女体化により弱体化しても一対一なら相手にならないのが剣刀と他のオカルト部の差になります。
伊藤歌織以外では禁手状態の一誠ぐらいしか対抗できないレベルです。
僕中島剣吾はボカ!!……僕中島剣刀は「よろしい!!」心の中まで訂正するの辞めて欲しいものだ。
伊藤さんに殴られた頭をさすりながら伊藤さんと二人で体育祭の準備をしていた。
「……いいんですか?アーシアさんと一誠さんにも手伝わせないで」
本来ここには一誠とアーちゃんも作業する予定だったが僕が二人で二人三脚の練習してろと断った。
「そろそろアーちゃんの気持ちを聞くころだろうし二人きりにした方が話しやすいだろう。練習しながら胸に秘めていたものも話しやすくなるかもしれないし」
「……剣刀さんは言わなくていいんですか?」
「こういうのは一誠に任せた方がいいよ。多分一誠はアーちゃんがディオドラの下に行くのが怖いだけじゃない、むしろ三大勢力の和平によってまた再び教会に戻る事の方が不安に思っているじゃないのかな?」
「確かに全く元の生活できるのは難しいかもしれませんが近い生活は可能かもしれませんね。アーシアさんが本当に望むならリアスさんも拒否しないでしょうし」
伊藤さんも教会に戻る可能性を僕が言うと少し不安そうな顔をして頷く。
「多分アーちゃんは一誠の傍にいる事を選ぶだろうさ。僕は彼女の選択を尊重するだけさ」という。
「それはそうとイリナさんはこれからどうするのだろうか?オカルト部にいるのかな?」
「籍は置くらしいですけどどうやら教会関係の同好会をつくるそうですよ……!?」と話していると突然何かに反応したように席を立ちどこかに向かった。
察するに一誠が何かエロい事をしたのかな?大変だな~と思いつつ一息つこうとすると「なに、自分には関係ないという態度しているんですか!!貴方も来るんですよ!!」
「こういうのは一人で充分でしょうが!」いつの間にか足に巻き付かれた糸で引きずられながら叫ぶ僕の言葉を無視して伊藤さんは走った。
体育館倉庫に着くとそこにはイリナさんが一誠、アーちゃん、ゼノヴィアさんの前に立っていた。
……何やら少し肌色が多いような?「見ちゃだめです!」いきなり警告もなしに糸で目を塞ぐのは辞めて欲しい。
ただ今回はクリスチャンで天使のイリナさんがいるんだ。彼女がこんな不純な交際認めないだろうな。
「ふ、不潔よ!」うん、そうだろうな。「ここは衛生的じゃないわ!べ、ベッドでしなさい!」
「そこじゃありません!いいですか!」と伊藤さんが僕に無理やり出させたハリセンで伊藤さんにツッコみつつ長い説教タイムが始まった。
お説教が終わり部室に集まるとリアス部長が記憶メディアらしきものを持ちながら「これで全員ね」と人数確認した。今日は試合のチェックをするとの事だ。僕と伊藤さん、イリナさんは関係ないが戦いの参考になるかもしれないので一緒に見ている。
「これには私たちとシトリー眷属の試合を含めた若手悪魔の試合を記録されているわ。」アザゼル先生が巨大モニターの前で言う。
「お前ら以外にも若手悪魔たちは試合をした。大王バアル家とグラシャボラス家、大公アガレス家とアスタロト家。それぞれがお前らの対決後に試合をした、その記録映像だ。ライバルの試合だからよく見ておけよ」『はい』
真剣にグレモリー眷属全員が真剣にうなずく。
一誠もアーちゃんとゼノヴィアさんによってエロい顔で呆けていたが子猫ちゃんにつねられた事もあり真剣な顔をしている。膝に乗られる意味に気づかないのはどうかと思うが今いう事ではないので無視する。
「サイラオーグさんがいる時点でバアルの圧勝は確定だろうね」「何故そう思うんですか?」「いやだってあの時(冥界合宿のヘルキャット編 2)であった悪魔で磯兄に戦えそうなの彼ぐらいだったから」
