艦隊これくしょん ~愛を込めて、花束を~   作:哀餓え男

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好きなパンツの色は何色ですか?


第百十話 私と彼女のラストダンス

 

 

 

 気分が落ち着きません。

 不安と恐怖、期待と興奮が入り交じったような、おかしな気分です。

 私たちの出番は、他の人たちに比べてかなり後の方なのに、今からこのような状態で大丈夫なのでしょうか。

 

 「艦列を変える?」

 「そうよ。私を先頭に、大潮、荒潮、アンタの順番に変えるの」

 

 ベッドに腰かけて、そんな気分を落ち着かせようとしている最中に、満潮さんが艦列を変えようと提案をして来たので聞いてみたら、先ほどの答えが返ってきました。

 旗艦である私を一番後ろに?

 どういう意図があって、そんな事を言いだしたんでしょう。

 

 「満潮、旗艦は朝潮ちゃんだよ?どういうつもり?」

 「簡単よ大潮。私たち三人で、露払いをするの」

 

 露払い?

 窮奇が随伴艦を連れていた場合、三人で随伴艦を引き離す。もしくは、倒すつもりなのでしょうか。

 

 「へぇ、満潮ちゃんは、窮奇が艦隊を組んで襲ってくると思ってるのねぇ」

 

 やっぱりですか。

 でも、相手が艦隊で来るならこちらも艦隊で挑んだ方がいいのでは?

 それではまるで、分断するか、されるのを前提に話しているみたいに聞こえます。

 

 「相手が大潮たち以上の数で来るかもしれないのに?それじゃあ最悪、各個撃破されちゃうんじゃない?」

 「前提が間違ってるわ大潮。窮奇()艦隊で挑んでくるんじゃない。窮奇以外の随伴艦の任務、目的と言ってもいいかしら。それは、窮奇とは別なのよ」

 

 窮奇とその随伴艦は目的が別?

 窮奇の目的はまぁ、予想がつきます。考えたくはないですが、ついてしまいます。

 では、随伴艦の目的とは?

 

 「規模の予想はついてるのぉ?」

 「窮奇を含めて最大で4隻。それ以上はない」

 

 その根拠は?

 確かに、隠密に行動するにはそれが限界でしょうが、それ以上の規模ですでに私たちの後方に隠れている可能性もありますよ?

 

 「いくらなんでも、楽観しすぎじゃないかな。根拠はあるの?」

 「もちろんあるわ。窮奇は、朝潮と一対一で戦いたがってる。いえ、デートしたいと思ってるからよ」

 

 まあ、窮奇とデートとかゾッとしますが、彼女の目的はソレで間違いないと思います。

 ですが、どうしてそれが根拠になるのでしょうか。

 

 「それはわかるけどぉ、随伴艦が最大で3隻って言うのがわからないわぁ」

 「姉さんが戦った時、そして朝潮が戦った二度の戦い。その全てが、邪魔者によって中断してるからよ」

 

 先代の時は知りませんが、確かに私が窮奇と相対した二度の戦闘は、どちらも邪魔されて中断しました。

 一度目はそもそも一対一とは言えませんが、荒潮さんの介入と神風さんの艦隊によって。

 二度目は、ネ級が止めに来た。と、言うか、助けられたとも言えます。

 どちらの戦闘も、私を仕留めるだけなら出来ていたはずですから。

 

 「鼬だけじゃ、私たち三人を抑えられない。かと言って艦数を増やせば、手の空いた奴が朝潮との戦闘を邪魔するかもしれないし、背後に回り込む前にこちらに捕捉されかねない。だから3なの。隠密に行動し、私達を朝潮と分断し、足止めが確実にできる一対一の状況を四つ作るためにね」

