FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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夜勤明けて寝て起きて、40分で書き上げて投稿!!!

あ、絶対にアカンやつや……体がとかじゃなくて本文が……


婚約者か暗殺者か

時は少し戻り、シャルエラ王国の王の城では、シャルエラ王国の王子であるジルクが国の騎士を使いアマネを捜索していた。

 

「アマネは見つかったのかい?」

 

ジルクの質問に、騎士団長は震えながら答える。

 

「いえ、未だ見つかっておりません」

 

「見つかっておりませんじゃねぇんだよ!!!」

 

ジルクは、手に持っていたグラスを騎士団長に投げつける。

 

「いいか!!!アマネはボクの妻になる女だぞ!!!草の根分けてでも意地でも見つけ出せ!!!今日中にだ!!!」

 

「し……しかし、手がかりひとつない状況では…既に何人かの部下も別の国へと派遣し捜索範囲を広げております。これ以上の捜索手段はないかと……」

 

「なら、この国に残っている騎士全員を世界中に派遣しろ!!!そんな事もできねぇのか、この無能が!!!」

 

「しかし……それではこの国の警備が…」

 

「警備なんか知ったことか!!!アマネが見つかってない状況で言い訳ばかりしてるんじゃねぇ!!!」

 

「いいか!!!お父様が他国へ行っている今は、お父様が戻ってくるまでの1ヶ月間は、ここはボクの城でボクが主なんだ!!!ボクの言うことが絶対なんだ!!!」

 

「それに!!!」

 

ジルクは、窓際に座っている男に指を差す。

 

「金で雇ったアイツがいれば、ここは絶対安全だ!!!ボクは絶対に安全なんだ!!!」

 

「王子は無事かも知れませんが…国民は…国民たちはどうなるのですか!!!」

 

「国民?知ったことか…死のうが生き残ろうがボクの知ったことじゃない。王あっての国だろうが」

 

騎士団長は、拳を強く握り歯を食い縛る。

 

 

「それでは…国民に死ねと……申すのですか…」

 

「別に死ねと言ってる訳じゃない、ただ…ボクの言うとおりにできないカスは殺すかもしれないけどな」

 

「このっ…」

 

ドスッ

 

「!!」

 

騎士団長が前に出ようとすると背中を、触手のようにウネウネと動いている鋭く尖った(きん)が騎士団長を貫いていた。

 

「がはぁっ…」

 

 

「やめときな、王子様に手ぇ出そうとするのは、死刑は免れねぇぜ?」

 

窓際に座っていた男は、立ち上がり倒れている騎士団長のもとへ歩み寄る。

 

「安心しな、急所は外してあるからよぉ。死刑になったかもしれねぇところを、助けたんだ。少しは感謝しろよ?騎士団長殿」

 

「ぐふぅ…き……貴様…」

 

「よ…よくやったぞゴルス!!後で褒美をやるからな」

 

「くっくっくっ…ハハハハハハハハ!!!!!いいねぇ…その苦しんでる顔、最高だぜあんた」

 

ゴルスと呼ばれた男は、騎士団長の耳まで顔を近付け小声で話す。

 

「あんまりオレたち(・・)の商売相手にちょっかい掛けねぇでくれや、オレたちも仕事にならねぇと商売にならねぇんだからよぉ」

 

ゴルスは立ち上がり、ジルクの方へと視線を変える。

 

「王子様よぉ、騎士団長殿は快く捜索してくれるそうだぜぇ」

 

「そうか、ならさっさと行け!!!アマネを見つけるまで戻ってくるんじゃないぞ!!!」

 

 

「ぐっ…グフッ」

 

騎士団長は腹を抑えて立ち上がり、そのままフラフラと王室を出ていった。

 

「さすがだなゴルス、おまえを雇って正解だったよ」

 

「いえいえ、コレも仕事なんでねぇ。それより報酬は(カネ)ではなく(きん)でお願いしますよぉ?」

 

「わかっている、まったく高い用心棒だ」

 

 

………

 

 

「どういうことですか?アマネが命を狙われているって言うのは」

 

「しかも国の王子と婚約しているとはのぉ…」

 

「いえ、正確に言えばあちら側から一方的に迫られているだけなのです」

 

エウスは、肩を落として話しを続ける。

 

「以前、アマネお嬢様がジルク王子に求婚を迫られた事がありますが、アマネお嬢様はジルク王子の身勝手な行動に苛立ちを覚え、その場で振ってしまわれたのです」

 

「まぁ、あの性格じゃあな」

 

「しかし、それと命を狙われるのと何の関係があるのじゃ?」

 

エウスは、険しい顔になっていた。

 

「アマネお嬢様は、産まれた当時…病弱でおられました…医者からは、10歳まで生きられれば奇跡だろうとさえ言われるほどに……」

 

「10歳……」

 

「それは…あまりにも残酷じゃのぅ」

 

「はい…それを不敏に思った奥様…アマネお嬢様のお母様は、とある魔法でアマネお嬢様をお助けしたのです」

 

「とある魔法?」

 

「自分の命と引き換えに、相手の寿命を引き伸ばすという……禁断の魔法だ…」

 

「「!!」」

 

「そしてその魔法を使用した奥様は、宝石へと姿を変え、アマネお嬢様の体に取り込まれたのでございます」

 

