FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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オリジナル物語を書き終えておきながら、また新しいオリジナル物語を書くというおかしな行動を最近やり始めてしまっています…何か読みたい内容あります?

あったら書き溜めして、その内投稿をすると思います。

因みに現在はリートがS級になったときの話をちょっとずつ書いてます。(現在執筆中)


六魔将軍(オラシオンセイス)編2
師匠の教え


「ウェンディは!?」

 

「安心しろ!!ナツが助けた!!」

 

グレイはリオンをバイクの後ろに乗せ、全力でレーサーを追いかける。

 

「それよりアイツやってくんねーかな、運転しながらじゃ魔法を上手く使えねぇ、リートは乗り物に弱ぇから魔法どころじゃなかったしよ」

 

リオンがニヤリと笑うと、バイクから両手を離す。

 

「ほう、そういう事ならよく見ておけ、オレが造形魔法の手本を見せてやろう」

 

「一言余計だ」

 

リオンは、左の掌に右の拳を乗せて魔力を込める。

 

「アイス メイク」

 

「!」

 

「オマエ…両手で魔法を」

 

師匠(ウル)の教えだろ」

 

 

大鷲(イーグル)!!」

 

リオンが作った氷の大鷲が、レーサーのバイクを襲う。

 

「何!?」

 

レーサーのバイクは破壊され、そこからレーサーは自分の足で高速で動き回る。

 

「遊びは終わりだ」

 

ズドォォン!

 

レーサーの体当たりにより、二人の乗ったバイクも破壊され、二人はバイクから飛び降りる。

 

 

「…アイツらなら大丈夫そうだな」

 

リートはグレイたちの戦いを少し見た後、きびすを返して逆方向へと向かう。

 

「ちょっと!!どこに行くんですの!?」

 

「あのレーサーって奴ならあの二人で充分対処できるハズだ。オレはオレのやるべき事をやる」

 

シェリーがリートを呼び止めるも、リートは自分のやるべき事とやらの為に森の中へと姿を消してしまった。

 

「大丈夫って…まだほとんど戦ってもいませんのに…どーしてそんな事がわかるんですのよ」

 

 

 

「アイスメイク 大猿(エイプ)!!!」

 

大槌兵(ハンマー)!!!」

 

グレイとリオンの攻撃を、レーサーは軽々とかわす。

 

「当たらねぇ!!!」

 

「落ち着け!!4時の方向だ!!!集中すればとらえられん相手ではない!!!」

 

「集中か…よしっ」

 

バサッ バサッ

 

「行くぞ!!!リオン!!!」

 

「オレの合図で撃て!!!全力でな」

 

二人は上裸になり、造形の構えをとる。

 

(なぜ服を脱ぐ……!!?)

 

 

(なぜ服をお脱ぎに……)

 

 

「今だ!!正面50M先!!!!」

 

「見切ったぁ!!!!」

 

リオンの掛け声を合図に、二人は同時にレーサーに攻撃を仕掛ける。

 

氷欠泉(アイスゲイザー)!!!」

 

白竜(スノードラゴン)!!!」

 

二人はレーサーに全力で攻撃を仕掛けるが、レーサーは自身のスピードをアップさせて攻撃をかわす。

 

「な!!!」

 

「更にスピードをあげた!!!」

 

「こっちだ」

 

バキッ

 

「がっ」

 

「ぐっ」

 

リオンとグレイの後ろに回り込んだレーサーは、二人を殴り飛ばす。

 

 

(強い…これが六魔将軍…本当に、二人で勝つことができますの?)

 

「テメェらの攻撃なんぞ一生かかっても当たらんよ。オレの速さには誰も追い付けん」

 

「さて…そろそろ止めをさして、青髪の男を殺し、女を連れ戻しに行くか」

 

「くっ」

 

「耳を貸せグレイ」

 

「!?」

 

リオンがいきなりグレイに話しかけたことにより、グレイがリオンの顔を見る。

 

「奴の弱点を見つけた」

 

 

グレイがリオンに近寄り、リオンは耳打ちでグレイに作戦を伝える。

 

ごにょごにょ

 

「何だと!?」

 

「そー言うことだ、お前は必要ない」

 

「!!」

 

リオンはグレイを氷付けにしてしまい、氷の柱を空高く上げる。

 

「!!!」

 

「リオン様!!」

 

「リオン…テメッ」

 

「そこで見ていろ」

 

 

「仲間割れだと?」

 

「勘違いしないでほしいな、こいつとは仲間ではない。たまたま同じ師の下にいた。それだけだ」

 

 

「しかし、リオン様…」

 

リオンの判断に意見を唱えようとしたシェリーだったが、リオンは聞く耳を持とうとしない。

 

「つべこべ言うなっ!!!今回の手柄は蛇姫の鱗が頂く、行くぞシェリー」

 

「はっ…はい!!!」

 

 

「やれやれ」

 

「そういう思い上がりが勝機を逃すのだ!!!まぁ、元々テメェらに勝機なんぞねぇがな!!!!」

 

レーサーは、リオンとシェリーに攻撃を仕掛けようと動き出す。

 

木人形(ウッドドール)!!!」

 

シェリーは周りの木を人形に変えて、レーサーに襲いかかるが、レーサーはアッサリとかわし、シェリーに攻撃する。

 

「遅いわ!!!」

 

「あっ!!」

 

 

「こっちだ!!!」

 

シェリーに気が向いてる間に、リオンがレーサーと反対方向へと走り出す。

 

「遅い遅い!!!!」

 

レーサーがリオンに追い付いた瞬間、リオンが氷で造形する。

 

「貴様の弱点はその攻撃力のなさ、どんなにスピードがあろうが決め手にかける」

 

「アイス メイク 針鼠(ヘッジホッグ)

 

「何!!?」

 

リオンは背中に大量の氷柱を造形し、レーサーの背後からの攻撃に対抗しようとする。

 

「どうした?自慢のスピードでここまで来てみろ」

 

そう言ってリオンは、またもレーサーに背を向けて走り出す。

 

「甘いなぁ、ギアチェンジ レッドゾーン」

 

レーサーのスピードは先程以上の速さに変わり、一瞬でリオンに追い付く。

 

「何!!?」

 

ドコォン!!

