思い付きで作った作品です♪暇潰しにどうぞ!

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とある勇者の物語

『これで終わりだ!魔王!!』

『グァァアア!!』

永かった、これで俺たちの旅も終わりを迎えることができる…

『起きて、起きてよ!勇者!!』

『ハッ…』

あれ!?ここは…俺は魔王に打ち勝ったはずじゃ!?

『ここは…?魔王は…?』

『なに寝ぼけてるの!ここは宿屋よ!今日は魔王討伐の決行の日じゃない!』

魔法使いは少し苛立ちながら俺にそういった。

改めて見渡せばここは宿屋だ…なんだ…ただの夢だったのか…

『ごめん、寝ぼけてたみたいだ…』

『しっかり、しなさいよね…戦士と僧侶はもう起きて準備できてるんだから…』

魔法使いはあきれながらそう答える。

『うん。すぐ身支度を整えるよ。』

魔王と戦う日にこんな夢を見るなんてな…しっかりしないと勝てるものも勝てなくなる。

『ロビーで待ってるから早く来なさいよね。』

魔法使いはそう言い俺の部屋を出た。…俺も行かないとな。

 

『みんなごめん、待たせた!』

『遅いぞ!勇者!!』

『やっときたわね!』

『あらあら、勇者様はお寝坊さんね。』

『ごめんごめん…』

俺がそういうとみんなは呆れつつもにこやかにまったくと言ってくれた。

今まで俺を支えてくれた大切な仲間たち。

前衛で魔物を倒し、道を切り開いていった戦士、後衛で魔法で一気に魔物を殲滅したり、うち漏らしを処理していった魔法使い、俺たちが常に万全な状態で闘えるよう回復魔法を最適なタイミングで施す僧侶…彼らの一人でも欠けていれば今の俺たちはいなかっただろう。

『黙りこんでどうした?』

戦士が訝しげに言う。おっとつい物思いに浸ってしまった。悪い癖だ…

『いや、なんでもない…みんな、いよいよ最後の戦いだ!俺達で人類の平和を取り戻そう!』

『おう!』

『ええ!』

『フフッ!』

俺の俺たちのパーティーなら魔王を倒せる!

 

『よく来たな!勇者!!褒めてやろう!だが貴様達はここで終わりだ!!!』

俺たちは魔王城に侵攻した。様々な苦難を乗り越え魔王のもとにたどり着くことができた。だがなぜだ…?

『お前はここで終わりだ魔王!みんな、行くぞ!』

俺が言葉を発し、魔王と俺たちの戦いが始まる。

俺の指示を聞き的確に動く仲間たち、追い詰められる魔王。危なげなく理想的な戦況、だがなぜだ…

なぜ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレノミタユメトオナジナンダ…?

『これで終わりだ!魔王!!』

いや、あれはあくまで夢だ!考えるな!

『グァァアア!』

俺の一撃を受け魔王は打ち倒された。

『やったぞ!俺たちの勝ちだ!』

『やったわね!勇者!!』

『皆様お疲れ様でした。…勇者様いかがなさったのですか?』

『…いや、なんでもない。みんな、よくやった!帰ろう!王都に』

そう、俺が思ってることはただの偶然の重なりだろうから…

王都に戻り王様に魔王を討伐したことを伝えると王様は歓喜し式典が行われることになった。

仲間たちは喜び各々の今後と夢を語り合う。王都の人々は沸き祝福の声をあげる。俺が望んでいたもの、そうだ…これで良かったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『起きて、起きてよ!勇者!!』

『ハッ…』

あれ!?ここは…俺は魔王に打ち勝ったはずじゃ…!?

『ここは…魔王は…?』

『なに寝ぼけてるの!ここは宿屋よ!今日は魔王討伐の決行の日じゃない!』

あれは夢…!?いや、そんなはずはない!あんなリアルなゆめあるものか!?

 

『起きて、起きてよ!勇者!!』

あの日から俺は何度も何度も魔王を倒していった。そして…

 

『起キて、オキてよ!ユウ者!!』

『う、うぁぁああ…!!』

俺はすぐに転移魔法を使って逃げた。悟ったのだ。魔王を何度も殺そうともこの悪夢からは逃れられないことを…

逃げた先で俺は勇者であることを止めた。辺境の村で地道に働くことにした。

村で働くうちに村長の娘と交際、結婚した。

子供ができた。裕福とは言えなかったが幸せな人生を歩んでいった。そして…

『アナタ…』

『今までありがとう…』

俺の人生は今終わりを告げようとしている。これで良かったんだ。これで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オキて!オキてヨ!!ユウシャ!』

『ハッ』

あれ、ここは…なんで!?

『なニ寝ボけてるノ!ここハやド屋よ!キョうは

魔オウとウ伐の決コウノ日じゃナい!!』

なんで…ナンでなんでなんでなンデナンでなんでなんでなンデナンでなんでなんでなンデナンでなんでなんでなンデ!!

『はハッ!ふひゃひヤひゃ!!ヒャヒャヒャヒャ!!!』

『ちょっと、どうしたのよ勇者!ぅッ!なんで…どうして…な…』

剣で魔法使いを刺したら彼女は呆気なく死んだ。

そうダ…最ショからこうすレば良かッタんダ。

ヒヒヒハハハ…

『やめ…ぐぁっ!』

『勇者様っウ!』

『ひ、い、嫌ッ…』

おレは目に付くもノみんナ殺しテいった。仲マもまちの人ビとも、魔物モ、みんな、皆、ミンナ、殺して殺シテ、コロして、コロシテ…そのうチ、誰もいなクナッちゃっタ。ひヒャヒャヒャハ!

イキてるのオれ一人ダけ…これでこれで悪ムカr

 

『オキテヨ!オキテヨ!ユウシャ!!』

『ハッ』

なんで、何でだよ…

『嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌ダァアアア!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界は遊戯(ゲーム)の世界、勇者は神の悪戯か、この世界の真実を知った。だが抜け出すことはは叶わない。勇者は魔王に勝つことが定められた運命であり、勝ち得た先に神は未来を用意しなかった。故に永遠に終わらない戦いを続けるルールに従うしかない。そう…永遠に…

                  Fin




これで終わりです♪最後まで読んでいただきありがとうございました!

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