伊織の誕生日を祝いたかった。それだけ何です。


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伊織の誕生日を目一杯祝うために、今日はフタリの記憶を百回聞いた後に、伊織の曲のみ永遠リピートします。(仲良しでいようね。などの高槻やよいとのユニット曲はセーフで、やはり百年たってもやよいおり)


P「いおりんの誕生日マジフタリの記憶」

〜5月5日 深夜3:00〜

 

今日 5月5日は何の日でしょうか?

こどもの日?……まぁそうだが不正解ですね。

 

5月の大型連休(ゴールデンウィーク)の休みの1つ?……ノンノン。そもそもゴールデンウィークは映画業界の言葉で……って違う、違う。

話を戻して、そう今日5月5日は━━━━

 

「水瀬伊織の誕生日であるゥゥゥ!!」

 

「はわわっ!プロデューサー、しっ……ですよ。伊織ちゃんが起きちゃいますぅ!?」

ダニィ!?

 

シーーーーーーーン

……どうやら伊織は起きていないようだ。

 

「す、すまない。つ、つい気持ちが溢れだしてしまったよ」ボソボソ

「でも、伊織ちゃんが起きてないみたいだし、セーフですね」ボソボソ

 

何故こんな事になっているのかというと、それは遡ること一週間前の事である。

 

俺はもうすぐ迫る伊織の誕生日に向けてプレゼントの準備をしていたのであるが、

 

「キミ、私に急な予定が入ってしまってな。すまんが出張、代わりに行ってきて貰えないかね?」

「社長の頼みとあれば行かせて頂きます!!」

「そうか、それはとてもありがたいよ!」

「それで何時でしょうか?」

「5月5日なんだよ」

「ぇ」

 

……という訳で、伊織の誕生日が祝えない状況になった俺がとった方法。そ れ は━━━

 

「やよい。わざわざこんな時間まで付き合わせてすんな」

「私なら大丈夫ですよ。プロデューサー、これも伊織ちゃんの為ですしね♪」

 

そう、5月4日に伊織を高槻家へと泊まりに来させて、伊織に誕生日プレゼントを渡すという方法を取ったのである。勿論家族の方に迷惑がかからないよう一泊二日の熱海旅行をプレゼントさせて頂きましたとも。

 

「やよい、眠くないか?」

「今日はお昼寝いっぱいしましたし、プロデューサーが来るまで寝てましたから平気ですよ♪」

やよい……

 

本当ならもっと早くに到着して、伊織にプレゼントを渡す予定であったのだが、仕事が予定よりも長引いたことと、そのまま出張先に向かえるように準備をしていた事でこんなに遅くまでやよいを付き合わせてしまったのが、心にくるよ。

 

そしてやよいに案内されて、伊織の寝ているやよいの部屋の前にたどり着いた俺たちがこっそりと入ると、突然明かりがついて、そして━━━

 

「おはようプロデューサー♪」ゴゴゴゴゴゴ

「…………」パタン

疲れているのか、伊織が仁王立ちで起きている幻覚を見てしまったようだ。よしもう一度開けて見るか。

 

「…………」ガチャ

「…………」ニッコリ ゴゴゴゴゴゴ

…………成る程ね。これは夢じゃないわ。

 

「すんませんでしたァァァ!!」

高槻家にて、綺麗な土下座が決まるのであった。

 

………

…………

………………

 

「━━━━という訳でございます。伊織様」(正座中)

どうしてこんなことになったのかを正座をしながら説明させて頂くと、

 

「つ ま りあんたは、社長の話を最後まで聞かないで、了承しちゃって、それで私の誕生日を祝えないからって、わざわざやよいを使ってこんな事をしたと?」ニッコリ

「は、はい。仰る通りでございます」(正座中)

 

「………」ニッコリ

「………」ニッコリ(正座中)

「…………にひひっ!」ニッコリ

「そんなことにやよいを付き合わせてるんじゃないわよ。この駄目プロデューサーァァ!!」

「ですよね。ホントすんませんしたァァァ」

こうして伊織の説教が続くのであった。

「はわわっ!近所に迷惑がかかっちゃいますから、声を下げて下さいぃ」

 

……

…………

………………

 

〜5月5日 早朝4:30〜

伊織の説教も終わり、無事にプレゼントを渡した俺は車に乗っていたのであった。……何故か伊織を乗せて。

「……」チラッ

「何よ、何か言いたいことがあるなら言いなさいよ」

しまった。気付かれたか、

 

「いや、大丈夫なのかこんなに早くに帰っても?」

「大丈夫よ。新堂には連絡したから。……何よ文句でもあるのかしら?」ニッコリ

「いや、そんなことはないぞ。うん」

 

俺が車で出張先に向かおうとしていたら、伊織が

「まだ時間あるんでしょ?なら送って行きなさいよ」

と車に既に乗り込みながら行ってきた為、送る事になったのだが……

 

「………」チラッ

「………」キラーン

何も言わず、無言で景色を眺めているのであった。

 

うーむ、俺がプレゼントしたピンク色のネックレスを着けてくれているということは気に入ってくれたんだとは思うんだけど、どうにも気まずい。

 

どうしたものかと考えていると

 

「……ねぇプロデューサー。車を止めて少し降りない?」

伊織の家に向かう途中。海岸線を走っているといきなり言われたので止めて降りる俺たちを待っていたのは━━━━

 

朝日が海に反射して幻想的な光景を作り出していたのであった。綺麗な光景に目を奪われていると

 

「まったく、こんな誕生日は生まれて初めてよ。おまけにやよいまで巻き込むなんて、本当信じなれない」

うぐぅ、キツイ一言に一気に現実に帰ってきてしまう。

 

「あのn━━

「でも、こんな景色も見られたし。こんな誕生日もまぁありよね」

「ありがとねプロデューサー。にひひっ!」

今まで見たなかでも一番の伊織の笑顔に心を奪われていると、車のエンジン音が聴こえてきた。アレは……

 

「どうやら迎えが来た見たいね」

「ほら、プロデューサー。あんたはここまでで良いから。とっと出張に行ってきなさいよね!」

そう言って車に乗り込んで帰っていく伊織を見送りながら俺は━━

 

「いおりんの誕生日マジフタリの記憶ゥゥゥ!!!」

大声で叫ぶのであった。




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