エビの大冒険   作:彼是

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この前書き予約時に書いているものです。その為、この作品を楽しいで貰えたかわからず書いてるんですよ。
不安で何か書かなきゃ。と思うんですが必要ですかね?

めちゃくちゃ今さらですがお気に入り登録、感想ありがとうございます!おかげでモチベーションも上がり小説がまた書けます。
そしてボストンさんはハンターハンターの世界の方が合うのでは…と思いました。

なので短編小説を書く予定です。


ボストン初めて旅に出る。

「それじゃ行ってくる」

 

「気を付けて下され」

 

「…ね~じいちゃん。なんで俺はダメなんだよ」

 

「ピィピィ!」

 

 満月の日。夜の浜辺に私を見送る為に島の皆が集待ってくれた。その中でも不機嫌なの顔をしているのがダイとゴメちゃんだ。

 

「言ったじゃろ?ダイではまだ周囲は危ない。もう少し大人になってからじゃ」

 

「ええぇ~」

 

「ピィ~」

 

 仕方ない。ダイはまだ幼い。いくら近接戦闘や術…呪文がある程度出来るようになっても、本気のマーマンにも勝てない。

 

「そうだな。次の訓練で私に一撃を入れる事が出来れば一緒に冒険に出よう」

 

「本当!?」

 

「ああ。もちろん」

 

 私に一撃入れられるなら、私が助けに入るまで耐えれるだろうから問題ないだろう。

 

「む。そろそろか。では行ってくる」

 

「ボストーン!無事に帰ってきてね~」

 

「ピィピィ~!」

 

「「ガウガウ~!」」

 

 満潮になった時に出発したかったのでハサミを上げてダイ達に別れを告げ、月明かりが照らす海を進む。目指すはラインリバー大陸だ。

 

 

 

 

「ここは【ロモスの森】か…」

 

 北へ進むと大きな浜辺を見つけたので、そこから森を進み、看板を見つける。そこには『ロモスの森。北にロモス王国。東にネイルの村』と書かれていた。

 

「凄いな。簡単に迷ってしまった」

 

 周囲を見れば見分があまりつかない。ブラスからロモスの森は非常に迷いやすく、入るなら準備をしていくようにと言われたのに気が付いたら入ってしまっていた。

 

「さて、どうしたものか」

 

 ネイルの村を目指すかロモス王国を目指すか。この看板の北がロモスだという事は反対はデルムリン島だ。帰るものいい。

 

「よし。帰ろう」

 

 皆へのお土産の果物も沢山取った。何度か気性の荒いモンスターにも出くわしたし、話のネタも手に入れた。

 

「グッルルル…」

 

「ん?」

 

 腹を空かせたモンスターが私を威嚇している。羽が生えたキラータイガーの様なモンスターは確か…

 

「ライオンヘッドか」

 

「ガアアァ!!」

 

「【サミング】」

 

「キャインっ!?」

 

 噛み付きを回避して、ハサミ軽くを目に当て目潰しする。無駄な殺生をするつもりは無い。相手が痛がってる間にここを離れよう。

 

「グルルアァァアッ!!」

 

「!?」

 

 ライオンヘッドは口に魔力を溜め、【閃熱魔法(べギラマ)】を私に向って放つ。

 辛うじて避ける事が出来たが中々の熱量で周囲の一部の木が黒く燃え尽きるほどだ。

 

「【スコール】」

 

「!?」

 

 私の術で周囲に雨を降らし、森への引火を最小限に留める。更にラインヘッドには調節した雨粒を叩きつける。

 

「グッウウゥゥ……」

 

 スコールは冷たい雨粒を叩きつけ、周囲を【玄武地層】へ変える。また敵に当てる事で体温の急激な低下、飛行や行動力の低下等の影響を与える事が出来る。

 

「グルルルル…」

 

 まだ諦めていないようで威嚇を続けるライオンヘッド。私もそろそろ面倒になってくる。

 

「仕方ない」

 

 警戒するライオンヘッドの横に移動する。ライオンヘッドの能力では私の動きは見切れない。

 

「ガウッ!?」

 

「【短勁】」

 

 驚き無防備の腹部にハサミを抉りこみ、殺さない程度に抑えた気を送る。

 

「キャインッ!?」

 

 本来は膨大に気を送り、内部をボロボロにする体術だが殺す必要も無いので酷い痛みに抑えておいた。それでも腹部はハサミと気で青白く変色しているので骨折、内出血は起きているだろう。

 

「キュゥンキュゥン……」

 

 ライオンヘッドは涙目になり白旗を上げるように腹を出し降参している。

 

「ふう」

 

 疲れた。手加減というのも相当疲れる。殺してもいいのだが、デルムリン島のモンスター達を知ってから邪悪な魔物以外殺す気になれない。

 やはり、お腹を空かせていた様でお土産の果物を出せば恐る恐るだが食べた。

 

「シャリシャリ…」

 

「どうだ。うまいか?」

 

「グル…」

 

 果物も食べれるようで少しは打ち解けたと思う。食事は大事だな。携帯食料ぐらいは常に持ち歩こう。

 

「いいか?これからは無闇に襲わず、交渉から入るんだぞ。そうすれば食料ぐらいくれるだろう」

 

「グル!」

 

 この森に住んでるなら道案内や迷子捜索、護衛と仕事には困らないはずだ。

 

ガサガサ

 

「グルル!」

 

「?」

 

 気の上から気配がする。どうやら私達の戦いに気付いた何かが近づいているようだ。

 

「だれだ?」

 

「ッ!?」

 

