FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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書き貯め無くなっちった。(ゝω・´★)

ちゃんとした敵すらまだ出てきてないという悲しき現実!!!


執事の実力

「ここら辺でいいじゃろう」

 

マカロフが連れてきた場所は、マグノリアの広場だった。

 

リートは広場の辺りを見渡し、不安そうな顔つきになっていた。

 

「マスター、ここら辺って言うけど…ここから見える場所に建物があるんだけど、壊れたりしませんかね?これ」

 

「それは、オマエ次第じゃ」

 

「まさかの人任せ!!?」

 

「冗談じゃ、安心せい ホントにマズイ時はワシが止めてやる」

 

「今の冗談は心臓に悪いんですが…」

 

リートとエウスは広場の中央に立ち、お互いに向かい合う。

 

「準備はいいか小僧」

 

「いいですけど…あんたオレにだけ口悪いけど、何かオレに恨みでもあるんですか?」

 

「アマネお嬢様に気に入られている事が私にとっては気に食わん」

 

「何か理不尽…」

 

リートは両手に氷を纏い構えをとり、臨戦態勢に入った。

 

「リートー!!がんばれー!!」

 

「負けたら承知いたしませんわよ!!」

 

妖精の尻尾のメンバーも、リートとエウスの戦いの邪魔にならない位置から観戦していた。

 

「執事のおっちゃんもがんばれよー」

 

「いい勝負期待してるぞー」

 

 

「…ずいぶんと賑やかなギルドですね」

 

エウスの言葉を聞いて、リートはニヤリと笑った。

 

「あぁ、いいギルドだろ?」

 

「えぇ、まったく」

 

 

「両者共に準備はよいな?…では、始めぇい!!」

 

マカロフの掛け声と共に、リートは距離を詰めようと、一気に前に飛び出す。

 

フッ

 

「!!」

 

しかし、リートが前に飛び出したときには、視界からエウスの姿は消えていた。

 

「反応が遅い」

 

「!!?」

 

ヒュン

 

エウスは、リートの後ろに回り込み手に持っていた細剣を振り下ろしていた。

 

リートはギリギリで剣をかわし、脚に氷を纏いエウスの顔目掛けて蹴りを放つ。

 

ガキィン!!

 

リートの蹴りがヒットする前に、エウスが剣でガードしていた。

 

「ほぅ、瞬発力は上々と言ったところですかな」

 

「つーか、その剣はどっから出したんだよ…アンタさっきまで何も持ってなかったじゃん」

 

「執事ですので」

 

「アンタそれ言えば説明してることになってると思ってないか?」

 

オオオォ!!!

 

二人の攻防に歓声が上がった。

 

「さて、続けるぞ小僧」

 

「小僧って…」

 

エウスはまたその場から高速で動き、リートの視界から消える。

 

リートから少し距離の離れた場所から現れたエウスは、剣を鞘に戻し腰に装備した状態になり、懐からある物を取り出す。

 

「ナイフと…フォーク?」

 

ヒュ

 

エウスはナイフとフォークを5本ずつ取り出すと、リートを囲むように放り投げる。

 

(何する気だ?)

 

「曲がりなさい」

 

エウスの放り投げたナイフとフォークが、中心にいるリートに向かって軌道を変える。

 

「いぃ!!?」

 

ガキキキィン!!

 

リートは慌てて自分の体に氷を纏うことで、防御に成功する。

 

「っぶね」

 

「すぅぅぅ…」

 

「!!?」

 

防御を解いたリートの懐にエウスが入り込み、掌をリートの腹に添えて息を吸い込んでいた。

 

「はっ!!」

 

ズドン!!

 

「がはぁ!!」

 

エウスの掌から衝撃波がリートの体を貫き、リートを勢いよく吹き飛ばした。

 

ズザザァァァ

 

リートは倒れることなく地面に手足をつけ、踏ん張りを効かせる。

 

「どうした?逃げてばかりか小僧」

 

「言ってくれるじゃねぇか…なら次はオレの番だ!!」

 

リートは地面を蹴り、エウスに向かって突進する。

 

「バカの一つ覚えのようなことをしますね」

 

バッ!!

 

ピキィン!!

 

「!!」

 

リートはエウスの足下の地面を凍らせ、動きを制限する。

 

「これは!!?」

 

「氷竜の陣円」

 

ぐるん

 

「!!?」

 

一気に距離を詰めたリートは、脚に氷を纏い、空中で回転して踵落としを仕掛ける。

 

ドカァン!!

 

グググッ

 

エウスは両手をクロスし、リートの踵落としを、頭上で受け止めた。

 

「なかなか…どうしてこれは」

 

「ふっ」

 

リートは踵落としに使った足に力を入れ、エウスの腕を台にして、エウスの斜め後ろに飛び上がる。

 

「氷竜の…」

 

リートの掌に、氷の柱が出来上がる。

 

「柱弾!!!」

 

ドゴォ!!

