「うわあ。おいしいです」無邪気にハンバーガー食べて喜ぶアーシアに微笑ましく見つめている俺一誠と剣吾も一緒にハンバーガーを食べていた。
怪我もアーシアのおかげですっかり傷も癒えたし、助かった。
しかしまさか、こんな風に穏やかに一緒に過ごせるなんて昨夜からは想像もできなかった……。
剣吾から話を聞いた時まさかと驚いたもんだよ。笑うアーシアを見つめながら昨夜の剣吾から聞いた事を思い返す。
時は俺、剣吾とアーシアが謎の車の後方に無理矢理乗車させられた時に戻る。
ドアが開いた瞬間まるで磁石に砂鉄が吸い寄せられるように体が引っ張られ乗り込む。
お互いに意味の無い驚きの声をあげていると何やら車からやたら激しい音が聞こえる?
そんなに車高高く無いはずなのにやけに視線が高いような……?
視線を外に向けると何か翼ぽいものが見えるのだがまさか……飛んでる?
正にSFのように飛ぶ車の存在に二人して言葉も無く驚いているとそのまま高速でどこかに飛行していく。
堕天使達何で追ってこないんだろう?あいつらも飛べるはずなのに?
と言う僕が内心疑問に思っているとその疑問に答えるかの如く突然
「それはこの機体に光学迷彩つまり透明になり、レーダーにも反応しないからだよ」と明らかに加工した声で運転席から声が聞こえた。
僕がそっちをみるとあれ?だれもいない……?まさか、自動運転……!?
若しくは遠隔操作?
「……日本の技術はすごいって聞きますけど本当なんですね……。」
というアーシアさんに「いや、流石にここまでは凄くないから!」っと突っ込む。
気付くと神器がいつのまにか消えていた……。もう、危険じゃ無いってことなのかなあ?
そんなこと考えたら体から痛みが消えていく。
アーシアさんが治してくれたんだ。「ありがとう、凄い力だね」
アーシアさんは少し淋しそうに笑うだけだった。何かをこらえるような……。
少し、気まずい雰囲気が漂ったがその時「口を挟んで申し訳ないが、話を続けてもいいかな?」
その人が言うにはどうやらアーシアさんを救うエージェント?らしい……?
とりあえず悪意はなさそうだ。不思議と初めて会った気がしないのは何故だろう?
そう思っていたが、とりあえず話に集中する。
彼曰くアーシアさんがとあるトラブルにより、教会から追放された。
その際に天界側も彼女を然るべき場所で保護するつもりだったのだが星空 藍の手引きで堕天使サイドに送られたのが今回の原因らしい。
組織はアーシアさんを餌に星空藍の背後にいる存在を捕らえようとしているのだが、彼はアーシアさんの安全が第一と組織に反発し、独自に援護したとの事である。
ひとまず、アーシアさんを受け入れ場所が確定するまで護衛してほしいと依頼してきた。
住んでいる場所は特殊な結界があり僕たちも正確な場所が分からないが移動はこの車でどうにかするみたい。生活費とかは全てこの人がやるみたい。
彼?曰く自分の組織も餌に使う可能性が高く、落ち着くまで信用できないから今回確実に無関係であるグレモリーに護衛を頼んだとのこと。
最も護衛と言うより遊び相手になって欲しい面が強いらしい。
そうこうしていると謎の空間に入った思ったら途中で小さな池にそのまま速度で突入。
そのまま水中にある隠し通路を潜水したまま進む。
水中での移動も可能とかどんだけハイスペックなんだ。
数分すると光輝く水面が見えたと思ったら浮上していく。
そこには綺麗な民家に到着した。周囲には民家もないし落ち着いた雰囲気を感じる。
家の中に入ると女の子が喜びそうな装飾をした雰囲気をしていた。
おそらく、急遽改造したんだろうなあと思わせる痕跡がちらほら見えるのはご愛敬。
彼女も喜んでいるし突っ込むのは野暮だろう。
奥に不自然にある大量の様々な色をしたディスクが僕たちが近づくと動物に変形した?
何これおもちゃ?鳥に犬?猿?蟹に蛇など様々なタイプがある。
アーシアさんを歓迎しているみたい。でもこんなおもちゃ役に立つのかなあ?
