくるだろう。いやご苦労さんだね、こんな面倒に関わらなくてよかった」
剣吾が心の底からゲームに参加しなくて良かったという顔をし「何だ!?その顔は!?」
「面倒くさいから参加しなくて良かったと心から思っているだけだ」こいつ本当に!?こういう所だよな!
と文句を言おうとするが「そういやお前試合中に」と向こうも何か言いたいことあるようでそのまま喧嘩になりそうだったが
「イッセーお疲れ様。よくやってくれたけどあまり恥ずかしい事しないでね?性欲が過剰なんだから」と部長が苦笑しながら言う。
ああ、すいません。恥をかかせて!!「す、すいません!どうも煩悩とパワーアップがセットのようで」
「あの技は今後ゲーム禁止よ」「ええ、何故ですか!!?」「当たり前だろ、アホが」と絶叫する俺に冷たくツッコム剣吾。お前何かいつもより冷たくない。
その時扉が開く音に剣吾が一瞬ビクついた反応をした。「当たり前です!!あんな女性のプライバシーを丸裸にするハレンチな技認める訳ないでしょうが!!」と歌織ちゃんが怒りながら会話に加わる。っているかあなたさっきまでいなかったのに何で会話に入ってこれるんですか?
日頃エロ関連ですぐに探知されるのでエスパー疑惑がますます高まってしまった。
「「歌織、注意は必要ですがやりすぎはダメですよ!!」」とさらに続けようとした歌織ちゃんにコスモスさんが逆に注意され大人しくなる。
でもそうか、ゲームで禁止か。だったら「実戦では使ってもいいですよね?歌織ちゃん!」
「ま、まあ確かに有効な技ではありますか否定はしませんが変に使わないでくださいね」と躊躇いながらも容認してくれた。よしこれで敵にいくらでもできるぞ!
「今回の試合反省点は大きかったけど子猫と朱乃が自分の壁を越えてくれたわ!こんな嬉しい事ないわ!これもあなたのおかげだわ!イッセー!」
「そんな俺は何もしてませんよ。子猫ちゃんと朱乃さんが自分の力で進めただけですよ」
「いいえ、そんな事ないわ。あなたに会えてよかった。ずっと私の傍にいてね」部長が最高の笑顔を見せてくれて最高の気分になった時だった。
ノックと共に長い白ひげ生やした如何にも魔法使いって格好の隻眼のじいさんがいた。誰だ?この爺さん?
「あ、貴方はオーディン様!!お久しぶりです」「ほほほモスラの巫女か。相変わらず美しいのう」
バキ!「何自然な雰囲気で胸触ろうとしているんですか!!もっと北欧神話の主神としての自覚を持ってください!」と歌織ちゃんが容赦なく頭をはたいた。
よく分からないけどその爺さん偉い神様なんじゃないのか!?不味いんじゃないのか歌織ちゃん!!?
「いいんですよ!もっとやってください!いつも困っているんですから!三大勢力以外にも大切な会談も控えているというのに!」と鎧を着た綺麗なお姉さんが歌織ちゃんの事を責めるどころか褒め称える。
「……何と薄情なヴァルキリーなんじゃ。儂は悲しいわい」と頭をさすりながら俺に向かって言う。
「まあよいわ。サーゼクスの妹に赤龍帝、そしてこの場に若造どもよ。世の中きつい事が多いが同じように楽しい事もある。がむしゃらに生きてみよ。それが唯一無二の正攻法じゃよ。じゃあこれから儂はギリシャ神話に須弥山ともテロリスト共について話し合うので失礼させてもらうよ」
と言いオーディンと呼ばれた神様は綺麗なお姉さんを連れて出ていった。今一瞬剣吾の方を見たか?
――――
八月後半。俺たちグレモリー眷属は本邸前の駅で冥界とのお別れのときを迎えていた。本来はサーゼクス様の家族も見送りに来てくれるはずだったがミリキャス様の事が心配なのでお三方の姿はここにはない。剣吾なんかかなり心配していた。弟ポジションができて嬉しかったんだろうな。
去り際に部長のご両親が我が家も安泰だとか責めて高校終えてからとか色々話していて後で何の話だと剣吾に聞いたら思いっきり馬鹿にした表情でため息つかれた!!腹立つ!!
