FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
「やぁ、久しぶりだねアマネ」
アマネはゴルスに城まで連れて行かれると、地下牢に監禁されていた。
そこへ、現国王子のジルクがやって来たのだ。
「どうだい?この牢獄の居心地は」
「良い訳ないでしょ、頭おかしいんじゃないの?」
「クックックッ…」
アマネの返答を聞いたジルクは、少しだけイラついた。
そして、ジルクの護衛としてついてきていたゴルスが笑いをこらえ、その部下3名がゴルスの笑いを必死におさえようとしていた。
「まぁ、居心地が悪いのは当然だね。どうしてもここから出たいなら僕と結婚する事を誓えばいいよ。そしたら今すぐにでも出してあげ…「アンタと結婚するくらいなら今すぐこの場で舌を噛んで死んでやるわよ」!!!」
「ダッハッハ!!気の強ぇ姉ちゃんだ!!おもしれぇ!!」
「ちょっ…ゴルスさん…」
「あまり王子を怒らせるのは得策ではないかと…」
「それがし達も巻き込まれかねませんぞ」
既にゴルスの部下の3人の顔色は、真っ青になっていた。
「あぁ~悪ぃ悪ぃ」
「っち…まぁいい、だったら君の身体の中にある宝石をいただくまでだ。すぐに準備をさせるから、大人しく待ってるといいさ」
「なに?本人の許可なく女性の身体をまさぐろうっての?この変態」
「ぐっ…」
「ブッ…クックック」
ゴルスに反省している様子はなく、またも笑いだしそうになり、それを見た3人が、またアタフタと慌てる。
「フン!!強がってられるのも今のうちさ!!覚悟しておくんだね!!!」
ジルクはきびすを返し、牢獄を出ていき、ゴルス達もそれについていった。
「じゃ~な~強気なお嬢様ぁ」
「ゴルスさん、いつか刺されますよ?」
「オレを刺せる強者が居るなら、是非とも会わせて欲しいもんだなぁ」
「確かに…」
「一本とられましたな」
バタン
「ふぅー…」
アマネは一息ついて、壁にもたれ掛かると、天井を見上げてエウスとリートのボロボロの姿を思い出す。
(大丈夫かなぁ?あの二人は…)
アマネは膝を抱え込み、そこに顔を埋める。
(会いたいなぁ…ぐすっ…)
「いいか!!アマネを絶対に牢から出すな!!アイツが一歩でも牢から出たら、お前達全員死刑だからな!!!」
ジルクは大声で、城の者にそう言いながら玉座の間にむかう。
「お~お~血気盛んな王子だこと」
「お前達もだ!!ゴルス!!フェイズ!!ナアル!!ウェイブ!!」
「我々もですか!!?」
「そんな!!私達は連れてきたのですからそれでチャラでは!!?」
「納得いきませぬ!!」
ゴルス以外の三人は動揺して、ジルクに死刑を止めるように訴える。
「落ち着けぇお前らぁ」
「ゴルスさん…」
「ボス…」
「しかし!!ゴルス殿!!」
「要はあのお嬢様を牢から出さなきゃ良いだけだろぉ?簡単じゃねぇかぁ、邪魔しそうなやつを先に消しておけばいいだけだろぉ?」
「フン、わかってるじゃないかゴルス」
ゴルスは、フッと笑うとそのまま外へと出ていく。
「んじゃ、オレらは別行動するぜぇ」
「わかってるだろうね!!お前達が外に行ってる間にアマネが逃げても…」
「死刑だろぉ?分かってるってぇのぉ」
ゴルスが外に出ると、三人が話しかける。
「ボス、これからどうするんですか?」
「それがし達は何を?」
「決まってんだろぉ、邪魔なやつを消しに行くんだよぉ」
「邪魔なやつとは、ゴルスさんと戦った青髪の奴の事ですか?」
「おぉー、まずそいつで間違いねぇだろーなぁ、明らかにこっちに向かってきてやがるぜぇ、あのバカ王子がそれに気付いたら慌てふためいて話しになんねぇだろぉから、さっさと片付けんぞぉ」
「では、我々はそいつらを…」
「あぁ、消せぇ」
「「「はっ!!」」」
ゴルスの一声で、三人は消え去った。
「さてとぉ…アイツも仲間を引き連れて来てるようだしなぁ、アイツらとどこまで渡り合えるかねぇ」
………
「さてと、そろそろ動くぞ」
全員で城に向かうリート達、その途中で言ったアクナの言葉に全員が反応する。
「そろそろ動くって…何がですか?」
「相手の連中だ、向こうだってバカじゃねぇ、そろそろ敵の1人や2人出てきてもおかしくねぇってんだよ」
「なるほど、いつ戦闘になってもいいようにしとけってことですね」
「そういうことだ…っち、言ってる間におでましだ。全員気を張りな」
ズドドドド!!
リート達の足下に何かが当たり、小さな爆発が連続して起こる。
「なんだ!!?」
「きゃあ!!」
「これは…」
「弾…丸…?」
リート達の足下に撃ち込まれた弾丸、それによる衝撃で二人ずつ分断される。
アクナとルーシィ
リート&ラリカとナツ&ハッピー
ガジルとバンク
エルザとエウス
「っち…みごとに分けられちまったな」
「テメェら!!各自目の前の敵に専念しろ!!!撃破した奴らから城に向かえ!!!」
「「「「「「了解!!!」」」」」」
アクナとルーシィの前には、フェイズが
リートとナツの前には、ゴルスが
ガジルとバンクの前には、ナアルが
エルザとエウスの前には、ウェイブが
それぞれ1人ずつ立ちふさがっていた。
アクナ達と対峙しているフェイズが、少しだけ残念そうな顔をする。
「我の相手は女性二人か…あまり気乗りしないのだがな」
「安心しなぁ、こっちもそれなりの戦闘経験を積んでんだ。そう簡単にはやられねぇから全力で来な」
「アタシとしては、手加減してほしいんですけど…」
「よぉ、数時間ぶりかぁ?またオレに叩き潰されに来たのかぁ?氷竜よぉ」
「今度は負けねぇよ、オレが勝つ」
「へへっ、オレも混ぜろよリート、ブスブスの薫製にしてやんぜ」
「ナツゥ、前にも言ったけど薫製は煙でできるんだよ」
「今ツッコむところではありませんわよ」
ガジルとバンクと戦おうとしているナアルは、手鏡を使い髪を整えていた。
「うーん、なかなか髪のセットが決まらない」
「なぁオイ、バンク…」
「お?なんだ?」
「あのヤロォ、オレたちを無視してるよな?」
「おぉ、してんな」
「ぶっとばしていいか?」
「まぁ、待てよ…オレがやる」
ナアルは髪のセットに使っていた櫛を、二人に向けて、哀れみの表情で見る。
「君たちは野蛮で美しくない、そして私は美しい」
「「ブッ殺す!!」」
エルザとエウスと対峙しているウェイブは、非常に落ち着いた様子で二人を観察する。
「なかなかの強者と見た。それがしはウェイブ、よろしくたのみ申す」
「ほぅ、私達二人を相手に良い度胸だ、貴様の武器は腰にある刀一本だけか?」
「直に分かる、今はこの戦いを楽しみましょうぞ」
「アマネお嬢様が危険な時、のんびり戦ってなどいられません、どこの侍か知りませんが、5分でけりをつけさせていただきましょう」
「できるものならやってみるがよかろう。お主らではそれがしに傷1つつけることはできぬ」
ゴルスの部下の三人…特徴出そうとおかしな口調にし過ぎた気がする……でもまぁ他に案ないしこれで行くか