伊藤さんにそう応えると「その予想は正しい。バアル家とグラシャラボラス家の試合はバアルの圧勝で終わった。詳しい内容を見てみよう」そうアザゼル先生は言うと映像を再生させた。
その試合を見た全員の顔が険しくなっていく。僕個人としてはサイラオーグさんとゼファードルだっけ?あの磯兄にボコられた悪魔が眷属全てを失い一騎打ちをしろと挑発しそれに乗った
ゼファードルのあらゆる攻撃、防御その全てがサイラオーグさんの拳が打ち砕き最後は怯えながら自らリタイアした。「彼だけでなく眷属も強いな。真面やったら現時点ではオカルト部のレベルじゃ勝ち目ないね」と僕は部室に会ったプリンを食べつつ感想を言った。
「お前そんな他人事みたいに……」「みたいじゃなくて他人事なんだよ、試合に参加しないのだから」
ラムネを飲みながら「これで全然本気じゃないんだから恐ろしいもんだ」としみじみ言う。もし今の僕が殴り合ったらかなりきついなあ。
「よく分かったな、その通り、サイラオーグはこの試合一度も全力で戦っていない。ああ勘違いするな、舐めているとかそういう話じゃないぞ。あいつの本気はこの程度じゃないぞ」
アザゼル先生はそう言うと、宙に立体映像のグラフを展開する。
「ま、実際見た方が早いだろ。これは各勢力に配られている今大会で出場する若手悪魔六家『王』(キング)のグラフを見せてやるよ。それぞれのゲームタイプとパラメーターを表している」
この言葉を聞いている者が何人いるだろうか。サイラオーグさん以外の『王』数値やスタイル、順位に違いはあれどまだ予想ができる。だが彼のはそこに記されたサイラオーグのパワーの値はグラフの枠を飛び越え天井に届く程だ。その反面他のステータスが若手悪魔のなかで最も低いというアンバンスさ。
ここまで得手不得手がはっきりしているのも珍しい……。彼以外と他の若手悪魔の差が激しすぎる!こりゃ大人と子供ぐらいの差があるな。想像以上の差に僕を含めた全員が驚いていた。
「彼は正真正銘の怪物よ。ライザーさえ超えている可能性が高いわ。既にゲームに本格参戦すればランキング入りも夢でないと言われる程よ」リアス部長がサイラオーグさんをそこまで評価している事を知り一誠の顔に緊張感が増す。
「もしグレモリー眷属で彼と一対一で戦って勝てる者がいるとしたら今の所一誠、君が一番可能性がある」
「何でそんなこと言うの!?」冗談は顔だけにしろよと必死に涙目で訴えてくるがそれを無視し
「単純な話だよ、彼の体術何発も耐えれそうなの禁手状態の君ぐらいだからだよ。一発も当たらず全部避けて勝てるとはだれも思っていないでしょ?」
そう言うと全員が深刻な表情をしながら頷く。
「君の禁手状態を長くして今より強くできなければ勝ち目はないかな?仮に他の眷属を倒してから全員で倒すにしても君の”強化”が無いと話にならないと思った方がいいだろうね。」
「やっぱ、天才なんですかね、このサイラオーグさんも。神器や伝説の武器どころか魔力も使わずにこの強さとは」一誠がその体術のレベルにビビりながら思わず漏らした言葉をアザゼル先生が横に首を振りながら否定した。
「違う、サイラオーグはバアル家始まって以来の才能が無かった純血悪魔だ。何せ一族固有滅びの力を得られなかったのだから。滅びの力を手に入れたのはグレモリーに嫁いだヴェネラナ女史が生んだ子供、つまり従兄弟のグレモリー兄弟だったのさ。だが、奴は家の才能を引き継ぐ純血悪魔が決してしないことをして力を手に入れた」
「本来しないもの?」 「――凄まじいまでの修行だよ。サイラオーグは、尋常じゃない修練の果てに力を得た希有な純血悪魔だ。あいつには己の体しかなかった。それを愚直なまでに鍛え上げたのさ」
