FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
「「ぶっ潰してやる!!!」」
「ラリカ!ハッピー!アマネを連れてここから離れろ!!」
「え?でも…」
「さっさとしろぉ!!!」
「あい!」
「わかりましたわ!」
ナツとリートの怒りの叫びに、王国兵が怯んでいると、城の下からゴルスが飛び上がってくる。
「おぉーおぉー、随分とお怒りじゃねぇかぁ火竜に氷竜ぅ」
「ゴルスさんだ!」
「ゴルスさんが来てくれたぞ!」
ゴルスが現れたことで、王国兵は一斉に声を上げて喜びだす。
「ゴ…ゴルス!なんなんだ!こいつらは!」
「おぉー王子様、随分とイカス面になったじゃねぇかぁ、あの二人にでもやられたのかぁ?安心しなぁオレがアイツらを片付けてやるからよぉ」
「お前がやるのは構わないが、こいつらは僕の顔を殴ったんだ、必ず死刑にする。だから、僕もコイツらを討つのを手伝ってやろう」
ゴルスは意味がわからないといった顔でジルクに視線を移す。
「まぁ、何してくれんのかしんねぇけど、足引っ張るのだけはやめてくれよぉ王子様よぉ」
「安心しろ、貴様の足を引っ張るつもりはない」
ゴルスは王国兵に指示をだし、隣の部屋の扉を開けさせる。
「!?」
「これは!」
王国兵が開けた部屋には、部屋一面に大量の
「全てお前にやろう、好きに使えゴルス」
「クククッいいのかぁ?そんな大盤振る舞いしちまってよぉ」
「構わない、そして僕は転移魔法を使って地下にある例の物を動かしてくる。僕の野望を叶えるために奴を動かすから、そいつらの足止めは頼んだよ」
ジルクが転移魔法陣に乗ると、その場から消えてしまった。
「くそっ!」
「待ちやがれ!!」
ナツとリートがジルクを追いかけようとするが、目の前にゴルスが立ちふさがる。
「おっとぉ、悪いがここから先は通行止めだぁ、王国兵共ぉ、さっさとここから逃げなぁ巻き込まれたくなけりゃあなぁ」
ゴルスの指示で王国兵は、一人残らず部屋から出ていってしまった。
「さぁてぇ」
「どけぇ!!!」
「邪魔すんなぁ!!!」
ナツとリートが、同時にゴルスを殴り飛ばした。
「そう焦んなよぉ、今から面白ぇもん見せてやっからぁ」
ゴルスは金の部屋に入ると床に手を付き、部屋中の金を纏い始める。
「モード
「ドラゴン…だと……」
ゴルスが部屋中の金を纏い終えた時、その姿はまさしく金色のドラゴンそのものだった。
「さぁ、やろうぜぇお二人さん」
「デケェ…」
「ナツ、さっきまでの奴と同じと思わない方がいいみたいだぜ」
「関係ねぇよ、要は灰にすりゃどれも同じだろ」
「威勢はいいが、それだけじゃ勝てねぇぜぇ」
ズドォォン!
「!なんだ!」
リート達が外を見ると、そこにはもう一匹今度は白いドラゴンが現れていた。
「なんで、こんなところにドラゴンが!!!」
「ドロマ・アニム、王子の秘密兵器だぁ」
「兵器!!?ってことは偽物」
「あぁ、だがあれを動かすにはかなりの魔力を消耗する、それこそエーテリオンと同等かそれ以上の魔力をなぁ」
「エーテリオン以上の魔力…まさか!!」
リートはドロマ・アニムの動力源が何か、すぐに察した。
「アマネの宝石をあれに!!」
「よくわかったなぁ、正解だぁ」
その答えを聞いた二人は、怒りで肩を震わせる。
「そんな…」
「そんな事のために…」
「あ?」
「あんな下らねぇもんを動かす為に、アマネは死んだっていうのかぁ!!!!」
「ふざけんなぁ!!!!」
ズドォォン!
ナツとリートは、渾身の一撃をゴルスの身体にくらわせる。
しかし、ゴルスにダメージが与えられているようには見えなかった。
「痒いじゃねぇかよぉ」
「な!?」
「うそだろ!」
ゴルスは尻尾を降り、二人を凪ぎ払う。
「「ぐわあぁぁぁ!!!」」
ズドォォン
………
「さて、やつらを一掃するとしようか」
ドロマ・アニムを動かしたジルクは、レーザーを撃てるように操作する。
「死ね」
「鉄竜根!!」
ドゴォ!
「不知火!」
ズゴォォ!
