アタランテの息子がカルデアに来た件   作:日本人

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久々に書いてみた。会話文多め。


アタランテの息子がカルデアに来た件 その2

 

「で、結局の所本当に知らないの?」

 

「本当に覚えが無いんだよっ!?確かに私は処女だ!膜だって見せただろう!?」

 

「……サーヴァントは全盛期の姿で現界する存在なのですからソコも全盛期なのでは?

ええ、ええ。まさかアタランテさんまであのランスロット(ヒトヅマニア)と同類だったとは。子供好きな姿はブラフですか?それとも幼女にしか興奮出来ないから息子さんを捨てたんですかこのスケベ獅子女」

 

「マシュステイ。なんかとんでもない事言っちゃってるから。ギャラハッドさんとかと重ねちゃってるのは分かるけどそんな多方面から文句来そうなこと言っちゃダメだって」

 

「なんかそなた怖いぞ!?」

 

後輩サーヴァントがめちゃくちゃ怖い顔でアタランテをネチネチ責め出すのを死んだ目で制止する藤丸。可愛い後輩の豹変にビビるアタランテ。そして先輩サーヴァントのまさかのガチクズ疑惑に闇落ち寸前のマシュ。

後が怖いけど話が進まないので何とか宥める。ようやく落ち着いた辺りで、再度確認のために〝彼〟の情報を思い返す。

 

「パルテノパイオス……。〝処女の息子〟の意味する名を持つ英雄……。幼少期に山に捨てられ、後に共に捨てられていた親友であり主君テレポスと共にミュシアに辿り着く……。

後にテバイを攻めた7人の将の1人でその際に戦死していると……。父親については色々説があるけど本人曰く戦神アレスの息子、母親アタランテとされる、か」

 

「父親はヒッポメネスとされるのが一般的ですが、アレス神の子とする説も有ります。

もしくはヘラクレスさんと同様の方法で托卵されたのか……。中々複雑な様です……」

 

「まぁそこはともかくさ……アタランテは認知しよ?」

 

「だから違うと言っているだろう!?本当に身に覚えが無いんだ!?」

 

「………なんかそれだけ聞くと凄いクズ親の香りが……」

 

「本当に違うんだーーー!!!??」

 

アタランテの悲鳴が響く。悲鳴を上げたいのはコッチだし、かつてない特大地雷をの原因になってる本人がコレでは解決のしようもない。

 

「本当にどうしよう………」

 

頭を抱えるしか出来ない私だった……。

 

 

 

 

━━━━━━━━━食堂

 

「……クソがヨ」

 

「……まぁ飲めよ」

 

「……おにいさん大丈夫?」

 

酒瓶にまみれたテーブルの中央。そこにはベロンベロンに酔っ払って突っ伏したミュシアのバーサーカーことパルテノパイオス、そんな彼の背中を軽く叩きながら慰める赤雷の騎士モードレッド、心配そうにパルテノパイオスの頭を撫でる幼女ジャック・ザ・リッパーがいた。

中々に犯罪的な光景に見えなくもないが、傍から見てもあらゆる陽キャ系サーヴァントも避けるような怨念の如しオーラが漂っている。

 

「ダメだロ………仮にも親が忘れてんのはダメだロ……」

 

「……うん、まぁ経緯は違うが気持ちはよくわかるぞ……」

 

「………自分で産んでおいてポイ捨てはダメだよね」

 

 

「オイアレどうすんだよ……」

 

「知るかよ……。アキレウスお前仮にも知り合いらしいな?何とかしてこい。」

 

「オレアイツと面識ねーんだよ。アイツの主とはぶち殺しかけた仲だけどよ……」

 

「なんでギリシャ共はどいつもこいつも拗れる人間関係ばかりなんだ!?」

 

「言っとくがお前もその1人だからな?」

 

怨念の塊3人を遠巻きに眺める1部の面々。イアソンとアキレウスのしょうもない漫才を他所に、次々と流れ弾が飛んでくる。

 

 

 

「テレポス見たいにやむを得ずにってなら分かるゼ?なんだよ急に脈略なく捨ててきやがっテ……。

オマケに処女の息子?テメーがバージンなのはケツ穴だけだローガよ……。なんで覚えてネェんだヨ……」

 

「……そうだよな。事情があるとは言え、血の繋がった子供無視して殺して現界先でちゃっかり卒業するような親だもんな………」

 

「避妊も出来ない、孕む気も無いのになんでヤルんだろうね?今なら腹カッ捌いて全部出してやるのに……」

 

愚痴が溢れるパルパ(ry。つられて吐き出すモードレッド。いつの間にか酒を飲んでIQが上昇してバイオレンス全開のジャック。紛うことなきカオスである。

ちなみにこの時点で主に某魔女、円卓最高の騎士、そして各アルトリアシリーズに割と致命的なダメージが展開しているのだがそれに気付く様子は無い。

ついでに剣トリア共はおそらくモードレッドにバラしたであろうマーリンをシバきに食堂を飛び出して行った。

 

「お前らも大変なんだナ……」

 

「お前もな……」

 

「駄目な親を持つと苦労するよね」

 

気付けば3人の間に妙な連帯感が生まれていた。ここに時空を超えた『毒親の被害者同盟』が誕生した瞬間である。多分そのうちめちゃくちゃ増えそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━召喚室内

 

それは、唐突だった。

 

「……あら?なんか変わった形での召喚ね?」

 

突然、カルデア内の召喚サークルが起動し複数のサーヴァントが召喚される。魔力リソースを消費した訳ではない、何者かによるイレギュラーな召喚。ソレ自体が抑止力の機能の一種である事は後に判明する。

その中心に経つドレス姿の女性は周囲を見渡し他のサーヴァントを確認しつつ、カルデア内にいるであろう顔見知り達の気配を感じとった。途端に歪む端正な顔。しかしその中に()()()()を見つけた。

 

「やっと会える……!もう国も何も関係ない、本当の意味で貴方と共に歩める……!

待っててね()()()……!」

 

狂気的な笑みを浮かべその場から去る女性。ランスとやらの元に向かったらしい。おおよそ正気とは思えないその様子を呆然としながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━彼/彼女は見ていた。

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