 「大潮たちが四人なのは仕方なくだよ?その事を、窮奇は知ってるって言うの?」

 「知らないわ。だけど、私が鼬ならそうする。だって、アイツが知ってる朝潮の随伴艦の最大数が3なんだもの。まあ、私たちが4人以上の場合を考えて、窮奇の随伴艦には上位種を選択するくらいはしてるかもしれないけどね。最悪、姫級か鬼級が二隻加わってるかも」

 

 もし、私たちが駆逐隊以上だった場合を考えてですか? そうすると、鬼級以上が3隻にネ級が1隻って事になりますけど……。

 それはなんとも、嫌な予想ですね。

 

 「勘弁してよぉ……。もしそうなら、一対一で鬼級以上とやり合わなきゃいけないのぉ?窮奇が居るから、深化が使えないのよぉ?」

 

 そういえばそうでした。

 そのままでも十分強いとは言え、スペック自体では劣っていますものね。

 満潮さんが言った通りになれば、数が同数でもこちらが圧倒的に不利。

 考えるだけで、頭が痛くなります。

 

 「窮奇は朝潮にご執心だから、前みたいに窮奇の命令で強制停止させられる事はないと思う」

 「随伴艦の姫級が、その権限を持ってたらどうするのぉ?そうだったら私、死亡確定じゃない」

 「深化して姫級以上とやり合って、停止させられたのは窮奇の時だけでしょ?心配なら、相手の姫級なり鬼級なりに聞いてみたら?」

 

 いやいや、答えないでしょ。

 いくら上位種が人語を解するって言っても、素直に答えてくれるとは思えません。

 

 「満潮がそう確信できるのはなんで?さっき、私が鼬ならって言ってたけど、それがその考えの根拠?」

 「そうよ。アイツと私は考え方が似てるの。違うのは部下として忠誠を誓っているか、仲間として信じるか。これだけよ」

 

 満潮さんは仲間として私の背中を押し、守り、そして道を切り開いてくれる。

 じゃあ鼬は?

 それが部下になると、どう変わるんでしょう。

 

 「アイツの最優先事項は窮奇の命。それを守るためなら、窮奇に沈められる覚悟もしてる」

 「それだと理屈が合わないよ。窮奇の命が最優先なら……。ああ、だから一対一なのか」

 「そうよ。普通に考えればわかるでしょ?戦艦と駆逐艦が一対一でやり合って戦艦が負けるわけがない。例え随伴艦を伴っていても、駆逐隊で連携して来られるより一対一の方が、万が一が起こる可能性は減るわ。それに、守る対象の窮奇自身が朝潮との一対一を望んでいるのも理由の一つ。窮奇の望みを叶え、窮奇が沈められる可能性を減らせるギリギリのラインが、一対一なのよ」

 「でもぉ、それなら私たち三人と随伴艦は、一対一でやる必要はないんじゃない?」

 「さっき、確実に足止めするためって言ったでしょ?例えば、三人の内二人が足止めして、残りの一人が援護に向かう事も出来るかもしれない。鼬は、その可能性も排除したいのよ」

 

 つまり随伴艦の主任務は、私と窮奇の決闘を邪魔させないように場を整える事ですか。

 

 「なるほどねぇ。理屈はわかったわぁ。でもさぁ、私たちがわざわざ、ネ級……鼬だっけ?の、考えに付き合う必要はないわよねぇ?」

 

 確かに、あっちが一対一での時間稼ぎが目的だからと言って、こちらまで付き合う必要はありません。

 それに、一対一に持ち込まれたとしても……。

 

 「そうだね。一対一に持ち込まれたとしても、とっとと倒して朝潮ちゃんに合流しちゃえばいいんだから」

 

 そうです。

 速攻で倒して合流すればいいんです。

 と言うか、大潮さんも荒潮さんも一対一でやる気満々なんですね。

 相手が姫級以上かもしれない可能性は、全くと言って良いほど気にしてないみたいです。

 

 「はい決まり。じゃあ、そういう感じで行くから。朝潮は私達が合流するまで死なないように頑張ってね」

 

 軽っ!いや、本当に軽すぎませんか!?

