FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
「ついにやったな!!ブレイン!!!ニルヴァーナを手に入れたぞ!!!」
ニルヴァーナを動かしたことで、ニルヴァーナの頂上にいたコブラが喜び声を上げる。
「すげぇ、これが古代人の遺産…キュベリオスすげぇぞこりゃ」
「見よコブラ、眼下に広がるこの世界を」
ブレインに言われて、ニルヴァーナから地上を見下ろすコブラ。そしてブレインはコブラの隣に立ち話し続けた。
「古代人の都市、それこそがニルヴァーナの正体」
「この王の間において、我が意志により、思いのままに動く都市だ」
「動くって、どっかに向かってんのか?コイツは」
ブレインは、ニヤリと笑い地上を見下ろす。
「ここからでは狙えんからな あのギルドは」
「最初の標的か」
「光崩しの始まりの地とでも言っておこうか」
ブレインはニルヴァーナを操作し、ニルヴァーナは動き出す。
「進め!!古代都市よ!!!我が闇を光へと変えて!!!!」
「させるかぁぁぁ!!!!」
「オレが止めてやるぁぁぁ!!!」
ブレインの行動を阻止しようと、リートとナツの二人が攻撃を仕掛ける。
「うぬらは…」
ボゴォ!!
ナツはブレイン達にブレスを吹き付けるが、二人はブレスをかわした。
そして、ナツのブレスの直線上にリートが現れ、同じくブレスをぶつけて爆発を起こし、ブレイン達を巻き込もうとする。
「くっ、コブラ!!やつらをここで暴れさせるな!!!」
「おう!!!キュベリオス!!!」
ブレインの指示で、コブラはリートとナツの攻撃を避けながら相棒の蛇に指示を出し二人に攻撃する。
「がっ」
「ぐっ」
「うわ!!」
「きゃっ!!」
二人は空中で吹き飛ばされ、ナツは視線をキュベリオスを向け炎を放とうとする。
「んなもの全部オレが燃やして…」
ナツが炎を放とうとした瞬間、コブラがキュベリオスを足場に、ナツ達のいる空中まで跳ね上がりナツを殴り飛ばす。
ガッ
「うわー」
「くらえ!」
リートがコブラの後ろに回り込み、パンチを打つが、コブラは体を反転させて、リートの拳を掴み腹に蹴りを入れる。
「ぐあっ」
「聴こえてんだよ」
「くっそー…!」
二人がコブラを見ると、キュベリオスから羽が生え、その背中にコブラが立っていた。
「ぬあっ!?」
「蛇が飛んでるよー!!!」
「ラリカよ…蛇に羽なんか生えてたっけ?」
「生えてるわけありませんわ」
「テメェら、オレの聴こえた話しじゃ乗り物に弱いと言われてなかったか?」
コブラが二人に聞くと、二人はいきなり怒りだした。
「ハッピーは乗り物じゃねぇ!!!」
「ラリカは、れっきとしたオレの相棒だ!!乗り物とか言うな!!」
「そうだー!!」
「レディを乗り物扱いするなんて!!内蔵をくりぬいて丸焼きにしますわよ!!」
「成る程、だから常に空を飛んでいるという訳か、ニルヴァーナに立つことはできないから」
「どけよ!!!」
「オレたちはこのデカブツを止めねぇといけねぇんだ!!邪魔すんじゃねぇよ!!」
「やれるモンならやってみやがれ、ブレインには近づけさせねぇ」
ナツとリートは、同時にニルヴァーナの上にいるブレインを見下ろす。
「あいつが動かしてんのか」
「なら話しは早ぇ」
リートは、真っ先にブレインの下へと向かう。
しかし、それをコブラが素直に行かせるわけもなく、リートの前にふさがった。
「オレを無視してブレインを優先して倒せば解決か?聴こえてんだよ。させるわけねぇだろ」
「ちっ…」
「軌道を…読まれましたわ」
「え?」
「チャンスだ!!ハッピー!!!」
「あいさー!!!」
ナツとハッピーの二人も、コブラの横を振り切りブレインに向かおうとする。
「それも聴こえてんだよ」
キュベリオスがナツとハッピーを尻尾で、はたいてブレインに向かっていた二人を止めた。
リートとナツの二人は、コブラを睨み付けた。
「そうだ、それでいい。遊ぼうぜ」
「くそー邪魔だなあいつ」
「チームワークならオイラたちだって負けないよ」
「けど、何にしてもアイツを倒さねぇと、ニルヴァーナを動かしてるあのガングロには近付けねぇな」
「先に倒すしかありませんのね」
「そうなるな」
「くくく、全部聴こえてるぜ、やれるモンならやってみな」