 

「かはぁぁっ!!」

 

氷の柱を背中にぶつけられたエウスは、なすすべなく吹き飛ばされる。

 

壁まで吹き飛んだエウスの場所は、煙で隠れてしまっていた。

 

「どうだ、結構効いたろ?」

 

コツコツコツコツ

 

煙の中からエウスが、頭から血を流しながら歩いて出てくる。

 

「えぇ、今のはかなりの攻撃でした…昔の私なら如何様(いかよう)にでも出来たと思われますが……いやはや、歳には勝てないもんですな」

 

「ヘッ…クソッ今の受けて平然としてやがる…」

 

「さぁ、まだまだ続けますよ」

 

今度はエウスがリートに向かって飛び出し、細剣をリートの胸目掛けて突きを放つ。

 

パシッ

 

「ぐっ…」

 

リートは、白羽取りで突きを受け止めエウスの攻撃を止める。

 

「なるほど…受け止めましたか」

 

「へっ…このくらいなら……なんとかな」

 

エウスとリートが、お互いにニヤリと笑うと、エウスは剣を離し体を捻ってリートに裏拳を仕掛ける。

 

「!!?」

 

ヒュン!!

 

リートはしゃがんで裏拳をかわし、エウスの拳は空を切った。

 

「なろっ!!」

 

立ち上がると同時に、リートは、エウスの顔を目掛けて拳を突きだすが、エウスに片手でアッサリと止められてしまった。

 

グイッ

 

「!!」

 

エウスがリートの手を軽く捻りながら下に下げると、リートは関節を決められ、膝まずいてしまう。

 

「くっ…」(立てねぇ…)

 

「終わりですかな?」

 

「まだっ……だ!!」

 

リートは、しゃがんだ状態からエウスの足を刈り体制を崩させた。

 

「なっ!!」

 

ガバッ

 

「くらいやがれ!!!」

 

体制を崩したエウスにリートは全力のパンチをおみまいし、エウスを後方へと吹き飛ばした。

 

ドカァァン!!

 

「はぁ…はぁ……」

 

ガラガラガラ

 

エウスは建物にぶつかり、崩れた建物がエウスの体を隠している。

 

ガラガラ

 

しかし、瓦礫から出てきたエウスは、血だらけだがケロっとした顔で歩み寄ってきた。

 

「へへっ…アレだけやってまだ平然とできんのかよ…」

 

リートは、勝ち目がないと思い少しだけ笑ってしまう。

 

「まぁ、そろそろいいでしょう」

 

エウスは臨戦態勢を解いて、肩の力を抜いた。

 

「は?そろそろいいって…何が?」

 

「認めてあげますよ、あなたはアマネお嬢様のボディーガードになるための素質を十分に持っている…私の負けです」

 

「………え?」

 

「それまで!!勝者リート・イクシーズ!!!」

 

ワアァァァァ!!!

 

「やりましたわね!!リート!!」

 

リートの下に、アマネ、ラリカ、ミラが走って近づいてくる。

 

「お疲れ様リート」

 

「あのエウスに勝つなんて、やっぱり私の目に狂いはなかったわ!!」

 

 

「あ…あぁ…」

 

「どうかしましたの?」

 

(なんか…府に落ちねぇっていうか…なんと言うか…)

 

「いや、なんでもねぇ」

 

 

「お嬢様」

 

エウスはアマネの下に来て頭を下げる。

 

「申し訳ありません。執事ともあろうものが、お見苦しいところをお見せしてしまいました」

 

「構わないわよ、あ、でもこれで今すぐ家に帰るって話しはなしよ?」

 

「ええ、承知しております」

 

エウスが了承したことに、アマネは呆気にとられた顔をする。

 

「あら、意外とあっさり手を引くのね」

 

「敗者は勝者に口出しができませんので」

 

「そう…そういうところは融通が効くのね」

 

「当然でございます。そして、リート」

 

リートはエウスに名前を呼ばれたことに、少しだけ驚いた。

 

「なんですか?」

 

「貴様と少しだけ話がしたい、数分でいいから時間を寄越しなさい」

 

「あ…あぁ、それは構いませんけど……」

 

「よろしい、それから…マカロフ様」

 

エウスは、マカロフにも声をかける。

 

「?なにか用かのぉ」

 

「マカロフ様にも少しだけお時間をいただきたいのですがよろしいでしょうか?」

 

エウスの真剣な顔に、おもわずマカロフも、真剣な顔つきになる。

 

「わかった…」

 

リートとマカロフは、エウスに連れられ人気のない裏道で話しをする事になった。

 

「この辺りなら誰もいないだろう」

 

「で?なんですか?話って」

 

「あぁ、リート貴様がアマネお嬢様のボディーガードとなった以上、アマネお嬢様の現状について教えておこうと思ってな」

 

「アマネの現状?」

 

「アマネお嬢様は…婚約者に……いや正確には我が国の王子に、命を狙われている」

 

「「!」」




さてと、そろそろ敵をちゃんと出すために本気を出しましょうか( ̄^ ̄)
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