後書きに書いたのですが、ちょっと伝わりにくかったぽいので改めてここに書きます
今回は原作8巻に収録している300イッセーになります
「これはどこに運べばいいの?」「それはこっちに」と僕中島剣吾と伊藤歌織さんは文化祭に使うものを整理していた。
その時妙な機械の破片を見つけた。
「これってもしかして夏休み前の?」「でしょうね。あの時は大変だった」伊藤さんの問いに僕はあの時の事を思い出しうんざりした気持ちで応えた。あの時は辛かった。
――――これは僕達が冥界に行く前つまり夏休み直前の話だ。
「伊藤さんそう言えば神社で巫女さんやっているんだよね?こんなに付き合っていて大丈夫なの?」
「基本孤島で定期的に管理しているだけですしコスモス様がやってもくれますのでご心配なさらずに」と世間話しながら部室に向かうと「キャー!!」とアーちゃんの悲鳴が聞こえ二人で慌てて悲鳴のする方に駆けつける!
「アーちゃん!!大丈夫!!?」と角を曲がろうとすると何故か伊藤さんが急加速して僕の後頭部を踏みアーちゃんに駆け寄った!!「大丈夫ですか!!アーシアさん!!これはいったい!?」
何すんのと抗議しようと顔を上げるとそこには白装束の服を着たアーちゃんを伊藤さんが優しく抱き寄せ慰めていた。あ、あの格好は!!慌てて周りを見るとバラバラになった制服の切れ端があった!!これはまさか!?
僕と伊藤さんが顔を見合わせると「うわあ!!」とゼノヴィアさんの悲鳴が聞こえ伊藤さん先導で駆けつける!
先に着いた伊藤さんとアーちゃんと同じ格好をしデュランダルを握りしめたゼノヴィアさんの姿があった。ゼノヴィアさん、何か濡れているような……。
「いったい何が?」「急に水たまりが襲ってきたんだ!気づいたら服が脱がされていた」「水たまり?一誠じゃないのか?それにアーちゃんは濡れていなかった?」「み、皆さん待ってください」とアーちゃんが遅れながらもこっちに来た。
「アーシアさん、大丈夫ですか?どうして服が破れていたんですか?」「ハアハア、急に霧がでてきて気づいたら服が破れていたんです!それに体触られました。もうお嫁にいけません……!」と顔を真っ赤にして泣き始めた。
「私も今にして思えば水が妙にいやらしく体をさすっていた気がする」「ありがとうございます。今ので大体犯人の見当がつきました!落とし前を付けるのでその前に危ないかもしれないのでオカルト部に避難しましょう!!」
僕の提案に伊藤さんが無言で頷いた。きっと彼女も僕と同じ人物を犯人と思い浮かべただろう。
とりあえずオカルト部に移動しようとした時だった!急に霧?いや靄か?霧の塊が伊藤さんに向かってまるで生き物みたいに流れていく。
それを必死に躱す伊藤さん!凄いのだが傍から見ると変な踊りを踊っているようにしか見えないのが残念な点だな。
そう思っていると天上から水滴がしたり落ちているのに気づく。
上を見るとそこにはスライム?の姿があった。スライムが伊藤に襲い掛かる!!「伊藤さん!!」咄嗟にゴジラギアを纏い爆炎をスライムに放つとスライムは怯む!!
さらに霧にも効果があったらしく逃げるように去っていく!!
