ちなみに透明になる怪獣いるじゃんと思うかも知れませんがそいつら他で使いたいので今回見送らせていただきました。
俺、一誠はいきなり仲間になれという星空藍の言葉に対し、俺は呆然となったが正気に戻ると怒りに燃えた。
「ふざけんな!アーシアをこんな目にあわせて!!」と叫ぶが星空藍は全く動ずることなく
「我々の目的達成にはどうしても神器摘出実験が必要でしたので申し訳ありません」と言うが信用できない。
さらに「元々はあなたのが目的だったですがね」と言う。……どうゆう事だ?
「神器の中には所有者の容量を超え、悪影響を与えるのも珍しくありません。
残念ながら世界に悪影響与えるとされ、処分された人間は少なくありません。そうした、悲劇を防ぐために神器を安全に摘出する技術が必須。
あなたは特に才が無いので暴走のリスクが高い。それを防ぐために人知れず神器を摘出する予定でしたが総督が我々に黙って処置を行ったのが事の顛末です」
……え!?こいつら俺を狙っていた?しかも、助けるつもりだったのか?
「まあ、個人的にあなたの方が興味がありました」という星空藍。え、何俺に好意があるの?そう思うと元々美人だけに急に好意的に見えてきた……。
「あなたはいずれ世界に大きな波紋をもたらす者。故にできれば味方につけたい。できなければ芽生える前に消えて貰います」
何だよ、要は世界を変える力があるってか?そんなもん俺にあるわけ無いだろうが!!
「シスター・アーシアの力はそれ自体が新たな信仰になりかねない強大な力を持っています。その影響は計り知れない」さらにつけ加え
「あなたたちは因果律で深く結ばれた存在。ロマンチックにいえば運命の糸とでも言えばいいでしょうか?」
運命の糸ってそ、それって赤い糸ですか?内心興奮で爆発しそうだったが星空藍を見る。
すると「悪魔を辞めてこっちに来ませんか?何なら人間に戻してもいいですよ?」
「そんなことできるわけが……!」「可能ですよ。なによりやったことがあるので」
その言葉に俺は少なからず動揺した?戻れるのか、人間に?想像以上に心が揺さぶられた……。
「あなたへの選択肢はシスター・アーシアと共に我々に来るか、神器を取り出し人間に戻り、記憶も消し元の日常に戻るか
それともこのまま仲間の元に戻るか?何ならそちらが良ければシスター・アーシアと共にそちらに行っても構いませんよ?」
この提案に俺はどう答えればいいか分からなかった?どれも良い選択肢に思えるし、人に戻れる……?
でも、部長達とせっかく仲良くなれたのに……?だが、このまま悪魔を続けても危険な目に合うことも多いだろう……?
そこに虫の息のレイナーレが「……私たちを裏切る気?」
「大した問題ではありませんよ。我々の計算が正しければ三大勢力のいざこざは数ヶ月もしないうち解決します。つまりどの陣営にいようと大きな問題になりませんよ」と言う。
いざこざが消える?何の根拠を持っていっているんだ?こいつは?
「……何を言っていっ!……」何か言おうとしたが、銃を撃ち込まれレイナーレは沈黙する。
アーシアが悲鳴あげるが「大丈夫です。麻酔弾ですよ」と星空藍が言う。
俺の方をむいて「それでどうしますか?今すぐ決められないなら後日でもいいですよ。そちらに用が無いならシスター・アーシアと共に去りますが?」と言い去ろうとする。
俺はどうすればいいのか迷った。……彼女を信じていいのか?だが、もし人間に戻れるなら俺はどうすれば?
そこに木場と子猫ちゃんが合流した。「一誠君無事かい?」と木場はいいながらも星空藍に鋭い視線を外さない。
さらに、部長と朱乃さんも来た。「どうやら、堕天使との戦いも終わったようだけどまだ、片付けないといけない事があるようね。」と部長が言う。
「だまされないで、一誠!転生悪魔を人間に戻す、そんな方法あるわけがっ!」
「可能ですよ。事実、無理矢理転生悪魔にさせられた眷属が行方不明になっているのはあなたも知っているでしょう。我々の仕業ですよ」さらりと言う。
「あの事件あなたの仕業だというの?」「正確には同士の仕業ですね」
俺の方を見て「一つ忠告しますけど、良識がある悪魔はいないとはいいませんが、まだまだ少数派ですよ」とIは言う。
「それに友人や家族と歩む時間は異なる。結構辛いものですよ。まあ、どうするかは貴女に任せますが」と言うとアーシアの元に足を進めた。
その時、俺はとっさにアーシアの前に立っていた。
「何のつもりですか?もう人間に戻れなくて良いんですか?シスター・アーシアの治療はまだ必要ですよ?
