リストラおじさん、ゴップになる   作:寒原光雪

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ビッグB=ビグ・ザムの命運や如何に。


『ビッグB』を撃て!

== ソロモン宙域

 

「ダリル、そろそろ推進材が危ないんじゃないか?ここまででいい。世話になったな」ケリィ・レズナー大尉はビグ・ザムの胴体上側に張り付いている『不死小隊(イモータル・プラトゥーン)』に回収艦へ合流するよう促した。

「了解しました。ご武運を!」「あぁ、ありがとう」「少尉もご武運を」「世話になりやした」別れを告げるダリルにケリィとボブ、クルトが返事をする。ビグ・ザムから離れロケットの噴射炎を輝かせて去っていくドム・イモータルを見送りながら「さて、ここからはワンマンショーだ。気張っていこうぜ!」コックピット内の湿っぽい空気を感じたのか活を入れるケリィ。「「おぅ!」」ボブとクルトは力のこもった声で返した。

 

第三艦隊旗艦『サンダラー』のCICでグリーン・ワイアット中将は精力的に指示を出していた。「来たぞ『ビッグB』が!全艦、ミサイル発射!仕留めようと慎重に狙いをつけることはないぞ、例の戦隊の目眩ましだと思え!」

艦隊司令の命令で第3艦隊のミサイルフリゲート、突撃艇を含めた各艦艇から各種ミサイルが発射される。

「ミサイル接近!すげえ数だ!」クルトの悲鳴の様な報告に「ビームとCIWSで撃ち落とせ!何発か貰ったくらいじゃこいつは沈まん!」ケリィも吠えるように指示を出す。ボブはコンソールのタッチパネルから「全自動迎撃モード」を選択し実行した。

 

すると、ビグ・ザムから活火山の様に大口径ビームや全周ビーム(機体を回転させながら前方に多数のビームを放った)、CIWSの砲弾がミサイル群に向かっていく。たちまち多数の火球が生まれるが、閃光の中をさらにミサイル群はビグ・ザムに殺到する。ケリィは機体に回避機動を取らせその巨体から意外な程の敏捷さでミサイルを回避した。さらに追い縋ってくる誘導弾には足の爪を飛ばして迎撃した。

 

「なんかこっちに飛んできやす!」クルトが再び悲鳴のような報告を上げる。「なんだ?なんかってのは?正確に報告しやがれ!」ケリィが一括すると「噴射炎無し!砲弾ですかね?」クルトが答える。「こいつにIフィールドバリアがあるんで大砲で撃った、というとこですかね」ボブの推理にケリィは「しゃらくさい!ビームで薙ぎ払っちまえ!」と指示を出す。

 

「ビームが曲がる!?敵は撹乱膜を展開してます!」今度はボブが悲鳴を上げた。先程の大量のミサイルの何割かは撹乱弾だったようだ。

「砲弾依然接近中!」「振り切るぞ!!」ケリィはスラスターを全開にしてビグ・ザムを上昇させたが、砲弾は側面のバーニアを作動させ追い縋ってくる。

「対空防御!」ボブが足の爪全弾を砲弾めがけ放つ。炭化タングステンの爪は砲弾に命中、全て弾き飛ばす。

「よし!」ボブが気勢を上げる。既に足の爪を全弾使い果たしていたが。

 

つに敵第三艦隊の先鋒を射程に捉えたビグ・ザム。主砲を発射しマゼラン級を直撃し、轟沈させる。「進路クリア!!」クルトが邪魔な敵がいないことを報告する。「オーバーヒートまであと3分!」ボブがタイムリミットが近いことを報告。ケリィはビグ・ザムにさらにムチを当てて敵旗艦をいよいよ射程に捉えようとしていた。

 

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== 月面、アンマンの前方200kmの地点

 

巨大クレーターに連邦の輸送艦が降下していく。クレーター内部では作業用に改造されたBM-02Aベムが資材を担いで歩いている。

既にいくつかドームが建設されていた。ドームの下には連邦軍の新月面基地『ファースト・ステップ』の地下司令部や地下格納庫、ミサイルサイロが隠されていた。ジオン最大の月面拠点、グラナダを攻略する前線基地を連邦軍は建設したのだ。

 

その中のひとつ『地球連邦軍月面方面軍』総司令部にカムナ・タチバナはいた。襟の階級章は中尉を表している。

(ろくな功績も無いのに中尉で中隊を任されるとはな。これが親も七光りじゃなくて何だって言うんだ…)昇進が気に入らないらしい。

総司令の執務室のドアをノックすると「入れ」という父、ニシパ・タチバナ大将の声が聞こえた。

「カムナ・タチバナ中尉、お召しにより出頭いたしました」不機嫌に申告する息子に父は「うむ」と答え、「MS中隊を任せたのが気に入らないようだな。お前の上官からいささか困ったという具申というか苦情があってな。ひとつ話しをしようとお前を呼んだ」と本題を切り出した。カムナは父が実際的な性格で無駄な会話はしないことを思い出した。