 それに私、何も言ってないんですけど!?

 旗艦の私を蚊帳の外にして、三人だけで決定しちゃってるじゃないですか!

 は、まあ良いです。

 私よりもはるかに頭が良い満潮さんが考えた作戦ですから、文句は言いません。

 言いませんが、みんなが合流してくれるまで彼女と二人っきりだと思うと……。

 

 「あらぁ?朝潮ちゃんどうしたのぉ?冷や汗なんかかいちゃってぇ」

 「い、いえ、別に……」

 

 冷や汗もかきますよ。

 窮奇とやり合うのって、精神的に凄く消耗するんです。

 物理攻撃と精神攻撃の嵐なんです。本当に気持ち悪いんです。

 もし、これが司令官なら喜んで胸に飛び込むのですが、生憎と女性は対象外ですので窮奇は無理です。

 って言うかあの人、愛してるとか言いながら本気で殺しに来てますからね?

 一発でも当たれば即死の砲撃を避けながら、精神攻撃にも耐え続けるって本当に大変なんです!

 

 「察してあげなさいよ荒潮。朝潮は自信がないのよ。ねえ、朝潮?」

 「え?」

 

 いやいや、自信がないわけじゃありませんよ?

 なんなら、皆さんが合流する前に窮奇を倒しましょうか?今の私ならきっと出来ます!

 

 「相手は戦艦棲姫だもんね~。無理せず、大潮達が合流するまで逃げ回っててもいいんだよ?」

 

 あ、これって挑発されてますね。

 三人ともニヤニヤして、凄く悪い顔してます。

 いいですよ?

 挑発に乗ってあげようじゃないですか。

 逆に窮奇を速攻で倒して、皆さんの度肝抜いてあげますよ。

 

 「皆さんこそ頑張ってくださいよ?じゃないと、皆さんの相手も私が取っちゃいますから」

 

 その前に挑発し返さなきゃ。

 普段やられっぱなしなんですから、こういう時くらいは……。

 

 「あっそ、じゃあ随伴艦共もまとめてお願いするわ。部屋で待ってるから、終わったら教えてね」

 

 あ、あれ?どうしてそうなるんです?

 私は挑発したつもりだったんですが、本気だと思われました?

 

 「それじゃあもったいないわよぉ。お菓子とジュースを用意してぇ、朝潮ちゃんの戦いを観戦しましょぉ?」

 

 ちょっ……。

 本当にお菓子を用意し始めてるじゃないですか。

 マジですか?マジで観戦する気なんですか!?

 嘘ですよね?

 いつもみたいに、早く「冗談よぉ~♪」って言ってくださいよ!

 

 「双眼鏡もいるね。あ、ヘリがあるらしいから、ソレに乗って観戦するのはどう?」

 

 あ、これってお仕置きですね。

 生意気を言った私へのお仕置きなんですね?

 だったらごめんなさい!調子に乗り過ぎました!

 だから、その辺で勘弁してください!

 

 「冗談よ。これくらいでベソかくんじゃないわよ」

 

 隣に来て慰めてくれるのなら、最初からからかわないでくださいよ。

 

 「やっぱり、泣きベソかいてる朝潮ちゃんっていいわぁ……」

 

 どうして恍惚に顔を歪めてるのです?

 窮奇並みの恐怖を感じるのですけど……まだ深化してないですよね?

 

 「え!?冗談だったの!?」

 

 大潮さんは本気だったんですか!?

 じゃあ、その右手に持ってる内線で連絡を取ろうとしてる先は、まさか司令官?

 本当にヘリを借りようとしてたんですか!?

 

 「まあ、アホは放っといて。アンタは窮奇を倒す事だけ考えなさい。他の雑魚共は私達が片づけてあげるから」

 

 雑魚って……。

 相手の手の内をある程度知ってる私や満潮さんと違って、大潮さんと荒潮さんは初見の相手と戦うんでしょう?