上級悪魔や純血の悪魔は皆、才能に溢れていると者たちばかりだと僕は思っていただけにこの言葉に驚いた。けど納得できるものもあった。あの人からはリアス部長、ソーナ生徒会長始め他の若手悪魔当主とは違い確かな自信を感じたのはそれが理由だったのか。
そう言えば磯兄も言っていたな。ヴァ―リから魔力を生まれつき持たず才能もないが最強になったって話していたのを思い出した。
「奴は何度も何度も勝負の度に打倒され、敗北し続けてきた。華やかに彩られた貴族社会の中で泥臭いまでに血なまぐさい道を歩いているやつだ。敗北の屈辱と勝利の喜び、それが天と地の差であることを知るものは例外なく本物だ。そして奴は誰よりも知っている」とアザゼル先生が言う。
「あの貴族主義であるバアル家が誇りである滅びの力を持たない者を次期当主に選出したんだ。内心面白くないかもしれんが無視できないレベルにまでの実力があるという事だ。あいつに勝つつもりなら生半可な覚悟だったら勝機はゼロだと胸に刻み込め!ま、強さの秘訣はほかにもあるがな」
アザゼル先生が言い終えると同時に試合の映像も終わる。サイラオーグさんの圧勝だった。最終的にゼファードルは物陰に隠れ、怯えた様子で自ら敗北を宣言していた。
その姿を誰も笑えなかった。僕も同じ事をしていただろうな。
「先に言っとくがお前ら、ディオドラと戦ったら次はサイラオーグだぞ。」
「マジで!!」一誠が驚くが、アザゼル先生は頷くだけ。だが、リアス部長は怪訝そうにアザゼル先生に聴く。
「少し早いのではなくて?ゼファードルの方と先にやるのだとばかり思っていたのだけれど。」
「いや、奴はもうだめだ。サイラオーグに心身に恐怖を刻み込まれた。もう戦えない。サイラオーグに精神まで断たれてしまったんだよ。だから残りの五人メンバーで戦うことになる。凶児と呼ばれたゼファードル・グラシャボラスはここで終わりだ」その言葉を裏付けるに試合が終わっても怯えているゼファードルの姿が映されていた。
「まあもちろん欠点もあるぞ。基本的に『王』動かずとも駒を進軍させて勝利を得ればいいんだからよ。王を取られりゃ負けなんだぜ?リアスにも言える事だがタイマン張りすぎだ。血気盛んなのはバアルの血筋かあ?」
そうアザゼル先生が嘆息しながら言うとリアス部長は恥ずかしそうに顔を赤くしていた。
「でもまずは目先の試合ね。今度戦うアスタロトの映像も見るわよ。こちらも注意しないといけないわ。なにせ大公家のシーグヴァイラ・アガレスが負けたのだから」取り繕う様にリアス部長は言った。
夏休みに一誠達を苦しめたシトリー眷属は金星、アガレスさんを下したディオドラは大金星の結果らしい。
若手悪魔同士の対決前にゲームの運営委員会が出したランキングでは、一位がバアル、二位がアガレス、三位がグレモリー、四位がアスタロト、五位がシトリー、六位がグラシャラボラスだったそうだ。
だがゲームが始まれば実際に何が起こるのかわからないのがレーティングゲームというのをアザゼル先生、リアス部長始め色んな人が言っていたので所詮事前のランキングなんて所詮は予想に過ぎないという事なのだろう。
続いてディオドラ・アスタロトさん対シーグヴァイラ・アガレスさんの試合で事前に聴いていた通りディオドラさんが勝ったのだがその内容が衝撃的だった。
最初はシーグヴァイラさんの方が優勢だった。だが途中で急激に強くなったディオドラが一人で次期当主を含めたアガレス眷属を一人で撃破した。彼の眷属はサポートぐらいだ。
この結果にリアス部長とアザゼル先生が口を揃えてディオドラはそこまで強い悪魔ではなかったと言っているが本当に気付いていないのだろうか?
