FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」   作:タイキック新

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いつか、音竜のハーフィさんを越えたい…そう思って書き始めたこの作品ですが、やはり現実はそう甘くはないですな…SNSで売名する気はありませんし…

あの人を越えるには、まだまだ道のりは長そう


目的

ナツ達が爆発に巻き込まれている頃、ニルヴァーナの都市内にいたエルザとジェラールは、その爆発の音に気がついていた。

 

エルザと行動を共にしていたジェラールは、記憶を失い、過去の事をほとんど覚えていない状態であった。

 

「今の爆発は…」

 

「王の間の方だ」

 

爆発に興味を示したエルザ達の下に、一人の男性が歩み寄る。

 

「父上も人が悪い、ボクの楽しみを奪ってしまうんだからね」

 

「「!」」

 

エルザジェラールが振り返ると、そこにはミッドナイトが立っていた。

 

「もう君たちが最後のエモノだ。楽しませて欲しいな」

 

ジェラールはミッドナイトを敵と認識し、エルザよりも一歩前に出る。

 

「下がっていてくれエルザ」

 

「ジェラール…」

 

 

しかし、ジェラールはミッドナイトに一撃も当てることが出来ずにボロボロにされてしまう。

 

「記憶と一緒に魔法の使い方まで忘れちゃったのかな?ジェラールくん」

 

(あのジェラールがこうも あっさり…)

 

「ううっ…くっ」

 

「ふぅん、まだ生きてるの?」

 

ミッドナイトは、ジェラールを見下ろしながら話しを続ける。

 

「ボクはね…君のもっと怯えた顔が見たいんだ」

 

ミッドナイトが話しているが、そんなことはお構いなしに、エルザがミッドナイトに斬りかかる。

 

カクン

 

「!」

 

「もうメインディッシュの時間かい?エルザ・スカーレット」

 

しかし、エルザの剣の軌道が変わり、ミッドナイトに剣が当たることはなかった。

 

(剣閃が曲がった!!?)

 

「エルザ離れろ!!そいつはマズい!!!」

 

ジェラールの指示をエルザは無視し、新たにもう一本の剣を換装してもう一度ミッドナイトに斬りかかる。

 

「くっ」

 

カクン

 

(また!!?)

 

「フン」

 

ミッドナイトが手を前に出すと、エルザは後方へ吹き飛ばされる。

 

エルザは足の踏ん張りを利かせ、倒れることはなかったが、いきなりエルザの鎧がエルザ自身を締め上げ始めた。

 

「何!?」

 

メキメキメキ

 

「ぐあぁぁ!!」

 

 

「くっ…はぁ!!」

 

エルザは自分を締め上げる鎧を換装で解き、天輪の鎧に換装し直す。

 

「なるほど、そういう魔法か」

 

 

「そう…ボクの屈折(リフレクター)は、全ての物をねじ曲げて歪ませる」

 

「魔法を跳ね返す事もできるし、光の屈折を利用して幻だって作れるんだ」

 

 

「なんという魔法だ…」

 

「行くぞ」

 

ミッドナイトの魔法を聞いても、エルザは攻撃を続ける。

 

「聞こえてなかったのかい?ボクに魔法は当たらないんだよ?」

 

 

 

そして、爆発によりダメージを受けたジュラを、皆が心配そうに声をかける。

 

「どうしよう…ひどいケガ」

 

「死ぬんじゃねぇぞ、オッサン!!!」

 

「罠…でしたのね…」

 

 

「……ちくしょうが」

 

ナツとリートの二人は歯を喰い縛り、怒りを露にする。

 

「やれやれ、ブレインめ…最後の力を振り絞って、たった1人しかしとめられんとは」

 

リート達意外の声が聞こえ、全員が辺りを見渡す。

 

「あそこ!」

 

ハッピーが声がした方向を指差すと、そこには一本の杖が浮いていた。

 

「情けない…六魔の恥さらしめ」

 

「え?」

 

ルーシィは、あり得ない状況に目を丸くしながら杖を見る。

 

「まぁ…ミッドナイトがいるかぎり我等に敗北はないが、貴様等くらいは私が片付けておこうか」

 

 

「杖が…喋ったーーー!!!?」

 

「あれは、ブレインの持ってた杖だ」

 

「どーなってんのよー!!?」

 

「オイ、棒っ切れ」

 

 

「?」

 

リートはドスのきいた声で、杖に話しかける。

 

「ブレインがどうのっつってたな?さっきの爆発はあのガングロの仕業かコラ」

 

「そうだ、貴様等はまんまと罠にハマったというわけだ」

 

リートはそれを聞いて、拳を固く握る。

 

(ちくしょう…しとめきれてなかったオレの責任か…)

 

がしっ

 

「!?」

 

杖が攻撃を開始するかと思われた時、ナツが杖を掴み、地面に何度も叩きつけ始めた。

 

「オラオラオラオラ」

 

ボコボコボコボコボコ

 

「ぐぽぽぽぽぽっ」

 

「!!!!」

 

「このデケェ街を止めろ!!棒切れ!!!」

 

「ちょっと!!何者かもわかんないのよ」

 

 

杖は、叩きつけられた後だが、自分の事を名乗ろうとする。

 

「私は七人目の六魔将軍、貴様等を片付ける為に眠りから覚め…」

 

「とォ~め~ろ~よ~!!!」

 

杖が喋り終える前に、ナツがまた地面に叩きつけ始めた。

 

「ぐぽぽぽぽぽっ」

 

 

「六魔将軍なのに、七人目?」

 

「てか、杖が喋ってることはもういいのか?」

 

「ツッコむポイントが難しいね」

 

「難しいというか多いというか…」

 

「めんどくさい生体ですわね」

 

 

 

「ぬぇい」

 

