FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

103 / 228
オリジナルの2話目です。
メモアプリに書いてたからあまりわかんなかったけど、意外と文字数少ないなぁ…


ボディーガード

「私を、この国から出る手伝いをしてほしいの」

 

「この国から出たいって、なんでまた」

 

リートが呆れた顔でアマネに聞くと、アマネは一気に不機嫌そうな顔へと変貌する。

 

「私、実は家出してきたの」

 

「家出?」

 

「ルーシィみたいですわね」

 

「ルーシィ?誰それ」

 

「オレたちの仲間だ」

 

「私たちは魔導士ギルド妖精の尻尾の一員ですのよ」

 

アマネはリートたちの言っている意味が分からないのか、呆けた顔をして聞いていた。

 

「魔導士ギルド?なにそれ?どういう集まり?」

 

「へ?」

 

「オマエ、ギルドを知らねぇのか?」

 

リートの疑問に、アマネは当然とでも言いたげに胸を張る。

 

「知らないわ、そもそもこの国はあまり魔法は流通してないの、だから使える人が時々いるかいないか位でしか知られてないのよ」

 

 

「まぁ、魔法があまり知られていないのは知ってたが、魔導士ギルドまで知らねぇとは思ってなかったな」

 

「ちょっと意外ですわね」

 

アマネは話しがそれていることに気がつき、パンパンと手を二回叩く。

 

「で、話しを戻すけど、どうなの?私のボディーガードになってくれる?」

 

「ボディーガードっつったってそう何回も襲われる事はねーと思うんだが…」

 

「そんなの分かんないじゃない、それに…アンタがボディーガードをしてくんなきゃここで服を破いて悲鳴を上げてアンタに襲われたと叫び続ける」

 

「なんてやつだ…」

 

そんなことを言われたら、リートの残っている選択肢は一つしかなく

 

「はぁーわかった、ボディーガードでも何でもやってやりますよ」

 

ボディーガードを引き受けたリートに対し、アマネの表情はパッと明るくなる。

 

「ホントに?!!」

 

「あぁ」

 

「言質とったからね、後でやっぱりやめるとか言っても遅いから」

 

「分かった分かったよ」

 

(やった!!)

 

アマネは後ろを振り向き小さくガッツポーズをとると、改めてリートの方に振り返る。

 

「じゃあ、これからヨロシク!!」

 

「はいはい」

 

チョンチョン

 

「?」

 

リートは足下をラリカが突ついているのに気がつき、ラリカの方をみる。

 

「いいんですの?そんな簡単に了承してしまって」

 

「じゃあオレに変態にでもなれと?」

 

「そういうわけじゃありませんけれど」

 

「まぁ、しばらく付き合ってやれば飽きるだろ」

 

「…だといいですわね」

 

「じゃあそうと決まればさっさと行きましょう!!」

 

アマネは、リートの手を引いて歩き出す。

 

「はいはい、どこへでもお供しますよお嬢様」

 

リートの言葉にアマネはムッとし、リートの顔に指を差す。

 

「お嬢様はやめて、私、その呼ばれ方嫌いなの」

 

「は、はぁ…じゃあなんと呼べば?」

 

「私はアマネよ。人には名前があるんだから、ちゃんと名前で呼んでくれないと」

 

「そ…そうか…それはすまん…じゃあアマネ」

 

アマネは指を下ろすと、ニコリとリートに笑いかけた。

 

「うん、よろしい。じゃあ私も名前で呼ばないとね。アナタたちの名前は?」

 

「お…オレはリート」

 

「私はラリカと申しますわ」

 

「リートにラリカね、うん!!覚えたわ」

 

「じゃあ、行きましょ♪リート、ラリカ」

 

その後三人は街の観光を楽しみ、気がつけば夕方になっていた。

 

「あー、楽しかったー!!」

 

「そりゃよかったね…」

 

「こっちは連れ回され続けてクタクタですわ」

 

アマネとは相対的に、リートとラリカは疲れきりベンチに座り込んでいた。

 

「だらしないわねぇ、それでも私のボディーガード?」

 

「無理強いした挙げ句に貶してくるのやめてくれない?」

 

「じゃあ、最後はアナタたちの家に行きましょうか」

 

「「はぁ!!?」」

 

「言ったでしょ?この国を出るって。私、今家出中なんだから行く宛も帰る場所もないの、だからアナタたちの家に泊めて♪」

 

「マジで?…」

 

「うん、マジで」

 

「いや、さすがにそれはマズイので大人しく自分の家に帰りましょうとかになったりは………?」

 

「ふーん……」

 