いや、おそらく尻尾を掴もうとしているから気づかないふりしているだけだろうがそれにしてもこいつ馬鹿だな。こんなどうでもいい事で尻尾掴ませる真似するか普通?
そして自分の価値を勘違いしているパターンだな、こりゃあ。伊藤さん、イリナさん含め皆今の映像でディオドラのパワーアップに疑問視している……。皆本当に気付いていないのか?とちょっと不安になると部屋の片隅に人一人分の転移用魔方陣が展開する。
その文様を見た朱乃さんがぼそりと呟く。「これは――アスタロトの」
一瞬の閃光が輝いた後、そこにはさわやかな優男の姿があった。
「ごきげんよう、ディオドラ・アスタロトです。アーシアに会いに来ました」
部室のテーブルにはリアス部長とディオドラ、そして顧問としてアザゼル先生も座っていた。
ディオドラにお茶を出した朱乃さんが部長の傍らに向かう。僕を含む、オカルト部員(イリナさんも含めた)は部室の片隅で状況を見ている。
状況としてはライザーさんのときと似ているが、あそこまでの緊迫感はない。……今だけの話かもしれないが。
「リアスさん。単刀直入に言います。『僧侶』(ビショップ)のトレードをお願いしたいのです」
「いやん!僕のことですか!?」
やさしげな笑みを浮かべながらディオドラは言う。それに反応したのはギャスパー君で身を守るポーズをする。だが、すぐに一誠がそんなわけねーだろ!と怒鳴りながらその頭をはたき否定していた。
随分と逞しくなったものである。ちょっと前なら「ひぃぃぃぃぃ!ぼ、僕のことですかぁぁぁぁぁ!?」と言ってダンボール逃げ込んでいたものだが、冥界での特訓の成果かこんなボケを見せれる余裕もできたわけだ。
だが今はタイミングが悪すぎた。こんなアホなやり取りを無視して
「僕が望むリアスさんの眷属は──『僧侶』(ビショップ)アーシア・アルジェントを希望します。トレードするのは」
「だと思ったわ。けれど、ゴメンなさい。その下僕カタログみたいなものを見る前に言っておいたほうがいいと思ったから先に言うわ。私はトレードをする気はないの。それはあなたの『僧侶』と釣り合わないとかそういうことではなくて、単純にアーシアを手放したくないから。──私の大事な眷属悪魔だもの」
リアス部長はそれを間髪入れずに言った。「それは能力?それとも彼女自身が魅力だから?」
「両方よ。私は、彼女を妹のように思っているわ」「──部長さんっ!」
リアス部長は真正面からトレードを拒否する。妹発言を聞いたアーちゃんも口元に手をやり、瞳を潤ませて喜んでいる。さらに部長は迫力のある笑顔で言葉を続ける。
「一緒に生活してる仲ですもの。情が深くなって離れたくないっていうのは理由にならないかしら?私はそれで十分だと思うのだけれど。それに求婚しようという女性をトレードで手に入れるというのもどうなんでしょうね。あなた、求婚って言葉の持つ意味が分かっているのかしら?」
自身も婚姻絡みでひと悶着あった身だ。最大限配慮をしているがディオドラに対して怒りを感じているのは間違いない。
しかし、ディオドラはその笑みをやめない。「――なるほど。確かにそうですね。これは僕の配慮不足でしたね。今回はこれで失礼させていただきます。けれど、僕はあきらめません。……そうだ!これはどうでしょうか?」
