FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」 作:タイキック新
【1番魔水晶】
フラフラの状態のナツとリートは、1番魔水晶前にたどり着くと、そこにはゼロが待ち構えていた。
「フン、まだ生きてやがったのか」
「「はぁ…はぁ…」」
「何しに来た?クソガキ共」
にやり
二人は笑ってゼロをみる。
「ん?」
「壊れんのはオレたちか、お前か」
「どっちだろうな」
「おそらく、ゼロは1にいる」
エルザ達も、それぞれ自分の持ち場に行く準備をしながら、ゼロの居場所について話していた。
「!?」
「ナツさん達のトコだ!!」
「だからあの二人、1番に行きたがってたんだね」
「アイツらは鼻がいい。分かってて1を選んだハズだ」
「だったら加勢にいこうよ!!みんなで戦えば」
ウェンディの言葉を、エルザは笑って止める。
「二人を甘くみるな、あの二人になら全てを任せて大丈夫だ」
「ナ…ツ…」
ナツの名前を聞いたジェラールの様子が、変わり出す。
「私たちも持ち場に行くぞ!!私は5、ジェラールは6だ!!」
「…」
「? ジェラール?」
ジェラールの様子がおかしいことに気がついたエルザは、声をかける。
「…いや、何でもない」
「ナツ…ドラグニル…」
「だあぁぁらぁぁぁ!!!」
そして、既にナツとリートは、ゼロに戦いを挑んでいた。
ナツの右フックを、ゼロは一歩後ろに下がって軽々とかわした。
しかし、ナツの攻撃も止まっておらず、殴りかかった体制から身体をひねり、空中で回転し、ゼロの顔に後ろ回し蹴りを仕掛ける。
ゼロは、今度は体制を低くしてかわすと、頭上からリートが踵落としで、迫ってきていた。
ズドン!
ゼロが真横に動いて、ナツ達から距離をとると、ナツとリートは同時にブレスをゼロにぶつける。
ドゴォン!!
「ほう、さっきよりは動きがいいな」
「「!!」」
爆発の煙が晴れると、片手で二人のブレスを止めているゼロの姿があった。
「常闇奇想曲」
ゼロは、左右それぞれの手から、レーザービームを二人に向けて撃ち出した。
ばっ!
二人は同時にそれをかわすが、ゼロはまだ攻撃を続けていた。
「ブレインのものと一緒にするなよ」
後ろの壁にめり込んだレーザービームが、ゼロがコントロールすることによって、自在に動きまわっていた。
次にはナツの足元からレーザーが現れ、リートがとっさにナツの服を引っ張って回避させる。
ズド!
「がっ!」
しかし、リートの背中にもう一方のレーザーが当たり、リートはダメージを受けてしまう。
「リート!!」
「ははっ!」
ゼロは、左右それぞれの手を動かして、レーザーを操る。
「クハッ!」
「ぐうぅっ」
「クハハハハ!!壊れんのはどっちかって?てめぇらに決まってんだろーがぁ!!!」
「火竜の…」「氷竜の…」
「鉄拳!!!!」「凍剣!!!!」
ズザザザァ!!
「んぎぃぃぃ」
「があぁぁぁっ…」
シュウゥゥ…
二人はそれぞれ、向かってくるレーザーに対して攻撃し、ナツは拳でレーザーを欠き消し、リートは氷の剣でレーザーを切り裂いた。
「ハァ ハァ ハァ ハァ」
「フー フー」
「貫通性の魔法を止めるとは、面白い」
ドン!!
「!!!」
ゼロが次の攻撃を仕掛けようとした瞬間、ゼロよりも更に後方からナツに向かって魔法をぶつけられた。
「ナツ!!!」
「誰だ!?」
ゼロが後ろを振り返ると、そこには記憶を失ったはずのジェラールが立っていた。
「ジェラール…!?」
「ヤロォ…」
「貴様…記憶が戻ったのか」
「あぁ…」
ゼロの問いかけに、ジェラールはニヤリとわらって答えた。
「くぅ~~っ…」
「ジェラァァァァァル!!!!」
「テメェェ!!!何のつもりだァァァ!!!!」
ナツとリートの二人はジェラールに殴りかかろうと、走り出す。
スッ
ボゴォ ドン
ジェラールは左右の手から、それぞれ炎と冷気を二人にぶつける。
「「オレに(炎)(冷気)は、通用しねぇぞ!!」」
「知ってるさ、思い出したんだ」
ジェラールの鋭かった目付きが、優しい目付きへと変わる。
「ナツ、そしてリートという希望をな」
「何!?」
「炎の滅竜魔導士と氷の滅竜魔導士、その魔力は炎と冷気の力でそれぞれ増幅する」
「貴様…完全に記憶が戻ってないな」
「言った通り、【ナツ】と【リート】を思い出しただけだ。ニルヴァーナを止める立ち位置は変わらんぞ、ゼロ」
「記憶だと?」
「何だよ…記憶って…」
ジェラールは、ゼロからナツ達に視点を変えると、真実を打ち明ける。
「オレにはこの地で目覚める以前の記憶がない。最低のクズだった事はわかったが自覚が無いんだ。どうやら君たちやエルザをひどく傷つけたらしい。だが今は、ウェンディたちのギルドを守りたい。ニルヴァーナを止めたい…君たちの力になりたいんだ」
バッ!
