艦隊これくしょん ~愛を込めて、花束を~   作:哀餓え男

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誤字脱字がないか確認してから投稿してるんですが、やっぱり多いなぁ(;´д`)

毎話修正してくださってる方には足を向けて眠れませんorz

と、言うわけで遠征編突入!


第六章 朝潮、遠征
第六十六話 一発必中!肉薄するわ!


 

 

 

 

 突然ですが、遠征任務とは。

 本来の意味の遠征は、敵を討つために遠くまで出かける事ですが、現在の国防海軍では少し意味が異なります。

 主なモノで言えば船団護衛やボーキサイト輸送任務。近海の哨戒も遠征任務に含まれます。

 遠くに行くと言う意味では同じですが、『おつかい』と揶揄する人もいるそうです。

 

 「大切な任務だと思いますけどね」

 「そりゃあそうよ。艦娘なしで航海しようものなら、たちまち深海棲艦の餌食よ?」

 

 山の木々が紅く染まりだした9月上旬。

 高知県沖に向かって移動している私たちが就く予定なのは、タンカー護衛任務です。

 ちなみにタンカー護衛任務とは、ホルムズ海峡、マラッカ海峡、南シナ海、バシー海峡を抜けるシーレーンを、石油を満載して運んでくるタンカーを南方の各泊地の艦娘がリレーをするように護衛を続け、バシー海峡を過ぎたあたりで佐世保の駆逐隊と洋上で交代し、後はタンカーの行先によって各鎮守府の駆逐隊が護衛を続ける任務です。

 今回は横須賀行きなので、私たちの出番なわけです。岩国基地で補給を済ませた後、高知県沖まで移動して、現在護衛中の二十七駆と交代します。

 護衛してるのが二十七駆と聞いて、満潮さんが若干嫌そうな顔をしていたのが気になりましたが、恋人の時雨さんに会えるのに嬉しくないのでしょうか。

 

 「泊地の艦娘に比べたらぁ、楽すぎる任務だけどねぇ」

 「あの辺は激戦区だからね。シーレーンを守るためにみんな必死だよ」

 

 荒潮さんと大潮さんが言った通り、資源のない日本にとって石油を運ぶタンカーが通るシーレーンは生命線と言っていい。

 故にその生命線を各泊地の艦娘達が死守しています。

 艦種問わず、損耗率が激しいと聞いたことがありますね。激戦区故に、皮肉ですがネームド艦娘が多く誕生したとも聞いたことがあります。

 私が知っている限りですと、リンガ泊地の『餓狼 足柄』と『仏の羽黒』、ブルネイ泊地の『対空番長』と『仁侠メガネ二号』。最後のは蔑称なのでは?と思いましたが、私が知っているだけで四人もいます。

 

 「そう言えば朝潮。アンタ、体は大丈夫なの?」

 「べつに問題ありませんが……。どうしてです?」

 「どうしても何も、アンタってここ最近ずっと、紅備えを使った神風さん相手に訓練してたじゃない」

 「あ~……そうでしたね。でもアレは、訓練と言うよりダメ出しに近いです」

 「ダメ出し?『蒼備え』の?」

 「はい。霞を相手に使った時は模擬弾だったので気づかなかったのですが、アレにはとんでもない欠陥があったんです」

 「どんな?私には、紅備えの上位互換に見えたけど?」

 「身体へのデメリットに関してはそうです。ですがアレ……実は攻撃手段がないんですよ」

 「は?どういうこと?」

 「え~っと、つまり……」

 

 神風さんの紅備えと私の蒼備えの最大の違い。

 それは余剰艦力の使い方です。

 紅備えは、本来なら第二装甲と弾に用いるための艦力を日本刀に集めて、神風さん曰くノーマル戦艦ル級の装甲くらいならバターのように斬り裂くほど鋭く強靭な刃としています。