そう言うと一誠の方を向いて。「次のゲーム、僕はグレモリー眷属に勝つだけじゃない、赤龍帝の兵藤一誠を直接この手で倒そう。そうしたら、アーシアは僕の愛に応えて欲し──」
「――お前なんかに負けるわけねぇだろっ!!」「了承という事でいいのかな?先程から君の視線が気になっていてねえ。アーシアが離れるのを拒否するのは君が関係しているのではないかい?」
「だったらどうだと言うんだ!」「そもそも君とアーシアはどうゆう関係なんだい?ただの同じ眷属という感じはなさそうだけど」「俺の家族だ!義妹だ!!」
「本当にそれだけかな?いずれにしてもそこで恋人だと言えない男にあれこれ言われる筋合いがないのだか、まあいいさ。ゲームで決めよう。君たちはライザーとの婚約をゲームで破棄したんだ。ならばゲームに僕が勝って彼女を手にしても文句は言えないよね?」
「やれるもんならやってみな!!」「リアス、君もそれでいいよね?まさか逃げないよね?」「ええ、いいわ!そこまで言われたら受けて立つわ!ゲームで決着つけましょう!」「決まりだ!」
アーちゃんを賭けたゲームとなりグレモリー眷属の闘志が高まる中ディオドラは不気味なほど笑みを崩さないままアーちゃんの前に歩いていき、その場で跪く。
「アーシア、僕は君を愛している。大丈夫、運命は僕たちを裏切れない。この世のすべてが僕たちの間を否定しても、僕はそれを乗り越えるよ」
わけのわからない気障なセリフを吐くと、そのままアーちゃんの手を取って甲にキスしようとする。
しかし、一誠がディオドラの肩を掴むことで制止させられていた。見ればその顔は怒りに歪んでおり、掴んでいる腕の力もだいぶこもっているようだった。
「放してくれないか?薄汚いドラゴンくんに触れられるのはちょっとね」
怒りを滾らせた一誠の手をディオドラは笑顔で振り払いながら言う。その瞬間!パァン!とディオドラの頬にビンタが炸裂した音が部室に響いた。
それを見た僕はディオドラの暴言何て吹っ飛んでしまった。別に上流貴族を叩いた事なんてどうでもいい。それが一誠やリアス部長とかならやっても別に驚かないしよくやったと言っていただろう。
だが、今叩いた人物が何と……「そんなことを言わないでください!」と一誠に抱きついたアーちゃんが言った。
まさかアーちゃんがやるとは思いもしなかったのでその場にいた全員が驚いて動きを止めたが同時に溜飲が下がっていく。
しかし、ディオドラはそれでも笑っていた。ここまでくると不気味すぎる微笑だ。その時、アザゼル先生の携帯が鳴る。いくつかの応答の後、先生が「ちょうどいい、ゲームの日取りが決まったぞ。――五日後だ」と告げる。
「それでは5日後に迎えに行くよ、アーシア」そう言って去ろうとするディオドラに「ちょっと待ってください」と伊藤さんが呼び止めた。
「ただの人間風情が何の用……」「そいつはモスラの巫女だ。下手すりゃ俺や魔王なんぞより世界に大きな影響力を持っている。口の利き方に気を付けな」アザゼル先生の言葉にため息をつくと「何ですか?」と応えた。
「ありがとうございます。私貴方とアーシアさんの出会いを聞いてからずっと疑問に思っていたことがあるんですよね?」「何がだい?」
「貴方は瀕死の重傷を負って当時、敵地であった教会にいたアーシアさんに命を救われたんですよね?」