レーザーを撃とうとしていた時に、いきなり衝撃がはしった。
「な…何だ!!」
「火竜と氷竜を探してたら、こんなやつが表で暴れてるなんてな」
「予想外だけど面白ぇじゃねぇか、出て来て正解だったな」
ジルクの近くには、ガジルとバンクが立っていた。
「貴様らぁぁぁ」
「来いよデカブツ、オレたちが相手してやる」
「ヘヘッ簡単にやれると思うなよ」
………
アマネの遺体を外に連れ出したハッピー達は、安全な場所にアマネを寝かせていた。
「アマネ…」
「ごめんなさいですわ…私達が助けると言っておきながら…情けなくて、顔向けが出来ませんわ」
「ハッピー?ラリカ?」
ハッピー達の下に、エルザがやって来ていた。
「「エルザ!」」
「オマエ達、なぜこんなところに?リートとナツは?」
エルザが二人に近づくと、アマネの遺体に気が付く。
「!?…まさか…儀式とやらは」
「終わってしまいましたわ…今、城でナツとリートの二人が戦ってますの…」
「そうか、ならば私も行こう」
「無茶だよ!エルザもボロボロじゃないか!」
「問題ない、それに、アマネは私とも仲良くしてくれた大事な仲間だ。それを死なせてしまった上に、黙って決着を待っているなんて私にはできん!」
「オマエ達はアマネを最後まで守ってやるんだ、この戦いが終わった後に一人きりなんてあまりにも残酷だからな」
そう言い残して、エルザは城へと走っていった。
「「エルザ!」」
………
「おらぁ、どうしたぁ?さっきまでの威勢は何処にいったんだぁ?」
ゴルスが竜へと変化したことにより、先程以上にリート達とゴルスとの力の差が広がってしまう。
「はぁ…はぁ…」
「はぁ…ぜぇ…」
しかし、二人も諦めずに何度も挑みかかる。
「このぉ!」
「火竜の翼激!」
リートは氷を拳に纏い殴り付け、ナツは火竜の翼激で攻撃しようと試みる。
「あめぇんだよぉ」
「!」
ゴルスは左手で二人を凪ぎ払うと、あまりの風圧に二人は吹き飛んでしまう。
「退屈だが、そろそろ終わらせるかぁ」
そう言うと、ゴルスの周りに金の塊が無数に現れた。
「死ねぇ」
「金剛連弾」
ズドドドド!
「「ぐわあぁぁぁ!」」
………
「鉄竜剣!」
「風乱拳!」
ズドドドド!
ガジルとバンクも連激を仕掛け、なんとかドロマ・アニムを倒そうと奮闘する。
「小賢しいぞ雑魚がぁ!!!」
ジルクはドロマ・アニムを動かし、片手で二人の居る場所を叩き潰す。
ズドォン
「このボクに逆らうからだ」
「まだ終わってねぇぞ」
「!」
ジルクが後ろを振り返ると、装備を黄色に変えたバンクがガジルをかついで後ろに回り込んでいた。
「いけ!ガジル!」
「鉄竜の咆哮!!」
ズゴォォォォ!!
「ぐおおおぉ!!」
ズズゥン
ガジルのブレスで、体勢を崩したドロマ・アニムが横転した。
「ざまぁみろ!」
「よっしゃ!」
「まだだぁ!!」
ジルクはドロマ・アニムを操作して起き上がらせると、二人を睨み付ける。
「この程度では終わらないぞォォ!!」
………
ゴルスの攻撃により上がっていた煙が徐々に晴れ、そこにはナツとリートがうつ伏せに倒れていた。
「残念だったなぁ、だがここまでだぁ、まぁよく頑張ったんじゃねぇかぁ?」
「まだ…だ…」
「あん?」
ゴルスが下を見ると、ナツがボロボロになって立ち上がっていた。
「まだ、負けてねぇぞ…コラ」
「ほぉ、相変わらずの威勢のよさだなぁ、だが氷竜の方はノックアウトのようだぜぇ」
「!リート!!」
ナツの掛け声にも、リートは反応せず倒れてしまっていた。
「さぁてぇ、どうするぅ?このままやるかぁ?どのみちテメェ一人じゃぁオレには勝てねぇぜぇ」
「やってやろうじゃねぇか!オレ一人でも戦ってやる!」
ズゴォォォォ!!
「「!!」」
二人が居る場所とは違う場所から大きな音が聞こえ、ナツとゴルスが視線を変えると、リートが倒れている場所から冷気の渦が坂巻を上げて吹き出していた。
「なんだぁ?」
「リート?」
リートはゆっくりと立ち上がり、冷気が消えると、そこには白髪になり、腕に青い模様の入ったリートの姿があった。
「はぁ…はぁ…すうぅぅぅ…はぁぁぁ…」
リートは深く深呼吸をすると、ゴルスを睨み付ける。
「随分と姿が変わったじゃねぇかぁ、氷竜よぉ」
「オマエを…倒す」
アースランド版のドロマ・アニム始動しました。
あと、ドラゴンフォースも追加です!