 その反面、最高速の場合は音速を超えていますので、身体への負担が文字通り死ぬほど高い。

 おそらく、本来なら自身の攻撃や第二装甲を通して伝わる敵からの攻撃の衝撃を緩和する不可視の強化外骨格、第一装甲が残っていなければ、音の壁を超える前に人の形を保てなくなるほどの負担でしょう。

 それに対して蒼備えは、言ってしまえば弾分の余剰艦力を装甲に上乗せして形状を変えただけ。

 第二装甲が強化されているので、身体への負担は紅備えよりかなり軽減されますが、攻撃に弾を纏わせることができないので、連装砲でも威力は機銃以下。干渉力場もありませんから、装甲を抜く事なんて不可能です。

 

 「じゃあ、攻撃の瞬間だけ蒼備えを解除したら?」

 「試してみましたが無理でした」

 

 いえ、正確にはできました。

 蒼備えと言っても、アレは所謂刀の応用ですからそれ自体はできるんです。

 ですが、弾に使用する分の艦力を全て注ぎ込んでいるからか、再び弾として使うのに数秒を要したんです。

 さらに、蒼備えを発動するのにも数秒要しますので、都合10秒以上も無防備な状態を晒さなければならなくなるんです。

 

 「だったら直接殴れば?朝潮型って、確か五万馬力くらいは出せたはずだから、殴るだけでも相当効くんじゃない?」

 「それも考えましたが、私には格闘技の経験がありません。さらに神風さんが言うには、殴り飛ばすこと自体はできるけど、それ止まりになるそうです」

 「あ~なるほど。装甲に阻まれて、本体までダメージが届く前に吹っ飛んじゃうのか」

 

 そう言うことです。

 雨霰と併用できれば最高だったんですが、先に言った理由でそれも無理。

 本当に速度と機動力が上がるだけで、神風さんの紅備えとは似て非なる欠陥品なんです。

 おっと、そうこう言ってるうちに……。

 

 「ここが合流地点よねぇ?船影が見えないんだけどぉ?」

 

 本当に見えませんね。

 タンカーの大きさを考えれば、もう見えていてもおかしくないのに影も形もありません。

 

 「時間は合ってるね……。満潮、二十七駆に連絡を取ってみて」

 「もうやってる。ちょっと待って」

 

 何かあったのでしょうか。

 もしかして敵の襲撃を受けた?

 でもそれなら、救援要請くらい出しそうなものですが……。

 

 「ええ、じゃあ平気なのね?うん、わかった。向かうから現在位置を教えて」

 「襲われてたの?」

 「敵駆逐隊の襲撃を受けたらしいわ。でも、撃退はしたってさ」

 

 やっぱり、敵の襲撃を受けていたんですね。

 これがあるから、艦娘による護衛が欠かせません。特に駆逐艦は、毎日大忙しです。

 

 「ここから南西に10海里ほどの地点を航行中だから、念のため合流してくれってさ」

 「わかった。警戒レベルを一つ上げるよ。最大戦速で二十七駆と合流する」

 

 大潮さんの号令で、私たちは針路と速度を変え航行再開。二十七駆が護衛しているタンカーへと急いで向かいました。

 そうすると20分もしないうちに、水平線上にタンカーらしき船影が見えて来ました。

 ここから見る限りだと、被害はなさそうですね。

 ん?タンカーの方から誰かがこっちに来てますね。

 時雨さんと同じ白露型の制服ですが、髪型も色も違います。アレはたしか……白露さん?

 

 「あ!なんだ大潮達か。敵かと思って撃っちゃうところだったよ!」

 「敵艦隊に一人で突撃?相変わらず無謀ねアンタは」

 「いやいや、一番艦としてはやっぱ一番に突っ込まないとね!こればっかりは時雨にも譲れない!」

 

 通信じゃなくても声が届く距離まで近づいた白露さんが、私たちに胸を突き出して満潮さんに答えました。

 以前お会いした時にも思いましたが、この人って駆逐艦ですよね?なのにどうして、私たちとは比べ物にならない胸部装甲を持っているのですか?