「剣吾さん、今のは」「ええ、間違いない」伊藤さんの問いに僕は頷きながら「あれは一誠です」
――――
「あれは一誠です!!あの常人には出す事ができない邪悪な助平心は一誠ぐらいしかいません!!」
「ええ、私も体の芯から嫌悪感を感じさせるいやらしさは間違いなく一誠さんと同じものです!!」
「お、お二人とも容赦ありませんね」とギャスパー君がドン引きした声を出すがそんな事は一切気にすることなく僕と伊藤さん二人で熱弁していた。
「でも、一誠が液体や霧になるんてどういう事なんでしょう?」とリアス部長が疑問に思っていると
「ああ、それなら俺だぞ」とアザゼル先生があっさり驚くべき事を白状した。
「いやちょっと前にな博士から前世の話を聞いてその時変身人間シリーズという特撮映画が好きだったてきいてな」「変身人間?」
「何でも科学の実験や事故で特殊な力を持った人間の悲劇を宿した映画らしい。でその話を聞いて実際にその変身人間を作って見たくなってその実験の準備していたら一誠が来たからこりゃいいと思い実験体にしたんだが暴走してしまってな。いやー失敗!失敗!!」
そう笑うアザゼル先生の顔面に無言で僕は飛び膝蹴りを食らわせ倒れたアザゼル先生の顔を伊藤さんが思い切り蹴飛ばした!「それで現状は?」
「生徒会からの報告も合わせるとどうやら霧と液体に襲われ洋服崩壊(ドレス・ブレイク)された被害女性が多数との報告があります!学校全体に結界をアザゼル先生がやったので外部に被害は出ないでしょうがそれだけでは不十分ですね」
「じゃあ、アザゼル先生。至急校内全生徒を個別に結界で防御を!!ついでに睡眠状態にした方が良いと思います!」「分かった!すぐやる!!だからお前ら関節技をかけるのやめろ!!」とアザゼル先生が悲鳴を上げながら抗議する。
「流石腕だけは確かですね」と一瞬で全生徒を強制的に眠らせ結界を張る力量に感心していると
「お前の中で俺をどう思っているのか非常に気になるんだが?」「知らない方が今後の人間関係にヒビが入りませんよ」何故か冷たい目で見るアザゼル先生に僕は軽く応え
「そんな事より一誠は一人に分離したんじゃないんですか?あの液体と霧は?」
「あれは変身人間シリーズにあった液体人間とガス人間を再現してみたんだ」
「あれガスだったんですか!?ちょっと大丈夫ですか!?引火したり呼吸困難になったり!」
「そこは大丈夫!液体、ガス、電波どれも人体には無害だぜ」「そうですか。安心しました……電波?」
グッとポーズを決めるアザゼル先生の言葉に安堵しかけたが聞き捨てならない単語が聞こえた気がして聞き返した。
「ああ、元々は電送人間という科学の力で瞬間移動するというものだったがそれじゃあ面白くないと思って電子生命体というべき存在で電線や電化製品特にスマホやテレビなどの映像から現実世界に出てくることができるぞ」
さらっととんでもない事を言う。「ちょっと待ってええええ!つまりガス、液体、電波と実体のないやつをどうやって捕まえる事ができるんですか?」
僕は思わず叫んでしまった!!触れない相手しかもそんなのが三人に分離しているだと!!
「アザゼル先生何て事したんですか!!?一誠君はただの変態じゃないんですよ!」
「ありゃ変態なんてもんじゃない!!社会の害ですよ!!」「どれだけの被害女性がでると思っているですか!!」
木場君と僕、伊藤さん全員から猛抗議に「……そこまで言うか」とちょっとドン引きしているアザゼル先生だがそんな事はどうでもいい!!
「あんな状態だとどうやら元々理性のブレーキが軽かったのに本能全開で動き回っていますね。これはいつ本当に襲われるか時間の問題ですね!一刻も早く捕獲しないと大惨事になる!!」と最悪の想像をして頭を抱えてしまった。
「剣吾君、凄い青ざめていますよ」「大丈夫よ、一誠を信じて……」
「貴方達は分かっていない!一誠の性欲がどれ程のレベルなのかを!普段はヘタレだから一線を超えないけど本能丸出しの今はヤバすぎる!!」と叫ぶ!!
「……でどうやったら一誠を元に戻せるんですか?当然その方法もありますよね?」
伊藤さんが[極光虫の聖武装](モスラ・アームズ)を纏い驚く程冷たい目でアザゼル先生に問いただす。
あ、これ対応ミスると死ぬな。そう思わせる迫力があった。
「ああ、任せろ!堕天使の科学力を見せてやる」とアザゼル先生が顔を引きつらせつつも頷いた。
作戦1 電波人間を捕まえよう!