 

「それはそうです。何の功績も挙げていないのに中尉だ、中隊長だと言われても閣下の意向が働いたとしか思えません」とカムナ。「その通りだ。自分の才覚だと錯覚しないのは褒めておこう。だが、軍人たるもの責任ある地位に就いたことを喜び任務に邁進すべきだな。不平を漏らすとは以ての外だ」と父。カムナは父の正論に反駁できず「閣下の言われる通りです。自分の態度は間違っていました」と頭を下げた。

 

「うん、分かればいい。ところでな、このお嬢さんなんだが」と手元のタブレットを操作し、カムナの端末に写真を送る父。「なんですか?これ」「なんだってそらお見合い写真だよ。お相手はカラフトの同胞で石油会社のご令嬢でな。なかなかの器量良しだろう」口調が先程までの謹厳な軍人から世間並みの父親の気安さに変わっていた。

「自分にはナギサという恋人がいるのは父さんも承知のはずですが」カムナも閣下から父さんに口調が変わっていた。「ナギサ・フローリンはたしかにいい娘さんだが、お前は私達の国、カムイコタン共和国を背負って立つ立場の人間だ。結婚相手を選り好みする権利はない、と知るべきだな」今度はアイヌ民族の国、カムイコタン共和国の為政者の顔をする父。カムナは幼い頃から色々な顔を使い分ける父の姿を見てすっかり慣れっこになっていたので青年らしい率直さで返した。

 

「カムイコタン共和国とはあのテーマパークのことですか?バイオ燃料用の高カロリーコーンでぶくぶく太ったヒグマを政治家や軍の高官、大企業の経営者や高級官僚に撃たせて仕留めたヒグマを囲んでアイヌがお祭りをするっていうアトラクションでおなじみの」「言葉に気をつけろ。先祖や同胞達の苦労も知らないお前に故郷を『テーマパーク』などと言う資格はない」父が気色ばむが、カムナはそんな父の顔色を一瞥しただけで続けた。

 

「ナイメーヘン士官学校では自分と同じように優先枠で入った少数民族枠の学生がいて他の学生からは腫れ物扱いでしたよ。面と向かって悪口を言えば下手をすれば退学ですから、陰口を叩くか格闘実習で叩きのめして憂さ晴らしをするしかない。あるいは、闇討ちです。歯を折られた仲間もいましたよ。用心のためにいつも少数民族同士で一緒に行動してたんです」「私も同じ様な目にあってた。だが、私はめげることなくそれをバネに任務に邁進し、ついに月面方面軍総司令の立場まで栄達したのだ。お前には私の後を継いで連邦に奉仕し、我が同胞の立場を向上させて欲しいのだよ」政治家ではなく自分の事業を継いで欲しいと懇願する父の顔で話すニシパにカムナは「地球連邦軍は連邦市民の生命財産を守るために存在します。一民族の繁栄のためにあるのではありません」と建前論で返した。

「建前はそれとして、陸軍で確固たる地位を占めているグルカ人や海軍で同じような地位を占めているスコットランド人など、高級軍人が大勢いれば政治的な立場も強化されるのだ。宇宙居住者の独立機運が高まる現在の情勢では連邦も地球の少数民族をないがしろにはできんからな」

 

「元々、連邦の成立過程で当時のチャイナ、ロシアの力を削ぐために『少数民族の独立』を建前に地下資源豊富なシベリアやアジアに少数民族の国を量産したんじゃないですか。結局のところ地元民だけでは資源開発も出来ず連邦主要国の企業がいわば植民地としてそれらの国々を支配してきました。アイヌコタンだって同じだ。当時のニッポンがロシアからカラフトを奪えるからアイヌにホッカイドーの北部を与えてカラフトのアイヌと一緒に国を作らせた。結局のところ、その地下資源はワジンの企業が開発してきた歴史があるんです。さっきの見合い相手の会社も役員はワジンがほとんどで同胞はお飾りのCEOだけですよ」

 

「ナイメーヘンではそんな歴史を教えているのか?共和国政府を通じて苦情を入れねばな」と苦り切った顔の父を横目に息子は「講義ではなく、同じ境遇の仲間たちで調べたんです。当時の記事や論文を読んで外部の研究者の力も借りて論文に仕立て歴史学会で発表もしました。ほぼ黙殺されましたが」と胸を張った。

 