そう疑問に思っているとさっきまでおもちゃ?と遊んでいたアーシアさんが僕に質問してきた。
「……一誠さんはレイナーレ様のせいで悪魔になったんですか?」
「……うん、殺され掛けて部長に命を救うために悪魔になったんだよ。それも神器のせいみたいだよ」と僕は答える。
するとアーシアさんは自分の過去を僕に話し始めた。
彼女は孤児で教会に育てられた。
ある日神器を持ち多くの人々を癒やし聖女と崇められたが宿敵である悪魔を癒やしたことで魔女と呼ばれすてられたのだと言う……。
想像より遥かに辛い目にあったんだね……。
「剣吾さんはどうして助けてくれるんですか?」
「そりゃあ君が可愛いからねえ。後知らない場所で一人彷徨う不安な気持ちは共感できるから……」と言いながら自分の過去を語り始めた……。
「僕の両親は早くに亡くし、友人だった一誠の両親に引き取られたんだ。子供ながら感謝していたし、皆いい人で優しかったけど中々家族と呼べなかった。
今にして思えば笑っちゃうけど父さん、母さんと呼べば本当の両親は完全にいなくなっていまうんじゃないかと心のどこかで思ってたんだろうね。
ある日、僕が養子である事を馬鹿にされたんだ。まあ、小学生に入ったばかりの子どもだから仕方ないだけどけどね。その時一誠が僕より怒ってケンカになったんだ。
俺の弟を馬鹿にすんなと言われて嬉しくなって普段なら相手にし無しいじめっ子に向かっていったんだ。
勝ったけど当然、二人とも親に叱られた。必死謝ったその時に初めて母さん、父さん、兄さんと気がついたら呼べたんだ。
そしたら僕も含め皆号泣して大変だった。そこから僕達は本当の意味で家族になれたんだ。まあ、君に比べると小さい悩みだけどね」と笑うとアーシアさんは申し訳なさそうな表情をしていた。
僕は気にしないでと笑いながらこう言った。
「悪魔を信じるのは難しいと思う。君の立場を考えるとね。でも、一誠を信じてあげて。あいつは絶対に君を見捨てない」
女の子一人しかいない家にいるわけには行かないので心配だったけど連絡する必要もあり帰ることにした。
空を飛ぶ変形する車で帰るのだが完全にSFだよね、これ。
ご丁寧に旧校舎まで届けてくれてすぐ飛び去った。
このことを部長たちに話すと最初は猛反発だったが、
報酬に渡したものが相当貴重なものだったらしいうえに悪魔サイドの上層部からもお墨付きをいただいたのでこれを承諾した。
生まれながらのシスターに複数の悪魔がいても圧迫感を与えるので親しくなった一誠と僕が今日、町で一緒に過ごすことになった。
……初めて学校サボりになったけど部長たちが裏で何とかしてくれたみたい。お手数かけます。
そんなこんなで3人で過ごしていたが僕は少し遠慮して一誠と二人きりにするようにしていた。
……初めてアーシアさんと一誠が一緒に出会った時あの瞬間全く根拠は無いけどこの2人は結ばれると思ったんだ。
今までこんな勘働いた試しが無いのに?一瞬、未来の姿が見えたんだ。
だからこの機会に距離を縮められたいいなあと思う。それに彼女の過去に受けて傷も一誠なら癒やしてくれると信じている。
その後もゲームセンターとかで一緒に遊んだ。
夕方、彼女を送っていく途中で一旦街路樹のベンチで休憩していた。
二人とも少し疲れたそうなので飲み物を買いに行く。
戻ってくると何やらアーシアさんを一誠が励ましている……。
多分、昨日話してくれた過去を話しているんだろう。
聞いちゃまずいと思って見えない位置に移動し、落ち着くのを待つ。
幸い、堕天使もはぐれエクソシストも直接攫う可能性は低いので大丈夫だと言われてい
るし、何かあったらすぐに部長たちに連絡するできるようになっているから大丈夫だろう。
……今思えば、僕たちは本当に素人で完全に浮かれていたんだと思う。
しばらくして「俺たちは友達だ!!」と大きい声で叫ぶ一誠に嬉しそうに涙を流しながら抱きつくアーシアさんの姿が見えた。
普通なら恥ずかしいと思うかも知れないけど本当に一枚の絵みたいで美しさがあった。
もうそろそろいいかなあと思い、僕は今来たふりをして2人の名前を呼ぶ。
2人とも照れくさそうにしながらこっちに近づいてくる。一誠が飲み物を受け取るため僕の方に駆け足で近づいてくる。
一誠が飲み物を受け取りアーシアさんの元に駆け寄ろうとした時だった。
突然、何も無い空から強力な光がアーシアさんを包む!すると光にいるアーシアさんが上空に吸い上げられ行く!!
まるで”UFO”に攫われているみたいな。「一誠さん~!剣吾さん!」と悲鳴をあげながら空に消えていく!!
向こうにも透明になる飛行機みたいなものがあるのか?
