FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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今回は投稿速かったんじゃね?うん!いい感じだ。


毒竜

「オラァ!!!」

 

「このヤロォ!!!」

 

ナツとリートは未だコブラと戦い続けていたが、状況は芳しくなかった。

 

ナツの拳もアッサリと避けられ、更にリートも隙を見つけて攻撃しようとするが、それも簡単にコブラは回避してしまう。

 

「くそー!!、なんで当たらねぇんだ!!!」

 

「動きを読む魔法にしても、性能よすぎだろ」

 

 

「いや…聴く魔法さ。心の声が聴こえるから動きがわかる」

 

「聴く魔法…だと?」

 

コブラの魔法を確認する為に、ナツは頭の中で何かを考える。

 

「ぷっ…く…くそっ!!以外に面白ぇギャグじゃねーか。うははっ」

 

ナツが頭の中で考えたギャグに、コブラは笑いだした。

 

「どうやら本当みてーだぞ」

 

「オマエ、心の中で何言ったの?」

 

「スッゴい気になる」

 

「絶対に試し方おかしいですわよ」

 

「後で教えてやるよ。しかし、やっかいだな」

 

ナツ達が悩んでいると、ハッピーが閃いた顔でナツに話しかける。

 

「オイラにいい考えがあるよ」

 

 

「右に行くって考えながら左に攻撃」

 

コブラはハッピーの思考を一瞬で読み取り、口頭する。

 

「「!!?」」

 

「アッサリとバレてますわね」

 

「ダメじゃん」

 

 

「無駄だ、その思考のプロセスを聴けるんだぜ、テメェらに勝ち目はねぇ」

 

「くぅーーーっ」

 

「どーすっかな」

 

ナツもリートもそれぞれ、色々と考えるが全てコブラに筒抜けだった。

 

「おっ、色々考えてるな?3つ4つ…悪くねぇ作戦もあるが、筒抜けだ」

 

 

「ズリィぞテメェ!!!」

 

「こうなったら正面から行くしかねぇ!!!」

 

「あいさーっ!!」

 

ナツとハッピーは考えることをやめて、正面からコブラに突っ込んで行った。

 

「おい!ナツ!!」

 

ナツはリートの言葉を聞かずに、コブラに殴りかかる。

 

「右フック、左キック」

 

やはり、コブラに単純な攻撃は当たらず、軽々とナツの攻撃をかわす。

 

「返しの右ストレート」

 

ちっ

 

「!」

 

ナツの右ストレートをかわしたハズのコブラだったが、頬にナツの拳が掠れ、表情が変わる。

 

次の瞬間、ついにナツの左フックがコブラにクリーンヒットする。

 

「いぎぃ!!!」

 

 

「!!?」

 

「ナツの攻撃が当たりましたわ!!?」

 

ナツの攻撃が当たりだし、リートは何が起きたのかを考える。

 

「まさか…アイツ…何も考えてねぇ?」

 

「…ナツらしいと言えばナツらしい作戦ですわね」

 

「なるほどな、聴くことが出来なければ、普段相手にしている敵と変わらねぇって訳か」

 

リートは更に考え、今度は自分にできるやり方を模索する。

 

(考えねぇってのはさすがにオレにはできねぇ…ならどうする?…)

 

そして、リートはある作戦を思い付く。

 

「よしっ!これで行ける!これなら奴に聞かれてても関係ねぇ!行くぞラリカ!」

 

「わかりましたわ」

 

リートの指示で、ラリカも動き出した。

 

「どけ!ナツ!!」

 

コブラもリートの作戦が聞こえていたのか、動揺し始める。

 

「ちょっ…ちょっと待て…それは…」

 

(右フック 左フック 右後ろ回し蹴り 胸ぐらを掴んでヘッドバッド ブレスで吹き飛ばして 追いかけて殴り落としてキャッチ、ナツに向けて投げて攻撃)

 

リートが殴りかかるまでの一瞬で一通りのパターンを頭の中で考える。

 

「うっ!」

 

「オラァ!」

 

リートの行動パターンに一瞬戸惑ったコブラは、反応が遅れてしまい、 リートの攻撃はコブラの顔にクリーンヒットした。

 

そして、リートは頭に思い浮かんだ通りに攻撃し、ナツに向けてコブラを放り投げた。

 