「お前なりに同胞の未来を憂いているのは理解できた。だからこそだ、共和国首相の私の兄には後継ぎがいない、私は戦争が終わったら軍を退き『グラナダ解放の英雄』として政界に進出する。お前には私がいなくなった後、軍で我が同胞を率いて欲しいのだよ」と父。カムナは呆れた顔になり「もしかしたら何万もの味方や敵、民間人も死ぬかもしれない作戦があなたには政界進出の足がかりというわけですか。職務には邁進します。が、アイヌ人だからといって部下を依怙贔屓するつもりは毛頭ありません!」と、きっぱり宣言した。

 

これ以上議論すれば父と子の関係が抜き差しならないものになるのを感じた父は「母さんとは連絡を取っているのか?」と話題を変えた。

「ええ、今度『ゴールデンカムイ』が再映画化するんでそのアドバイザーになったとかで張り切ってましたよ」「母さんは7代目アシリパだからな。若いことはかわいかった。今は倍くらい大きくなったが…」往年の妻を懐かしむ顔になる父。「映画を見てファンになった私は母さんのアカウントにDMを送ってそれをきっかけに付き合い出したんだ…」自分は惚れた女と結婚して息子には政略結婚を勧める父を冷めた目で見つめるカムナ。

「アシリパ役のアイドルと軍の若手将校のロマンスはメディアが好意的に取り上げてくれて、母さん目当ての観光客が増えたんだよ」と弁解する父。

 

「そうなんですか。ところで劇中で母さんが食べてたリスのチタタプが実はピーナツバターだって知ってました?」「え!?あれってピーナツバターだったの?」「そらそうですよ。野生動物の脳みそなんか病気が怖いし、だいいち愛護団体が黙ってませんよ。母さんは父さんにはナイショって言ってましたがね。あと、母さんが映画で殴ってたアザラシは抱きまくらにCGを被せたものです」若き日に夢中になった映画の制作裏話を聞かされしばし唖然とする父ニシパだったが、気を取り直して「結婚のことはどもかくとしてだ、まずはグラナダ攻略に邁進してくれ。戦死するんじゃないぞ」と息子を激励する父に「死にたがるつもりはありませんよ」と返すカムナ。結局親子の主張は平行線のままだった。

 

 

カムナが自分の部隊『月方面軍第1遠征旅団 108機械化混成大隊』に戻ると大隊長エルドゥシュ中佐が走り寄ってきた。「中尉、すまんことをしたな。バーで自分が愚痴ったらそれが総司令のとこまで報告が上がるとは思ってなかったんだ。こってり絞られただろ?」すまなそうな顔でいきなり部下であるカムナに謝った。

「いえ、そんなに絞られませんでしたよ。総司令というより父は別の目的があったようで」「別の目的?」「見合いをすすめられました。地元企業のご令嬢とかだそうで」

 

そこまで聞くとエルドゥシュは胸をなでおろしながら「流石は『鉄の貴公子』縁談が殺到する訳か」「やめてください。自分は実戦で何の軍功も挙げていないのですから、貴公子だなんて」とカムナ。「いや、だって例のガラの悪い特務中隊を演習でこてんぱんにしたじゃないか。顔付きの『79』装備の特務なんて剣呑な連中相手にして指揮官機に突撃していきなり仕留めるなんてそうそうできんよ。ガンキャノン乗りには眩しく見えるのさ。それに君って故郷じゃ王子様なんだろ?」「いや、自分の家は代々軍人で軍の俸給と年金だのみの生活ですよ。今は母がタレント活動やら料理研究家をやってて父より稼いでるくらいで。首相の伯父もつつましく暮らしてますし」タチバナ兄弟は共和国でも清廉なことでは定評があった。父の上昇志向もひとえに民族の隆盛の為であるのはカムナも認めざるを得ない。

 

「そういや、『#鉄の貴公子』ってタグで君の子供時代の写真とか女優のお母さんと総司令のツーショット写真とかアップされてるぞ」と手元の端末をカムナに見せる中佐。

「実家のアーカイブにある写真だ…。プライベートで撮った写真じゃなかったのか」写真に表示された著作権マークを見て唖然とするカムナ。そこにはアシリパの扮装の母と杉元佐一の扮装をした若き日の父の姿あった。「映画会社が配信時に宣伝のために撮ったんだそうだ。総司令こうして見ると君そっくりだな」と関心している大隊長。

カムナが苦り切った顔をしていると中隊オペレーターのエレン・ロシュフィル軍曹が「タチバナ中尉、演習のブリーフィングの時間です」と彼を呼びに来た。

大隊長は「引き止めて悪かった。次の演習も期待してるよ」とカムナを送り出した。

 

廊下を歩いているとエレンが「あの、お母様の本で見たレシピでアイヌ料理をつくってみたんです。一度食べて来ませんか?」「母の料理はなんちゃってだからなぁ。だってロールキャベツとかなんかそれらしい名前にしてるだけだし」「え?そうなんですか」「マーケティングってやつだよ。TV局のね。故郷のじゃなくてサッポロのTVさ。アイヌ風の方が受けるんだと。おかげでひき肉使ったのは全部『なんとかチタタプ』なんだよ」「中尉がお母様の話してる時は優しい顔になりますね。総司令のことを話してる時は険しいお顔なのに」「父親と息子ってのはそういうもんさ」「そうなんですか、私ひとりっ子なので」