「じゃあ…アマネの体には」

 

「宝石となった母親が眠っておる…ということか」

 

「はい、それだけならアマネお嬢様の命が狙われる心配はあまりありませんでしたが…その宝石には、特殊な力が宿るといわれているのです」

 

「特殊な力?」

 

「宝石は大量のエネルギーを含んでおり、エーテリオンですら簡単に動かせるほどの魔力が宿ると…」

 

「なるほど…王子はそれを狙っているというわけか」

 

「以前、私だけで王子とお会いした際には、『アマネとボクを結婚させるか、体の中の宝石を引き抜かれるか好きな方を選んでおけとアマネに伝えておけ』と宣言されてしまい途方にくれておりました」

 

リートは、真剣な顔で一つだけ訪ねる。

 

「アマネの体の中の宝石を引き抜かれると…アマネ自身は……どうなるんですか?」

 

「おそらく…死んでしまわれるだろう…」

 

「そんな…」

 

「じゃから命を狙われておる…か……しかし、王子はそんなものを手に入れて何をするつもりなのじゃ」

 

「それは、私にもわかりません…しかし、アマネお嬢様は例えもう一度王子から求婚を受けたとしても…」

 

「絶対に了承しないでしょうね…アイツの性格上」

 

「あぁ…だからこそ、アマネお嬢様には屋敷に居てもらう必要があった……あそこなら確実にお嬢様をお守りできるだけの厳重な警備を整えていたというのに…」

 

「とうの本人が逃げ出したんじゃ、意味ないのぅ」

 

「だから」

 

エウスはリートの肩を掴み必死な顔でリートに頼み込む。

 

「外にいる間はボディーガードの貴様がアマネお嬢様を絶対に守り通すと約束してくれ……頼む」

 

「わかりました…そういうことなら……」

 

マカロフが、顎に手を当てて考える。

 

「しかし、思ったより事態は深刻じゃのぅ、アマネには数日以内に一度家に帰ってもらった方がいいじゃろう」

 

「ですね…」

 

「それは、私がアマネお嬢様に説得してみましょう」

 

「わかりました」

 

「そうと決まれば、話しは終わりじゃ。みんなのところへ戻るぞい」

 

マカロフは、リートとエウスを連れてギルドへと戻っていく。

 

「あ、お帰りなさい3人共」

 

「お帰り~遅かったわね~」

 

「今ちょうどさっきの戦いの話しで盛り上がってましたのよ」

 

ミラたちがマカロフ達をギルドへ引き入れると、ギルド内はさらにざわつき出す。

 

「おい、執事のおっちゃん!!次はオレと勝負してくれ!!」

 

ナツは、エウスに戦いを挑もうとする。

 

「やめとけ、おまえじゃ2秒でノックアウトだよ」

 

「あぁぁん?2秒でオレが負けるわけねーだろこのタレ目野郎」

 

「じゃあ今からオレと勝負してみるかこのツリ目野郎」

 

「やめんか!!」

 

「「あい!!」」

 

グレイとナツの喧嘩を、エルザが一喝で終結させた。

 

「すまない、あんなことを言っているが根はいいやつらなんだ。悪い気をしないでくれ」

 

エルザがエウスに話しかけると、エウスは笑顔で答える。

 

「いえいえ、大変賑やかで楽しいギルドではありませんか、羨ましい限りでございます」

 

「そうか…それはそうと、あなたは……執事…ということでいいのだろうか?」

 

「ええ…確かに執事でございますが」

 

「実はだな…私も一度……お嬢様というのをやってみたくて…だな……だから…その……」

 

エルザが何を言おうとしてるのかをエウスが察し、エルザよりも先に発言する。

 

「では、少しの間ですが、あなた様のお世話もさせていただいてもよろしいでしょうか?お嬢様」

 

それを聞いたエルザの表情は、パッと明るくなる。

 

「う…うむ!!では、よろしく頼む」

 

「はい、かしこまりました」

 

 

「すっかり人気者ね~エウスったら」

 

エウスから少し離れて座っているアマネは、エルザ達の様子を見ながらお菓子をつまんでいた。

 

「オマエも混ざってきたらどうだ?」

 

リートがアマネにそういうが、アマネは首を横にふる。

 

「いいわよ別に、アタシは自由になりたいんだもの、お嬢様はもうたくさん」

 

「私は結構憧れるんだけどなぁ」

 

ミラは少しだけ頬を染めながら、自分がお嬢様になっている姿を想像する。

 

「私が朝眠っていると、執事のリートが耳元で囁いて起こしてくれたりなんかして」

 

「何でオレが執事で、更にオマエを起こすのに耳元で囁いてんだよ…」

 

「あら、いいですわね、そしてリートが朝食に目玉焼きとサラダとフレンチトーストを運んで来てくれるのですわね」

 

ラリカもノリノリで話しにのっかる。

 

「オレが執事なのは決定事項なの?…」

 

「仕方ないじゃない、この場にお嬢様なんてアマネしかいないんだから、憧れもするし、妄想だってするわよ」

 

ミラ達の席に座っていたルーシィが、一言呟く。

 

「アハハ…アタシも一応お嬢様なんだけど……」




この物語の終わりが見えないっす!!
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