スポン

 

「!!」

 

杖はナツの手からすり抜けて、ナツから距離をとる。

 

「あ、逃げた」

 

「せっかくのチャンスだったのに何をしてますのナツ!!」

 

 

「凶暴な小僧め、そろそろ奴等のギルドが見えてくる、早めにゴミを始末しとかんとな」

 

 

「それって、化猫の宿?」

 

ルーシィの問いかけに、杖は笑いながら答える。

 

「その通り、まずはそこを潰さんことには始まらん」

 

 

その頃、エルザは必死にミッドナイトに攻撃を当てようと技を出し続けている。

 

「舞え!!剣たちよ!!!」

 

エルザが換装した無数の剣が、ミッドナイトに向かって突っ込んで行く。

 

しかし、全ての剣がミッドナイトに当たる前に軌道を変えてミッドナイトから反れていく。

 

「数打てば当たると思った?」

 

そして、軌道を変えた剣は全て、エルザに向きを変えて戻ってきた。

 

「!!」

 

「言ったろ?跳ね返す事もできるって」

 

ガキガキキィンキン

 

エルザは両手に持っている剣で、全ての剣を叩き落とす。

 

「フフ」

 

エルザが剣を叩き落としている間に、ミッドナイトはエルザの天輪の鎧を魔法で操作し始めた。

 

「くっ」

 

天輪の鎧は、ゆっくりとエルザの身体を締め上げる。

 

バキバキバキ

 

「ぐはぁっ」

 

 

「もっと、もっと苦しそうな顔をしてくれよ」

 

 

「その顔が最高なんだ」

 

エルザを見ながら笑っているミッドナイトに、エルザは何とか動く片腕で、剣をミッドナイトに向かって投げつけた。

 

「つあっ!」

 

さっ

 

ミッドナイトは、投げつけられた剣を軽々とかわす。

 

「さすがだね」

 

「スパイラル ペイン」

 

ズガガガガガ!!

 

「うわあああああぁ!!」

 

ミッドナイトはエルザのいる場所に巨大な竜巻を起こして、エルザを巻き込む。

 

そして、竜巻が消える頃には、ボロボロになったエルザが地面に倒れていた。

 

「そんな」

 

 

「もう終わり?」

 

「強い…」

 

ジェラールはボロボロの身体で立ち上がろうとするが、思うように立ち上がれない。

 

「まだ死なないでよエルザ、化猫の宿につくまでは遊ばせて欲しいな」

 

「化猫の宿?」

 

「僕たちの最初の目的地さ」

 

「なぜ…そこを狙う」

 

ジェラールの問いかけに、ミッドナイトは笑いながら話した。

 

「その昔、戦争を止める為にニルヴァーナを作った一族がいた。ニルビット族」

 

「しかし、彼等の想像以上にニルヴァーナは危険な魔法だった。だから自分達の作った魔法を自らの手で封印した。悪用されるのを恐れ、彼等は何十年、何百年も封印を見守り続けた」

 

「そのニルビット族の末裔のみで形成されたギルドこそが化猫の宿さ」

 

そして、ナツ達も杖から同じ情報を話され、驚愕していた。

 

「奴等は再びニルヴァーナを封じる力を持っている。だから滅ぼさねばならん」

 

 

「この素晴らしい世界を再び眠らすなんて惜しいだろ?この力があれば世界を混沌へといざなえるのに」

 

「そしてこれは見せしめでもある。中立を好んだニルビット族に戦争をさせる。ニルヴァーナの力で奴等の心を闇に染め殺し合いをさせてやるんだ!!!!ゾクゾクするだろう!!!?」

 

「下劣な…」

 

ジェラールの言葉に一瞬だが、ミッドナイトは笑いを止める。

 

「正しいことを言うフリはやめなよジェラール」

 

「君こそが闇の塊なんだよ。汚くて禍々しい邪悪な男さ」

 

 

「ち…違う」

 

「違わないよ」

 

力のないジェラールの返事を、ミッドナイトは強くけった。

 

「君は子供達を強制的に働かせ、仲間を殺し、エルザまでも殺そうとした。君が不幸にした人間の数はどれだけいると思う?君に怯え、恐怖し涙を流した人間がどれだけいると思う?」

 

ジェラールは身体を震わせ、罪悪感にとらわれる。

 

「こっちに来なよジェラール、君なら新たな六魔にふさわしい」

 

ゆらっ

 

ミッドナイトがジェラールに話しかけている間に、エルザはゆっくりと立ち上がった。

 

「私は…ジェラールの中の光を知っている」

 

立ち上がったエルザは、紫色の衣 悠遠の衣に換装した。

 

(エルザ…)

 

 

「へぇ、まだ立てるのか噂通りだねエルザ…壊しがいがある」

 

 

「貴様等の下らん目的は私が止めてやる…必ずな!!!!」




つい先日、友人からオリジナルの話にでてた敵キャラとかもう出さんの?って聞かれましたが

えぇ…ゴルスとかまた出すの?滅茶苦茶になるやろうしなぁ…って思ってましたが、ふと、番外編としてリート達と戦う前のゴルスの話なら書いても面白いんじゃね?って思ったんですが、皆さんはどうでしょう?読んでみたいですか?

読んでみたいって方がいれば物語が終わる度に1~2話ずつでも書いてもいいかな?って思ってます。

そして、緊急連絡!ついに、リートの絵を描いていただけました!そんなに都合よくいかないだろうとずっと思ってましたが、まさか描いて頂けるとは
気になる方は目次に絵を載せましたのでそちらで是非ともご覧下さい

オリジナル読みたいのに投票オナシャス!

  • リートS級魔導士になった日
  • リートの単独での依頼
  • アクナの過去
  • リートに弟子入り志願する少年
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