我々のサポートが無いと仮に命が助かったとしても何らかの障害が残る可能性が高いですよ?」
星空藍の言葉に「多分、あんたの言葉に嘘は無いだろうさ。色々まだ迷っているさ」だがと続け
「でも、俺はまだ付き合って短いけどオカルト部の皆と歩んでいきたい。アーシアも必ず助ける!!」と叫ぶ!
「それに何より剣吾の事は見逃す気が無いんだろう?義弟を守るのは兄の務めだ!!!」
その言葉に星空藍は「なるほど、これが若さというものですかね?ならば、仕方ありません。勿体ないですがあなた方を排除させて頂きます。」と言う。
そして、またコインを投げて『ナメクジ』『ミイラ』がでてくる。するとオカルト部の皆が集まってきて、
「さっきの言葉嬉しかったわよ、一誠。流石私の可愛い下僕!あそこまで言われた私たちも答えないとね。雑魚は任せて本命に行きなさい」
と戦闘員を引き受けてくれた。これで俺は星空藍に集中できる!
星空藍は「仕方ありませんね」
と呟くと、どこからともなく大型のナイフを取り出し「それでは不本意ながら排除させて頂きます」
その後、互いに構える。恐ろしいほど気配がないがそれが不気味だった。
素早く間合いを詰めて斬りかかってくる。籠手でガードするが一部傷がつく。
刃が高速振動しているのか異音が聞こえる。あんなのに切られたらヤバそうだ。
俺は今『戦車』(ルーク)にプロモーションしているがアレに切られて平気かは蟻の触覚ほど試す気が無い!
神器に力を込めながら強い想いを持つ。必ずアーシアを助ける。皆の所に帰るんだ!
『Boost!』という機械音が流れる!格闘経験が無いが殴り掛かる。
星空藍は上手い具合に攻撃を受け流しているがどうやら単純な筋力ではこっちの方が上らしく、怯んでいる!!
防戦一方の星空藍を手を緩める事無く攻め、一瞬の隙をついて腹部に右の掌打を打ち込むと完全にガードが崩れた
今がチャンスと左手でストレートを顔面目がけて殴り掛かる!!!
次の瞬間、左腕に違和感を覚えたと同時に何かが落ちた音が聞こえた。
下を見るとそこには神器に覆われて無い部分も見える綺麗な断面図を見せる左腕があった……。
あれ、斬られているのか?と思った途端、痛みと共に血が流れる!!
「「「「「一誠(君、さん、先輩)」」」」」!!!と異口同音でアーシア、部長含むオカルト部全員が叫ぶ!!!
「あのままだと面倒なのでまずは神器と分離させて頂きました」と星空藍は言う。
「あなたの神器は時間が立つほどに強力になるので早々に封じさせてもらいます。
これでもう神器の力は使えません。あなたに勝ち目は極めて薄い。……これが最期のチャンスです。
今一度聞きます。それでもあなたはシスター・アーシアを救うと言いますか?断れば次は首を切り落とします」
「一誠!!」と部長が魔力を星空藍にぶつけようとするが、片手を振るうと触れていないのに、軌道をずらされあっさり無力化させられた。
追撃しようとしても戦闘員が邪魔をする。他の皆も手がだせない。
アーシアも近寄ろうとするが、光の縄みたいなもので拘束され動けなくなった。星空藍がアーシアに近づこうとした時
「実験体タイプPの信号がロスト。死亡確率は97%以上、M01Gの所有者、中島剣吾の生存率も8割以上ですか。先にあっちを片付けますか」
そう呟くと俺たちを無視して通路に行こうとする。
ふざけんな!剣吾に手を出させねーぞ!!神器が使えなかろうが関係あるか!!
