皆さんのお気に入り登録は非常にモチベーションが上がりました。
まずは番外編を書きました。
誤字報告
秋ウサギさん
kimesawaさん
本当にありがとうございます。秋ウサギさんには何度も報告ありがとうございます!
「に、にげろぉ~っ!」
でろりん一行がパプニカに旅立ち3日。彼らは今ギルドメイン大陸中心部の砂漠近くでぐんたいガニの大軍に襲われていた。
「ずるぼんが薬草を取るのに手間取るから!」
「そ、そんなこと言ったてぇ~!」
ぐんたいガニは巨大なカニのモンスター。集団で行動し、でろりん達でも10匹程度なら倒せるレベルだ。
「まさかあんなにいると思わなかったのよ~ッ!」
途中の村で珍しい薬草が高値で売買されている事を知った一行は資金集めに薬草を採りに来た。ぐんたいガニの巣近くに生息する薬草はこの周辺の風土病である熱病に効果があり、砂漠が近く厳しい環境で強く危険なモンスターが多くいることもあっていくらあっても足りない。
ぐんたいガニの巣以外にも自生しているがその数は少ない。巣の周りには確実にある為でろりん達は巣に取りに来た。
彼らは始めは何とか見つからずに薬草を手に入れる。しかし欲が出たのか薬草を山盛り回収した所でぐんたいガニに会い戦闘。次から次に現れるぐんたいガニに逃げ出したのだ。
「だから船で向おうといったんじゃぁ!」
「それじゃあ修行にならないって言ったのはでろりんだぞ!」
まぞっほとへろへろは大急ぎで走り体力の限界が近い。ひ弱な魔法使いに重装備の戦士。砂漠が近く気温が高い場所で体力が持たない。
「ひぃひぃ…」
「だ、大丈夫かまぞっほ?」
4人は限界まで走るがぐんたいガニは執拗に追いかけてくる。年配の魔法使いであるまぞっほは誰が見ても危ないレベルに体力を消耗していた。
「も…もう…無理じゃ…」
「まぞっほ!?ちっ!?」
「ちょっ!?」
まぞっほが倒れるとでろりんがサーベルを抜き前に出る。それを見たずるぼんが足を止める。
「喰らえ!【
ドゴンッ!
でろりんの手から放たれた魔力がぐんたいガニに触れた瞬間に大爆発を起こす。
「今だ!へろへろ!」
「あ、ああ!」
「す、すまんのぉ…」
いくら老人で装備が少ないといっても人を担ぐのだ。体力が減っているがへろへろぐらいにしか出来ない。
「ちっ!走れぇ~!」
「もういやぁ~!」
爆発による煙が収まるとぐんたいガニはまた進軍を始める。彼らの恐ろしい所は集団で諦めず追いかけてくる所だ。
「う…!?」
「が、崖だと!?」
いつの間にか崖に追い詰められた。崖の下は川になっているが下まで30mはあるだろう。
ガチンガチン
「ひぃぃ!?」
ぐんたいガニはハサミを鳴らし威嚇する。数が数なので巨大な音となりでろりん達を恐怖させる。
「死にたくねぇよ~!」
「うわぁぁ!」
「くっそぉぉ!」
男達が慌てるなかずるぼんはどうにかならないか考える。
「……やっぱりもう駄目だぁ~ッ!」
思い付かなかったようで全員が混乱状態になる。
「来るな!来るんじゃない!」
サーベルを振り回すがぐんたいガニはゆっくりと確実に近づいてくる。カニ特有のギョロリとした目が集団で彼らを見る。
「ひぃぃ!」
「はっ!?こ、こうなったら飛ぶしかないんじゃあ…」
「はぁぁっ!?無理よ!絶対無理ッ!」
でろりんの提案をずるぼんが全否定する。
「第一、川がどれくらいの深さかもわからないのよ!?」
見たところ思いっきり跳べば川には確実に着水出来そうだ。
ガラン…………ボドン……
少し大きな石が崩れ、数秒経ち水の音がする。明らかに長い。4人の想像より高いようだ。
「「「無理!絶対に無理!」」」
ガチンガチン
前にぐんたいガニ、後ろに崖。絶対絶命。
「「「「も、もうだめだぁぁ!!」」」」
四人はくっつき泣き喚く。その結果崖の一部に体重がかかり崩れる。
「「「「え?」」」」
ピシピシと嫌な音を立て崖が崩れた。
「「「「いやぁぁぁぁっ!?」」」」
一部のぐんたいガニも巻き込み全員で堕ちていく。彼らの幸運は川が非常に深く、壁や岩にぶつかる事無く着水出来たことだ。
「「「「ブクブクブク…」」」」
でろりん達は随分流されやっとの事で岸に辿りつく。
「い、生きてるって素晴らしいわ…」
「し、死ぬかと思った…」
「まぞっほ大丈夫かっ!?」
「ピューピュー」
まぞっほが多くの水を飲む事以外問題が無かったでろりん達。服はずぶ濡れで散々な事だ。
「ああぁぁ!?無い!薬草が無い!」