「ナツ!!!」

 

「おう!!!おらぁ!!!」

 

そして、ナツはリートの掛け声に合わせ、右ストレートをコブラの顔に思い切り入れた。

 

「ぐほぉ」

 

「よしっ!」

 

「おっしゃぁ!!」

 

コブラは口に着いた血を拭い、リート達を睨みつける。

 

「っち…やりにくい奴らだ、片方は何も考えずに攻撃し、もう一方はあり得ねぇぐらい先を考えて動きやがる…」

 

「リートの心の声は聴こえてるみたいですけど、何をいたしましたの?」

 

ラリカが疑問に思ったことをリートに聞くと、リートはニヤリと笑って答えた。

 

「簡単だ、一手二手先を聴かれるなら五手六手先を考えて後は素早くその通りに動くだけだ。何手も先ならいくら聴かれようが要は記憶力の問題になってくるからな、好都合なことに、オレはとあるレストランで嫌ってほどレシピを無理やり覚えさせられて相当記憶力を鍛えられてんだ。後十手は先を考えられるぜ」

 

「ヤジマ様のレストランでの仕事がこんなところで役立つとは…」

 

「おう…オレもビックリだ」

 

 

「スゲーなリート…」

 

「オイラだったら絶対頭こんがらがっちゃうよ」

 

 

「無駄話はこれぐらいにして、やるぞ!!ナツ!!」

 

「お…おう!!」

 

二人は、一気にコブラに近づいて殴りかかる。

 

バシィ

 

「「!?」」

 

しかし、二人の拳はコブラによって捕まれ、動きが止まった。

 

「こんなやつらは初めてだ。なるほどな…小細工じゃどうにもならんか」

 

ぶしゅ

 

「うわっ!」

 

「痛ぇ!!」

 

ナツとリートの拳を掴むコブラの掌から紫の煙が上がり、リートとナツの二人は驚いて手を離した。

 

リートは氷を纏い攻撃していた為、拳に何も影響は無かったが、素手で殴っていたナツは、片腕をおさえて痛がり始める。

 

「ナツ!!どうした!!」

 

「手が痛ぇ」

 

「何!!?」

 

リートとナツがコブラの腕を見ると、コブラの腕は紫色の鱗で覆われていた。

 

「毒竜のコブラ、本気で行くぞ」

 

 

「こいつ!!」

 

「まさか!!まだいましたの!!?」

 

「滅竜魔導士!!?」

 

 

「かーーーっ!!!」

 

コブラは、奇声を発しながら二人に襲いかかる。

 

二人は、コブラの攻撃を間一髪で回避した。

 

コブラは、自分の真上によけたナツに蹴りをくらわせる。

 

「ぐほっ!」

 

ジュウゥゥ

 

「ぐあああぁ!!」

 

顔を蹴られたナツは、またもコブラが触れた場所で痛がりだす。

 

「毒か!!」

 

「毒竜の一撃は全てを腐敗させ滅ぼす!!」

 

リートの目の前に移動したコブラは次はリートに攻撃を仕掛けた。

 

「ぐっ」

 

リートは氷を纏った腕で、コブラの攻撃を必死にいなし続ける。

 

「ハツ!やるじゃねぇか」

 

「攻撃をいなす修行は死ぬほどやってきたんでね!」

 

「リート!!これ、アナタはともかく、私にはかなりきついですわ!!」

 

「我慢しろ!!今だけだ!!」

 

「ムリムリムリムリ!!ひゃぁぁ!!今、頬の毛を掠りましたわ!!!」

 

「当たってないならよし!!」

 

「ちょっとぉぉぉ!!!」

 

 

「やるじゃねぇか、ならこれでどうだ」

 

コブラが、大きく息を吸い込む。

 

「マズイ!!かわせラリカ!!!」

 

「ふぇ?」

 

「毒竜の咆哮!!!」

 

ドゴォォォ!!!