「ふっざけんなぁ!!!!!」
真っ先に手を出したのはナツだった。どうしても、ジェラールの言葉に納得がいかなかったのだろう。
「あの事を忘れたって言うのか!!!!何味方のフリしてんだテメェ!!!!」
「ジェラール…オレもナツと同じ意見だ。あの時の事を忘れました。今は許してくださいで、ハイそーですかとはいかねぇぞ」
リートもジェラールを睨み付け、怒りを表す。
「頼む二人とも…今は炎と冷気を受け取ってくれ」
ナツは、ジェラールの言葉に耳を傾けようとせず、ジェラールの胸ぐらを掴み上げる。
「オレは忘れねぇ!!!!オレたちは忘れねぇ!!!!エルザの涙を…お前が泣かしたんだ!!!!」
「やれやれ、内輪もめなら他のところでやってくれねーかな」
ジェラール達の言い争いを見ていたゼロは、いつまでも待っていてくれるハズもなく、ナツ達に向けて魔法を放つ。
「うっとおしぃんだよ!!」
「しまっ…避けろ!!!ナツ!!!!」
ゼロの攻撃に、反応が遅れたリートは、慌ててナツに回避の指示を出すが、間に合いそうにはなかった。
ドゴォン!!!
「ナツーーー!!!」
ゼロの魔法は、ナツ達のところで爆発し、煙が晴れると、そこには身体をはって、ナツを守るジェラールの姿があった。
「ほう」
「ジェ…ラー……ル」
「ぐうぅっ…」
ドサッ
「ジェラール!!」
「おまえ!!」
リートは急いでジェラールの下に駆け寄り、ジェラールの安否を確認する。
「おい!しっかりしろ!!」
「オレをやるのはいつでもできる…もう……こんなにボロボロなんだ」
ジェラールは両手に、それぞれ金色の炎と銀色の冷気を出して、二人に差し出した。
「今は…やつを倒す力を…」
「金色の…炎…」
「銀色の…冷気…?」
【6番魔水晶】
ここには、本来ジェラールが来る予定だったが、ウェンディとマーラ、そしてシャルルが魔水晶を壊す準備をしていた。
「準備はいい?ウェンディ」
「うん、マーラも力を貸してね」
「もちろんだよ!任せて」
「ホントにできるの?二人とも」
シャルルが心配そうに訪ねると、二人は真剣な顔で答えた。
「出来るか出来ないかじゃなくて、やらなきゃいけないんだよ」
「これは、私たちがやらなきゃいけない事なんだ」
ウェンディ達は、数分前の事を思い出していた。
『どーしたの?ジェラール、具合悪いの?』
『いや、ウェンディ、君は確か治癒の魔法を使えたな?ゼロと戦う事になるナツとリートの魔力を回復出来るか?』
ジェラールがウェンディにそう訪ねると、ウェンディは申し訳なさそうな顔をする。
『それが…』
『何バカな事言ってんの!!!今日だけで何回治癒魔法を使ったと思ってるのよ!!!』
『まぁまぁ、シャルル…落ち着いて…ね?』
『お黙りなさい!!!』
『なんか今日のシャルル、アタシにだけ当たり強くない!?』
『とにかく、これ以上は無理!!!もともとこの子は…』
『そうか…ならば二人の回復はオレがやろう』
『『え?』』
二人は驚いた顔で、ジェラールの顔をみる。
『思い出したんだ、ナツ、リートという男達の底知れぬ力…希望の力を』
『君たちは変わりに6番魔水晶に向かってくれ』
『…わかった』
マーラは少しだけ考えると、覚悟を決めた顔で返事をした。
『でも、私…』
しかし、ウェンディはまだ返事ができずにいた。
『君にならできる。滅竜魔法は本来ドラゴンと戦うための魔法、圧倒的な攻撃魔法なんだ。空気…いや、空…【天】を喰え。君にもドラゴンの力が眠っている』
『そうだよ、ウェンディ、ウェンディはいつだってやればできるんだよ。アタシはそう信じてる』
『マーラ…』
『それに、もし失敗してもアタシが何とかするから!いつだってそうだったでしょ?アタシが出来ないことはウェンディが…ウェンディが出来ない事をアタシが、それでもダメなら二人で力を合わせて解決してきた。今回もそれと一緒♪ね?』
マーラが、ウェンディに優しく微笑むと、ウェンディも笑って返事をする。
『…うん!』
そして、時は戻り6番魔水晶
「ドラゴンの力…私の中の」
「アタシもそろそろ魔力を練らないと…」(思っていたよりも大きいなぁ…これは、魔力を残しておいて正解だったかも)
「自分のギルドを守る為なんだ!!!お願いグランディーネ!!!力を貸して!!!!」
氷竜のアニオリを書いて新作として投稿しましたが、新作として出すと読みずらくなるとコメントをいただきましたので、今後アニオリを書いたら、先に向こうで投稿して、その後こちらにも同じ作品を載せようと思います。
ただ、こちらに投稿すると、章の間に入れることになり探しずらくなると思うので、アニオリの方に先に投稿、しばらくしてからこちらの章の間に投稿という形でやっていきますので、アニオリを少しでも早く読みたい方はあらすじにリンクを載せておりますのでそちらからお読みください。
オリジナル読みたいのに投票オナシャス!
-
リートS級魔導士になった日
-
リートの単独での依頼
-
アクナの過去
-
リートに弟子入り志願する少年