「ああ、今僕が生きているのは彼女のおかげだ」「敵味方を越えた命を救う関係は美しいですね。ですが私その事で一つ、疑問に思っていたんです。貴方は誰に襲われたのですか?」
その言葉にディオドラは表情を変えなかったが動揺したように見えた。「貴方はアスタロト家の次期当主。現魔王ベルゼブブの親族です。仮に教会が貴方を殺そうとしたなら必ず痕跡が残るはずなのに私が調べた限りその様な動きは見られませんでした」
伊藤さんが目でアザゼル先生に問うと「ああ、俺もそれは気になっていた。堕天使が襲ったという形勢は無かったな。そもそも次期当主を襲うなんて完全に宣戦布告もいい所だぞ。そんなニュースいくら敵対関係だったとはいえそんな大事今まで聞いた事ないなんてあり得るのか?」
その言葉にディオドラは焦りの色をにじませつつ「ゲームが終わったら教えるよ……」
「アーシアさんに関わる事でもですか?」「ここで話せる内容じゃないだよ」そう言うと逃げるように去っていった。今の態度と言いこれは確定かな?どこの世界にも腐った奴はいるもんだね。
「上級悪魔か……」「ま、どんどん新参者が幅利かせるて疎ましいと思うやつが出てくるのは分からない話ではないね」
深夜、悪魔営業を終えた僕と一誠は自転車に乗りながら会話していた。本当はもう一誠も成長して魔法陣から移動できるのだが自転車の方が評判良かったので訓練にも繋がるので自転車で移動している。
僕としては楽できるから転移の方が良かったが仕方がない。話を続けようとしたとき何かの気配を感じ視線をそちらに移すとそこには
「よ、赤龍帝、怪獣王」と現れたのは孫悟空の子孫である美候。ただし格好は前見た中華風の鎧でなくその辺にいそうな普段着そのものだった。さらに白いワイシャツ姿の白龍皇であるヴァ―リもいた。
「美候から話は聞いた。完全な禁手に至ったらしいな。嬉しい限りだ。だがそれだけではまだまだ力不足だ。もっと育ってくれたまえ」と上から目線で言う。
一誠がその言葉を聞き前に出ようとするが僕は止めた。今ここで戦うのは得策ではない。向こうの方がまだ上だし何よりこんな所でぶつかって流れ駄目に巻き込まれる人がいたらシャレにならない!!
そう判断し必死に止めたが「それにしても随分可愛らしい姿になったな、怪獣王」とちょっと笑いを堪えながら美候が僕を指さして笑う。ヴァ―リも声に出してないが密かに笑っている。
今日ほど怪獣王呼びされて良かったと思う事は無いだろうな。これで剣刀ちゃんと言われていたら間違いなく荷電咆を撃っていたな。
「で何のようだい?」二人の笑いが収まった所で聞くと「アスタロトの次期当主とレーティングゲームをするのだろう?気を付けた方がいいよ」「ああ、確かに不自然なまでに急にパワーアップしていたな」
彼が忠告するという事はこれは確定かな?あの後アザゼル先生には僕が気づいたことを教えていた。黙っているように言われたので他のメンバーには言っていない。
ディオドラのパワーアップがあれならヴァ―リ達はその大本と一緒にいるのだからこちらが知らない事も知っていても可笑しくは無いしな。
「まあ俺の言葉で上級悪魔は動かないだろうが君には伝えておこうと思ってな。まあ今の君なら大丈夫だろう。上級悪魔に数年で昇格するぐらいの事は君ならできるだろうさ」
そう言うといつの間にか近くに人がいた。って!?あ、あれは!?ミルたん!!?なぜここにいるんだ!!?