 しかも、満潮さんの予想では鬼級以上。

 私たちより、二人の方がはるかに危険です。

 

 「死んじゃ、ダメですよ?」

 「朝潮ちゃんは誰に言ってるのかな?心配されるほど、大潮も荒潮も弱くはないつもりだよ?」

 

 心配なんてしていません。

 信じています。これはただの確認です。

 勝って、みんなで生きて帰るための。

 

 「生きて、帰りましょうね」

 

 そう言うと、みんなは当然だと言うような顔で私を見て来ました。

 そうですよね。当然ですよね。

 みんなの頭に、負けるなんて考えは微塵もありません。みんな、勝つことだけ考えています。

 

 「もちろん!アゲアゲで帰りましょう!」

 

 そうですね大潮さん。

 私たちは勝って帰るんです。沈んだテンションで帰るなんてありえません。

 

 「当たり前でしょ。負けるなんて論外なんだから」

 

 わかってます満潮さん。

 私たちは司令官虎の子の第八駆逐隊。勝って当たり前です。

 

 「もちろん、全員一緒にねぇ」

 

 ええ、一緒に帰りましょう荒潮さん。

 敵に勝って、作戦を成功させて、そして大手を振って帰りましょう。

 司令官の元に、私たちの鎮守府(おうち)に。

 鎮守府(おうち)に帰るまでが、作戦(遠足)なのですから。

 

 「ところでぇ……。ねえ、朝潮ちゃん?帰ったら司令官とデートとかしないのぉ?」

 「え?どうしてですか?」

 

 そりゃあ、したいですよ?

 そういう約束はしてないですが、できることならしたいです。

 

 「荒潮の魂胆はわかったよ。朝潮ちゃんと司令官のデートを覗き見して、ニヤニヤする気だね!場所はどうする?」

 

 は?覗き見?

 趣味が悪いです!

 もしその……キ、キスとかする雰囲気になったらどうするのですか。それも見る気ですか!?

 

 「デートの時くらい、二人っきりにしてあげなさいよ。カメラも要るわね!」

 

 満潮さんは撮影までする気ですか!?

 と言うか、止めるのか便乗するのかどっちかにしてください! 

  

 「楽しみだわぁ。とっとと敵を倒して帰りましょう?」

 「明日まで待ちなさいよ荒潮。それより、ある程度作戦練っとかない?」

 

 あ、デートを覗き見するのは確定なんですね。

 いいですよ?

 皆さんがそれでやる気が出るなら、私はかまいません。

 でも、責任は取りませんからね?

 私と司令官の熱々っぷりを目の当たりにして、火傷しても知りませんから!

 

 「下着にも拘らなきゃね。大潮の勝負下着を貸してあげようか?」

 「大潮ちゃんの勝負下着ってぇ、黒のTバックでしょぉ?朝潮ちゃんには早いんじゃないかしらぁ」

 

 大潮さんってそんなの持ってるんですか!?

 意外すぎてビックリしました!

 誰と勝負するつもりで、そんな物を買ったんですか!?

 そこが一番気になります!

 

 「いや、やっぱ白でしょ。朝潮は白以外あり得ないわ。妥協して水色!」

 

 そうですよね!

 さすが満潮さん。私の下着の好みをわかってらっしゃる!

 まあ、黒のTバックとかも興味はありますが、それはもうちょっと大きくなってからでいいです。

 司令官の好みじゃないかもしれませんし!

 

 「意外性は大事だと思うなぁ。清楚でいかにも優等生って感じの朝潮ちゃんが、剥いてみたら黒のTバックをはいてたらギャップが凄いよ?」

 

 剥くとか言わないでください大潮さん。

 何を剥くのですか?服ですか?

 甘栗剥いちゃいました。みたいに言わないでください。いや、それより……。

 

 「ところで、なんで下ばっかりで上の話が出てこないのですか?ブラは必要ないと?」

 「「「…………」」」

 

 なんとか言ってくださいよ!