「コブラ、やつらを始末しろ」
「あいよ!!!キュベリオスのエサにちょうどいいぜ!!!」
「私をエサにしようとはいい度胸ですわ、やっておしまいなさいな!!!リート!!!」
「うん…だと思ったわ…」
キュベリオスがリートに向かってくると、リートは大口を開けたキュベリオスを、ひらりとかわした。
「おっと」
キュベリオスがリートに夢中になっていると思ったナツが、コブラに向けて攻撃を仕掛ける。
「火竜の…」
「鉄拳!!!」
ひゅるん
しかし、ナツの攻撃はかわされ、キュベリオスの尻尾に、また叩かれる。
「ぐぼぉ」
「氷竜の…」
「鉤爪!!!」
ガシッ
「!」
「無駄だ」
リートの蹴りをコブラが片手で受け止め、ナツのいる方角へ投げ飛ばす。
「うおっ!!?」
「ぐぼっ!!」
「言っただろ?テメェらの攻撃は聴こえている。オレに攻撃は当たらねぇ」
「落ちろぉ!!!」
コブラの掛け声で、キュベリオスが二人をはたき落とした。
「「ぐあああぁ!!!」」
二人は、ニルヴァーナに真っ逆さまに落ちていく。
「ハッピー!!!」「ラリカ!!!」
「わかってる!!!」「お任せなさい!!!」
二人は地面スレスレで、何とか持ちこたえ、超低空飛行で地面から浮いていた。
二人が息をつこうとした瞬間、後ろからキュベリオスが二人を食べようと襲いかかる。
「わっ!」「きゃっ!」
「うおっ!」「あっぶ!」
ハッピーとラリカは、二手に別れてニルヴァーナ内を飛び回る。
「どうしますの?リート、このままじゃじり貧ですわよ」
「あぁ、確実に奴の不意をついて攻撃できれば勝機はあると思うんだけどなぁ」
コブラとキュベリオスは、ナツ達を追って行き、リートとラリカは物陰に隠れて作戦を練る。
「どーすっかな…こっちの攻撃が読まれてるんじゃ不意打ちは状況的にかなり厳しいだろうし」
「敵は今、ナツとハッピーを追っているのですから、そこに後ろからドカン!って言うのはどーですの?」
「そんなアッサリとやられてくれる敵には思えねぇけど…」
「何もしないまま、ナツ達がやられるのを待つよりかは、よろしいんじゃなくて?」
リートは腕を組んで悩み、決断する。
「うーん…まぁそれしかねぇか」
「決まりですわね。私を蛇のエサにしようとしたのですから、十字架に張り付けて、手足に杭を打ち込み苦しんで後悔する様をハーブティーを頂きながら思う存分鑑賞してやりますわ」
「妬みまくってんなぁ…」
リート達が空へと戻ると、未だコブラがナツを探しているところを発見する。
「いた」
「まだ早いですわね」
リート達は、そのままコブラの監視を続ける。
そして、コブラが見る先には、物陰に潜み、コブラを待ち構えるナツとハッピーの姿があった。
「何やってんだ…アイツ」
「あの壁を破壊した瞬間に攻撃しようとしてるんですわね…意外といけるかもしれませんわよ?」
しかし、そんな手がコブラに通用するハズもなく、キュベリオスが尻尾でナツの隠れている壁を破壊すると煙に紛れて見えなくなる。
「行くなら今だな、ラリカ頼んだ」
「了解ですわ!」
「そこだ!」
ナツは、壁が破壊されたのを確認すると、物陰から飛び出しコブラに攻撃しようとする。
「あれ?」
しかし、そこにコブラの姿はなく、ナツの背後からコブラが現れて蹴りを入れた。
「聴こえてるぜ」
「んぎゃ!!」
「オラぁ!!」
コブラの、真上からリートが拳を構えて殴りかかる。
「テメェらの作戦は全部聴こえてんだよ」
ブォン
「!」
「くらいな!」
ズガァ
コブラはリートの拳をかわすと、リートを蹴り飛ばした。
「ぐあぁ!」
………
ニルヴァーナの都市内に入り込んだ、グレイとルーシィとマーラも、その内部に驚いていた。
「なんだここは?」
「不思議なところ…」
「街みたいね」
「その通りデスネ、幻想都市ニルヴァーナ」
「「「!!!」」」
この場にいる三人以外の声が聴こえ、声がした方へと振り返ると、そこにはジュラとホットアイの二人がいた。
「そなたたちもここにいたとは、心強い」
「リオンとこのオッサン!!」
「…と六魔将軍!!?」
「えええぇ!!!?」
ホットアイがいることで三人は警戒するが、ジュラがそれを止める。
「案ずるな、彼は味方になったのだ」
「世の中愛デスネ」
「うそぉ!!?」
「あのオッサン悟りの魔法でも使えんのか!!!?」