何かよく分からない瓶みたいものをアザゼル先生が持ってきた。「何ですか?これ」
オカルト部員を代表して僕が聞くと「電波を捕らえるものだ。これで電波人間になった一誠を捕まえる事ができるはずだ!問題は今あいつが何処にいるかだがどうやって誘きだすかだが……」
「何かを仕掛ける前に一つ確認したい事が」僕が口を挟むと皆の視線が集中したがそれを気にせずに
「まず被害を出したのはガスと液体だけで電波は無いんですよね?そこを確認してください。もし被害で出てないなら電波の居場所に心当たりがあります」「それってどこに?」
「まずは確認を。一番動かれて不味いのは電波を」リアス部長の疑問にそう応える。
「ソーナに確認したけど電波による被害はないわ」「よし!じゃあ十中八九あそこにいる!!アザゼル先生はついてきてください!」「心当たりがあるんですか!?」
「皆さんは他のを探してください!女性は近づかない方がいいから男だけで……ギャスパー君もついて来てくれるかい?」「は、はい!わかりました」
そう言うと僕はアザゼル先生とギャスパー君を連れてとある場所に向かった。
「……ここからはなるべく静かに移動しましょう」と声を潜めながら体育館倉庫にたどり着くと耳を澄ませる。するとそこから中からイヤらしい声が聞こえてきた。
やっぱりここか……ここまでコイツの事理解していいんだろうかと疑問に思ってしまう所だが今はこれで事態が解決することが先決だと割り切り静かに扉を開けるとそこには
一誠を除く変態トリオである松田君と元松君が眠っていた。その近くにはエロ本と……やはりここか!
三人の誰かが持ってきたであろうポータブルテレビが流れている。見てみるとそこには「イヤー辞めて!!そこは……あん♡!?」
「へへへ、ええ体しているじゃないか!姉ちゃん!!」と一誠がテレビの中でセクシーなお姉さんに襲い掛かっていた!
どうやら電波人間になるとテレビやゲームを始め映像の世界に入り込むことができるらしい。
で今はアダルトDVDの世界に入り込み、アダルト男優と成り代わり満喫しているらしい。
……ちょっと羨ましいな。だが、DVDでよかった。これがもし生放送のテレビや動画だったらどれ程の被害者が出たか想像するだけで寒気がする!あの様子を見ると完全に理性がない!いつやっても可笑しくない!!
「さあ、どうやってあそこから出しますか?それともあの状態でも捕まえる事ができますか?」
「いや実体化しないとどんな副作用があるか分からん!何とかこっちに引きずり出さないと不味いのだが」
アザゼル先生が口ぐさむ。無理もない。ただでさえ色欲の塊である一誠が行為を中断し実体化する姿が想像もつかないだろう。だがそれは簡単に解決できる!!
「夢見中毒霧(ジャンク・ドーリム・ミスト)!」俺はゴジラギアの刃を白く輝かせると霧を発生させる。
「夢見中毒霧(ジャンク・ドーリム・ミストは僕と一誠が遊びで生み出した幻雪光の派生型。準備に時間がかかりすぎて戦闘には使い物にならなかったが今ならいけるだろ。その効果は対象の望んだ幻影を見せるものだ。今回の場合は」
そして霧が次第にピンク色に変わると「イッセー~こっち来て♡」「一誠さん♡私達の相手してください♡」
「一誠~君♡私達の相手してくださ~い♡」とバニー姿のリアス部長、アーちゃん、朱乃さんを映し出した。
……本当はオカルト部女子全員の裸にした方がいいのだろうが後でバレると怖いから明確に好意を持っている人だけにしたがこれで十分な筈だ!!
「うおおお!いい女!!お前らも俺のもんだ!!」と一誠がテレビの画面から出てきて半透明の身体で襲い掛かる!!うん、わかっていたけど理性が無いのがよく分かる!!
どうやら記憶までもなくなっているらしい!!「ギャスパー君!!停止!!」「はい!」俺はこのチャンスが逃さないよう指示しギャスパー君は見事一誠を停止させた!
「今だ!捕獲を!」「ああ!任せろ!!」とアザゼル先生が頷き捕獲装置に一誠を収納した。
「よし!一人確保!!」「やりましたねー!!」「この調子で残り捕まえるぞ!!」と捕獲した連絡を伊藤さん達にしようとした時だった。
木場君から連絡してきたので「あ、木場君こっちは捕まえたよ……」「至急戻ってください!!液体人間になった一誠君が襲ってきました!!」その報告にアザゼル先生が慌てて僕達全員をオカルト部に転移させた
緊急捕獲ミッション2 液体人間を捕まえよう!!