そして修行のせいで手がつかなかった宿題を必死にやっている。
「もっと手を動かせ、剣吾!」「お前、手伝っている人間に対して何だその口の利き方は!!?」と互いに罵り合いながら宿題をやっている。
剣吾はもう終えており最初は手を貸す気はなかったが途中で哀れに思い協力してくれた。問題集はバレる可能性が高いので読書感想文を剣吾が書きそれを俺に後で写せといっている。
しばらくして一区切りできた時に剣吾にこう言った。「ハーレム王になる!俺はそれが目的で頑張ってきただがそれだけじゃダメなんだな。俺はゲームにも強いハーレムを作れら最高だな!」
すると「んな簡単にできたらだれも苦労せん。ま、せいぜい頑張るだな」と言いつつ作文を書いている。
こいつ、人の決心を!?「今回のゲーム勉強になったと思いますよ。他の悪魔の方々に出会えた皆さん大きく成長して嬉しいですよ」歌織ちゃんが微笑みながら俺に微笑みかける。
普段叱られてばっかりだから思わず見とれてしまった。
すると子猫ちゃんが俺の膝に座ると「にゃん♪」とネコ耳を動かしながら俺に満面の笑みを浮かべてきた。
それだけで俺はとろけてしまったが何故かグレモリー眷属の女性陣が妙なリアクションがまあ可愛いは正義だよね。
人間界側の地下ホームに列車はたどり着き、俺たちは駆王町に帰ってきた。
「何とか終わった……」と剣吾が疲れ切った顔で呟いている。駅のホームを歩いていると優男がこちらに向かってきた。
何だと戸惑う俺達だったが「ディオドラ? あなたディオドラよね? なぜここにいるの?」と部長は顔見知りのようだ。
「リアスか、グレモリー家に頼み込んでお邪魔させてもらったよ。そんな事よりも……」と言いながら視線をアーシアに歩み寄る。
「やっと会えた。僕の名は僕の名前はディオドラ・アスタロト。僕の事を覚えているな?アーシア・アルジェント……ずっと君を探していたんだ」そう言うディオドラに戸惑いつつも
「えっと確かベルセブブ様を出した御家の次期当主様ですよね。会合の時お会いしましたけど」と戸惑いながらアーシアが応える。
ディオドラは首を横に振りながら「僕たちはそれ以前にも会ったことがある。まああの時は顔を見せる余裕も無かったから覚えていないのも無理ないだろうがこれなら分かるんじゃないか?」と言うと突然の胸元を開いて見せ始めた。
何いきなり裸になろうとしているんだ変態!とつっこもうとしたがその胸を見て言葉を失う。
そこには大きくて深い痛々しさを感じさせる傷痕があった。その傷を見た瞬間アーシアは目を見開き非常に驚いていた。「その傷もしかして……」
「そう、そうだよアーシア。あの時君に助けられたのは僕なんだ」とアーシアの手を握りしめながら言う。
「君が僕を……悪魔の命を救ったことで魔女の烙印を押され、教会から異端として追放されたと聞きずっと探していたんだ……無事でよかった」と涙を流しながら言うとディオドラはアーシアさんの前で跪くと握っていたアーシアの手にキスをした。
何してんだてめー!!と俺が文句を言う前に
「僕は君の事を片時も忘れなかった。でも、いくら探しても君を見つける事はできなかった。諦めかけた時会合でその姿を見てもしやと思ったが確かめるのが怖くて声をかけることができなくてゴメン!」そう言うとアーシアの目を見つめ
「僕とキミの出会いは運命だったんだと思う。──僕の妻になって欲しい。僕は、君を愛しているんだ」
突然の求婚宣言で俺達全員が驚く中暑く楽しかった夏が終り、涼風が俺たちに秋の始まりを告げていた。
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……??「さてさてそれでは誰がどれを選びますか?」「ではこれにしますか」「いいのかそんな低性能で」「まあ戦闘タイプのお前らよりも私の方がまだマシだろう」「こいつら奪った方がいいじゃないか?」
と言いつつ視線を向けた先には兜型のヘッドギアを装着された謎の人物の姿があった。
「まあ、折角のコントロールできるようになったんだ。奪うのは敗れてからでも遅くないだろう。まだ完全に奪えるわけでもないしな」
「まあ試してみようじゃないか。『禍の団』(カオス・ブリゲード)魔王派がある作戦をするらしいそこで実験しようじゃないか」
個人的に体育館裏のホーリー編が一番いじる所が少ないので多分今までで一番短い章になると思います
剣吾のボロボロになった姿を見て本音を聞き不満を持った者もあれは拷問で自白されたようなもんだから無かった事にしようと同情したのでその後嫌がせ等を受ける事はありません