「ジュラさんスッゴーイ!!」
「ここはかつて古代人ニルビット族が住んでいた都市デス」
ホットアイが、過去にこの場所で何があったかを話し始める。
「今からおよそ400年前、世界中でたくさんの戦争がありました。中立を守っていたニルビット族はそんな世界を嘆き、世界のバランスをとる為の魔法を作り出したのです」
「光と闇をも入れ替える超魔法、その魔法は平和の国ニルヴァーナの名がつけられましたデスネ」
「皮肉なモンだな。平和の名を持つニルヴァーナが今…邪悪な目的の為に使われようとしてるなんてよォ」
「うん…これじゃあニルヴァーナを作った人が報われないよね」
「でも…最初から光を闇にする要素をつけなきゃいい魔法だったのにね」
「仕方あるまい…古代人もそこまで計算していなかったのかもしれん。強い魔法には強い副作用があるものだしな」
「とにかく、これが動いてしまった事は大変な事デス。一刻も早く止めなければなりませんデスネ」
「当たり前だ」
「うん!!」
「よーしっ頑張らなくっちゃ!!」
グレイとルーシィとマーラは、気合いを入れ直した。
「ブレインは中央の『王の間』からこの都市を動かしているのでしょう。その間ブレインは魔法を使えません。たたくチャンスデス」
「動かすって、どこかに向かってんのか?」
「おそらくは…しかし、私は目的地を知りませんデス」
「そうさ、父上の考えはボクしかしらない」
「「「「!!!」」」」
全員が慌てて振り向くと、建物の上に目を覚まして戦いに来たミッドナイトの姿があった。
「ミッドナイト!!!」
「六魔将軍か!!!」
「ずっと眠ってた人だ!!!」
「なんでこんなところに?!!」
「ホットアイ、父上を裏切ったのかい?」
「違いマスネ!!ブレインは間違っていると気がついたのデス!!!」
「父上が間違ってる…だと?」
ミッドナイトは建物から飛び降り、ホットアイを睨み付ける。
「父上って…何だよそれ…」
「親子で闇ギルドな訳ェ?」
「変わってるねェ」
「人々の心は魔法でねじ曲げるモノではないのデス。弱き心も、私たちは強く育てられるのデスヨ」
カッ!!
「「「「!!」」」」
ホットアイが喋り終えたと同時に、ミッドナイトが片手を大きく振ると、周りの建物が斬れて、一瞬で崩壊する。
建物が崩れ瓦礫に埋もれてしまったと思われたグレイ達だったが、間一髪で地面の穴に落ちて回避していた。
「な…何が起きたんだ?」
「ひえー」
「いたたた…また落ちた…」
「ホットアイ殿が地面を陥没させ我々を助けてくれたのだ」
「あなた方は王の間に行って下さいデス!!!」
ホットアイが、穴の上からグレイ達に大声で指示をだす。
「六魔同士の力は互角!!!ミッドナイトは私に任せて下さいデス!!!」
ズアァァ!!!
ホットアイが地面を柔くし、ミッドナイトに魔法を放ち視界を遮る。
「君がボクと勝負を?」
「六魔将軍同士で潰し合いだと?」
「何かスゴい展開になってきたわね」
「さすがにこれは、私も予想外…」
「ホットアイ殿…」
「さぁ!!!早く行くデスネ!!!」
ホットアイは、ニコリと笑ってジュラ達の方を振り向く。
「そして、私の本当の名は『リチャード』デス」
「真の名を敵に明かすとは…本当におちたんだね、ホットアイ」
何かラリカの「◯◯して◯◯にしますわよ!!」って台詞、久々に言わせた気がする…
因みにコブラとアクナを戦わせたとしたらどうなるだろうって考えたんですよ。で、出た答えが
アクナ「分かってても反応できない速度を出して叩き潰す」
という結果になりました。
まぁアクナさんなら余裕デスネ
オリジナル読みたいのに投票オナシャス!
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リートS級魔導士になった日
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リートの単独での依頼
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アクナの過去
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リートに弟子入り志願する少年