 

「あ、それと前にも話したと思うんだが、俺はサイド2に恋人がいてね。WAVEと二人っきりってのは避けたいんだ、すまんね」「いえ、それじゃシャーリーやパミルが一緒なら…」「考えておくよ」「はいっ!」明るい表情になったロシュフィル軍曹にカムナは(彼女、今日はやけにぐいぐい来るな…)と少し引いていた。結局のところ育ちのいい彼はぐいぐい来るタイプに弱い。ナギサも彼女の方から告白した経緯があった。

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== キマイラ戦闘団 旗艦『キマイラ』

 

戦闘団の全艦はソロモン宙域を離れ、月への帰路につこうとしていた。

「機動巡サングレ・アスル、マダガスカル、フェンリル各艦ともに正常に航行中。軽巡各艦ともに正常」オペレーターの報告にキマイラの艦長アナスタシエフ大佐は「月面までの道はまだ半ばといったところですが、本艦は推進材に余裕があります。と司令であるアンリ・シュレッサー少将に報告した。

 

「よろしい。このまま戦力の過半をグラナダに持って帰れば機動軍は次の戦いで優位に立てよう」参謀長ヒュー・マルキン・ケルビン大佐が『黒い三連星』戦死の報に落胆した表情から一転、強気な表情になった。司令官アンリ・シュレッサー少将は(浮き沈みの激しい男だ…)と思いながらも「安心するのは連邦の追撃を振り切ってからだ」と弛緩した空気に活を入れた。

 

「センサーに感!巡洋艦とおぼしき反応が4つです!敵艦から艦載機らしき反応、20を超えています!」シュレッサーの活に応えたわけではないだろうが、連邦の追撃隊が現れた。

スペース・アーク級に似た連邦の新型巡洋艦からジムが発進する。GWを載せる余裕がなかったのかジムはすべてタンクと一体化したブースターを装着していた。

 

「別働隊といったところですかな。一撃をかけて損傷した艦を本隊が仕留めるのでしょう。艦載機を失ったマダガスカルが狙われると危ういやもしれません」と

ケルビン。

「貴重な機動巡を失うのは面白くありませんな。ひとつジム共を蹴散らして参ります」ジョニー・ライデン大尉の具申に飛行隊長 ランス・ガーフィールド少佐も「自分も同感です。ライデンに留守を任せて自分が行きたいくらいです」と普段は真面目な彼が軽口混じりに司令に具申している。

「本艦の第一中隊だけでは少々不安だな、二番艦の第二中隊も出そう」とシュレッサー司令。「それがよろしいかと」とケルビン。

 

キマイラ戦闘団第一中隊と第二中隊、MS-09ドム24機とMA-05ビグロ6機は敵、ジム編隊に向かっていく。

「くたばれ!」「死にな!」ユーマ・ライトニング軍曹とイングリッド・ゼロ伍長が主砲の有効射程の外からビームを放つ。センサーロックオン距離の外からの砲撃に回避機動を取っていなかったジム2機が火の玉になる。

 

「流石はニュータイプ。俺も仕事せんとな」ジャコビアス・ノード大尉と三角形のバイザーを装備した小隊機が細長い狙撃型ビームバズーカを構え一瞬後ビームを放つ。3本のビームの1本は狙い違わずジムの胴体を捉え火球に変える。2本は右足と右肩に命中、被弾したジムは閃光弾を放ちつつ退避していった。

 

「深追いはするなよ。とにかく追い払えればいいんだ」ライデンの指示に第二中隊長ウィルヘッド大尉以下二個中隊各員が「了解」と答える。

敵味方互いに有効射程に入り回避機動を取りながらドムとジムはバズーカとカービンを相手に向け合う。6機のビグロは外周を回りながら一撃離脱を繰り返す。小隊長ブル中尉が1機を撃破する。ユーマとイングリッドは既に2機づつを撃墜していた。

 

海鳥に襲われる魚の群れのようにビグロの一撃で数を減らしたジム編隊。距離を詰めたドム編隊からの命中弾が出始めた。

「貰った!」ライデンの発射するビームバズーカが頭の色が異なるジムを撃ち落とす。エメ・ディプロム中尉の第二中隊第三小隊が見事な連携でジム一個小隊4機を撃墜破する。ジェラルド・サカイ大尉の第一中隊第二小隊も敵ジム2個小隊を後退させた。

敵ジム編隊は過半の機体を失って撤退していった。敵新型軽巡はジムを収容し次第180度回頭して遠ざかっていく。

 