「皆さん無事ですか!!」「剣吾さん!!」と伊藤さんが結界を張りながらオカルト部を守っているが
「周囲の見回りをしていた小猫さんと木場さんが行動していた時に襲われまして私達も助けようとしたのですが二次被害になりかねないと木場さん、子猫さんの言葉もあり結界で防ぐ事しかできませんでした」
と悔しそうに言う。「今液体人間は子猫ちゃんとくっついていてリアスさんや朱乃さんが攻撃すると子猫さんも巻き込んでしまい攻撃できません。木場さんも頑張っていますが救出に苦戦しています」
「分かりました!すぐ行きます!皆さんはここで待機しつつ残りのガス人間を捜索してください!!」
俺はそう叫ぶと小猫ちゃんと木場君がいる場所に急いで走る!!
駆けつけた俺が見たのは……!!「……く、離してください」「一誠君!正気に戻るんだ!」と言いながら木場君が液体人間に捕まった子猫ちゃんがいた。
その姿は正に蜘蛛の巣に捕まった蝶みたいだった。「ふへへへ!可愛い女の子だ!できればもう少し胸がある方がよかったがまあ良しとしよう」
「黙れ!変質者!お前ごときがえり好みができる立場にいると思っているのか!!」
激怒しながら小猫ちゃんを救い出そうとするが「剣吾君気を付けて!!下手に電気や氷とかだったら濡れている子猫ちゃんにもダメージ与えるし一誠君にもどうなるかわからないんだ!」
「小猫ちゃんはともかく一誠はもういいよ。諦めよう」「諦めないで!」
そうは言っても子猫ちゃん始め他の女子に被害が出始めているからそっちを守る事を優先しないとただどうするか。
……さっきも言った通り電気や氷などは捕まっている子猫ちゃんを巻き込むし今木場君が斬りつけていてもダメージが無いように物理攻撃は駄目!
水とかも混ざったらどうなるか分からないから使わないようにと言っているし……うん?水、液体?
……もしかして!!俺は液体人間になっている一誠を『掴んだ!!』「いたたたた!!」と液体になった一誠が悲鳴を上げる!!
やっぱり!!水の能力を考えていたらそういえば水を掴む事ができる事にこないだ一誠が気づいた。
俺は無意識に水というか液体を物体として掴む事ができると!!こんな形で役立つとは思いもしなかった!
「オラア!!」液体人間である一誠を思いっきり殴り木を失ったものを抱えながら「小猫ちゃんは大丈夫?木場君は悪いけどアザゼル先生から一誠の捕獲装置もらってきて!!」「……私は大丈夫です!」
「分かった!持ってくる!!」とそう言い慌てて取りに行った!捕獲装置を持ってきた木場君の手で液体人間の一誠を捕獲するのを確認すると即座子猫ちゃんに土下座した。
「うちの愚義兄が飛んだご迷惑を!!どうお詫びしていいものか、戻ったら腹切らせますので!!」
「落ち着いてください、一誠先輩もあんな姿にならなかったらこんなことにならなかったのでどうか落ち着いて」「これが落ち着けますか!怖かっただろうに、本当謝って許される事じゃない!」と真面目に涙を流していると
「ガス人間を見つける作戦を思いついた!全て終わってからにしろ!」とアザゼル先生の言葉でひとまず頭を上げ話を聞いた。
最終ミッション ガス人間捕獲計画
最後に残ったのは気体である為こちらから触れる事ができないガス人間のみ。
それを捕獲するのだが「断固反対です!!そんな危ない事できません!!」僕は大声で反対した。
「胸が小さい小猫ちゃんにも襲いかかったんです!朱乃さんだったら危険度が段違いです!!そもそもあんなので寄って来る訳ないだろうが!!」と指を指す先には鈴を持つ巫女姿の朱乃さんがいたのだがガラス張りのボックスに入っていた。
「そもそもあんな罠丸出しのボックスに入るバカがいるのか?」と先程の発言に怒って小猫ちゃんに殴れても全く怯まずに言うが
「最近神楽にはまってな、あれで一誠をおびき寄せる」「そもそも神楽って静かに聞くもんでしょう?全校に音声広げたって気づくんですか?」
「その点は心配ない!あれを見ろ!」「一誠君、来てください……貴方が欲しいんです♡ここに、旧校舎の屋上に来てください♡」と色っぽく言う。
普段なら伊藤さんに怒られるが今は事態が事態だから黙認されているのでいつも以上にセクシーにアピールしている。正直羨ましいな。