あの見覚えがある猫耳ゴスロリを着た世紀末覇王ばりのガタイがいい漢の娘は間違いない!皆わが目を疑って二度目をしていると「にょ」と挨拶して去ろうとしたが僕を見て
「悪魔さんの新入り?はじめしてミルたんだ~みょ!」とポーズを決めて挨拶してきた。
それで我を取り戻し「僕だよ、ミルたん。一誠の義弟中島剣吾だよ。悪の科学者によってこんな姿になってしまったけどね」と応える。
それを聞いてミルたんが歓喜の声を上げた!!「えー!!じゃあ、ミルたんを魔法少女にしてくれるにょ!!」
「うん、今僕で人体実験中だからもっと安全にできるようになったら君に試すからもう少し待ってね!」
歓喜するミルたんに僕は抱き上げられながら振り回されている。
こんなに喜んでいるんだ。こんなことになって大部精神的にダメージを受けていたがそうだな……ミルたんの願いが叶える最大の障害を変える事が解決するかもしれないんだ。
元に戻ったら首を切り落とすのは辞めようと僕はミルたんの心から嬉しそうな笑顔を見て僕はそう心に誓った。
「……あれは猫又か?一切気配を感じなかったぞ?」「……猫トロルとかじゃね?」とヴァ―リと美候が困惑の表情を浮かべながら話し合っている無視しよう。
「ま、いいさ。帰るぞ。美候」そう言って帰ろうとするヴァ―リに「それ伝える為だけに来たのか?わざわざ」
一誠が聞くと「未来のライバルに忠言しただけさ。ま、それにこれは契約でもあるしな」
「契約何のだ?」「おお、ヴァ―リだけじゃなくてイッセーに剣刀じゃない?どうしたの、こんな所で?」
と言いながら空から舞い降りたのはラドンの巨獣器使い花沢鈴(はなざわりん)。磯兄の婚約者だから僕は鈴姐さんと呼んでいる。
「……ケンケンと呼んでくれませんか?」と力なく言うが当然の如く無視される。
「なんでこんな所にいるんですか?」「実はヴァ―リ達から定期的に『禍の団』(カオス・ブリゲード)の情報を流してもらっているのよ」
「断ったら出禁にされる店が増えるから仕方ありまい。林家のネットワークは広大かつ複雑だ。間接的なものを含めればそこから逃れるのは難しいから低いものを与える事を条件に利用させてもらっているのさ」
ヴァ―リの言葉に「そんな事で漏らしていいのか!?」一誠がツッコむと「仕方ないだろ、林家の情報ネットワークマジで凄いんだからな。勿論人間界だけでも全て掌握できていないからいくつかルートがあるもののそっちからすればそれ以外のルートを見張ればいいからこっちはかなり動きにくいんだよ」と美候がため息をつく。
「本当は私がヴァ―リチームに潜入しようとしたんだけどダーリンが危ないから辞めろって止められたからこのレベルにしているネ」
「そりゃあお前みたいに分かりやすい奴駄目だろう」「うるさいわね!あんまり文句言うと出禁にするわヨ!!」
「「すいませんでした!!」」とヴァ―リと美候の二人が鈴姐さんに頭を下げて「じゃあこいつらと店に行くからじゃあね。ダーリンも先に待っていると言っているから急ぐよ」
そう言いながら夜の闇に消えていった。散歩がてら挨拶って随分変わった奴だな。
ドライグさんも一誠と話しあっているが気になる事を言っていた。彼曰く歴代の赤龍帝で会話して楽しいと思ったのは初めてでおそらく一番話し合いをしていると言っていた。
一誠はピンときてないみたいだがそんな君だからドライグさんは気に入っているんだろうなと思うと同時にちょっと羨ましく思ってしまった。
ゴジラと僕は一度も会話はおろか意思疎通した事がない。……だから仲良く会話できる二人の関係が羨ましい。
家に戻った僕達はヴァ―リ達の事をリアス部長始め同居している皆に伝えた。「彼らを感知できなかったのは何故ですかね?パッと思いつくのは仙術か結界術か、気配を絶つ術ですがそれ以外にも何かありそうですね」
伊藤さんは各勢力のお偉いさんにヴァ―リ達が言ったことを連絡し終えるとそう考えながら言った。