「ざっとこんなもんだな」ジョニーが呟くとユーマが「何で追撃させてくれないんだよ!残りのジムも敵の新型艦もまとめてやっつけられたのにさ!」イングリッドも「そうよ!敵を皆殺しにできたのに!」と不平をのべる。MA小隊長ブル中尉が「女の子がそんなこと言っては…」と流石にたしなめるが、「だって戦争でしょ?殺し合いじゃない!」とイングリッドに反撃され黙ってしまった。

 

「殺し合いじゃない。俺たちは軍事作戦をやってる。戦術目標は敵の撃退。これが被害なしで達成できたんだ。これ以上欲をかいたらろくなことにならんぜ」とジョニーがたしなめると「ジョニーがそう言うならさ」とイングリッドも鉾を収めた。

「やれやれ。うちのニュータイプは扱いずらいんだか素直なんだか分からんな」ジャコビアスは肩をすくめた。

 

== キマイラ戦闘団 軽巡『ゲイラヴォル』

 

「なに!?ブースターが不調だと?」「はい、3番と6番のロケットが定格の2割程度しか推力が出ていません。このままでは本艦は他の艦に置いて行かれます」「仕方がない。総員退艦準備!」艦長キリング中佐は思い切りよく総員退艦を決意した。「『マダガスカル』に通信、ランチと艦載機の収容を要請」「戦闘職以外からランチに乗り込むように。定員になり次第ランチは発進、マダガスカルに着艦するよう。艦載機はランチを機動巡までエスコートし、全てのランチを収容し次第着艦するように。あの艦は艦載機のほとんどを失っておるから空きがあるはずだ」

 

すると直掩に就いているハーディ・シュタイナー大尉から「するとこの艦は総員退艦後、爆破処理するので?」と通信が入る。軽巡とはいえ無傷のまま連邦に鹵獲されるのは面白くない。「そんな勿体ないことはせんよ。私がこの『ゲイラヴォル』に残り、囮となる。黄泉路への道連れができて戦乙女も寂しくなかろう」と当たり前のように艦と運命を共にすると言い放った。

 

「しかし…」とシュタイナーが異を唱えようとするのを「ランチが機動巡にたどり着くまでの時間を稼がねばならん。戦闘職に限らず主計科、医療科のスタッフをみすみす失うのは公国にとって大きな損失だ。新米艦長と故障した軽巡1隻で救えるなら安いものだ」「そこまで艦長が仰るなら。ただし、我が中隊は推進材の限界までこの艦を護衛します。ランチの護衛は予備機と補欠搭乗員に任せます。よろしいですね」とシュタイナー。彼の剣幕にキリングも護衛を認めざるを得なかった。

 

「女衒野郎にあんなガッツがあるんなんてな…」ガルシア軍曹がぼぞっと呟く。ストロース少尉が「もしかして、従兵のあの娘っ子を助けたいんですかね」と色恋沙汰ではないかと推理するがシュタイナーからヘルメット通信で「下品なことを言うもんじゃないな」と釘を刺された。

「死にゆく者のために!」カミンスキー中尉はスキットルの中身を胃に流し込んだ。

 

15分後、格納庫でキリングは従兵ケイトリン(ケイト)2等兵と別れを惜しんでいた。「かんちょー!かんちょーも一緒にマダガスカル行きましょうよ!なにも死ににいくことないっすよ!」と癖っ毛の金髪の少女は泣きじゃくるがキリングはこんな表情もできるかといった優しい顔で「ケイトリン2等、君たちを生かすため私は往くのだ。笑ってとは言わんが理解はしてくれ」「アタシ、バカっすからそういうのわかんないっす!大人の人にやさしくされたのはじめてなんでかんちょーに死んでほしくないっす!」と顔をくしゃくしゃにしている。

 

キリングは傍らの女性士官に「おかみさん、彼女のことを頼んだ。戦争が終わった後も真っ当に暮らせるよう鍛えてやってくれ」と中年の士官に少女の後を託した。「あたしはね、艦長がケイト連れて乗り込んだ時は他の連中同様に陰でクソミソに言ってましたけど、アンタがあの子に字や計算教えてるの見て考えをあらためましたよ。ケイトのことはあたしが責任を持って堅気で食っていけるよう鍛えます」と後は任せろ、と胸を張った。

 

「ケイトリン、これは私の遺書みたいものだ。後で読みなさい」キリングは少女の携帯にデータを送信する。「アタシもおてがみかいたっす!よんでほしいっす!」と少女もキリングの携帯にメッセージを送った。「アンダーソン伍長、ランチを頼んだぞ。私の大事な人達が乗ってるんだからな」と予備機のドムに乗る少年兵に声をかけた。アンダーソン伍長はドムにきっちりとした敬礼をさせた。「私の娘を頼んだぞ、アンダーソン」キリングは小声で呟いた。