「アーシア!」叫んで狼狽える一誠に対し「落ち着いて!今部長に連絡する」
と電話しようとした時、「シスター・アーシアは帰してもらいましたよ」と背後から声がした。
そこにはやはり星空 藍がいた。「アーシアを帰せ!!」と激怒する一誠に対し彼女は何かの紙を投げてきた。
どこかの場所と時間が書かれていて、
「そこで儀式を行います。止めるまたは連れ戻したければどうぞご参加してください」「なんで教えてくれるですか?」と僕が聞くと
「あなた方に興味がありまして。あなた方が関わることで彼女の神器『聖母の微笑』(トワイライト・ヒーリング)の力が高まっていきます。実に興味深い」と返す。
「んなことどうでもいいから、今すぐアーシアを帰せ!」と一誠が殴りかかるがその時星空 藍がいくつかのコインを放り投げた。
地面に落ちると顔が白くナメクジやカタツムリみたいな触覚がある真ん中に赤い宝玉?がある。
身体は青を基本色としてした格好している。
他にも顔に大きな黒穴が空いた薄汚い灰色のミイラ男と言うべき姿をした何かが一気に数十体現れた。まるで特撮にでてくる戦闘員みたいな……?
とにかくさっさと片付けて行かないと!僕と一誠が戦闘員?に向かって行く。
幸い強さはそうでも無く僕たちでも倒せるレベルだったけど何せ数が多く時間がない。
こいつらの相手をしている場合じゃ無いのに!とその時、部長たちが魔方陣から駆けつけてくれた。
味方が増えたことで『ナメクジ』『ミイラ』を倒せたがその頃にはもう星空 藍の姿がもう無かった。「アーシア~!!」と一誠が叫ぶ。
一端、旧校舎に戻るが部室で一誠は部長と朱乃さんにアーシアさん救出を申し出ているだろう。
だが、悪魔サイドが修道女である彼女の為に力を貸してくれるとは思わない。となると……
僕は玄関の方に足を進める。「一人でに行くつもりかい?」と木場君が聞くと
「まさか、そこまで無謀じゃないよ。僕と一誠だけじゃ厳しいから力を貸してくれそうな人に頼み込んでくる」と言った。
誰なのかは力を貸してくれるか分からない事もありまだ秘密。でも、多分僕や一誠よりは強いとだろう。
一誠に先走らない用に伝えてと僕は出て行った。
俺、一誠は部長達がどこかに消えると一緒に付いて来てくれた木場と子猫ちゃんと共に教会付近に身を潜める。
今更だけどこの2人が一緒で良かった。見取り図など基本的な戦術すらなかったしな。
そういや木場は何で神父や堕天使を憎んでいるんだろう……?
後『プロポーション』と『思い』が俺の神器を強くする。
ただし、長時間は厳しいと言われている。使うなら短期決戦か……!
皆最も気にしていた星空 藍のことそれに剣吾が戦っていた見えない敵?あいつらをどうするかでいろいろ変わる。
それにわざわざこっちに場所と時間を教えるなんてどうゆうつもりなんだ?何が狙いなんだ?
それに剣吾は一体どこに行って誰を頼って行ったんだろう?
僕、剣吾はある人物に頼み込んでいた。僕たちより強いとはいえ命の危険があることに巻き込むのは正直申し訳がない……。
それでも助けるためにはどうしても力が必要なんだ!部長達の力を貸してくれるか不透明な以上少しでも力が必要なんだ。
「お願いします!どうしても女の子を助けたいんです!」その人物は首を縦に振って僕の無茶なお願いに答えてくれた。
僕は助っ人と共に教会に急ぐ!これで少なくても堕天使とはぐれエクソシストも大丈夫だろう。問題は……。
一方その頃目的地である教会では星空 藍が手に持っているのは先ほど壊した赤い鳥の形をした物体。
他にも数種類の動物をモチーフにしたものでアーシアを誘拐した時に機体内部で大暴れしたものである。
光学迷彩に録画機能があり、ある程度強度もあるので索敵、護衛もできるようだ。
「なるほど、どうやら”異世界”の技術が元に造られたようですね。問題は誰がどこに属しているかですね?まずは当初の目的に集中します」と連絡を終えると
「さて、”運命の子”よ。果たして君はどんな未来をつかみ取るのかな?」と呟き、
「あなたにはもう一人の方、我らの主を阻む最も危険な障害を宿す彼を相手にしてもらいます。死なれると後が面倒なのでできる限り生かして無力化するように。
狩猟民族であるあなたが生け捕りするのは不本意でしょうね。まあ、もう自我が無いから不本意も何もないでしょうが」
と話しかけた相手は銀色の仮面と鎧を纏ったドレッドヘアー?をした所々機械じかけに改造された不気味な異形は一言も発することなく周囲に溶け込んだ。
彼女以外の存在はだれもそのことにきづかなかった……。
今回出てきた『ナメクジ』『ミイラ』はスーパ戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズにでてくる戦闘員です。
次回どのシリーズの奴なのかヒントをだします。なぜ彼女が従えているかは数章先で説明しますが、多分その頃には皆さん忘れているぐらい後になります。
さらに今回原作にいなかった助っ人も登場します。誰なのか予想してみてください。