「でも何で朱乃さん一人何ですか?他の人もいた方がいいのでは?」
「理由はいくつかある。囮にする人数が少ない方がリスクがあるんだ。そして襲われた場合戦闘能力がないアーシアは勿論リアスも歌織も抵抗した際一誠を消しかねないから駄目だ!ゼノヴィアや子猫は物理で相性が悪い。だから朱乃を選んだんだ」
そうアザゼル先生が言う。「さらに神楽は神話体系が異なるとは言え聖なる属性。元々巫女で堕天使の血を引く朱乃を選んだのはそういう面もある」
「ええ、その説明は剣吾がいなかったときにアザゼルから説明されたわ。悔しいけど朱乃に任せるしかないわ」とリアス部長が悔しそうに言う。
そんな悔しがる価値があるのだろうか?と疑問に思いつつも「ですが小猫ちゃんの例を見たでしょう!もしもの事があったらどうするんですか!!」と抗議しようとするが
「静かに!剣吾さん!!気配を感じます!!」と伊藤さんが僕の口を無理やり塞ぐ。
そして入り口から白い霧いや、ガスが入ってくる……。
すると朱乃さんに気づいたのかガスが一か所に集まりながら人の形になっていく。
「キャ!一誠さん大胆です!」「アーシアさん見ちゃいけません!」と伊藤さんがアーちゃんの目を塞ごうとするのは無理もないだろう。
半透明で全裸の一誠がそこにいたからだ。教育に良くないしいつもなら僕も止めるところだけど今はそれどころじゃないのでスルーし一誠の動きに注視している。
「おっぱい……!おっぱい……!」と飢えた亡者の様に朱乃さんを求めている。
心配だ……。一目で他の変化したのと同じ平時より正気を感じさせられない。
正に獲物に狙いを定める肉食獣を思わせる動きで近づき一気に襲いかかった!
ボックスに入ったと同時に「今だ!スイッチオン!!」とアザゼル先生がスイッチをオンにする。
するとボックスの上層部が変形し掃除機の様にガスを吸引し始めた。気体であるガスはなすすべなく吸い込まれていく。
吸い終わると電子レンジみたいにチーンという音がし「よし!捕獲完了だ!後は今まで捕獲した一誠を元にこのボックスで一つにするぞ!」そう言うと今まで捕まえた電波人間と液体人間が捕獲装置をボックスにいれまたスイッチを押した。
何か一昔前のアニメで見た怪しい実験装置そのものだった。何かの映画かアニメで見たな。
物体を転送しようとしたら異物が混ざり怪人になってしまったものを思い出してしまい不安になる。
あんまり信用できないしと思っていると機械音が終わったから近づこうとしたらボックスが爆発した!?
「一誠!!」と慌てて爆煙の中に突入するが煙の中から飛び出てきた人物とぶつかりお互い転ぶ!!
頭から床にぶつかったのでそこそこ痛かったがそんな事はどうでもいい!
顔を上げるとそこには……「いたたた!ここはどこだ?確かアザゼル先生に捕まって……」そう言いながら煙の中から一誠が起き上がった。「一誠!」思わず抱きしめていた。
正直元に戻らないんじゃないかと思っていたから心の底から安心した。
「なに涙ぐんでいるんだよ?」とちょっと呆れた一誠の声で泣いている事に気づいた。
「イッセーさん!!」「イッセー!!」とアーちゃん、リアス部長が駆け寄って来たので僕は離れると皆抱き付いてきた。
一誠もよく分かっていなそうだったが嬉しそうだ。
「……んな事あったんですか?全然記憶にない……小猫ちゃん!すまない!!」と無理やり改造された後の事を聞き青ざめた一誠は小猫ちゃんに頭を下げるが
「……気にしないでください。イッセー先輩も自我が無い状態でしたし仕方ありませんよ」そう言って許してくれた。
「でこれで女子生徒が俺に裸にされた事の記憶も無くなって一件落着ですね」と一誠が朗らかに笑うが
……どうやらまだ気づいていないようだ。ついでに僕と伊藤さんが何でこんなに静かなのかもう少し疑問に思うべきだったな。
「いや完全に記憶を消すと障害が残るから一誠が変身人間になったという事実だけ消した。イッセーに服を破かれ裸にされ襲われた事は消す事はできなかった」
アザゼル先生が明後日の方を見ながらこっちを見ずに言う。「……え、それって!!?」
「「「兵藤でてこい!!!」」」と怒りと殺意が混ざった大勢の声が屋根の下から聞こえてきた!!