「「なにぃ!?」」
全員が持っていた薬草は無く、服を脱いでまで探す。
「あ、あったが……」
「2枚……」
まっぞほのポケットとずるぼんの服に付いていた以外は川に流れたようだ。
「「「そ、そんなぁ……」」」
骨折れ損のくたびれ儲け。彼らはとぼとぼと薬草を持って時間をかけ村へ戻るのだった。
「おねぇちゃ~ん!」
「っ!」
夕方頃村に着くと小さな女の子がでろりん達に駆け寄ってくる。
「は、は~い」
目をキラキラさせずるぼんの前に来る女の子。気まずそうに苦笑いをするずるぼんに女の子は嬉しそうに話しかける。
「お帰りなさい!薬草どうだった!?見つかった!?」
実は女の子の母親が熱病に冒され苦しんでいる。女の子はどうしても薬草が欲しくて村を駆けずり回っていた。その時に村に来たずるぼんに声をかけられ秘密の場所であるぐんたいガニの巣を教えてもらい、代わりに薬草を採ってきてもらう話だった。
「そ、その~」
これで母親を元気に出来ると期待に胸膨らましている女の子。
(い、言えない…欲が出て殆どの薬草を無くしたなんて…)
「どうしたの?」
「え!?えっとその…」
ずるぼんは慌てる。今回で資金も尽きた。装備も戦闘でボロボロだ。この薬草を2つ売っても赤字。更に今夜の泊まる宿代も無い。
(わ、渡すの?ホントに?食事もベットで寝る事も出来ないのよ!?)
悩んでるずるぼんに女の子は次第に表情が暗くなる。
「も、もしかして…」
泣きそうになる女の子。それに対してずるぼんは慌てる。でろりん達にはこの薬草は内緒だった。どうせ大量に取って大もうけする予定だった。一枚ぐらい渡しても大丈夫と思っていた。
「違うの!これには非常に深いわけが…」
ずるぼんは内心泣きそうだった。これはみんなで手に入れた報酬だ。これを勝手に女の子に渡すのは流石に不味い。
「!そ、そうじゃ!大量に取れてどれを渡すか困っておったんじゃ」
「!?そ、そうだな。ずるぼん君とりあえず彼女が誤解するから君の持ってる分を渡して上げなさい」
「え!?」
まぞっほが気付き、でろりんが合わせてくれた。
「ほら、渡してやれよ」
「へろへろ……いいの?」
「ああ。なぁみんな」
「おう」
「ああ」
ずるぼんがみんなに聞くと笑顔でそう言ってくれた。
「じゃあ…ほらこれが薬草よ」
ずるぼんはしゃがんで女の子の目線に合わして薬草を渡す。
「!これでお母さん元気になる?」
「ん。元気になるよ」
「えへへへ…おねえちゃんありがとう!」
「わっ!……ふふふ…」
喜びの余り抱きつく女の子に驚くずるぼん。彼女は笑みを浮かべ女の子の頭を撫でる。
「えへへ……おにいちゃん達もありがとう!」
「ああ」
「ほっほほ」
「へへへ…」
女の子にお礼を言われ、でろりん達は嬉しそうな恥ずかしそうな表情をする。
「じゃあねえ!バイバイ~!」
女の子が去っていくまででろりん達は手を振って見送る。
「バイバイ~。……さてずるぼん何か言う事は?」
「…はい……ごめんなさい…」
でろりんの雰囲気に素直にあやまるずるぼん。
「あ~あ。これで当分は野宿じゃな」
「うっ…」
「はぁ…美味しいご飯にベット…」
「うっうっ…」
まぞっほ達の言葉に胸が痛いずるぼん。へなへなと座り込みしくしくと泣く。
「反省してるみたいだし、次からは事前に言えよな」
「はい……」
でろりんからすれば美味しい話過ぎた。秘密の場所をタダで教えてくれるはず無いのだ。
「今日はもう遅いし野宿の準備でもするか」
「そうじゃな。ワシは川に魚でも取りに行くかの」
随分なれたように野宿の準備をするでろりん達。彼らはまだ知らない。女の子が薬草と大量に取ってきたでろりん達の話をして村が総出で探している事に…
彼らの冒険は終わらない。
これにて一旦終了になります。
短い間ですがありがとうございました。
皆さんの感想やお気に入り登録、評価でモチベーションが上がったのでとりあえずレオナ編(原作ダイ爆発!)まで書くことにしました。
この辺から原作を無視します。ボストンの性格を考慮して自由に動いてもらう為そのようにプロットを書きます。
原作崩壊が起きますの苦手な方には申し訳ないです。
後、文章能力が無いのは自覚してます。
皆さんに状況や会話流れ、心境など旨く伝わったか?それだけが不安です。
今後とも成長していきますので下手になったら教えてくれたら嬉しいです。
長文でしたがここまでありがとうございます。
次回は書き次第連続投稿します。