 

「グハァ!!」

 

レーサーは最高速でリオンの腹に拳をぶつけ、リオンを吹き飛ばす。

 

「格下相手に最初から本気でやると思ったか?」

 

リオンは吹き飛ばされながらも、立ち上がり、それでもレーサーから逃げ続ける。

 

「どこへ行く気だ!!」

 

しかし、最高速を出せるようになったレーサーは、同じ行動を許しはしない。

 

「ぐはぁ」

 

一瞬でリオンの背中を蹴り、リオンを殴り続ける。

 

「最初の威勢はどうしたぁ!!」

 

ボコボコに殴られ続けたリオンは、岩に背中をつけ、その喉元に、レーサーがナイフを突きつける。

 

「テメェはオレに決め手にかけると言ったな?だがそんなものは小型のナイフ一本あればいい」

「オレのスピードがあれば、テメェが魔法を使うよりも先にその喉をかっ切れる」

 

「若ぇ内は成長するのも悪くねぇが、相手がよくなかった。オレは六魔将軍だ」

 

「六つの魔

六つの祈り(オラシオン)

決して崩れねぇ六つの柱だ」

 

「その柱を揺らす者には、死 あるのみ」

 

レーサーが喉元に当てたナイフに力を込めると、リオンはゆっくりと呟く

 

「やは…り…」

 

「?」

 

「遠くの鳥がもの凄い速さで飛んでいるのを見て……貴様の魔法の正体が…わかった気がした」

 

「!」

 

「貴様の魔法は自分自身の速度を上げる魔法じゃない、相手の……いや、正確には一定範囲内の体感速度を下げる魔法」

 

レーサーは、徐々に焦りを見せ始める。

 

「つまりはオレが遅くされていただけ、そしてこの魔法が一定範囲にしか効果がない以上、その範囲外から貴様を見たとき、貴様のスピードは奪われる」

 

その言葉と同時に、氷の柱の上で凍らされていたグレイを囲っていた氷が割れ、中から氷の弓を構えたグレイが現れた。

 

「な…この為に、奴からオレを遠ざけて…」

 

 

「成る程、よーく見えるぜ」

 

 

「しかし、あれほどの距離!!!当たるはずがない!!!」

 

「当てる」

 

「何かをなし得ようと、強い想いを持っている時の妖精の尻尾は…最強なんだ」

 

「オオオオオオォ!!!」

 

グレイは氷の弓を引き、レーサーに向けて矢を放った。

 

ズドン!!!

 

矢は一直線にレーサーに向かって進み、レーサーの胸に直撃した。

 

(オレの祈り…それは…誰よりも速く…)

 

「ぐあああああぁ!!!」

 

グレイの矢に貫かれたレーサーは地面に倒れ、動かなくなっていた。

 

そして、ボロボロになったグレイが、リオン達の下へとやってくる。

 

「やったなリオン」

 

「こんなのがまだ5人もいるのか」

 

「もぉ…本当に仲間割れしたのかと思いましたわ」

 

「さすがオレの兄弟子だ」

 

「フン」

 

 

「そーいや、リートはどこに行ったんだ?」

 

「あの方なら、二人ならあの六魔に勝てるハズだから自分のやるべき事をやるって言って、どこかに行ってしまいましたわよ」

 

「そうか、アイツにはとっくにオレ達が勝つってお見通しだったわけか」

 

グレイは、一息つくとリオンに手を伸ばす。

 

「立てるか?」

 

「バカにするな」

 

 

 

「まだだー!!!!」

 

グレイ達が気を抜いた瞬間、レーサーが再び立ち上がった。

 

「六魔将軍の名に懸けて!!!!ただの敗北は許されねぇんだよ!!!」

 

 

レーサーが上着を脱ぎ捨てると、そこには大量の魔水晶が巻き付けられていた。

 

「爆弾の魔水晶!!?まさか!!」

 

レーサーは、迷うことなく三人に向かって走り出す。

 

「一人一殺!!!」

 

ばっ!!

 

グレイが膝をつき、かわすことが出来ない絶体絶命の状況になったとき、リオンがレーサーに飛び付いて、崖へと一緒に転落していく。

 

「リオン!!!」

 

「リオン様!!!」

 

 

「全く世話のかかる弟…」

 

ドゴォォォン!!!!

 

「リオーーーン!!!!」




まぁ、ここは原作とほぼ同じですね、前文でも話した通り、読みたいオリジナルの話しあれば遠慮なく言ってくださいね?

マジで書くと思うんで

オリジナル読みたいのに投票オナシャス!

  • リートS級魔導士になった日
  • リートの単独での依頼
  • アクナの過去
  • リートに弟子入り志願する少年

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