 

CICに戻ったキリングはAI制御の完全自動モードになっていること、艦に残った乗員はいないことを確認し、少女からの最後のメッセージを開いた。

 

「かんちょうへ

 あたしにじをおしえてくれてありがとござます。

 さんすうをおしえてくれてありがとございます。

 ゲームサーバーにIDつくってくれてありがとござます。

 ゲイラのみんなにあわせてくれてありがとござます。

 やさしくしてくれてほんとありがとござます

                     ケイト」

 

「やれやれ、綴り方の授業は道半ばといったところか」優しい顔で微笑むキリング。クスコ・アルやレコア・ロンドのようなMS適正はなく、下層で「保護」した他の娘たちのようにITに強かったり、体力に自信があるわけでもない、読み書きもあやしい「ミソッカス」の少女をゲイラヴォルに伴って着任した時は陰で「女衒野郎」と言われ艦内の空気はお世辞にも統制が取れているとは言えなかった。

だが、「おかみさん」凄腕のコックでもある主計長だけは艦長が少女に綴り方や四則計算を教えていることを知っていたのかキリングの目が届かないところでケイトの世話をしてくれた。「女衒野郎」はともかく少女の方は艦内の同情を集めアンダーソン伍長というボーイフレンドまでできた。

 

「後事はおかみさんがうまくやってくれるだろうさ。後は派手な花火を打ち上げるだけだな」キリングが呟くとAIが「敵艦接近中、敵艦、艦載機を出しています。MA16機、加速からジムを積載していると推定」「来たか。シュタイナー大尉、すまんがこの艦が敵艦隊に突っ込むまで援護してくれるか」と直掩機に通信を入れた。「お安い御用ですが、ドム一個中隊があればあの程度の敵、母艦ごと仕留められます」とMSで仕留めさせろと具申した。

 

「そうしたら君たちはマダガスカルまで辿り着けなくなる。次の戦、おそらくグラナダ防衛戦に君たちは欠かすことできない戦力だ。あの『飛行機』とジムを追っ払ってくれるだけで十分だ。私の死に花を彼女に伝えてくれ」とシュタイナーに艦載機と一戦後撤退するよう命じた。

 

「了解しました。中隊全機、先頭の4機目掛け集中射!敵が散開したらとにかくビームを撃ち放って艦に敵を近づけるな!」と中隊に命じた。

「ありがとう。中隊の一斉射と共に本艦は最大加速、ブースターも使って構わん、ただ推進材は花火の原料だからな、残しておくように。最適距離で機関をオーバロードさせよ」AIは「了解、システムオーバーロードまで10分、カウントダウン開始」と告げた。

 

「いいか。男の最後の舞台なんだ、無粋な客を近づけるなよ!」シュタイナーの号令でドム9機は一斉にビームバズーカを発射、GW編隊の4機は上に乗せたジムごと火の玉になった。残りのGWはジムとドッキング解除しながらゲイラヴォルを狙う動きを見せる。

 

「やらせるかよ!」カミンスキーが左手に握らせている重ガトリングを放ちGWが1機、火の玉になる。「女衒野郎って言って悪かった!」MSファウストを放つガルシア。もう1機は脚を失い、離脱して行った。

オレクサドル中尉はGWから離脱したジムを狙い撃ち、セルヒーイ曹長はヒートサーベルでジムの胴体を両断した。被害が大きすぎると判断したのか1機のジムが腕を上げるとジムやGWは閃光弾をばら撒き後退していく。

ゲイラヴォル中隊は最終加速に入った母艦を見送りながら全機敬礼していた。

 

「さて、いよいよ我が艦最後の時が近づいたな。敵艦の様子は?」カウントダウンが進むCICでキリングが道連れとなる敵艦の様子を尋ねる。AIは「発砲するも本艦のランダム回避プロトコルが解析されていないのか全て外れています」と答えた。

 

「よろしい。ミサイルは大した足しにならんからな、全て敵艦向けて発射。メガ粒子砲は撃たんでいい。機関は推力と最後の自爆に全エネルギーを集中させよ」とキリングは最後の指令をくだした。「ミサイル、各タイプ全弾発射」軽巡から様々な大きさのミサイルが発射され、多くは途中で迎撃されたが、1発145型大型ミサイルが敵の軽巡に直撃、艦首からハンマーで叩かれたかのように軽巡はひしゃげた一瞬後大きな火球となった。

 

距離が詰まるとさすがに敵艦の射撃が当たり始め、艦首のMS格納庫や船体に命中弾が出た。「残念、そこは既に空っぽだ」キリングは敵を嘲笑しながらカウントダウン聞いていた。

 