 

「うっ…」

 

「げほっ」

 

 

「リート!!!」

 

「ラリカァ!!!」

 

ブワァ

 

コブラのブレスから脱出した二人は、コブラを見下ろしていた。

 

「くそっ…また形勢が逆転しちまってる」

 

ぐらっ

 

「!?」

 

リートがコブラを睨み付けていると、リートを運んでいたラリカのバランスがいきなり崩れ出した。

 

「ラリカ!!どうした!!?」

 

「先程の毒を…吸い込みすぎてしまったようですわ…上手く飛べませんの…」

 

「何!!?」

 

「というか、リートの身体から冷気も出ていて寒いんですのよ…何とか抑えて下さいます…?」

 

「オレ、身体から冷気なんて今出してねぇぞ!!?」

 

ラリカがバランスを崩した瞬間を、コブラは見逃さず追撃を仕掛ける。

 

「落ちろ!!」

 

コブラは踵落としをリートに仕掛け、リートは何とか両腕で防御するが、その振動でラリカがニルヴァーナへ向かって真っ逆さまに落ちて行った。

 

あぁぁぁぁ!!!

 

「リートォォ!!!」

 

「ラリカァァ!!!」

 

ナツ達の叫びもむなしく、リートとラリカはニルヴァーナへ落ちてしまった。

 

「まずは一人だ」

 

「このやろう…」

 

 

 

リート達が落ちて行った先には、運良くウェンディとシャルルがグレイ達を探して走っていた。

 

「早く、この事をみんなに知らせなくちゃ!!」

 

「急ぐわよ!!ウェンディ!!」

 

あああぁぁぁぁ

 

「え?」

 

ウェンディが上を向くと、リートがウェンディの真上から真っ逆さまに落ちてくる。

 

「ちょっと!!なんなのよぉぉぉ!!」

 

ズズゥゥン

 

「いってーってここ…また乗り物の上…うっぷ」

 

「申し訳ありませんわ…」

 

「いったた…ってリートさん!!!ラリカちゃん!!!」

 

「ちょっと、いったい何があったのよ!!」

 

ウェンディとシャルルがリート達に駆け寄るが、リートは乗り物酔いで説明どころではなかった。

 

「ごめっ…今…説明…は…おえっ」

 

「え?どうしたんですか?リートさん」

 

「はぁ、はぁ…リートは乗り物酔いをしやすいんですのよ」

 

「乗り物酔い?そうか、それなら」

 

ウェンディは、リートの身体に両手を触れて魔力を込める。

 

「トロイア」

 

パァァァ

 

「…!?」

 

ウェンディが魔法をかけると、リートの乗り物酔いが一瞬で収まった。

 

「な…治った!!!念願の乗り物を克服した!!?ありがとう!!ウェンディ!!」

 

「い…いえ、乗り物酔いを一時的に抑えただけで、完全に治った訳ではないんですけど…」

 

それを聞いたリートのテンションは一気に下がった。

 

「そ…そうか…克服したわけじゃねぇのか…」

 

「そんな事はいいから、早く状況を説明しなさい!!!」

 

「あ、あぁ…そうだな…それはそうだが…ウェンディ、すまねぇけどラリカの毒を抜いてやることは出来ねぇか?」

 

「え?」

 

リートの発言に、シャルルは怒り心頭であった。

 

「ちょっと!!アンタ話し聞いてたの!!?ウェンディは治癒魔法を使うと体力が!!」

 

「いいの、シャルル…私は大丈夫だから」

 

「ウェンディ!!」

 

ウェンディは、ラリカの身体から毒を抜き取り、ラリカは落ち着いたのか眠ってしまった。

 

「これでもう大丈夫ですよ」

 

「ありがとう!!ウェンディ!!ホントに助かった」

 

「い…いえ!これが私に出来ることですから」

 

「もういいでしょ?そろそろ状況を説明してくれる?」

 

シャルルの言葉に急かされ、リートは事情を説明した。

 

「そうですか…そんなことが…」

 

「あぁ、だからここからはオレ一人で王の間って所に居やがったあのガングロを叩き潰しに行く、ウェンディ…ラリカを診つつグレイ達と合流を頼めるか?」

 

「は…はい!!わかりました!!」

 

「よしっ…行くか」




リート、実は毒効かないんですねぇ。ドラゴンフォースの時といい、都合のいい身体してます。

今後かなり後にこの事情を話すつもりですが、まだまだ先延ばしです。

オリジナル読みたいのに投票オナシャス!

  • リートS級魔導士になった日
  • リートの単独での依頼
  • アクナの過去
  • リートに弟子入り志願する少年
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