 

 「それより白露。襲われたって聞いたけど被害は?大丈夫だったの?」

 「うん、平気平気。私と時雨でパパっとやっつけちゃったよ」

 

 心配そうな大潮さんとは対照的に、白露さんは呑気で陽気ですね。

 まあ二十七駆は佐世保のトップ駆逐隊ですから、近海に出て来る敵くらいなら余裕なんでしょう。

 

 「念のために、横須賀まで護衛を継続しろって指示が出てるから、このまま同行するよ」

 「ありがとう。じゃあ白露達はタンカーの上で待機しててよ。何かあったら呼ぶから」

 「オッケー、じゃあ一足先に時雨達の所に戻ってるね」

 

 大潮さんとこれからの打ち合わせを軽く済ませた白露さんはタンカーの方へ手を振りながら戻って行きました。

 明るい人だったなぁ。悩みとかなさそうです。

 陽炎さんもそうでしたし、横須賀にいる暁さんも明るい人ですから、一番艦はああでなくてはいけないのかもしれませんね。

 たまに、男性職員の方々を人間椅子にしてふんぞり返っている夕雲さんは考えないものとします。

 

 「大潮たちも行くよ。ただし、警戒は緩めないで」

 

 タンカーと合流した私たちと護衛を交代した二十七駆の4人は、タンカーへと乗り込んで行きました。

 

 「このまま、何事もなければいいですね」

 「油断しちゃダメよ。私たちが失敗したら、ここまで護衛して来た子達の努力が無駄になるんだから」

 

 満潮さんの言う通りですね。

 南方だけでも、3カ所の泊地の艦娘が護衛に係わっているんです。

 私たちが失敗すれば、そのすべてが水泡に帰す。間違っても、『おつかい』なんて言っていられません。

 

 「まあ気張り過ぎるのもよくないから、いつも通りにね」

 「はい!」

 

 結局、二十七駆が襲われた以外に襲撃は無く。

 タンカーは無事横須賀港に入港して、私たちのタンカー護衛任務は成功に終わりました。

 荒潮さんは「襲撃がなくて暇ぁ~」とか「美味しい獲物はここよぉ~♪早く襲って来て~♪」などと言ってましたが、私は無事に横須賀に戻れた事に心底ホッとしました。 

 

 「白露達はこれからどうするの?佐世保にトンボ返り?」

 「護衛して来たタンカーと一緒に戻って来いってさ。だから、タンカーが出港するまでは横須賀で待機だね」

 

 ああそうか。

 タンカーも石油を運んで終わりじゃないんですから、運び終わったらまた戻らないといけないのは当然ですよね。ならば護衛も必要になります。

 

 「と言うわけで、しばらく厄介になるからよろしくね満潮♪」

 「本当に厄介よ!引っ付くなこの変態!」

 

 満潮さんに抱きつこうと近づく時雨さんを、満潮さんが連装砲を向けて威嚇しています。

 本当に撃ちそうな勢いですね。

 恋人同士なんですから、そんなに嫌わなくてもいいんじゃないんですか?

 

 「あ、そうだ。私達が朝潮ちゃんの訓練見てあげようか?なんせ、今年の大会の優勝駆逐隊だし!」

 

 そう言えば、決勝に残った私達と十八駆が揃って失格になったので、三位決定戦で勝った白露さん達が繰り上げで優勝したんでしたね。

 私的には願ったり叶ったりな申し出ですが……。

 

 「繰り上げ当選が何言ってるのよ!なんなら、ここで白黒つける?コイツもぶっ飛ばしたいし!」

 

 連装砲で威嚇されようとお構いなしに抱きつこうとしてる時雨さんから、必死で逃げ回っている満潮さんは反対みたいです。

 

 「やっぱり私は一番の神様に愛されてるわ♪私こそいっちば~ん!」

 

 一番の神様ってなんでしょう?