出血が酷いが無視して俺は片手で立ち上がる。ダメージもあるし、長引け無い。だが、死んででも剣吾の事、アーシアも守りきってみせる。
震える右手に何とか拳を固め何とか立ち上がる。この震えはダメージだけで無く心が折れそうになっているが無理矢理立ち上がる。
「一誠さん、もう立たないで。死んでしまいます……」とアーシアが泣きながら訴える。
他の皆も必死に呼びかける……。だが、これだけは俺じゃないとダメなんだ……!
「こんな時神頼みするんだが、神様じゃだめだよな。……聖女であるアーシアがダメだったんだ」
「悪魔の俺何かの頼み聞いてくれるわけが無いな。じゃあ、魔王様か」
「一誠?何を言っているの?」と部長が焦りと戸惑いが混ざった声が聞こえる。
その言葉を無視して俺は呟く
「魔王様がいるなら少しだけ聞いて貰っていいですか?」
「今、ガチンコで勝たないといけない場面なんです。一発でいい、殴らせてください……!!大切な人たちを守る為に!!」
皆が俺の頭が可笑しくなったんじゃないかと言う顔をしていたが無視する。
星空藍は俺の言葉にこう返した。
「確かにこの世界には神も魔王も存在しますよ。彼らは強大な力を有してはいますが、あなたが思うほど万能ではないしそもそも救いの言葉に気付かないケースの方が多いですよ。
神が実在するというのは良いことなのか、悪いことなのか微妙なものですね」
うるせー!!なめやがって!無視しながら何とか立ち上がり構える。
「我々はあなたを見下しませんよ。貴方は誰より危険な存在になる。
生死を賭け全てを注いだ一撃。ですがそれも当たらなければ意味がありません!
おそらく一撃が限度でしょうがそれまで躱せばいい話です。その可能性を”知っている”からこそ神器ごと左腕を切り落としたんですよ」
くそ、レイナーレやフリードみたいに見下してくれればやりやすいのに一切油断してくれねえ。しかも神器の力は期待できないという状況。
だが、何としても攻撃を当てないと。
不思議だがさっきから体の痛みが薄れていく……。その割には意識がはっきりしているし体から力が溢れてきている……。神器はもう使えないはずなのに?
アーシアの力じゃないし、何だろうな……?その時幻聴かもしれないが雑音混じりの声を聞いた気がする。
『……相棒……聞こえるか……お前に……増幅した力……波動を極限まで押さえ込んだ……あ、あとは当てる直前まで……』
よく聞こえなかったがどうやら俺の力が上がっているみたいだが周りもそれに気付いていないらしい。
力が増しているってことは心当たりは一つしか無いが、問題は気付いてないはずなのに何故かやたら俺を警戒している星空藍……。
今までの人生でこんなに評価してくれたのこいつが初めてかもしれない。敵じゃ無いならすごいうれしいだがなあ。
問題はどうやって一撃を間合いに入るかだが恐らく高速で直進しても躱される。
何かこっちが妖しい素振り見せたら即座に潰そうとするだろう。幻聴だが心の声だが知らない声で聞き取れた範囲で解決法を教えてくれたがかなりの賭けだ。
ほんの一瞬でいい!なんとか隙ができれば。焦る俺とは対照的に星空藍はひたすら冷静に銃を撃ってくる。
その時、突然妙な動きをした。まるで見えない何かからの攻撃を回避するみたいに。
いったい何がと思うと空いている手に銃を持ち発砲する。何かが壊れた音がするとそこには動物のおもちゃが壊れていた。
アーシアが「この子達は……?」と言うが知っているような反応だが何アレ?
と思っていたらいくつもの動物をモチーフにしたおもちゃ?が突然現れた星空藍に向かっていく。
俺たちが皆驚いていたが、星空藍は動揺すること無く一体ずつ確実に破壊していく。
その隙に一体の蛇型が落ちている俺の左腕に体を巻き付けた。そのままの状態で赤い鳥型が蛇を掴みそのまま俺の方に飛んできた!
すると別方向から猿のおもちゃが俺に近づくと傷口に何かを塗ると鳥が運んできた左腕をくっつける!腕が元に戻った?
さらに蛇が腕に絡み付きまるで包帯の代わりになるかの如く腕を固定した!まるで全く傷つかなかったように自由に動く。いける!!
