機動戦士ガンダム DOWN FALL   作:ヨルムンガン

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年末か年明けに出来るとか言っといて出来たの二月の頭
お楽しみいただければ幸いです



第十二話 第4軍〜ボスポラス海峡〜

最低限の補給だけを済ませて大急ぎで帰ってきた二人と入れ替えに俺も補給を受けるために一旦ティレニアへと帰投する。

補給担当士官に180mmキャノンを捨てたことを伝えると思いっきり嘆かれた。どうやらMS関連の工場は主力機であるジムの量産体制に入ったため新規でのパーツ生産、特に武器関連はなかなか上から許可が降りないらしい。予備を積んでなかったのでジムのバズーカを使うように指示された。

 

「おい、180mmとバズーカじゃ重量にかなりの差がでるよな!」

「あ、あぁ。ミデアの最大積載重量にはまだ余裕があるが・・・何か他に入れるのか?」

「ビームライフルとマシンガン、それから予備弾倉は幾ら持てる?」

「それなら軍港攻撃用に用意してたウェポンラックがあるけど、んなもん何に使うんだ?対地攻撃にはほとんど役に立たんだろ。」

「榴弾なら使えるだろ。いいから持ってこい!」

 

担当士官を怒鳴りつけて準備を急がせる。普段はこんな高圧的な態度は取らないのだが戦闘によるストレスでどうしても攻撃的な口調になってしまう。直さないと、とは思うのだが。

 

『補給が完了した。出るから機体の揺れに注意しろ。』

 

ミデアの周りから甲板要員がわらわらと離れてゆく。中には帽振れをしてるものまで見当たる。俺も応えるために機体に敬礼をさせる。

 

 

 

 

「こう単調だと自分がMSの部品になった気分だよ。」

『てめぇは単調だったとしてもこっちは忙しいんだよ!』

 

俺の乗るミデアのパイロットから文句が飛んできた。

まぁ、俺の仕事なんて目標をセンターに入れてスイッチを押すだけだからな。回避挙動を全て担当してるミデアに比べたら簡単な仕事だ。

これがMS同士の格闘戦なら一気に変わってくるんだが...とりあえずは目の前の事に集中しないとな。

気を引き締め直したらやたらと焦ってるノエルから通信が入る。

 

『全作戦参加機に緊急通信。先ほど先遣艦隊所属艦の全艦艇からの通信が途絶しました。これを受けて艦隊司令部は遂行中の作戦の即刻中断を決定しました。全作戦参加機は所属母艦に帰投後、補給を受けて艦隊の直掩についてください。なお、ダウンフォール隊に関しましては別命あるまで第二種戦闘待機でお願いします。』

 

味方艦隊が突出し過ぎて敵の反撃を受けたのか敵防衛部隊の奇襲を受けたのか状況がわからん。

艦隊司令部が意図的に情報をこっちに出してないのか、先遣隊が連絡する間も無く壊滅したかの二択だな。そして俺の予想では前者でこの部隊に解決なりを命じるんだろうな。

 

「艦載機の殿を務めるぞ!各機追いかけてくる敵機だけを相手しろ。まぁ、そんな奴いないと思うがな。」

 

機首を母艦に向けてもらい帰路に着くのであった。

 

 

「・・・こりゃ、嵌められたか?」

 

今俺がいるのはミデアの中・・・ではなく、イスタンブールヨーロッパ側の陸地である。

帰投後の俺を待ってたのは単機での友軍艦隊沈没地点の確認命令だった。普通こんな事にMSは投入しないのだが命令自体は作戦司令部から出てたので受領せざるおえなかった。こんな意図不明な命令だけでも不審なのにその上俺以外の人員が回されないのも拍車をかけた。

命令を受けた以上はグダグダ考え込んでる時間はない。俺の役は指揮する側ではなく兵なのだ。部隊に宛てた命令ならもう少し考えたのだが、今回は個人宛てということで思考を切り上げたのが運の尽きだったのだろう。

命令を受けた俺はノエルに教えてもらった地点に急行中に待ち伏せを受けたのだ。これによってミデアの機長以下5名が戦死、用意していた予備弾倉もダメになった。

 

「上層部の権力争いに巻き込まれたか?それにしちゃやり方が杜撰なような気がするな。どっちにしろ巻こまれた方にとっちゃ迷惑な話だな。」

「隊長さん、考えは決まったかい?」

「あぁ。俺は陸路でこのまま攻撃予定の軍港に移動する。メイールさんは生き残りを連れてミラノ基地を目指してくれ。恐らく直ぐには境界線は越えれないだろうが大反抗作戦によって敵の防衛網が破綻するだろう。その時を狙えばうまく行くハズだ。」

「了解。こっちは上手くやっとくから死ぬんじゃないよ。」

 

MSなんて目立つ物と一緒に行動は出来ない。悪いがここから先は彼女たちの運が頼みの綱だろう。グダグダして敵が寄ってこられたら困るのでさっさと移動する。ここからコボタナザ軍港までは夜通し移動して二日ってところだろう。

武器の手持ちは120mmマシンガン1マガジンにビームサーベルのみ。敵小隊とかち合ったら負けるな。

それだけを考えて1日目が更けていく。

 

とうとう、日付も変わろうかという時にレーダーに反応がでる。

 

(敵総数・・・3、機種推測“ザク”。パトロールか?それとも・・・)

 

機体を伏せさせる。これでレーダー波が反射し辛くなったハズだ。このままではじきに見つかるだろうが。

 

(実体弾の有効射程は1.5〜2kmといったところか・・・有効射程までに見つかるな。)

 

レーダー上に自機の最大射程を表示させる。

 

(後10歩で最大射程内。外はほぼ無風状態、いけるか?)

 

急いで弾道計算をFCSにさせ、先行機が入り次第撃った。

直ぐに機体を起こし敵に向かって吶喊してゆく。

暗闇の中で撃った以上マズルフラッシュで位置がバレたのだ。ちんたらと伏せ撃ちをしてる意味は無い。

初弾は敵の頭に命中して敵の視界を奪った。しかし、残りの2機から近づかせまいと攻撃を仕掛けてくる。

 

「正確な射撃だがあまい!」

 

攻撃の合間を縫って視界を奪ったザクに組み付こうとする。敵の正確だが避けやすい射撃は全てステップとシールドで回避してゆく。

十分な距離まで近づいたと思いスラスターを噴かせて一気に飛びつく。頭の中では華麗に敵を羽交い締めにするつもりだったが予想以上の加速度でタックルになってしまい、敵と一緒にもんどりうつ羽目になってしまった。

霞がかる頭を振りながら急いで機体を立たせようと両手を着くと急に右腕からの反応が無くなる。

急いでモニターに目を向けるとそこには赤熱化した弾が画面いっぱいに映ってた。

(索敵範囲外からの・・・長距離狙撃っ)

それだけを最後にライプニッツは意識を失った。




こんな作品でも待ってくれていた方にはお待たせして申し訳ございません
ひさびさに書いたのでキャラがブレたりしてるかもしれませんがそこはご愛嬌ってことで
それでは恒例の
誤字・脱字等のご指摘はいつでも承っております
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