 雪風さんも幸運の女神がどうとかと言っていましたし、世の中には色んな神様がいるのですね。

 

 「気にしちゃダメよぉ?アレは白露ちゃんの鳴き声みたいなものだからぁ」

 

 なるほど『いっちば~ん』は鳴き声だったんですね。霰さんの『んちゃ』と比べると可愛げに欠けるのが残念です。

 

 「ねえ、この子信じちゃってない?」

 「朝潮ちゃんは純粋だからぁ♪」

 「騙されやすいだけだと思うのは私の気のせいかな?」

 

 荒潮さんと白露さんが好き勝手言ってますが、私はそこまで騙されやすくありません。

 世情に疎いだけです!

 

 「ねえ大潮、私たちってどこの部屋で寝たらいいの?二駆の部屋?」

 「僕は満潮と同じ部屋でいいよ。と言うか同じ部屋がいい!」

 「私が嫌よ!こっち来んな!触んな!」

 

 二駆って言いますと、村雨さん達の部屋ですね。やっぱり、同じ艦型同士仲がいいのでしょうか。

 

 「それでもいいとは思うけど、狭いよ?こういう時用の空き部屋があるから、そっちに案内しようと思ってる」

 「じゃあそっちで。春雨、五月雨、時雨を引っ張ってきて」

 「「は~い」」

 

 手際がいいですね。

 白露さんに命じられたお二人は、何の苦もなしに時雨さんを羽交い締めにして満潮さんから引き剝がしちゃいました。

 

 「僕と満潮の仲を引き裂こうとするなんて、君たちにはガッカリしたよ!」

 「私はアンタにガッカリしてるわよ!ちょ!スカート引っ張らないで!」

 

 おお!二人を振り払って再度満潮さんのスカートにしがみついた時雨さんの足を、春雨さんと五月雨さんが引っ張るので懐かしい水色の下着が見えそう……って、そうじゃないですね。

 これは助けた方がいいのでしょうか

 でも、満潮さんと時雨さんは恋人同士ですから、あの態度が照れ隠しって可能性もなくもない訳で……。

 う~ん、これは悩ましいですね……。

 

 「そこで変な気使ってるバカ!助けなさいよ!」

 

 バカ?誰のことでしょう、人をバカ呼ばわりしちゃいけません。

 そんなこと言うと、助けてあげませんよ?

 

 「離れないんなら、満潮ごと連れて行っちゃっていいよ?」

 「満潮ちゃんもぉ、嬉しそうだしねぇ♪」

 「アンタら目が腐ってるんじゃないの!?何処をどう見れば嬉しそうに見えんのよ!」

 

 なんだやっぱり照れ隠しだったんですね。心配して損しました。

 満潮さんは普段素直じゃないから、本心がわかりにくくていけません。いっそ、私のようにオープンにしてみては?

 

 「朝潮ちゃん。悪いけど、司令官に戻ったって報告だけしといて。報告書は後で持って行くから」

 

 今なんと?

 司令官に報告しに行けと言うことは、司令官に会いに行けということですよね?

 なんという幸運!

 普段は執務室に用がないので行きにくいですが、報告をしにと言うことなら堂々と大手を振って司令官にお会いできます!

 

 「お任せください!全力で司令官とお話ししてきます!」

 「ちょっと待って朝潮!お願いだから助けて!助けてよぉぉぉぉ!」

 

 さて、何を話しましょう。

 こんな時に限って、変わった事が起こってないから困ったものです。

 こうなるなら、荒潮さんと一緒に襲撃を祈れば良かった……。

 

 「残念だったね満潮。朝潮の耳に、君の声は届いてないみたいだよ?」

 「耳元で囁かないでよ気持ち悪い!私にそっちの気はないって言ったでしょ時雨!」

 

 そうだ!岩国基地に寄ったって言ったら、故郷話で花を咲かせてくれるかもしれません!