俺を助けてくれるのか?いずれにせよ今がチャンス!!俺は猛スピードで間合いを詰める。
星空藍が俺に向かって発砲するがいくつものオモチャが銃弾の盾になって俺の身代わりになって壊れていく……。
俺が一人で戦いたいという意思を尊重するかのように攻撃せずただ俺の代わりに攻撃の盾になる。
その姿に何か心にうたれるものを感じ、感謝しつつ遂に射程に入ると思いっきり振りかぶり左手で殴り掛かる。
それと同時に神器から『Explosion!!』(エクスプロージョン)と言う音声が鳴り響くと共に想像以上の力がみなぎる。
なんつー力だ!自分の体がバラバラになりそうだ。
星空藍は少し驚いた声色をしながらも「この時まで気づけなかった!?まさかこちらに察知されないようにオーラを極限まで抑えた?神器の力をそこまで引き出した?」
「ですが、当たらなければ意味が無い。自分の肉体が崩壊しかねないほどの強化扱える訳が無い。これで終わりです!」
と躱し、俺の首を切り裂こうとする。
確かにこのままじゃ負ける!どうすればと思っていた時ちょっと前に剣吾と一緒に読んでいた漫画を思い出す。
一種の走馬燈みたいな回想し、実際にできるかどうか分からないけど賭けるしかない!
増大し解き放とうとしている力を体に無理矢理戻し、右腕に送る!!
当然、そんな無茶すんなり行くわけも無く細胞レベルで悲鳴を上げている!!必死にかみ殺す!
今、口を開いたら血と共にもう立ち上がることができないのが本能的に察する!
右腕があり得ないほど肥大化した骨が折れ、痣になり激痛に苦しむも躱した星空藍に目がけてアッパーする。
とっさにガードするも数メートルそのまま真っ直ぐ上に浮いた!
「解き放つ力を無理矢理戻して使った?でも可笑しい?増加した力がこの程度の訳が……!」と独り言を言っていたが何かに気付いたように焦った表情をした。
お、気付いたな。流石に頭いいだけある。そう体に戻して、右手に移したのはほんの一部!
再び左手に力を戻し今度は躱せない状況で決める!さっき以上の不可が掛かるがそれでもこれで決める!!
落ちてくる星空藍がとっさに光のバリアーみたいなものを形成したがそれを左手で殴りつけるとバリアーはあっさり砕けた。
ナイフや拳銃も砕かれながら壁までいや、天井を突き破り建物の外まで飛んでいくのを確認すると完全に意識を失っていく……。
アーシアや部長達の悲鳴や呼び声がどんどん遠くなるのを聞きながら……。
ふっと俺が気付くとアーシアが一生懸命回復してくれた。アーシア……大丈夫そうで良かった!と叫びたかったがかすれた声でしか言えなかった。
完全に限界を超えた力を発揮していた……。このぐらいは当然か。でも、良かった無事で。
それから数分すると何とか自分で歩けるレベルまで回復した。そこに剣吾も遅れてきた。一目見るなりお互いに
「「大丈夫か?ゾンビ真っ青のスゲーボロボロだぞ?」」と思わずはまるとお互いつい笑いあった。
「死んでも可笑しくない分の悪い賭をして何とか勝ち取った!!」
「こっちもだ!もう二度とごめんだね!!」と言いながらハイタッチする。
この時回復していったので漸く頭も回転し始めたのかアーシアに向かって叫んだ。
「アーシア、まだ安静にしないと!力を振るうと今度こそ命が!!」
神器の力は色々負担が大きいという。
ただでさえ、神器を抜きとられたから負担が大きいのに大丈夫なのかと疑問に思ったがアーシアの言葉に剣吾共々驚愕した。
「それなら大丈夫です」というと背中から悪魔の翼を生やした。
……悪魔の翼!?
「「ええええええ────!!!」」と俺と剣吾の悲鳴が響いた!!
なぜこのような事になったか時を戻そう!!
~「一誠さん、しっかりしてください!」アーシアさんが叫んで神器を使おうとしたけどやはり神器を抜き取られて負担が大きいのか上手くできなかった。
部長達の力でも回復できず、僕木場祐斗を含めたグレモリー眷属はどうすればいいのか焦っていた。
一誠君、君はエロいし変わった人だけど良い奴だって短い間でも十分理解した。このままお別れなんて嫌だ。でもどうすれば……?
そんな時だった。部長のポケットから紅い光が輝いたのは。
紅い光を発光したままひとりでに飛び出した。あれは『悪魔の駒』(イーヴィル・ピース)?