 どうして三人とも、ブラの話になった途端に無言で目を逸らしたのですか!?

 

 「あ、朝潮ちゃん。ブラジャーはね?胸の形を保つのが主な役割でね。その……」

 「それ以上言っちゃダメよ大潮!無いんだから!朝潮には形を保たなきゃいけない程無いんだから!!」

 「言ってますよね!?私が気にしてる事をズバッと言いましたよね!?」

 

 だいたい、それを言うなら満潮さんもでしょ?

 しかも私と違って、満潮さんには将来性がないじゃないですか!

 それなのに、どうしてそんな酷い事言うんですか!

 

 「擦れるのを防ぐためならバンソーコーでもいいしねぇ……。あ!それでいいんじゃない?下手な下着よりエロいわよぉ?」

 「黒のTバックにバンソーコーか。それなら、下もバンソーコーでいいんじゃない?」

 「満潮ちゃん……ナイスだわぁ!それで行きましょう!」

 

 どれで!?

 それじゃあただの痴女じゃないですか!

 それに、どこがとまでは言いませんが痒くなりそうですから絶対に嫌ですう!

 

 「あ、あの、明日の作戦の話はもう良いのですか?」

 「そんなのどうでもいいのよ!アンタの勝負下着をどうするかの方が大事でしょ!」

 

 いや、それこそどうでもいいですよ。

 白でいいです。

 純白が一番です。

 

 「もういっそ、ノーパンとかどぉ?脱がす手間が省けるわよぉ?」

 

 バンソーコーより嫌です!

 スースーするじゃないですか。

 もし、そっちの快感に目覚めたらどう責任取ってくれるんですか!?

 

 「わかってないね荒潮は。男は脱がせる過程も楽しみたいんだよ。むしろ、脱がした後はオマケなんだよ!」

 

 大潮さんはまるで男性の嗜好をわかってるように語りますが、もしかして男性経験があるのですか?

 私たちが知らないだけで、付き合ってる人がいるのですか?

 

 「はあ……」

 

 これはもう、作戦の話にはなりませんね。

 三人はまた、Tバックがいいか白がいいかの議論を始めてます。

 最初の真面目な雰囲気が影も形もありません。

 いや、これはもしかすると、私の緊張をほぐそうとしてくれてるんじゃないでしょう……いやいや、やっぱり楽しんでますね。

 完全に通常営業です。

 車座になって、本気で覗きの作戦を練り始めました。しかも、当事者である私抜きで。

 

 ですが三人の思惑はともかく、眠気に襲われ始めた私の横で三人が悪だくみする光景は、鎮守府(おうち)でのいつもの光景です。

 それを、ここでも見れるとは思っていませんでした。

 

 「アンタはもうオネムの時間でしょ?私たちに付き合わなくてもいいから、さっさと寝ちゃいなさい」

 「はい。では、お言葉に甘えて」

 

 おやすみなさいと言い合って布団に潜りこんだだ私は、眠りに就こうと目蓋を閉じました。

 ですが、さっきまでの光景が目蓋の裏に焼き付いたように消えません。

 あれは、現在の光景であり未来の光景。

 楽しい事ばかりじゃない事はわかっています。

 悲しい事があるのもわかっています。

 だから、生きて帰らなきゃいけないんです。

 だって死んだら、楽しむ事も悲しむ事も出来ないんですから。

 

 そのためには、勝たなければなりません。

 窮奇に勝たなければ、私たちに未来はない。

 窮奇と戦うのはこれが三度目ですから、正に三度目の正直です。

 

 だから、この戦いを最後にしましょう。

 私と窮奇が敵としてまみえる最後の戦いにしましょう。

 私と窮奇が踊るのはこれが最後。

 そう、私と彼女のラストダンスです。  

 







私は黒のレースのスケスケが好きです。

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