 うん、それが良い!

 

 「ねえ、大潮。朝潮って、実はバカだったりしない?」

 「普段はまともなんだけどね。司令官が絡むとバカになっちゃうんだよ」

 「大潮ちゃんも白露ちゃんも酷いわぁ。恋する乙女ならぁ、当然の反応よぉ」

 「このままじゃ私、乙女じゃなくなりそうなんだけど!?無視してないで助けな……ひぃぃぃ!首筋を舐めるのやめて!マジやめて!」

 

 任務終わりで疲れているはずなのに、足が羽根のように軽い。執務室まで飛んでいけそうなほどです。

 いえ、むしろ飛びたい!

 そうだ!

 今ならまだ艤装を背負っていますから、蒼備えを使用可能。陸上で性能は落ちてますが、それでも走るよりははるかに早いです。

 と、言うことでさっそく……。

 

 「さあ満潮、一緒に天国へ羽ばたこう?」

 「一人で逝け!私にとっては地獄よ!」

 

 第二装甲の形状変化を開始。同時に、余剰力場を装甲に上乗せ。

 

 「もう待てないよ満潮、今すぐ部屋に行こう!」

 「絶対に嫌ぁぁぁぁ!朝潮ぉぉぉ!朝潮助けてぇぇぇ!」

 

 後ろで満潮さんが呼んでるような気がしますが、集中力を欠くわけにはいきません。

 なにせ蒼備えは、繊細な艦力操作を要求されるのです。

 なので無視して続けます。

 

 「ああ、君と触れてるだけで僕の顔が赤くなっていくのがわかるよ満潮」

 「私は逆に真っ青になってるんだけど!?」

 

 装甲の形状変化と、余剰艦力による強化完了。モード、蒼備え!

 さあ、いざ司令官のもとへ!

 

 「なんだか心臓の鼓動も速いんだ。病気かな?」

 「間違いなく病気よ!しかも特殊な!」

 

 むむ!?

 針路上の満潮さんと時雨さんが邪魔ですね。

 よし、このままでは最短距離を行けませんから跳ね飛ばしましょう。

 今の私の突進力は車と大差ないくらい強力ですが、お二人は艤装を背負ったままなのでたぶん平気です。

 さらに、満潮さんは助けてと言ってましたから、助けたと言い張れば許してくれるはずです。

 

 「ちゃんと気持ち良くしてあげれるか少し不安だけど……」

 「すでに気持ち悪いのよぉぉぉぉ!お願いだから離してぇぇぇぇってぇ!朝潮!アンタまさか、その状態で突っ込んで来る気じゃないでしょうね!?」

 

 ええそうです。

 私の取ろうとしている行動を読むとは、さすがは満潮さんです。

 でもやめません。

 大人しく跳ねられてください。

 

 「ちょっと時雨!マジで離れて!このままじゃ私たち……!」

 「え?何?ああ、朝潮が青くなってるんだね。それが何か?」

 「アンタ、試合見てなかったの!?」

 「見てたよ?満潮のパンチラを見逃さないように、瞬きすらしないで見てたさ」

 

 もう良いですか?

 もう跳ねて良いですか?

 私はもう我慢できないんです。一刻も早く、司令官が待つ執務室へ行きたいんです。

 不意に訪れたこのチャンスを逃さないためにも!

 

 「一発必中!肉薄するわ!」

 

 秋の空に、私に跳ねられた満潮さんと時雨さんが舞っている。

 悲鳴も聞こえた気がします。

 ですが、私の耳には届いても脳までは届きません。

 私の脳は、司令官との逢瀬をどう過ごすかを考えるためにだけ働いています。

 執務室まで続く、夕日に照らされて赤絨毯のように染まった道を疾走しながら、私は執務室の窓越しに見えるあの人をロックオンしました。

 

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