「大変だ!この旧校舎にイッセー君の被害者と思われる大勢の女子が集まってきている。しかもまだまだ増えてきそうだ」と木場君の言葉に
一誠が「なにー!!?」と叫びつつ屋上から下を見ると「いた!!変態がいた!!」「兵藤!!よくも私の服をバラバラにして穢してくれたわね!!」
「降りてきなさい!!殺す!!」「この子なんてもうお嫁にいけないなんて昔の少女漫画みたいな事言っているのよ!」先生の実験による被害者と思われる女子大勢いた。
軽く見ても三桁は確実にいるのが分かる!!しかもどんどん増えている!!手にした得物を振り上げ殺意に満ちた目で一誠を見ていた!こ、殺される!!と震える一誠。
「じゃあな、一誠!後は任せた!今度飯おごるから!」そう笑いながら優雅に立ち去ろうとするアザゼル先生だったが「……逃がすと思いましたか?」「今回の落とし前つけていかんかい!」
瞬時に歌織ちゃんがアザゼル先生を糸で捕縛した。そして僕は身動き取れなくなったアザゼル先生と一誠を蹴り落とした!!
運動部と思われる女子数名が受け止め凄まじい殺意立ち込める女子の群れ、その中央に叩き落された!
女子に囲まれているのは一誠の目標であるハーレムを思わせるが、華やかさとは真逆で殺伐としており正にアマゾネスに捕らえられた不法入国者そのものだった。
各々がバットや鉄パイプとかを持ち危険な雰囲気を漂わせている!!すると屋上から伊藤さんが
「皆さん!今回の事態はアザゼル先生の実験で一誠さんの理性を失ったのが原因です!」と叫ぶ!!
その言葉に周りの女子たちのボルテージが上がっていく!こ、殺される!怯える俺達に対し僕は
「皆さんよければこちらをお使いください!」と没収されたボーガンや日本刀とかを持って行く。その中には木場君に作らせた剣もあった。
「皆さん躊躇はいけません!何かあっても構いません!全責任は僕が取ります!もし警察に事情聴取される事になったら僕に脅されたという事にします!!お気になさらずに!!」
「剣吾君!?それは!!」「身内の恥をここまで野放しにした事の報いは取るつもりです。家族としてこのぐらいの償いは取らせてくださいよ」「中島君……貴方って人は!」
「そこ!何感動的な場面になっているだ!!俺達が殺されるかもしれないんだぞ!普通止めろだろ!?何率先して殺人補助しているんだ!!」
「正直この機会に仕留めた方が世の為な気がしてね。ま、何かする前にいい機会だから二人とも土に還るがいい」と淡々と応えた。
「「ふぜけるー!!」」一誠とアザゼル先生は拘束を無理やり振りほどき逃げ出す!!
「逃がすな!!」「これ以上悲劇を出さないためにここで仕留めましょう!!皆さん!!」僕と伊藤さんの号令に大勢の女子が雄叫びを上げながらその後を追い二人にとって恐怖の鬼ごっこが始まった……。
――――
「あの後血まみれになった二人を見つけた時はもう駄目かと思いましたね……」
「アーシアに見せたら気をしないかねないのでまず私が全身を糸でミイラ男状態にした後での治療になりましたね。私も協力して何とか無事回復してよかったです」とあの時の事を遠い目をしながら二人で思い返していた。
「しかし、一誠さんもアザゼル先生もこれで少しは懲りて欲しかったのですが……」伊藤さんが頭が痛いと言わんばかりに頭を抱えていたが
「あの程度で悔い改めるなら誰も苦労しませんよ」と僕もため息つきながら応えつつ二人で歩いていた。
「しかし、まさか小猫ちゃんも一誠に好意を持つなんて夏休み前には想像すらしませんでしたよ。」
「皆成長している事です。一誠さんがまさかこんなに早く禁手(バランス・ブレイク)できるようになるとは思いませんでしたし」
そんな雑談をしながらオカルト部の扉を開けた瞬間!「見てみろ!このビームを浴びると!」アザゼル先生の声と共に謎の光を諸に浴びてしまった。
「ちょ、ちょっと何をしたんだ!?」アザゼル先生の発明だ、絶対碌なもんじゃないだろう。
「け、剣吾さん!?そ、そのお姿!?」伊藤さんから戸惑いの声が聞こえる。な、何だ?何があったんだ?凄い不安になるんですけど!!
