FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
「ウジどもが、消え失せろ」
ブレインがそういい終えると同時に、リートが前に飛び出し殴りかかる。
「消えてたまるか!!!氷竜の硬拳!!!」
リートの拳がブレインの顔に当たる瞬間、ブレインの杖から魔力の塊が放出される。
「
ズドン!!
「ぐはっ!!」
リートは自分と同等サイズの魔力の塊をぶつけられ、後ろに吹き飛んでしまう。
「リート!!!」
「ちょっと!!大丈夫なの!!?」
「リートさん!!」
三人がリートの下に駆け寄るのを、ジュラが引き留める。
「待て」
「どけよおっさん!!」
「リート殿は一人で奴を倒すと言ったのだ。信じて待とうではないか」
「ありがとうございます。ジュラさん」
ガラガラ
瓦礫の中に埋もれていたリートが立ち上がり、ブレインへ向かって歩き出す。
「ほう、生きていたか、ウジ虫にしては頑丈だな」
「テメェをぶっ倒すまでは、オレも倒れるわけにはいかねぇんだよ」
「ならば永遠に私になぶられ続けるがよい」
ブレインは、杖をリートに向ける。
「
「あの魔法は!!」
杖から放たれたブレインの魔法は、リートを覆うように狙いだす。
「氷竜の建円!!」
リートは氷のドームで自分を覆い、ブレインの魔法を防ぐ。
「かかったな!!
ブレインは常闇回旋曲の魔法を防がれた途端、今度は魔法を一直線に放出する。
ズガッ!!ガリガリガリガリ
「リートの氷が削られていく!?」
「リートさん!!危ない!!」
「やべぇ!!」
「いや、リート殿もそれくらいわかっておるだろう」
「「「え?」」」
「常闇奇想曲は貫通性の魔法!!防ぎきることなどできんぞ!!」
バリン!
リートの張った氷のドームが割れた瞬間、もう1つ氷の壁が現れた。
「無駄だ!!!そんな壁貫いてくれる!!」
「別に防ぎきるのが目的じゃねぇよ」
「何!?」
氷の壁が壊される前に、リートはブレインの後ろに新しく氷の壁を作り出すと、目の前にある氷の壁に入り込む。
「リートが氷の壁に入っちゃった!!」
「えぇぇぇ!!?」
「アイツ…何する気だ」
そして、次にリートが現れたのは、ブレインの後ろに作り出した氷の中からであった。
「氷竜の双鏡」
ズドォン!!
「ぐはぁ!!」
ブレインの後ろから現れたリートは、ブレインの背中を全力で殴った。
「ぐっ…うぬは…一体どうやってこの距離を…」
「氷竜の双鏡は、氷の鏡を作り、そこに写った別の氷の鏡との間を行き来することができる魔法だ。移動してる間にとんでもねぇほどのGがかかるが、今のオレになら問題なく使用できる」
ブレインは、リートの攻撃で立ち上がることができなかった。
「ふぅ」
「やりやがった!!!こいつ六魔将軍のボスだろ!?」
「あたし達勝っちゃった!!!」
「やったー!!!リートさんが勝った!!!」
「やはり、アクナ殿の修行は伊達ではなかったと言うことか」
グレイ達がリートの下に駆け寄ると、リートは真剣な顔でジュラと目を合わせる。
「ジュラさん…それよりも」
「うむ、分かっておる」
リートとジュラは、まだ意識があるブレインの下に行くと、ブレインに問う。
「さぁ、化猫の宿を狙う理由を教えてもらおうか」
「さもなくば、ただではおかんぞ」
「ねぇ…これ…止めればいいんじゃない?」
「オレの為にも…是非…」
ナツは、完全にニルヴァーナに酔っていて、ほとんどまともに喋れていない。
「ま…まさか…この私が敗れるとは…ミッドナイトよ…後を頼む…六つの祈りが消えるとき…あの方が…」
「「あの方?」」
ガクッ
それを最後に、ブレインは意識を手放した。
「ちょっと…気になりますね…」
「あぁ、ミッドナイトという男が敗れたら、あの方と呼ばれる者が現れるということなのだろうか…」
「コイツの顔の線が一本、今消えたように見えましたけど…もしかしてそれと関係が?」
「それも分かっておらん、本当にこやつらは分からないことが多すぎる」
「…ですね」
「みなさーん!!大変ですー!!この都市、私たちのギルドに向かっているかもしれません!!!!」
戦いが終わった所で、ウェンディとシャルルとラリカが走ってきた。
「ウェンディ!!」
「らしいが、もう大丈夫だ」
「え?」
ウェンディが足下を見ると、ブレインが倒れていた。
「ひゃっ!!」
「アハハ、ウェンディもう大丈夫だよ。リートさんがニルヴァーナを動かしていた敵を倒してくれたから」
「蛇使いも向こうで倒れてるし」
「じゃあ」
ウェンディは、嬉しそうな顔でマーラの顔を見る。
「うん、この都市もきっと時期に止まるよ」
「リート!!どんどんと先に行き過ぎですわ!!追いかけるのが大変でしたわよ!!」
「ハハッ、悪い悪い」
皆が安堵しているなか、シャルルは不満げな顔で悩んでいた。
「気に入らないわね、結局、化猫の宿を狙う理由がわからないの?」
「まぁ、深ぇ意味はねぇんじゃねーのか?」
「多少気になることはあるが、これで終わるのだ」
「お…終わってねぇよ…早く…これ……止め…うっぷ」
「ナツさん!!!まさか毒に…」
「いや…たぶんあれは毒よりも乗り物の方がダメージがデカいと思うが…」
「デカブツが言ってたな、制御してるのは王の間だとか」
「多分最初にラリカに抱えられて蛇使いの奴と戦った場所だと思うぜ、あの場所にそこのガングロもいたからな」
リートは、王の間を見上げながらそう言った。
「あそこか!!」
「あそこに行けばニルヴァーナを止められるんだ」
………
リチャードとミッドナイトの戦いは、リチャードが圧倒的に優勢に立っていた。
「ボクは…夢を見る」
ミッドナイトは、そう言いながらフラフラと立ち上がる。
「君も…夢を見る…真夜中に」
ゴシャ!