AIのカウントが最後の10秒を数え、残り3秒となったところで艦橋にミサイルが命中したが、既にその下のCICにいるキリングを仕留めるには至らなかった。

敵先頭の軽巡とすれ違った次の瞬間、ムサイ改級ゲイラヴォルは2基の機関部が膨れ上がりトラス構造にドッキングしていたブースターごとひときわ大きな火球となった。艦内やブースターに残っていた推進材が熱と衝撃を周りの連邦艦に伝え、連邦軍はマゼラン級2、サラミス級4隻が爆発に巻き込まれ轟沈、マゼラン級2隻が大破、サラミス級3隻が中破の判定を受ける被害を被った。

 

キマイラ戦闘団がソロモン戦役で挙げた最後の戦果はこのキリング中佐の自爆によるものだった。

 

その後、マダガスカルに収容されたケイト2等兵は艦長の最後のメッセージを開いた。「なんて書いてあるんだい?」おかみさんが聞くと彼女は「これ、つづりかかたとさんすうのドリルっす。まだまだアタシはべんきょがひつようだからじぶんがいなくなってもべんきょーつづけてほしいそうっす」泣き笑いの少女の肩を抱きながらおかみさんは自分の携帯にメッセージが入っているのに気がついた。

 

「エマーソン中尉へ

 私の親子ごっこにつきあわせてすまない。すまないついでに後見人として私が残した財産をあの子の今後に役立てて欲しい。高望みはしない。一般市民として平穏に暮らしていければそれでいい。 キリング」

 

「まったく、及ばずながら艦長の遺志は継いでみせますよ。だけど、あの子にとっちゃ遺産よりアンタと一緒にいるのが一番良かったと思うんですがね。アンダーソン!アンタ、ケイトを食堂に連れてってなんか温かいものでも飲ませてやりな。この子をマダガスカルの連中がからかったら、ゲンコにものいわせていいからね!アタシが身元引受人になって営倉から出してやるから」とドムの足元でエナジードリンクのパックを吸っている少年兵に命じた。少年は「了解!」と弾けるように敬礼しケイトのとこまで行くと「食堂でなんか飲もうぜ。俺がおごるからさ」と金髪の少女の手を引きマダガスカルの艦内へと流れていった。

 

同じ頃機動巡キマイラのCICでケルビン大佐はキリングの自爆攻撃の報に触れ「天晴なり!」と歓声を上げた。シュレッサー少将は「艦を捨て、敵が鹵獲しようとしたタイミングで爆破で良かったのではないか」と感想を述べると「いえ、それでは精々ジムを1機か2機巻き込むのが精々でしょう。中佐のカミカゼで分艦隊規模の敵艦を轟沈または損傷させたのであります。これが天晴を言わずして何を天晴とと言うのでしょう!」とケルビンは感に堪えないといった表情でキリングを褒め称えた。キリングが自身の熱心な信奉者であることを知っていたケルビンは殉教者を褒め称える教祖の熱心さで彼の功績を説いた。

 

シュレッサーは正直ドン引きだったが、参謀長に「黙れ」と命じるとかえって凄い剣幕で言い返してきそうなので無視することにした。「艦長、マダガスカルに収容された軽巡の乗組員の中に本艦に欲しい人材がいればリストを提出してくれ。通信参謀、同じ内容で機動巡各艦に通達」と命じた。

 

「まず欲しいのはエマーソン中尉でしょうな。この艦の食事が美味くなることを保証しますよ。もっとも全艦とも彼女を欲しがるでしょうから、司令の裁定ということになるでしょうが…」と主計長がほしいと艦長は言う。「食べざかりの子供たちもいることだし、本艦に来てもらうか」とシュレッサー。

 

聞き耳を立てていたケルビンも「彼女の料理は旨いですからな。食事の良し悪しは戦力に影響しますし、最大戦力である第一中隊を抱える本艦が望ましいでしょう」とMSパイロット達のためと称して料理上手の主計中尉をキマイラに招くべきと主張した。

 

帰還してCICでレーションを齧っていたジョニー・ライデンは「やったな、ジャコ。『おかみさん』がウチに来るってよ」

「お前ってさ、食欲とか性欲とかに真正直で、ちょっと羨ましく思うことがあるよ」と相棒は皮肉を言う。

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== ソロモン宙域 連邦第三艦隊

 

ビグ・ザムが第三艦隊旗艦『サンダラー』に主砲を発射しようとしたその時、「側面から砲弾!止められません!!」クルトが悲鳴を上げた。視線を移動したケリィにはCIWSの120mm砲弾をはじきながらビグ・ザムに近づく真っ黒な砲弾が見えた。

 

「耐ショック姿勢!」ケリィが命じた直後、ビグ・ザムに砲弾が複数直撃、右脚と右側胴体のIフィールドジェネレーターを直撃した。

「機体各部の排熱間に合いません!オーバーヒートまで10秒!」ボブの悲鳴めいた報告を受けながらケリィは主砲の発射ボタンを押す。

 