 木の上にはピンク色の髪の人間の女がいた。ゴーグルにオレンジの【旅人の服】に金の筒の様な物を手に私達を見ていた。

 

「………」

 

「グルルル……」

 

 ライオンヘッドと女が警戒し合う。

 

「待て。私はロブスター族のボストン。君の名前は?」

 

「え?」

 

 女はキョトンとした顔をした。

 

「えっと……マァムよ」

 

「マァムよろしく。こいつはライオンヘッド。訳あって戦闘をしていたが、もう終わった。そしてこれ以上森を荒らす事は無い」

 

「そ、そう」

 

 マァムは驚いた顔をしていたが私の話しを聞いて少しは落ち着いたらしい。

 

「……貴方話せるのね」

 

「?ロブスター族は皆話せるぞ?」

 

「ロブスター族って?」

 

「遠い島に住んでいた種族で今は私以外どこにいるかわからない」

 

「!?ご、ごめんなさい」

 

 私の話を聞いてマァムはすまなさそうに謝る。どうやらロブスター族はこの近くには居ないようだ。

 

「貴方は悪いモンスターに見えないわね」

 

「ロブスター族はモンスターではないぞ?」

 

「え?ごめんなさい…」

 

 なんかマァムは謝ってばかりだな。

 

「マァムはネイルの村かロモス王国から来たのか?」

 

「ええ。私はネイルの村から来たの。炎が見えたから、てっきりライオンヘッドが旅人を襲ってると思ったのよ」

 

「……」

 

「キュゥ……」

 

 ジッとライオンヘッドを見ると手で顔を隠し震える。怒っていないよ?本当だよ?

 

「でもボストンさん?はよく無事だったわね」

 

「これでもロブスター族の中では強い方だからな」

 

 マァムも警戒を解き、木から下りてくる。そして少し雑談をする。

 

「なるほど。私の見た目は目立つか」

 

「ええ。ロブスター族はみんな知らないからモンスターだと間違われるわ。ただでさえこの森は迷いやすく凶暴なモンスターも居るのに」

 

「……」

 

「キュゥ…」

 

 ライオンヘッドは完全に牙を折られたモンスターになり、大人しい。こんなモンスターばかりなら私もモンスターを間違われないのではないだろうか?

 

「あはは…本当はライオンヘッドは危険で恐ろしいモンスターなんだけど」

 

「?たぶんお腹が減っていたからじゃないか?」

 

「流石にそれは…」

 

 そうか?見れば食事を上げれば仲良くなれそうだが…そうだ。

 

「マァム。このライオンヘッドを雇ってやってくれ」

 

「はぁ!?」

 

「グル!?」

 

 二人は驚いた顔をして私を見る。何か変なことを言ったかな?

 

「多分ライオンヘッドはいつもお腹が減ってるから人を襲うんだろう。このライオンヘッドは賢い。この森の道案内や護衛を対価に食料を渡せば人は襲わないだろう」

 

「正気!?ライオンヘッドよ!?」

 

「グルル!」

 

「?人を襲うのか?」

 

「キュゥキュゥ……」

 

 腹を出して涙目になるライオンヘッドを見てマァムはため息を吐く。

 

「……確かに魔王が居た頃ならともかくライオンヘッドが人を殺した話は聞かないわね」

 

「果物が好物な様で美味しそうに食べていたぞ」

 

「そうなの?」

 

「キュゥンキュゥン」

 

 必死に頷くライオンヘッドにマァムが折れてくれた。

 

「はぁ…わかったわ。確かにこのライオンヘッドなら皆は受け入れてくれるかも」

 

「おお!ありがとうマァム!よかったなライオンヘッド!」

 

「グルグル!」

 

 ライオンヘッドと共に手を取り喜びを分かち合う。そうだ。

 

「よし。この鱗とこれをこうして…後は布にと……出来た」

 

「どうしたの?」

 

「グル?」

 

「これで他のライオンヘッドと区別が付くぞ」

 

「これは…!?」

 

 私が装備していた【魚鱗】をネックレスにして首からかけてやる。それと文字を書いた布をリボンにして括りつけてやる。

 

「グル?」

 

「うん。よく似合ってる」

 

「…ええ。本当によく似合ってるわ」

 

「グルル!」

 

 文字には『御用があれば果物でお任せ!』と書いておいた。これでリボンがボロボロになる位には認知され魚鱗で判断付くだろう。

 よろこんで見せびらかすように歩き回るライオンヘッドに私達は自然と笑みを浮かべる。

 

「……そろそろ行こうかな」

 

「え?もう行くの?」

 

「グル?」

 

 随分と話し込み、夜も深くなった。いつの間にかマァムとライオンヘッドは仲良くなり、頭を撫でるほどになっていた。

 

「私はデルムリン島を拠点にしている。また遊びに来るさ」

 

「……そう」

 

「グル…」

 

 寂しそうにしてくれるのは正直うれしい。しかし冒険をして4日そろそろ帰らねばならないだろう。

 

「次はネイルの村に遊びに行く事にするよ」

 

「本当?」

 

「ああ」

 

 まだまだ冒険したり無い。次はネイルの村に行ってからロモス王国へ行くもの面白いだろ。

 

「それでは元気でな」

 

「ボストンも元気で」

 

「グルル…」

 

 私は二人と別れた後3日かけてデルムリン島へ帰り、島のみんなに冒険の話をする。

 島のモンスター達の間でリボンと魚鱗のネックレスが流行ったのは予想外だった。私は数日間海底へ魚鱗を探す羽目になった。

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