「ぐはぁっ!!」
いきなりリチャードの体はボロボロになり、リチャードがミッドナイトを見ると、先程まで傷だらけだったミッドナイトの傷は全て消えていた。
「ボクに魔法は当たらない」
(ミッドナイトの…傷が…ない!!?)
「ボクは父上をも越える最強の魔導士なんだ」
リチャードはボロボロになり、もはや立っていられなかった。
(私の祈り…弟よ…もう一度…おまえの顔を……見たかった…)
ズシィィン
そして、リチャードが倒れたことにより、ブレインの顔の線が、また1つ消えた。
「5つ目の祈りが消えた…ミッドナイトよ……うぬはけして消えるな……」
(それが私の祈りだ……)
そして、リート達が王の間についたが、全員は戸惑っていた。
「どうなってやがる」
「何これ…」
「うそ…」
「む」
全員は王の間に行けばニルヴァーナを止められると思っていたのだが、現実はそう甘くはなかった。
「何一つそれらしきものがねーじゃねぇか!!!」
「ど…どうやって止めればいいの?」
「くそっブレインを倒せば止められると思ってたけど…」
「甘かった…止め方がわからないなんて」
「いっそ壊すか?」
「どうやって都市1つを壊すんですのよ」
そして、ウェンディはナツの治療に手こずっていた。
「どうしよう…?解毒の魔法をかけたのにナツさんが」
「ナツは乗り物に弱いんだよ」
「情けないわね」
「まぁまぁ、シャルル…人間苦手な物の1つや2つあるよ」
「乗り物酔い?だったらリートさんにも効果はあったし、治せるかも」
ウェンディは、ナツにトロイアをかける。
「トロイア」
パアァァァ
「!おお!?」
「おおおおお!!!平気だ!!平気だぞ!!!」
「お?なんだ、ナツも乗り物酔い治してもらったのか」
「よかったです。ナツさんにも効き目があって」
「スゲーなウェンディ!!その魔法教えてくれ!!!」
「天空魔法だし無理ですよ」
ナツは、大喜びでルーシィの肩を掴む。
「これ…乗り物って実感ねーのがアレだな、よし!!ルーシィ、船とか列車の星霊呼んでくれ」
「そんなのいないわよ!!!てか今それどころじゃないの!!空気読んでくれる?」
「ナツ、それどころじゃねーぞ」
「あ?」
リートの真剣な顔に、ナツも冷静になる。
「止め方がわからねーんだ。見て分かるように、ここには何もねぇ」
「止めるとかどうとか言う前に、もっと不自然な事に誰も気づかない訳?」
シャルルは、腕を組んで全員に話しかける。
「操縦席はない、王の間に誰もいない、ブレインは倒れた。なのに何でコイツはまだ動いてるのかってことよ」
「あぁ、それはオレも気になってた。けど、あまり考えたくはなかったが…」
リートも、シャルルの疑問に気付いて気になっていたらしい。
「まさか!!」
「多分…自動操縦だろうな。下手をしたらニルヴァーナ発射準備まで出来てる可能性もある」
ウェンディとマーラは、今にも泣きそうな表情になる。
「私たちの…ギルドが…」
「もう…止められないの?……」
「大丈夫、ギルドはやらせねぇ、この礼をさせてくれ」
「絶対に止める方法があるハズだ。すぐに見つけて止めてやるよ」
ナツとリートは、泣きそうな二人を元気付ける。
「「必ず止めてやる」」
氷竜の双鏡…ぶっちゃけ、今日思いついて、今日この話しを書いたのでほとんど即興ですw
オリジナル読みたいのに投票オナシャス!
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