因みに一誠はリアス部長達眷属と共に他の部屋でゲームの打ち合わせとこの家にいないギャスパー君、木場君にも先程僕達がヴァ―リ達とあって話した内容を伝えている。
僕達と違ってイリナさんは一誠達と一緒にいる。しばし悩んでいたが当然「ああ、そう言えばリアスさん達冥界のテレビに出演する事になるそうですよ?」
「テレビ出演?何でですか?」「若手悪魔の特集らしいですよ。一緒の日付か分かりませんがレーティングゲームに出場する若手悪魔は全員出演するらしいですよ?」
「はあ……大変だね~、皆」完全に他人事だと思って同情していたが「何自分には関係ないという感じで言っているんですか。残念ながら貴方も出演するんですよ」といきなり爆弾発言をした。
「何で僕が!?」「私も含め怪獣を宿した巨獣器使いの事をこの機会に出て欲しいと頼まれまして。こちらとしても怪獣の事をもっと知って欲しくと考えていた所でこれは丁度いいと思ったので受け入れたのです」
「僕でなくていいじゃん」「貴方は怪獣王。多くの視聴者も興味あるんですよ」と言われまあ、仕方ないかと受け入れようとしたがその瞬間ある事に気づいた。
「……ちょっと待って。僕今の女性になっているんだけどまさかこの姿でインタビューに応えろと言うの?」
「まあ、そうなりますね」その瞬間「ヤダヤダ!!こんな姿でテレビに映りたくない!!」「わがまま言うもんではありません!!これも運命だと思ってあきらめてください!!」
「断固拒否する!!元の姿に戻った時そんな映像残っていたら笑われる!」「そんな事ありませんよ!可愛いですよ!」
「仮にも怪獣王と呼ばれるような奴が玩具の光線で姿還られて元に戻れないなんて恥ずかしいにも程がある!」そこからしばし口論になったが
「は!一誠さん!!」と何かに気づき音も高速で一誠達がいる方に駆け出した。
後で聞いた話によるとリアス部長と朱乃さんを中心にバニーガールはじめ様々な露出の高いコスプレをして一誠にアピールしていたらしいがエスカレートしていき終いには喧嘩寸前だった所に伊藤さんが現れ長時間説教されたと一誠が語っていた。
そんな事はどうでもいいが僕は何としてもテレビに出演しない方法を必死に考えていた。
――――
「ディオドラ始め今回の彼らの計画上手くいくでしょうか?」「ゲマトリア演算の計算ではほぼ失敗に終わるばかりか旧魔王派はこれで大幅な弱体化する可能性が高いようです?どうしますか?」
「ま、それは別に構わないが折角の機会だ。こいつらのテストプレイついでに見学に行くか」
「お供します。できるならこの力も試したいですし……そうだ!ついでにこいつも改造して連れていきますか?」
そういうとベッドに拘束バンドで全身ぐるぐる巻きで声も喋れない白髪の少年がいた。「何だそいつ?」
「何でも以前堕天使側にいたはぐれエクソシストらしいですね。合成獣(キメラ)にしようとしていたらしいですがそれより面白い物にできると言ったら試してみろと言われたので持ってきました。これなんてどうです?」
「この程度の奴を改造しても大した使い物にならんぞ」「いいじゃないですか、モルモットにはこのレベルで丁度いいじゃないですか?……それに」
危険な笑みを浮かべつつ「ここしばらく人体実験していないので腕が鈍ってはいけませんしね」と笑う。
白髪の少年はおそらく抗議しようとするが口を防がれ何も話せない。「さあて、楽しい実験タイムだ。これから君は想像を絶する苦痛を味わうがまあ、強さの対価だ。気にするな。どうせすぐ何もわからなくなるさ」
そう言いつつメスで少年の体を刻み始めた……。
剣刀ちゃんはディオドラの試合映像見た時点である事に気づきました。その時点で信用できない存在となっておりこちらが敵意や疑っているのを悟られないように大人しくしていました。
忍たまの映画に行きましたが感動しました。不覚にも涙が出たと同時にあの世界思ったより厳しい世界だと再認識しました。
来年から連載されるゴジラ漫画がどんなものか今から楽しみです