そう思いながら周りを見回しても皆驚きの表情をしている。なに、なに、何があったの!!?ー凄い不安なんですけど!!
落ち着け、まずは平常心を取り戻そう……深呼吸して……よし、落ち着いた。
改めて見ると何か違和感を感じる……何か視線が違うような?
伊藤さんと声を掛けようと振り向くとあれ!?なんか背が伸びた?いつもも違って視線が違う事に気づく!
周りを見ても皆微妙に大きく見える。これは僕が小さくなっているんだ!!
「また子供になったという事ですか?でもそれにしては中途半端な?」と声をだして気づく。
声が高い!子供になったとしてもアーちゃんと大差がない大きさだ。それなら多分声変わりしていたはずなのにまだ声が高い!?どういう事だ?
っていうか先程から頭に何か違和感を感じるんだが。と触って見ると何か長いものがある。引っ張ってみると痛い!これ髪か!!今まで伸ばした事ないのに明らかに肩じゃ収まり切れない長さ!!
どういうことだ!!「……剣吾さん、落ち着いてくださいね」と混乱している僕に伊藤さんが全身鏡を見せる。そこには……平均よりやや小柄な少女がいた。誰、この子?と思って近づくと少女も近づく。
あ、そうか。鏡なんだから僕が動けば向こうも動くよな。全く馬鹿だなあ……って!!?
「これが僕!!?」と鏡を掴み叫ぶ!!え、ど、どういう事!!?
「実はお前が浴びたのは俺が開発した性転換ビーム銃だ。その名の通り性別を変換できるものだ」
「性別を変換できる……」と自分の胸元を見る。これ、変換したのか?普通女体化したら胸があるはずなのだが……胸を触ってみても特に変化を感じさせない。
普通こういうのは一目で分かるように胸が多きめになるものではないか?っていうか本当に女になっているのかと股間に触れみると……ない!!僕の分身の存在がない!!
思わず膝から崩れ落ちてしまった……。失って初めて気づくものがあると事を改めて痛感させられた。
……待てよ!!そうだ!そうだよ!!「一誠!!これがあればミルたんを魔法少女にする依頼も可能だ!」と喜ぶ!
そう、僕たちの依頼人の一人であるミルたん!彼女は一言で言うと魔法少女の格好をした漢の娘。
その最大の障壁である性別を変換を解決できる技術が目の前にある。これは歓迎するべき事なんだろう!
「よし、でこれってどのくらいの時間で効力無くなるんですか?」大体こういうのは時間の経過で効果が消えていくもんだ。
「い、いや効果は半永久的だ」「ミルたんにはその方が都合がいい。後は全身整形と魔法を覚えさせれば依頼完了だ!!」と喜ぶ僕!!
もし無理だと思っていた依頼をこんな形で叶える事ができるかもしれないのだから喜びもする。
ミルたんはアーちゃんを助けるのに協力してくれた恩人なのだから何としても叶えないと思っていた。これで恩を返せる!!
「……でこれどうやったら元に戻せるんですか?」アザゼル先生に聞くと「もう一回この性転換銃のビームを浴びればいい。こんな風に」とビームを浴びる。
「ああ、よかった!もう元に戻れないと思いましたよ!……?」ビームを浴び元に戻ったと思っていたら変化がない!?え、どういう事だ。
「どういう事だ!?他の奴にやってもちゃんと元に戻ったぞ!!?」とアザゼル先生も困惑している。
トラブルか!!?だがアザゼル先生なら大丈夫だろ!!
「……取り合えず二学期始まるまでに元に戻せるようにしてください。ミルたんにやるまでの臨床実験は必要ですしね。……父さん、母さんとかにどう説明したもんか……?」と頭を悩ませる事になった。
――――
……後にこの時何故僕はアザゼル先生の首を切り落とさなかったのか真剣に後悔することになった。
東宝特撮の変身人間シリーズ要素も含めました。さらに後半はDXD DX1巻に収録しているストップ!!優斗君!の性転換を入れました。あれは個人的に原作以上に広げる事が自分には難しいのでこのような形にしました。
果たして剣吾君は元に戻り体育館裏のホーリーに進むことができるのでしょうか?