「!?」だが、必殺のビームは敵艦を逸れていった。「着弾で砲身が歪んでたのか…。だが、まだコイツをぶつけりゃやれる!」絶望しているボブとクルトをよそにケリィはまだ闘志を失っていなかった。

 

だが、Iフィールドを失った右側から敵のビームが押し寄せ、ビグ・ザムの各部を直撃する。「こいつのフィールド装置の位置がバレてる。軍に裏切り者がいたのか…」ケリィは脱出を決意し、インジェクションボタンを押すと頭部が爆発ボルトで切り離され脱出カプセルとなった。カプセルの底にはバーニアがあり、ビグ・ザムと距離を取る。被弾で各部が膨れ上がり巨大な火の玉になるビグ・ザム。その火の玉に敬礼する乗組員の3人。

カプセルが敵のジムに掴まれケリィは「降参だ!投降する!」とオープン回線で叫ぶ。3人はカプセルごと敵旗艦に収容された。

 

 

「いやぁ、君達が単騎で艦隊に仕掛けた勇者達かね?我々があのMAの性能を知らなければ危なかったよ」とにやけ顔の敵司令をケリィはぼんやり眺めていた。

敵の態度に腹も立たないし、生きていてよかっとも思わない。脱力状態だった。

 

「しかし、あのカニのハサミみたいのは知らなかったなぁ。MSで白兵戦を挑んでたら何機か確実にやられてたな」そのセリフにケリィは(裏切り者も後で追加されたマニュピレータークローのことは知らなかったらしいな)と思った。

 

「君たちを撃墜した大かの砲だけどね、知りたいだろ?まぁ、捕虜となった君たちから情報が漏れようもないし、教えてあげるとしよう。あの報は『対Iフィールド戦用マークⅧ 18インチ砲』というのだよ!歴史に名高き戦艦ヤマトと同じ46cm口径だ。光栄に思い給え!」眼の前の司令は全力のどや顔をしている。

 

「このマークⅧはだねぇ、火薬ではなく電子熱砲という大電力を流して装薬代わりの伝導体をプラズマ化して砲弾を発射する新開発の砲なんだよ。弾も劣化ウランのムクで炸薬がないからバリアで早発しないんだ。まさに怪物MAを退治する専用の猟銃といったところか」鼻の穴を膨らませて砲を自慢する敵の提督を前になんか全てがバカバカしくなったケリィ・レズナーは「あの閣下、自分達は非常に疲れておりますのでもう退出してよろしいでしょうか?」と尋ねた。

 

「あぁ、そうだった。片道切符のカミカゼのつもりで挑んで来た勇者に礼を尽くしたはずが思わず長くなった。すまなかったね」悪びれずに笑いながら謝る敵の提督をケリィは(悪人って訳じゃないが、側にいると疲れるタイプだな…)とCICに居並ぶ敵の参謀達を思いやる余裕があった。

 

ジオン軍内部では連邦の宣伝放送のせいか捕虜収容所は比較的住みやすいらしい、と噂になっていた。厳しい尋問や拷問が日常茶飯事のジオンのそれと比較してだが。

(生き残ったからには何とかボブとクルトを生きて国に帰さなやならんな)ケリィは部下を生還させる、という新しい自分に課した任務に燃えていた。

 




51話をお送りしました。

ビグ・ザムを撃った大砲、電子熱砲ですが、ガンダムサンダーボルトに登場したレールガン艦ですと、電磁バリアの一種であるIフィールドに弾道をひん曲げられるかも、と思い昔読んだ『要塞シリーズ』に登場した砲を使いました。
ただ、ビームと比較にならない弾速なので途中で迎撃は可能です。
ケリィは最初、片腕を失う展開を考えていましたが、結局ボブ、クルトと共に五体無事で捕虜になりました。

『キマイラ戦闘団』の次の戦場は月面ですが、どういう編成で臨むか考えています。

キリングの最後ですが、以前からこうしようと思っていたものでケイト、月でクスコ・アルにくっついていた少女と心の触れ合いみたいな展開を考えてました。

次はもう少し早く投稿できるようペースを上げたいですね、では。

9/11 追記
タチバナ親子の会話は以前から考えていた連邦の少数民族政策をどこかで書こうと思っていたものです。『ガールデンカムイ』映画化に乗ってカムナのママにアシリパになってもらいました。

『ガンダムサンダーボルト』22巻凄かったですね。流さされるままだったカーラ教授が遂にキレた、というか「ジオンの愚民共SATUGAIせよ!」は自分も笑ってしまいました。
「アハハ」と高笑いするカーラと「ジャズ vs.お経&歌謡曲の戦場にデスメタルで乱入」っていうコメントをYou Tubeで見てビッグコミックスペリオールのバックナンバーを買い揃えました。

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