それも『僧侶』(ビショップ)!ちなみに『僧侶』(ビショップ)は魔力が上昇しサポートや魔法使いに適している駒だよ。
確かに『僧侶』(ビショップ)に転生させたらこのままだといずれ起こるだろうアーシアさんの体調も解決し、一誠君を救える。だが……
教会を追放されたとはいえ彼女は未だ主への信仰心を持つ修道女(シスター)。
いくら一誠君に恩があると言え神の大敵である悪魔への転生なんて普通できるものじゃない!!
教会関係者が信仰を捨てるのがいかに大変か僕には理解できる……。
部長もためらっているとアーシアさんが「お願いします!!私を眷属にしてください!」と頭を下げてきた。
部長が「……本当にいいの?もう戻れなくなるわよ!」と言うが
「……後悔しないかわかりません。でも、悪魔になった後悔よりも一誠さんを救えないで後悔したくありません!!」と強い瞳で応えた!!
その覚悟を部長含め僕たち全員はしっかり受けとめた。
そして、儀式は行われて彼女は新しい仲間になった。
~話を聞いた俺、一誠はアーシアに「ごめんな。俺のために……」と言葉を詰まらせていると
「一誠さんは命を賭けて私を助けてくれました。なら、私も一誠さんを救うためならどんなことでもしますよ。」と言って微笑んでくれた。
天使だよ。翼は悪魔だけどこの娘は本当の天使だよ!!そう言うと疲れたのだろう。気絶するように眠ってしまった。木場が抱き留め背負った。
感動で涙を流す俺だったが後ろから何やら物音がして皆で振り向く。
そこにはレイナーレが麻酔から覚め、驚愕の表情でこっちを見ていた。
「馬鹿な……貴方の神器は竜の手(トゥワイス・クリティカル)のはず……。何なのあの力は?」
部長が「一誠を治療する過程で気付いたわ……。籠手に浮かんでいる赤い竜の紋章と先程の力が意味するのは赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)しかないわ」
「赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!?十三個しか存在しないあの神滅具(ロンギヌス)の一つがそれだというの……!?」
「時間経過と共に力を倍加していき理論上極めれば神をも葬れる……。ただ、今みたいに時間が掛かるのを相手が待ってくれない。今だって危なかったでしょう?」と部長が俺に言う。
確かにやばかった。星空藍、全く油断してくれないだもん。
……ひょっとしてあいつ誰よりも早く俺の神器、いや神滅具(ロンギヌス)の正体に気付いていたのか?
だから俺の事を警戒していたのか?
そんな俺の疑問を察したかのようにレイナーレに星空藍の事を聞いた。
どうやら未確認の種族で詳しいことは上層部じゃないと知らないらしい。
俺は部長に失礼な態度をとったことを詫びると優しく頭を撫でて許してくれた。
すると、突然レイナーレが命乞いし始めた。夕麻ちゃんの演技をして懇願してきた。
ちょっと可哀想だと思ったのが馬鹿らしくなり、部長にお願いしようとした時だった。
突然、剣吾が近づきレイナーレの頭を掴み床に叩きつけた!!
レイナーレは文句を言うが完全に無視して再び無理矢理頭を上げて床に叩きつける!それを何度も繰り返す!!
顔面が見る影の無くもう見ているこっちが辛くなりそうな状態でも一切手を緩める気配が無かった。
剣吾は一言も話さず、表情も俺たちからは後ろになっていて全く見えなかったけど、めちゃくちゃキレていることは分かった。
……アーシア寝ていて良かった。これ見たら絶対その後の人間関係に支障が出る。
俺が「もうよせ!剣吾。十分だ!」と止めようとするが「はなせっ!」と滅多に聞けない殺意に満ちた声で低く言う。
「家族を殺され、あそこまで侮辱され許してやるほど俺はお人好しじゃない!!」と言うと右手の籠手から刃を展開する。
「待ちなさい!堕天使達側との協議で今回は向こうで処分してもらうことになっているわ。だから、抑えて!」と部長が言うが全く聞く気が無いのが分かる。
どうすれば良いんだ?と思ってた時剣吾が扉の方を振り返る。すると扉が開き、そこにはボロボロになった星空藍の姿があった。
全員が驚愕しつつも警戒した。「シスターアーシアは悪魔に変異しましたか。まあ、とりあえず命の心配は無くなったのでよしとしますか」
一誠の方を見て「赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)よくあんな無茶な使い方ができたものです。やはりあなたたは侮れない」と言う……ってちょっと?