アマネはワンピースから少しだけ肌を見せると、大きく息を吸い込む。

 

「きゃあぁぁぁ!!!誰か助けてぇぇぇ!!!痴漢よぉぉぉ!!!!!」

 

「◎△$♪×¥●&%#?!」

 

リートは頭にラリカを乗せ、脇にアマネを抱えて、その場から慌てて離れていく。

 

「おまえぇぇぇぇ!!!!何してくれてんだァァァ!!!!!」

 

「じゃ、このままアナタの家までヨロシク♪」

 

「ふざけんなぁぁぁ!!!!」

 

「色々とカオスですわね」

 

 

………

 

 

その後リートは、アマネとラリカを抱えたまま船に乗り込み、マグノリアへと向かうことになる。

 

「うっぷ…やっぱ乗り物ダメだ……下ろして…今すぐ……下ろして……」

 

「どうしたの?リートは」

 

「リートは昔から乗り物全般がダメですのよ」

 

「ふーん…変なの」

 

………

 

 

マグノリアに到着したリート達は、真っ先に妖精の尻尾のギルドへと向かっていた。

 

「ねぇ、これから行く…その……フェアリー…テイル?ってどんなところなの?」

 

「んー、いいところだよ。ただ個性的な奴は多いけど」

 

「ほとんど変人ですわ」

 

「成る程、アナタたちみたいなのが沢山いるって事ね」

 

「「ケンカうって(る?)(ますの?)」」

 

「アハハ!!冗談よ冗談」

 

リートたちがギルドに向かう道中も、マグノリアの街はアマネには新鮮だったのか、常に目を輝かせていた。

 

「うわぁースゴーイ!!あっ、あそこも面白そう!!アレも、あ、コレも!!」

 

「元気だなぁ」

 

「スゴい体力ですわね」

 

「仕方ないじゃない。私にとってはどんな物でも新鮮に感じるんだもん、全部見て回るのに1日じゃ足りないわ」

 

アマネを連れてなんとか妖精の尻尾にたどり着いた二人は、ようやくの思いで一息つく。

 

「ただいま…」

 

「ただいま戻りましたわ…」

 

リートとラリカの帰宅を、妖精の尻尾のメンバーは快く出迎える。

 

「お?帰ってきたかリート」

 

「お帰り~」

 

「おせぇぞリート!!」

 

「リート~聞いてよーまたナツがねー」

 

いつものリートと同じメンバーも、数人見当たらないが、今いる人達は出迎えてくれる。

 

「あ、お帰りなさい。リート」

 

ミラは嬉しそうにリートに駆け寄っていくが、その途中で足がピタリと止まる。

 

「おう、ミラ、ただいま…ってどうした?スゲェ笑顔だけど目が笑ってねーぞ?」

 

「リート…後ろの女の人は誰?」

 

リートの後ろにはアマネが居り、リートは慌てて説明しようとするが、ふとアマネのイタズラ心に火がついてしまった。

 

「あら、私が誰かって?私はこの人の彼女よ♪ね?ダーリン」

 

「うおおおぉい!!!?ちょっ!!今そんな事言ったら」

 

リートの彼女であるミラ、そんな彼女だからか、アマネの台詞を聞いてから、顔はどんどんと豹変していく。

 

「それはホントウ?ねぇ、リート?」

 

「ウソウソ!!コイツが冗談言ってるだけだって!!」

 

「ヒドイわダーリンったら、今日だって私とデートしてくれたじゃない」

 

「リート?」

 

「紛らわしい言い方すんじゃねーよ!!!ってかラリカからも何か言ってくれ」

 

「皆様聞いてくださいます?今回の仕事の報酬で私は拷問器具を新調することにいたしましたのよ」

 

「今その話し必要!!?」

 

リートは顔を青くして、ミラの方に振り向く。

 

ニコッ

 

ミラは満面の笑みで、リートを見ている。

 

(こんなに恐怖を感じる笑顔は初めてだ………)

 

笑顔からのサタンソウルに変身したミラは、リートに歩み寄る。

 

「おおおおおおちつけ、決してオマエが考えてるような事にはなってないから」

 

「あんなことや、こんなことだってしたクセに~♪」

 

「頼むからちょっと黙っててくんない!!?」

 

アマネがボソッと呟いた台詞は、当然ミラにも聞こえていた。

 

「言い訳は後で聞くわね♪」

 

「ちょっ…マジで?ねぇ、ちょっと…イヤ…ホントに………ぎゃあぁぁぁぁ!!!!!」




わんぱくお嬢様のアマネ、こんな娘が身近にいると人として何かを失いそう…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。