「あなたやっぱり知っていたの?一誠が宿したのは神滅具(ロンギヌス)だって?」部長が驚きながら言うと
「当然です!ですから最初に回収しようとしたんですよ」と応え
「それを総督が何を考えたのか仲間にする訳でも摘出するわけでもなく殺害したんですよ」星空藍は言う。
「心配せずとも今日はあなた方に手をだしませんよ。これで撤退します。おかげでいいデータが取れました」
と言い去って行こうとすると部長が「待ちなさい!貴女は何者なの?」と聞く。
一瞬考えると「私はI。我々の名は地球人には発するとも聞くこともできないのでこう読んでください。X星人と」
みんながあっけをとられた。え、宇宙人?宇宙人って実在するの?
「それではこの辺で。次に会う時は敵か味方か……?」と言うと俺たちが止めるも聞かずに屋根を突き破り強力な光が星空藍いやIに降り注ぐ。
これはアーシアをさらったときに似ている!事実Iの身体が吸い上げられていく。
光が発射する方に朱乃さんが雷を放つと何かに当たったと思ったら何もないはずの空に突如として巨大な飛行物体が現れた!
でかさと距離が近いのもあるから全体像がハッキリしないけど明らかに飛行機やヘリコプターとかじゃ無い!
まさか”UFO”なのか?そのままIを吸い込むと高速で飛行、また消えていった。光学迷彩か?
その姿を堕天使側の治安維持部隊が到着するまで俺たちは呆然とした。
今回の件でレイナーレを含む関係者は処分されるそうだが、フリードだけ見つからず逃げられたらしい。
不満は残ったが一つ良かった点は星空藍いやX星人Iの件で剣吾の頭も冷え、大人しくなったことだな。
そこだけは感謝しても良い。しかし、治安維持部隊を派遣したのもやアーシアをサポートしたのはドクターと呼ばれる人物らしい。
あの時俺を守ってくれたオモチャも彼が作ったそうだ。
後で分かったことだが俺の体が保ったのはあのオモチャがダメージを肩代わりしてくれたのが大きいそうだ。
……それでも体のダメージは防げなかったけど……。
一体誰なんだろうな?いい人なのは間違いないらしいけどいつか会って直接お礼言いたいな。
……そういや部長達が来た時には表にいた堕天使達は全員気絶して縛られていたらしい……。
……ミルタン、あんた、ものすごく強かったんだね……。
分かると思いますが一誠のパワーアップ時の戦闘はヒーローアカデミアのオールマイト対オール・フォー・ワン戦をモデルにしています。
星空藍の正体は宇宙人、X星人だった!まあ、分からないひといなかったろうというツッコミは無視します。
神器が原作よりなぜ強大な力を発揮できたかはこの物語の根幹に関わります。
剣吾君について軽くまとめます。オリキャラがある程度でたら一気にまとめようと思います。
中島剣吾 名前の由来はスーツアクター中島春雄と中山剣吾こと薩摩剣八郎が由来。
一誠と同じ年の義弟。幼少期に両親を亡くし、友人である兵藤家の養子になる。
病弱だったが、神器を覚醒後体調が良くなり身体能力が平時でも高くなった。
性格は温厚で勝負事は基本試合前に相手に病気の身内がいるなど知れば負けを迷わず選ぶタイプ。
反面、兵藤家に感謝しておりいざとなれば自分の命を捨てる選択をためらわず行う危うい面がある。
動物や二次元が好きで特に怪獣映画はバイブル。その影響で神話や悪魔にはそこそこ知識がある。(偏っている面もある)
成績は並になっているが得意と不得意が極端に分かれ平均点をとっている。
身長は一誠とほぼ同じ。特技は長年、一誠の事で頭を下げているので謝罪は最早芸術の域に達している。
また、神器の影響か水中でも呼吸でき水圧を感じず泳げるため水泳が得意。
クラスメイトからは問題児トリオのブレーキ役兼飼い主として概ね好評。
ちなみにいい人だが恋愛の対象にならないタイプの典型。
外見は史上最強の弟子 ケンイチの白浜兼一と銀魂の眼鏡がない志村新八を足して二で割ったような外見だと思ってください。